ゼロの使い魔~鋼龍と登場しなかった少女~ 作:hi・mazin
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「変わるきっかけが欲しい」召喚魔法を唱えながら私は心の中でそう呟いていた。
恥ずかしがりやで、他人が苦手で、話すのも苦手で、魔法の才能も伸び悩んでいる、そんな自分を変えてくれるきっかけをまだ見ぬ使い魔に託して私は杖をふるった……
そんな消極的な私が召喚したのは強引すぎるほどの行動力を持った錆びたドラゴンでした……
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お~お~、これがゼロ魔の世界の教室か、アニメで見た通りの内装だな。
使い魔を召喚した次の日のだけあって珍獣、鳥類、哺乳類、何でもござれって感じだが俺から見れば地味すぎるくらいだ。
周りを見回しても俺という古龍種鋼龍クシャルダオラを超えるインパクトを持つ使い魔は存在しない
まぁ、インパクトという事だけはルイズの使い魔であるサイトもなかなかのもんだったがこの学園では二番目だな
じゃあ一番は誰かって……言わせんなよ恥ずかしい
しかも壁に張り付いて窓から首を突っ込んで教室を眺めているという行動で更に目立ってしまっている、さあ存分に俺に注目するが良い愚民という名の一般モブどもよ、俺への高評価はそのままサフィーナちゃんの高評価に繋がるのだから精一杯無い頭で俺らを称賛する言葉でも考えるが良い
それにサフィーナちゃんが教壇近くの窓際の席に座ってくれたおかげでルイズの錬金失敗の爆発を間近で拝見する事が出来るぜ……その後はお楽しみの連続で脳汁がヤバいぜ、は~早く授業が始まんないかな~
……しかし、本当にサフィーナちゃんって友達作りが苦手なんだな、教室を見回してみれば仲の良い者同士談笑していたリ、使い魔を見せ合ったり、複数の男子学生が一人の女生徒の周りに群がってその子の気を引こうといろいろやっているのが見える
そんな喧騒の中、うちの御主人様は一人で窓際に座って教科書とノートを出して授業の予習や復習といった勉学に励んでおられた……(´;ω;`)ウッ…
「きゃっ! いきなりどうしたの? くすぐったいよ」
気が付いたら俺はサフィーナちゃんの肩に顔を擦り付け、アメリカンホームドラマのバカ犬みたいに頬をペロペロしていた
もちろんいやらしい事ではない、飼い猫をペロペロする事は猫を飼った事のある人は一度はやった事だと思う
もしいやらしい事だと思われているのならば真に遺憾である
「もう、もうすぐ授業が始まるから、そのあとで遊んであげるから」
うん! いっぱい遊ぼうね、俺で良かったらいくらでも遊んであげるからね、ほかの人には体験できないような事も古龍の俺ならば出来るから思い出をいっぱいつくろうね
やがて教室にこの授業の担当らしい女性の教師が入ってきた
あたりをざっと見渡し召喚された使い魔を見ているようだが窓の外から首を出している俺と目があった
「ミス・サイファーは珍しいドラゴンを召喚したと聞き及んでいましたが、ここまで人の生活に興味を持つドラゴンは珍しいですね」
「……ありがとうございます」
当たり前だろ、異世界の生活に興味が湧かないなんて男の子失格だろ
「それに、珍しいと言えばミス・ヴァリエールも珍しい使い魔を召喚したそうですね」
珍しい使い魔じゃなくて、伝説の使い魔なんだぜ先生。サイト君は『神の盾』なんだからサフィーナちゃんの次に丁重に扱えよ
「おい、ゼロのルイズ。いくら召喚に失敗したからって他所から平民を雇って連れてくるなよ!」
「何ですって!? コイツは私が召喚したのよ! 適当なこと言わないでよ。風邪っぴきのマリコルヌ!」
いかにも子供らしい低レベルの口喧嘩だがこの口喧嘩が伝説の序章の始まりだと思うと感動すら覚える。いいぞもっとやれ
そんなコントは長くは続かず授業中の私語は厳禁だとばかりに教師の魔法によって風邪っぴきのマリコルヌの口には錬金で精製された土が押し込められた
……ついでに鼻も塞いだらいいのよ、こいつの目立った活躍はたしか原作でもここだけだったし、いなくても無問題だ
「それでは、授業をはじめますよ。私の二つ名は『赤土』。赤土のシュヴルーズです。土系統の魔法をこれから1年間皆さんに講義します。魔法の四大系統はご存じですね? ミス・ヴァリエール」
「は、はい。『土』『水』『火』『風』の4つです」
ここら辺の事は原作、漫画、アニメで散々見たり聞いたりした内容なので正直退屈だ、おまけに教室には授業中特有の緊張感が漂い始め、猛烈に眠気がくる
しかし、ここで眠ってしまえばサフィーナちゃんの評価も下がってしまうと思われるので食い入るように教師の方を見て眠気を誤魔化すことにする
「現在は失われた系統である『虚無』を合わせると、全部で5つの系統があることは、皆さんも知っての通りです。その中でも土系統の魔法は皆さんの生活と密接に関係しているのです……」
俺はある意味授業の予習はばっちりです。だから欠伸が出るのはしかたないんです
「今日は、みなさんに土系統魔法の基礎である『錬金』の呪文を学んでもらいます。1年生のときにできるようになった人もいるでしょうが基本は魔法を学ぶ上で大切なことですので、もう一度おさらいすることにします」
ついにイベントのフラグが立った!! サフィーナちゃん真鍮を金と間違えて驚く準備はOK、ルイズの錬金爆発を回避する準備はOK 一連の流れはトントン拍子に進むから途中セーブは出来ませんよ(笑)
赤土の先生が錬金の魔法を唱え、出来上がった物を見て赤髪ボインねーちゃんが身を乗り出して叫んだ
「ゴゴゴ、ゴールドですか? ミセス・シュヴルーズ!」
「いいえ、これは真鍮ですよ。金を錬成できるのは、残念ながら『スクウェア』クラスのメイジだけです。私は、ただの『トライアングル』ですから」
何気ない魔法の自慢、さすがです。ですがここの教師は頭でっかちばかりで実戦ではてんで役に立ちませーン、だからサフィーナちゃんは頑張って実戦に慣れようね、これからはそんな刺激的な毎日が待っているんだから
ふと疑問に思ったのだが、サフィーナちゃんは何属性の『ドット』なんだろうな。俺を呼んだんだから『風』か『水』かな……まぁいいか、戦闘は俺が中心に戦ってサフィーナちゃんにはほんのりと支援してもらおうっと
「ミス・ヴァリエール! 授業中の私語は慎みなさい」
おや、教師がルイズとサイトの私語を注意するという事はもうイベントの時間か、なんだかんだ言って昔を思い出す楽しい授業でしたよ
「申し訳ありません……」
「そうね。おしゃべりをする暇があるのだから、あなたにやってもらいましょうか」
「え? わたしがですか?」
「そうです。ここにある石ころを使って『錬金』してごらんなさい」
「危険です!」
赤髪ボインねーちゃんの発言に教室内のほとんど全員が同意して頷いていた
「危険ですか?『錬金』の魔法のいったいどこが危険だというのですか。さあ、ミス・ヴァリエール。怖がらずにやってごらんなさい。私は他の先生方から、あなたが大変な努力家だと伺っています。だからきっと大丈夫。失敗を畏れていたら何もできませんよ」
「ヴァリエール。お願いだからやめて」
残念ながら原作、漫画、アニメ、全てにおいてルイズが錬金を辞退する事は無いんですよ、覚悟を決めなさい、俺は出来ている
「わたし、やります」
ほーらやっぱり。赤髪……いやキュルケ、諦めて早く机の下に避難するか、さっき教室から目立たないように退出したタバサみたいに身を守る事に集中しなさい、俺は窓から首を抜くだけでいいから楽勝だけどね
「ミス・ヴァリエール。いいですか? 『錬金』したいと願う金属を、強く心に思い浮かべながら呪文を唱えるのです」
さぁ、俺の原作介入の野望のために……爆発させろルイズ!! お前なら出来る!!
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やあ、皆さんこんにちは。俺は今保健室におります
え? なぜかって? いろいろと過程を省いて説明いたしますと、黒板の近くに居たサフィーナちゃんは見事爆発に巻き込まれてしまい只今ベッドでご就寝中でございます
どうしてこうなった、いや、最初から爆発する事は分かっていたのにサフィーナちゃんが教壇近くの席にいる事を注意できなかった俺の落ち度ですね、はい。
……って、超やばいよ、サフィーナちゃんが起きないとこの次のイベントに参加できないじゃないか
ただでさえ一緒に教室のおかたづけ作戦が潰えてしまい、このまま食堂イベントまで見られないとなると序盤の見せ場全部見逃すことになるじゃないか!
「使い魔君、心配しなくてもミス・サイファーの身体に外傷は無いからすぐに目を覚ましますよ」
お気遣いありがとうございます、名も知らない保健医さん。ですが、すぐって何時ですか!? 食堂イベントには間に合いますか!?
「ひっ! そんなに唸り声を上げなくてもほんとに大丈夫ですから……では私はこれで……」
ちっ、逃げやがって、起きなかったら頭からかみ砕いてやろう
サフィーナちゃんお願いだから起きてくださいよ後生だから……イベントに、原作に介入したいんだよ
今ここで関わらないと主人公との絡みが希薄で好感度不足で次の盗賊イベントに参加させてもらえないかもしれないじゃないか
そんな感じで一人で慌てていたら保健室に青髪の小柄な少女が入室しベッドに寝ているサフィーナに杖を向け始めた
なんでこの子……タバサがサフィーナちゃんに杖を向けるんだよ、意味わかんねえよ! サフィーナちゃんに何すんじゃボケ!
「心配しないで、回復させるだけ」
ますます意味わかんねえよ! 人と関わろうとしないしタバサとボッ……孤高の存在であるサフィーナちゃんとに接点なんて皆無だろう!
「朝のお詫びだから、気にしないでほしい」
朝のお詫びだぁ、……あっ(察し) シルフィードのやつ、黙っていてやったのに結局ばれたんだ
「ん……んん。あれ、ここは?」
やった~サフィーナちゃんが起きた~時間的にも余裕アリアリで最高です!
「……ミス・タバサ? 何故ここに……私は一体……」
「貴女はミス・ヴァリエールの起こした爆発で気を失いここに運ばれた」
「え? そうだったんだ」
「授業は自習扱いとなっているから大丈夫」
言いたいことだけ言って退室していきやがった……もっと説明しろよ、言葉足らずなんだよ
「サビドラちゃんが保健室に連れてきてくれたの?」
はいそうです。……と言いたいが場所も分かんなかったし、この体の大きさでは教室内に入れなかったからただ見てるだけでした
「そうなんだ。でも私が起きるまでそばに居てくれたんでしょう。ありがとう、もう大丈夫だよ」
ああ、まだ時間もあるし起きなくても良いんだよ。サフィーナちゃんの健康が俺にとっては一番……大切なんだから
「サビドラちゃんが私の事心配してくれるのが何となくだけど分かるよ。ふふ、使い魔との共感作用ってこういうとき便利だよね」
全くですよ、言葉が通じないのに何となくお互いに考えが分かるなんて素晴らしすぎですよ
……おっと、忘れてた、サフィーナちゃんが寝てる間に取ってきたんだった。起きたなら『これ』を魔法で加工して貰えないでしょうか
「サビドラちゃん、これ、さびた剣? これがどうしたの?……え、錬金で加工してほしいの!? でもドットの私じゃたいして綺麗にならないよ」
大丈夫、少しでも剣としての機能がつけば万々歳だからそんなに気負う必要は無いよ
「うん分かった、やってみるよ……けど、何に使うのこれ? メイジの私には必要ないよ」
必要とする伝説の使い魔がもうすぐ現れるんですよ。ささ、サフィーナちゃんお願いします……
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「諸君!決闘だ!!」
やはり俺というイレギュラーが存在しようと未来は変わらない。見事に原作通りに二股がばれたギーシュがサイト君相手に薔薇杖を振り回しながらカッコつけている
サイト君の方は目の前のキザ野郎をブッ飛ばしたいみたいでヤル気満々で臨戦態勢だ
しかしサイト君よ、ルーンの力が発動していない今のお前はうちの可愛い御主人様以下の実力しかないんだぞ
でもこんなに殺伐とした雰囲気の二人だが原作的に将来良き友同士になるのだから人生って分からないよなぁ
もちろんその中にサフィーナちゃんも仲間入りするんだけどね
「ねぇ、サビドラちゃん。私の気のせいならいいんだけど……まさか……この剣を作っていた理由って……」
お、サフィーナちゃんなかなか鋭い、頭はそんなに鈍くないようだな。そうです、そのまさかなのです(ゲス顔スマイル)
って、そんなことしてる間にサイト君がワルキューレに一発もらって地面に這いつくばってる! 思ったよりクソ弱いぞ主人公! 人並み以上にあるのはラッキースケベだけか。それでも伝説の使い魔か、あらゆる武器を使ってその青銅の鎧を切り刻めよ……って武器が無かったんだー(棒読)
では行きますよサフィーナちゃん。これで貴女も主要人物の仲間入りですよ
「ねぇ、何でまた私のマントを咥えるの? まさか……」
か~いにゅう~♪ か~いにゅう~♪ 原~作介~入~♬ では……飛翔!
「って! やっぱり~~~!!あんな目立つ場所は嫌~~!」
サフィーナちゃんを咥えたまま俺はサイト君に追撃しようとするワルキューレの目の前に着陸し、とりあえず尻尾でワルキューレを薙ぎ払うと面白い様にヘシャゲ吹き飛んでいく
「ミス・サイファー。神聖な決闘に横やりを入れるとは、どういうつもりだい?」
ワルキューレを破壊されたギーシュがサフィーナちゃんを睨み付けてくる。周囲の視線も同時に集まり彼女に弁解の言葉を求めるも残念ながら彼女はさびた剣(錬金により少し綺麗になった)を抱きかかえながらフリーズしてしまったていた
しかたがないので軽めに咆哮をあげ、さも不服があるとばかりにギーシュをにらみつける
「き、君はこの決闘に何か不服があるとでもいうのか!?」
お、今日は誰もかしこも察しが良いな、その通りだよ
「サビドラ。悪いけど引っ込んでてくれ、これは俺の喧嘩なんだ・・・」
さすが主人公。圧倒的不利な状況なのにまだ戦う意思があるなんて、ほんとに平和な日本の一般人だったのかこいつ。でも大丈夫とっておきの武器を用意してあげたからね、いっぱいサフィーナちゃんに恩義を感じてね
サフィーナちゃん、固まってないでその剣をサイト君にあげなさい
「俺は大丈夫だから、サフィーナも下がっていてくれ」
さぁ、君のやるべき事をするのです。それで貴女は大いなる流れに巻き込ま……いや、何でもない
「……あの、これ……サビドラちゃんから……」
「これは、剣か? サンキュー、使わせてもらうぜ」
よく出来ましたサフィーナちゃん、貴女には花マルを差し上げましょう。さ、用事も済んだし帰りは俺の背中に乗ってくださいな
「話は済んだのかい。なるほどね、ミス・サイファーの使い魔君は平民が丸腰なのを気にしていたのか。確かに貴族は魔法で戦う、平民は武器を使い戦う、そこの所は僕の配慮不足だったようだ、フォローをありがとう使い魔君……だがね平民、その武器を僕に向ければ手加減はしてあげられないよ、それでもいいなら掛かってきたまえ」
その言葉とともに薔薇杖の花弁は全て地面に落ち6体のワルキューレが現れ、武器を持った伝説の使い魔のルーンは輝き始め、登場しない筈の使い魔は薄ら笑いを浮かべる
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まぁ、結果は判り切っていたが、サイト君はさびた剣でワルキューレをバラバラに切り刻み、余裕の大勝利を収めた。やはり武器を持った『ガンダールヴ』は無敵だね❤
「……ホントに勝っちゃった」
ポカーンとしているサフィーナちゃんも可愛いなぁ。これからサイト君の活躍を見る機会が増えるんだから今の内から慣れていなさいね
「……ねぇ、サビドラちゃんはどこまで分かって、いえ、知っているの?」
ん? ああ、俺の行動が先読みしているみたいだったから、サフィーナちゃんは不思議がっているんだね
ふふふ、我が古龍の脳は(原作既読済)は全てを記憶している、この程度造作も無い事……なんて言えるか!
とりあえず伏線っぽく唸り声をあげておこう、グルルル
「お~い、サフィーナ~!」
「……え!? サイト君にミス・ヴァリエール!?」
どうやら主人公サイドの好感度を一定以上上げたおかげでエクストラ・ステージに突入しちゃったぽいな
まさか向こうからサフィーナちゃんに接触してくるとは……これはもう勝ったも同然だな。スイカ割りしなくちゃ(使命感)
サイト君からお礼を言われたりルイズさんにツンデレらしく遠回しにお礼を言われたりしてテンパってるサフィーナちゃんマジ可愛ゆす
次のイベントは虚無の日までお預けか……ああ、待ち遠しいなぁ
サフィーナちゃんへのお礼合戦はいつの間にかにサイトとルイズの言い争いに変わっており、二人の間に立って言い争いを止めようとしている彼女を見ながら未来の日々に思いをはせ始めた
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原作第一巻の挿絵にさびた剣でワルキューレを切り裂く主人公サイトの挿絵が追加される。その雄々しい姿はまさに伝説の使い魔に相応しいものであった
ゼロ魔wikipediaにサフィーナと使い魔の項目が追加され『世界』は異物を肯定し『物語』は過程を書き換えるも『伝説』の勝利は変わりなかった……
ゼロ魔 - wikipedia
登場人物
サフィーナ・イファナ・ベラ・ラ・ミ・サイファー
ルイズと同学年の女子生徒で金髪と目が前髪で隠れているのが特徴。
照れ屋で引っ込み思案傾向の大人しい女の子で自分から行動するのが苦手
使い魔として召喚された平賀才人は錆びた龍に咥えられながら自己紹介する彼女を見てここが異世界だと確信したらしい
使い魔は図鑑にも載っていない珍しい竜である『サビドラ』(正式名称ではなく愛称)
サビドラ(名称不明)
サフィーナの使い魔で全身錆付いている龍であり性別はオスと思われる
龍に似た姿のため龍と記載されているが種族は不明でありトリステイン魔法学院のライブラリにも記録が無くあまりに異質な存在である
全長は5メイル強くらいとやや小型であるが才人とギーシュの決闘に乱入してきた時に青銅製とはいえワルキューレを難なく破壊出来ることからそのスペックは高いと思われる
名前はまだ決まっていないため才人が付けた愛称がそのまま名前として使われている
召喚された時からルイズと才人に興味があるような素振りを見せ上記の決闘時に才人に剣を用意するなどその行動には謎が多い