就職してからほんとに時間が無くゲームからも結構離れてたもんで内容も不足してるかも知れません;
何とか今年内には頑張ってもう一話上げれるように頑張ります;
鉢屋がフェイントを駆使し英雄の方へ駆けたあと傑將は周囲にいる者に対し指示を出した。
「今近くにいる人で徒手、または掴みに自信のある者は居るのであれば早急にお願いしたいことがあります。今から指示する配置に並んでもらいたい」
突然現れ勝手に指揮する奴に何人かが反抗的な目で抗議した。そんな奴らに傑將は冷やかな視線を向ける。
「ただし、私の指示に気に食わないのなら結構。勝ちたくもなく、ただのごっこ遊びに飽きたのならこの場からの退場願います」
尚も食い下がる一人の生徒が一歩踏み出そうとしたその瞬間にその足は止まった。
「もう一度言います。"
その時その場にいた川神生徒の背に氷が流れたかのように悪寒が走った。それは間違いなく一人の人間から発せられ自分達を呑み込んだのだ。
自分の殺気に固まった学生を見たあと傑將は淡々と指示を飛ばし学生達はそれに従った。
(これで準備は整い後は迎えるだけだ)
懐から傑將は愛用の黒い革手袋を装着し本気の戦闘へ意識を切り替える。すると英雄の目の前で煙幕が広がり学生達も突然の事態に指示通り身構える。
煙が広がってから数秒、傑將の正面から黒い影が飛来してきた。傑將は突然飛んできた苦無を辛うじて避けては払い、苦無が飛んできた方向に鎖を放つ。限界まで放った鎖が何に当たることも無く伸びきると、右から悲鳴が上がった。
見れば煙を纏った鉢屋が川神生徒に襲いかかっていた。舌を打ちながら傑將は襲われている学生の元に駆け寄り鎖を振るう。
「くっ」
振るった鎖は狙い通り鉢屋の腕に絡まり鉢屋は内心で舌打ちをした。
一瞬の気が逸れたことで襲われた川神生徒はその場を離れ、傑將は接近する。
鎖を払った鉢屋は目の前に迫る傑將を捉えると後ろに跳び、先程使った煙玉の残りを叩き付ける。視界が煙で塞がる瞬間、鉢屋は懐の暗器を高速で投げる。放たれた暗記は全て煙の中に吸い込まれていった。
「……」
鉢屋は煙の向こうを見つめ次の暗器を準備する。しかし、煙の向こうから現れたのは鉢屋のよく見慣れた物だった。
苦無、棒手裏剣、
「むっ!?」
まさか自分の武器が来るとは思わなかったがこの様な戦いも想定していたのか鉢屋は危なげもなく全てを払い落とし、
「ぐあっ!」
手首から肩まで絡まれた上に強力な力で縛られ動けなくされた鉢屋。何度ももがき抵抗したが、腕に痺れる痛みが走り筋肉が弛緩する。
「これは、只の鎖ではないな」
「その通りです」
煙の中から現れた傑將は制服を肩にかけ擦り傷だらけの姿だった。
「あまり暴れてもバッテリーの持つ間はこの拘束は解かれませんから」
鉢屋の前、人一人分の距離を空けた状態で傑將は立ち止まり構える。油断した隙を伺うつもりだった鉢屋もこれでは不意打ちも罠も意味など無く完全な敗北を認めた。
「俺の負けだ」
「私の、勝ちですね」
川神本陣から本日2つ目の勝ち鬨が上がった。
最後駆け足だけど、内容がおぼろげだったから仕方なかったんです…………PC買いてぇ!!