【SW2.0&2.5】モンスター娘たちがモンスター娘を演じる日常【蛮族PC有】 作:龍委員長
公人:
さて、何をする? 買い物とかやりたい事があれば好きに宣言してね。
マナコ:
何かありますか? あ、その前に依頼の期限っていつごろなんでしょう?
公人:
あぁ、正直今回は現場に向かう以外は首都から動かないと思うから、はっきりとした期限は設けないものとするよ。まぁ、明らかに時間がかかる、というか数日の時間を要するような宣言があれば何か影響を考えるけれど。
ミーア:
なるほどね。
さて、何をしようかしら?
ラクネラ:
レアはどうするの? いきなりディルクールに乗り込む?
セントレア:
乗り込むって、お前な・・・
主殿、情報収集などに関して、首都でないとできない行動などは有りますか?
公人:
行動自体には制限がないよ。ただたとえば、何かについて誰かに訊きに行く、とか情報収集の相手を限定する宣言だったりすると、場所の影響で制限がかかる可能性は有るかな。
買い物はいつもどおり、ラミたちが代わりに購入したことにしていいよ。
マナコ:
どうしましょうか?
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8-5.フェンディル王国 トッネオ村付近の洞窟
メア(ラクネラ):
「・・・」
ラミ(ミーア):
「? メア?」
レア(セントレア):
「どうした? 問題の鉱山に行かないのか?」
メア(ラクネラ):
「んー・・・山の場所、誰か確認した?」
一同:
「あ」
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ラクネラ:
それじゃぁ、各々聞き込みね。
聞き込みの内容は、鉱山の場所。
マナコ:
それは、騎士団長さんに聞けばわかるのでは・・・
ラクネラ:
そこをハニーが言わなかったって事は、何か調べてほしい理由があるってことでしょ?
公人:
あはは・・・(本当は出しそびれただけなんだけど、調べてもらう理由ができたしそういう事にしておこう)
さて、調べられることと言ったら、鉱山とあとは問題の黒い塊かな。他に何か調べたいことがあったら提案して。
セントレア:
さて、何から調べたものか・・・
ラクネラ:
まずは鉱山の場所かしらね。グランディ騎士団長に詳細を聞く体でいきましょうか。
公人:
(う~んそうすると、こっちの情報は無条件で出ていいのか。こっちは判定の結果次第として・・・)
じゃぁ、冒険者レベル+知力ボーナスで判定してもらおうかな。
ラクネラ:
(無条件では教えてくれないのね・・・)
・・・13よ。
公人:
(あ、簡単に出たな)
それじゃぁ、騎士団長はこんな話をしてくれるよ。
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8-6.フェンディル王国 首都ディルクール 騎士詰所
キャンボル(GM):
「用件だけ伝えて詳細をお伝えし忘れるとは申し訳ありませんでした」
メア(ラクネラ):
「いえ、こちらも確認を怠ってしまい申し訳ありませんでした。
それで・・・」
キャンボル(GM):
「えぇ。現場となる鉱山についてでしたね。
場所は首都から1日ほど離れた所にある、ビレイ=デニール殿の持ち山にある坑道になります」
メア(ラクネラ):(見識判定:成功)
「デニールって、”
キャンボル(GM):
「ご存知でしたか。えぇ、この辺りでは珍しいメリア族の商人で、元は冒険者で当時の功績で先王より拝領された鉱山を操業されております」
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ミーア:
めりあ って?
マナコ:
ルールブックによると、植物の特徴をもつ人族らしいです。体のどこかに花が咲いていて、感情の起伏で満開になったりしおれてしまったりするとか。
公人:
そうそう。キィみたいな種族だね。キィより人間に近い見た目だけど。
本来は今みんながいるテラスティア大陸とは別の大陸固有の種族だから、こちらではかなり珍しい部類だろうね。
セントレア:
2つ名がずいぶんと物騒な響きなのですが。
公人:
騎士団長が言ったとおり、戦闘の功績で山1つもらえちゃうほど、蛮族を討伐した人族なんだよ。
ラクネラ:
それ、大丈夫? こっちは蛮族2人もかかえてるのよ?
公人:
まぁまぁ、その辺りも説明するから。
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キャンボル(GM):
「鉱山では、人族社会に逃げてきたコボルトや排斥に遭って行き場をなくしたナイトメアなどを雇い入れて彼らの生活を支えておられます。
ただ・・・」
メア(ラクネラ):
「ただ?」
キャンボル(GM):
「最近、彼の鉱山に関して良からぬ噂を耳にしたもので・・・」
メア(ラクネラ):
「噂」
キャンボル(GM):
「えぇ。なんでも、そこの労働環境が芳しくないという話を聞きまして、ローズ大臣にも相談したのですが、問題はなかったという話だったのでただの噂なのでしょうが・・・」
メア(ラクネラ):
「具体的には?」
キャンボル(GM):
「さぁ。あくまでも噂ですから。その内容に、労働者の入れ替わりが激しいという話があったのですが、もともと過酷な労働ですからね」
メア(ラクネラ):
「なるほどね。
あ、場所のことありがとうございました」
キャンボル(GM):
「いえ。こちらこそ、お願いいたします」
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ミーア:
ちょっと怪しくなってきた?
セントレア:
そうだな。この噂の真相を知っておきたいところか。
マナコ:
でも、噂が真実だったらどうするんですか?
ラクネラ:
告発したら山をもらえたりしないかしら
公人:
ラク姉・・・。
あ、ビレイに関してだけど彼に対する見識判定で出る情報として、ライフォス信者だって事も知っていていいからね。プリーストではないけどね。
ミーア:
ライフォスって人族側で1番偉い神様だっけ
公人:
セントレア:
蛮族やナイトメアを雇っているのも融和の一環というわけですか。
マナコ:
良い人そうでよかったです。
ラクネラ:
いや、良い人なら労働環境云々の噂は出ないでしょ。
ミーア:
あ、そっか。
・・・ん~? じゃぁ、どういうこと?
セントレア:
噂の真相を知りたいな。
マナコ:
街の人に噂について聞く場合はどう判定したらいいですか?
公人:
どういう層にどんな風に訊いて廻る?
ラクネラ:
どういうこと?
公人:
えぇと不特定多数に訊いて廻る場合、聞き込み判定になるんだけど使う技能はその調査方法で任意に決定するようになってるんだ。
セントレア:
冒険者の店で聞き込みするなら冒険者レベルで、という具合でしょうか?
公人:
そうだね。冒険者レベルが実力の指標になるから、信頼を得る手助けになるだろうからね。
マナコ:
じゃぁその方法で噂について聞いてみますね
・・・16です。
公人:
(う~ん、冒険者レベルは使わせないほうがよかったのかな・・・)
そうすると、寛容な交流亭に所属する冒険者たちに声をかけてみたら、
・確かにそういう噂が流れていて、一部のナイトメア冒険者が疑義の眼差しを彼に向けている。
・でも実際に虐待等の証拠はなく、重労働をしているコボルトやナイトメアが愚痴っているだけなのでは?
という事が判ったよ。
ミーア:
? てことはやっぱり良い人?
ラクネラ:
お人よしなのはハニーだけでいいわよ。
公人:
どういう意味?
ラクネラ:
こうなると、鉱山で働いてるコボルトかナイトメアを探して直接話を聞きたいわね。
セントレア:
そうだな。主殿、鉱山夫に直接話を聞くことはできますか?
公人:
レアが聞きに行くの?
セントレア:
ぐぬ・・・。
ミーア:
ここはラミが行くしかなさそうね。今日お休みのコボルトに坑道の中の様子を聞きたいって、ビレイさんにお願いできないかな?
公人:
なるほど。そうすると・・・
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8-7.フェンディル王国 首都ディルクール 商業区 デニール邸
ウシレ(GM):
「どちらさまでしょう」
デニール邸に訪れると、メイド服を着た1人の女性が出迎えてくれる。
外見は10歳くらいのルーンフォークだね。
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ミーア:
ルーンフォーク?
マナコ:(ルルブ確認中)
えーと、魔動機文明時代に生み出された人造人間で、首などに硬質の機会素材が見える・・・
公人:
そうだね。ソード・ワールドではゴーレムを作る魔法があるから、あくまでも人族の1種という扱いだけどね。
マナコさんの言うとおり、魔動機文明時代の技術で生み出されたから、現代で稼動しているルーンフォークは全て、どこかの遺跡にあるルーンフォークを製造する装置――ジェネレーター――から出てきたか、当時完成していたものが機能を何らかの理由で一時的に停止させていたものを現代になって再稼動させたかのどちらかだね。
機械生命だから老化はないけど、稼動から一定期間過ぎると突然機能停止することが有る。これがルーンフォークにとっての死だね。
ミーア:
そういえば、鉱山のシーンでも居たんだっけ、ルーンフォーク。
公人:
そ、彼女はイスト=ウシレ。ビレイに仕えるルーンフォークで、冒頭のマスターシーンからも判るように、鉱山の現場を任されてもいる。
まぁ、今は鉱山があんな状態だから家の用事のほうを済ませてるところだね。
と、説明しちゃったけど、イストは突然の来訪客に不審な目を向けて名乗ろうとはしないよ。
ミーア:
あ、アポとってなかった
ラクネラ:
ハァ・・・
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ラミ(ミーア):
「あ、寛容な交流亭の冒険者で・・・」
イスト(GM):
「・・・鉱山の件でしょうか」
ラミ(GM):
「あ、はい。鉱山の中の地形とかを働いてるコボルト達に聞きたいんですけど、宿舎とかって有りますか?」
イスト(GM):
「・・・」
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公人:
(ここはイストの魔物知識判定かな、目標値は通常のラミアと同じとして、[変化]してるし-4くらいは入るのかな)
(ころころ・・・)
(出目は8だから修正入れて9か・・・ということは気付かなかったって事だから・・・)
セントレア:
あ、主殿、なぜサイコロを?
公人:
ん? あぁ、気にしないで。ロールプレイを進めるよ。
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イスト(GM):
「少々お待ちください」
いうとイストはいったん屋敷の中に引き戻るよ。
しばらくして、玄関のドアが開くと、イストが大きな、A1くらいのサイズの紙を数枚持って出てくるよ。
「おまたせしました。最新の地図は従業員が坑道に持ち込んでいるため、少し古い版になりますが、こちらをご利用ください」
ラミ(ミーア):
「あ、どうも。
・・・あの、それで従業員の居場所は・・・」
イスト(GM):
「現在当家で雇っている従業員は全員坑道の中です。なので話を聞くことはできません。どうか少しでも早い救出をお願いいたします」
深々と頭を下げて、追い返されるよ。
SE:バタン
ラミ(ミーア):
「あっ」
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公人:
という感じで中の地図はもらえたけど、コボルトたちは不在で話は聞けないよ。
セントレア:
ふむ・・・そうなるともう調べられそうな事柄は・・・
マナコ:
あの、例の黒い物については調べられないんでしょうか・・・
ラクネラ:
そうね。他でも同じ現象が起きているって話だし、断片的にでも判ってる事はないかしら。
セントレア:
そうだな。しかしレアでどう調べた物か・・・トッネオの人たちが知っているわけは無いだろうし・・・
ミーア:
う~ん・・・思いつかないし、ダメ元で判定しちゃえば?
ラクネラ:
そうね、自動成功したらやたら情報通な村民が居たって事にしちゃえばいいのよ。
セントレア:
それで、よろしいですか? 主殿。
公人:
うん。いいよ。
・・・どの技能が良いかなぁ、信頼を得ている相手だし冒険者レベル、かなぁ?
(さっきの感じだと簡単に成功されちゃうかもだけど失敗して手詰まりになるよりは良いか)
セントレア:
では、・・・11ですね。
公人:
(あ、出目が低い)
う~ん、そうすると村の人たちはそういうものは見た事無いし噂も聞いた事が無いみたいだね。さすがにそういう情報は流れてきてないみたいだよ。
セントレア:
さすがにムリか・・・。
ミーア:
どうする? 他をあたってみる?
ラクネラ:
問題はどこに聞きに行けば解るか、よね。
マナコ:
情報が少なくてどういう人なら知っているのか推測が立ちませんね・・・。
公人:
(情報の公開具合がわからない・・・まぁ、必須の情報ではないから大丈夫・・・だよね?)
どうする?
マナコ:
あ、あの! <救命草>を買い込んでおきませんか?
ミーア:
? 必要だとは思うけど、買い込むほど?
マナコ:
現場がどうなっているか判りませんが、従業員の方たちが危険なメに遭っている可能性は有るんじゃないでしょうか・・・。
セントレア:
なるほど、要救助者用か。確かに必要だな。
ラクネラ:
そうね。中にいる従業員の人数は?
公人:
あ、それはイストから聞いててOKだね。12名のコボルトやナイトメアが中に居る筈だよ。
ミーア:
うわ、多っ。
セントレア:
場所が場所だ、崩落の可能性を考えるなら、重傷者の本格治療は脱出後でも良いと思う。
ラクネラ:
そうね、応急用に人数分、12個かしら。
マナコ:
そうですね。気絶だけでも解消できれば良いと思います。
ミーア:
う~ん・・・<魔晶石>も補充したいかなぁ・・・MPが無くなるのは困るよ。
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買物内容
ラミ :<魔晶石(5点)>×2 残金:230G
メア :<魔晶石(3点)>×3 残金:190G
マタビ:<救命草>×6、<魔香草>×2 残金:979G
レア :<救命草>×6、<魔香草>×2 <ヒーリングポーション>×5 残金:6,170G
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公人:
以上かな? 次はどうする? まだ情報収集してみる?
ミーア:
あ、ラミが信者さんに聞き込みするならプリースト技能で判定できる?
公人:
うん。
プリースト技能はそのまま教会での地位にもなりえるからね。レベル5なら冒険者してなければ結構な地位に居てもおかしくないんだよね、たしか。
ミーア:
よぉし。じゃぁ、教会に来る人に黒いのの事を聞いてみるよ。治療に来た冒険者とか居ないかなぁ・・・16! これならいけたんじゃない?!
公人:
(そうか、冒険者をしてる信者も当然居るよね・・・よし)
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8-7.フェンディル王国 首都ディルクール ザイア神殿
ザイア信徒(GM):
「あぁ、あれか。知り合いが騎士団の要請で調査に出てたな。
なんでも、中には入れるらしいぜ」
ラミ(ミーア):
「中に?」
ザイア信徒(GM):
「あぁ。その黒い塊? に触ると抵抗なく手が沈み込むんだと。で、そのまま進めば中に入れるらしい」
ラミ(ミーア):
「中がどうなってるかとかは判る?」
ザイア信徒(GM):
「あぁ・・・何だったっけな・・・そうそう、陸地のない海だったらしいぞ」
ラミ(ミーア):
「海? 海岸にでも出現したの?」
ザイア信徒(GM):
「いや、そばに川は有ったらしいけど海からは離れている場所だったらしいぜ。思いっきり内陸だ」
ラミ(ミーア):
「??? どういうこと?」
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公人:
じゃぁ、情報をまとめると、この信徒の知り合いが調べた黒い物の中は
・海水に満たされていた。
・ただし陸地はなかった。
・泳いで到達できる距離に陸がなかったんじゃなくて、海水の塊が空中に浮いていた。
て感じかな。
セントレア:
空中に水が浮いていた?
公人:
そう。イメージとしては宇宙ステーションからの中継とかで、無重力下では水が球体を維持して浮くよってヤツ。十数人が泳ぎ回ってもぶつからないくらいの広さ――体積――の海水が何もない空間に浮き上がってたんだって。
マナコ:
想像すると、凄い光景ですね。
ラクネラ:
それよりも面倒なことになったわね。
ミーア:
何が?
ラクネラ:
このパーティー、水中戦に向いてないのよ。むしろ苦手。
モン娘:
?!
公人:(ニヤニヤ)
エルフがいればねぇ。水中ペナルティを気にしないで戦えるんだけどねぇ。
ラクネラ:
・・・情報に嘘はないのよね?
公人:
(鋭い。でも)うん、無いよ。(情報にはね)
演出を再開するよ。
ミーア:
え、ちょっ
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GM(公人):
2人が黒い物体について話していると声をかけてくる人物が居る。
「そのことだが、情報が錯綜しておるようだな」
神殿の司祭リョーが会話を聞きつけて会話に入ってきた。
ラミ(ミーア):
「師匠。何か知ってるの?」
リョー(GM):
「ん。いま施療院の方に運ばれてきた騎士が例の調査に当たっておったらしいんだが、こちらは見渡す限りの荒野で、照りつける太陽に体力をじわじわ奪われるハメになったそうだ」
ラミ(ミーア):
「どういうこと?」
リョー(GM):
「わからん。彼らが担当したのは、街道を外れた原っぱだったらしいんだがな・・・」
3人:
「???」
==========
公人:
と、信者を含めて3人が首をかしげたところでいったん締めようか。
ミーア:(@△@;)
うぅ・・・こんらんしてきたぁ
セントレア:
どういうことでなのでしょう? 主殿。
公人:
ようするに、中の様子は入ってみないと判らないってことかな。
マナコ:
ふえぇ~?!
ラクネラ:
そうなると、準備のしようがないわね。
公人:
(必須情報はもう出きってるし、これ以上ヒントは要らない・・・よね?)
どうする?
ラクネラ:
これ以上の情報は無さそうね・・・。
ミーア:
じゃぁもう、行っちゃう?
マナコ:
それしかないいでしょうか・・・
ラクネラ:
ま、これで情報収集が足りないとか言いながら対策必須のギミック仕込んでたらゲーム自体が成り立たないでしょ。
セントレア:
そう、だな。
では主殿。問題の山に向かいます。
公人:
OK。んじゃ、少し休憩しようか。
つづく
もともと、シティアドベンチャーなシナリオ作るの苦手なのに、自分で作ったシティアドベンチャーをメタ読み無しで攻略するなんて器用なこと私には無理そうです。
いちおう、彼女たちの行動に突飛な部分が出ないように努めたつもりですが、いかがだったでしょうか?
次回、探索・・・の前にレアと(トッネオ)以外の人族との接触ですね。シーン演出の長さ次第では探索入らないかも・・・いや、そんな長尺シーン書けません。なので探索もたぶんあります。
しばらくお待ちください。