別に太平洋全域の制海権を獲らなくても朝鮮や中国経由でなんとかなりそうなものですが…、どうなんですかね?今度買って読んでみます。
20XX年 南
雲一つない空の下を船団が進む。中心にはタンカーや貨物船が列をなし、その外周を3隻の軍艦と4人の艦娘が守っている。
いわゆる護送船団だ。北へ進む船団のほとんどが日の丸の旗を揚げているが、その中には中華民国や韓国の旗も見える。
俺はその先頭を進む軍艦の艦橋にいた。艦橋はクーラーが効いているが、俺は南方の空気に当たっているかのように汗をかいていた。
これでも俺はある護衛隊の司令をやっている。人員不足で繰り上げられた感は否めないが、何度も護衛任務は行っているので決して素人ではない。
南支那海の航海程度で緊張する程の事はないのだが、今俺が焦っているのは船団の護衛戦力の要である艦娘達のせいである。
船団の周りには護衛艦だけでなく、駆逐艦娘が四人もついている。第二艦隊所属の第二駆逐隊で、白露型の艦娘だ。
艦娘は旧海軍の駆逐艦と同じ装備を持っているが、最新のミサイルを持っている護衛艦よりも"ヤツら"に対しては頼りになる。
第二駆逐隊は第四水雷戦隊の所属だ。いつもなら前線にいるはずだが、南支那海周辺で敵艦隊の目撃情報があったため護衛についているのだ。
だが、第二艦隊はシンガポールを拠点にしているので護衛はこの西沙諸島までとなっている。ここから本土までは第一艦隊第三水雷戦隊から駆逐隊に守ってもらう予定だった。
しかし、交代ポイントに来ても現れる気配はない。連絡に齟齬があったのだろうか。
「司令。来ませんね」
この軍艦、つまり護衛艦"うみぎり"艦長の釜田中佐が俺に話しかける。
「連絡が行っていないのかもしれん。もう一度連合艦隊に問い合わせてくれ」
「はい」
俺は下唇を噛んで前を見つめた。残念ながらこのような事態は珍しくない。
護衛隊が属しているのは護衛艦隊司令部だが、艦娘を指揮しているのは同列機関の連合艦隊司令部だ。
つまり今通信員が飛ばしたメッセージは台湾の高雄にある在台湾日本軍基地を経由したのちに本土の横須賀護衛艦隊司令部に飛び、霞が関の軍令部を周って再び横須賀の連合艦隊司令部へ行くのだ。
馬鹿みたいだが、お役所仕事だから仕方がない。それに普段の掃討作戦ならば、連合艦隊内で艦娘を動かせば良いのだからこの状態は放置されている。
さらに二十分が経った頃、通信員から報告があった。
「司令部から入電。第十一駆逐隊は台湾沖を航行中。また、セレベス海で海戦あり。中国艦隊が大損害を受けて撤退中。第二艦隊は支援に回るとの事です」
読み上げた若い通信員は不安げにこちらを見つめる。
俺は艦長とため息をついて外を見た。艦娘の村雨がこちらに合図を送っている。
周波数を切り替えると村雨が申し訳なさそうな声で言った。
「第十二護衛隊司令。電文は受け取りましたか」
「ああ」
「第四水雷戦隊の那珂さんからセレベス海で合流するようにと命令が来ているのですが...」
「分かっている。よくここまで護衛してくれた。第十一駆逐隊は台湾沖まで来ている。その間くらいは俺たちで何とかするさ」
「申し訳ないです」
「中国海軍のやつらは核ミサイルを撃ち込んでいると思う。帰還したらシャワーを浴びるんだぞ」
「お気遣い感謝するっぽい」
村雨・夕立・春雨・五月雨の四人は敬礼すると単縦陣を組み30ノットで南南東へ向かった。
艦橋のスタッフ全員が名残惜しそうに見守る。
「さあ。テクノロジーで勝る俺らで船団を守ってやろうじゃないか」
「そうですね」
俺の掛け声で皆現実に戻って職務に戻った。
一番不安なのは丸腰の民間船である。軍人の自分達が弱気ではいけない。そう気を引き締めた数時間後、CICから連絡が入った。
「こちらCIC!ルソン島北部からこちらへ向かう未確認飛行物体を検知しました。距離80海里、速度100ノット、高度3000mです」
艦橋がどよめく。艦長がマイクを取った。
「敵機か」
「味方識別信号はありません」
このご時世に単機で飛ぶ旅客機はいない。しかも高度が低すぎる。敵機と見て間違いないだろう。
「反転しても良いがタンカーは間に合わないだろう」
「撃墜しますか」
艦長が指示を仰いで来た。
見つかるのは確定だろうが、接触され続けても困る。
「ああ。シースパロー二発で迎え撃つ」
「二発ですか」
「ECMで躱されたらどうする」
「分かりました。本艦と"あぶくま"が撃ちます」
「うむ」
速度が200km/hとはひどく遅い飛行機だ。敵のヘリか?いや、ヤツらの事だから水上偵察機だろう。
という事は近くに巡洋艦以上の艦隊がいるという事になる。空母でないだけマシだがやっかいだ。
「念のため艦隊戦も覚悟するよう伝えてくれ」
「は!」
30分後、対空ミサイルの射程に敵機を捉えた。
俺と艦長はCICに移っている。
「80の方角。距離5万」
レーダー員が報告する。
「シースパロー、撃ちーかた始め!」
「シースパロー、撃ちーかた始め!」
復唱の声と共にボタンが押された。
護衛艦"うみぎり"艦尾の8連装ミサイル発射機が煙に包まれ、轟音と共に東の空へ弧を描くようにミサイルが飛んでゆく。
左側にいた護衛艦"あぶくま"の中心からも一発が放たれた。
CICでは全員が画面に釘付けとなる。
ミサイルは敵機へ向けて着実に向かっている。
だがもう少しという所で一発が明後日の方向へ向かう。
「本艦のミサイルは逸らされました!」
「ECMか」
「OPS-24に異常なし」
シースパローは誘導のため目標に向けて常に電波を照射する必要がある。あさぎり型はOPS-24を使うが邪魔されたようだ。あの見た目のどこにハイテク装置を載せているのか謎である。
「"あぶくま"のミサイルが命中!目標
艦橋にため息が漏れる。これで時間稼ぎは出来た。後は艦娘の到着を待つだけだ。
だがその祈りも実らず、数時間後にはOPS-28水上レーダーが6つの目標を捉えていた。
「友軍ではないのか」
「第十一駆逐隊は4隻ですし、近海に商船の航海予定はありません」
「哨戒ヘリを飛ばします」
「分かった」
"うみぎり"は艦尾にヘリ甲板があり、格納庫もある。外観を損ねてまで2機分を確保したが搭載しているのは1機のみだ。
艦隊の目となるべくSH-60Kは東へ向かった。そしてパイロットが見たのは巡洋艦3、駆逐艦3の深海棲艦だったのである。
うみぎり搭載機は敵艦隊を見届けると早々と帰還した。
CICでは早速どうするか話し合いが起こっている。
「艦隊戦は避けられません」
「旗艦は重巡との事です」
「護衛艦の主砲じゃ抜けないな」
「司令」
砲雷長の原少佐が俺を呼ぶ。
「対艦ミサイルによる先制攻撃を具申します」
「うむ。それしかなかろう。本艦にはハープーンが8発あるな?」
「ええ。ですが、両舷を向いているので片舷には4発です」
「同時に撃ち込め」
「同時ですか?」
「飽和攻撃しか"ヤツら"には効果はないというデータを見た」
「しかし、イージスシステムがないと…」
「もちろん不十分だが、それしかなかろう」
「分かりました」
第十二護衛隊は
DD158 うみぎり(あさぎり型)
DE229 あぶくま(あぶくま型)
DE234 とね (あぶくま型)
で構成されている。旧式艦でVLSもないが対艦ミサイルは四連装2基と標準的だ。
各艦が4発ずつなので12発の対艦ミサイルが同時に敵に向かう。一隻に対して2発の計算だ。
巡洋艦の装甲は抜けるか分からないが駆逐艦に対しては有効だろう。ミサイル飽和攻撃はソ連が得意とする戦術だが、現在はアメリカ海軍が豊富なイージス艦を利用して一定の戦果を挙げているようだ。
だがミサイルが高価な上に一発砲弾を受ければ使いものにならなくなるので米国の予算を圧迫していると聞いた事がある。艦娘を使う日本国防軍とのコスパは段違いだ。しかし、その肝心の艦娘は一体どこにいるのだろうか。
帰還したら連合艦隊に抗議しなければならないな。そう考えている間に準備は整ったようだ。
「攻撃開始!」
「ハープーン、撃ちーかた始め!」
斜めに設置された発射機から次々とロケットエンジンが点火される。12発のミサイルは射出されるとロケットブースターを切り離し、安定翼を展開すると共にターボジェットエンジンを起動させた。
そのまま海面すれすれに音速の壁を超えないマッハ0.85で駆け抜ける。
第二次世界大戦時の電探では到底探知できない。12発のミサイルは落伍する事無く敵艦隊に接近。直前で急上昇した。
突然の攻撃に深海棲艦は対応できず、主砲の照準を追うだけで精一杯だ。
ハープーンは事前に設定された目標にダイブして全てが目標に吸い込まれて行った。
「全弾命中!」
「
砲雷科の報告にCICは歓声に包まれた。
俺も笑顔を見せたが次の指示も忘れない。
「増速してずらかりたいのだが、敵は何ノットだ」
「21ノットです」
それを聞いて数人は真顔になった。
この船団は遅いタンカーに合わせて15ノットなのだ。明らかに追いつかれてしまう。
「護衛隊は反転して再度攻撃。ミサイル発射後直ちに再反転して護衛に戻る。商船はそのままだ」
「は!」
「右八点回頭を行う!」
「面舵一杯!」
「おーもかーじ、一杯」
三隻の護衛艦はその場で一斉に反転した。
敵艦隊の方向に左舷を向けると再び対艦ミサイルを放つ。
それを見届ると再び右に反転し、船団護衛に戻る。
「命中10。撃沈は0です」
砲雷長の原少佐が報告した。残念そうだ。
だが私は来ると分かっている攻撃で10発も当てられれば十分だと思っていた。先程1隻を撃沈できたのは運であり、普通はたった2発で沈む訳がないのだ。
俺は皆を励ますと砲撃戦への準備をさせた。
「艦娘はまだか!」
「3時間後に合流です」
「それまで耐えるぞ」
「隔壁を閉じろ!ダメコン班は配置へ」
「輸送船団は丸腰ですか」
「哨戒ヘリを飛ばしておけ。あくまで対潜警戒に徹しろ」
"うみぎり"からSH-60Kを飛ばすと3隻は敵艦隊へ向かった。敵重巡の射程は約27000m。それに対してこちらの主砲は16000mだ。イージスシステムなどないため主砲の迎撃は出来ない。射程まで近づき、こちらから敵の顔などを精密射撃するしかない。
「距離2万5千!」
「撃って来るぞ」
「敵艦発砲!」
「衝撃に備えろ」
CICでは皆が机に捕まっていた。乗員の半分が砲撃戦は初めてだ。震えている者もいる。
俺も冷汗をかいていたが悟られないようにする。
突然艦が揺れる。艦を安定させるためにスタビライザーがついているが、それでも抑えきれない。
「ジグザグに走っているんだよな?」
確認のために俺が艦橋に尋ねる。
「もちろんです。これで当たりにくくなっていると思いますが…」
すぐに操舵手が答える。声は震えていない。肝が据わっているなと思った。
「短魚雷発射!」
「
側面三連装魚雷発射管から12式短魚雷が発射される。対潜魚雷だが対艦攻撃にも使えると判断したのだ。
12式短魚雷はリチウムと六フッ化硫黄の反応熱で動き、成型炸裂弾頭を付けている。深海棲艦に悟られずに近づいてその装甲も抜けるかもしれない。だが念のため砲撃で敵の気を逸らしておく。これが成功すれば艦娘を頼らずに現代艦艇が大型深海棲艦を沈められるという証になるだろう。
もちろんここまで接近して艦隊戦を行った現代艦は皆戦没しているのでそのデータは持ち帰れていない。
「"あぶくま"が被弾!」
「何!?」
「右舷の機関が炎上している模様」
「大丈夫でしょうか」
「ペラッペラだけど隔壁は多い。そう簡単に沈まんさ」
「間もなく1万6千です」
「主砲で重巡リ級の顔面を打ち抜いてやれ」
オート・メラーラ76mm砲が連射を開始する。
「目標1が回避運動を取っています!」
「いいぞ」
攻撃が始まった事でCIC内にも活気が戻る。とはいえ外が見える訳ではないし、砲撃音もかなり小さい。
俺は先輩からここで冷静を保てるのは当たり前で、艦橋で冷静でいられれば一人前だと習った。"ヤツら"との戦いで砲撃戦が当たり前となった現在ではそれくらいの覚悟が必要かも知れない。
「弾ちゃーく、いま!」
一際大きなズドンという音が聞こえた。
「目標1に複数が命中!」
「大破を確認!反転しております」
CICで歓声が上がったその時、衝撃で全員が吹き飛ばされた。
床に叩きつけられた俺はすぐに起き上がる。と言っても何分気絶していたかは分からない。周りを見渡すと、端末が半分程消し飛んでいた。暗いはずのCICに日光が差し込んでいる。
目が慣れてからもう一度見渡すと、その被害の大きさに驚愕した。
動いている隊員はわずかだ。
艦長の釜田が俺に気が付いて近寄る。
「司令!ご無事で」
「なんとかな。頭から血が出てるぞ」
「それはお互い様です」
扉が開き、隊員が慌てて入って来る。
「衛生課です。大丈夫ですか」
「ああ、大丈夫だ」
「すぐに処置を!」
「止血だけしてくれ」
「いえ、医務室へ行きましょう」
衛生課の申し出は嬉しいが俺は首を振った。
「そんな悠長なこと言ってられないかも知れないぞ」
「私は艦橋へ上がります」
「俺も行くよ」
簡単な処置の後、二人は艦橋へ向かった。
ガラスが吹き飛んでいるものの、被害は少なそうで安心する。
「艦長、司令!よくぞご無事で」
航海長の言葉に頷き、現状報告を求めた。
「敵は軽巡ホ級2隻、駆逐イ級2隻が残っております。こちらは"あぶくま"が沈没、"とね"が中破して速度が落ちています」
「当艦はどうなっている」
「はい。CICが損傷を受けた他、主砲と前部ミサイル発射機が損傷を受けており、当艦はただ避けているだけの状態です」
「残って…」
俺が指示を出そうとした瞬間、大きな爆発音と爆風が艦橋を襲った。
皆がそちらを見ると、LNGタンカーの残骸が爆発して沈もうとしていた。他にも数隻の貨物船が砲撃を受けて積荷のコンテナが崩れ落ちている。
「野郎…商船を沈め始めたな」
「こちらへの攻撃が止んだのはそのためでしたか」
「残っている武装は」
「CIWSやシースパローはレーダー故障で使えませんし、12.7mm機関砲数丁くらいですかね」
情けなさに思わず笑ってしまった。
「しかし我々だけで重巡1、駆逐1を沈めたのですから大戦果ですよ」
「ええ。私も正直ここまで戦えるとは思えませんでしたので驚きです」
艦長は清々しい顔で、航海長は諦観したような表情をした。
「そうだな。でもこの戦果を持ち帰れないのは残念だ」
「機関は無事ですよ」
「商船を見捨てておめおめと帰れるか」
「では敵に体当たりしますか」
「それも魅力的だが…」
俺は腕時計を見る。どうやら壊れていないようだ。
「そろそろ女神がお迎えに来るんじゃないかな」
「はい?」
北の方角から砲撃音が響き、貨物船を砲撃していたホ級が水柱に包まれる。
全員が北を振り向くと4人の艦娘が砲撃しながら高速で接近していた。
「魚雷発射!行っけー!」
4人は一斉に魚雷を発射する。誘導装置はついていないが距離が近いのでいくつかは命中する。
たちまちホ級は姿を消す。
「助かった…」
若い航海長はその姿を見て崩れ落ちた。
艦長もホッとしているようだ。
4人は残った敵を片付けると護衛艦"うみぎり"に寄って来た。
俺は無線を切り替えるように伝える。どうやら無事のようで、少女の声が聞こえて来た。
「第十一駆逐隊吹雪、以下駆逐艦4隻到着致しました!」
「遅かったじゃないか」
「すみません…」
「弾薬補給が申請が遅れたようで出撃が遅れました」
白雪が申し訳なさそうに言う。
「全く連合艦隊はこれだから信頼出来んな」
「こちらは貴重な艦艇を喪失しているのだぞ」
「まあまあ。部下の彼らに言っても仕方がない。君たちの上位機関は?」
「第三水雷戦隊です」
「分かった。抗議をしておこう。とにかく本土まで護衛してくれ」
「はい」
"うみぎり"は中破した"とね"を曳航して、残った商船の護衛は艦娘に任せた。
ヘリ甲板がひん曲がっていたので哨戒飛行していたSH-60Kはタンカーの臨時ヘリポートへ降ろした。
「ふむ。タンカーはそういう使い方が出来るのか」
「北西から航空機が接近しています」
双眼鏡を覗いていた隊員が報告する。
俺も覗いてみると青丸に白い太陽が描かれている。台湾空軍のF-16だろう。
「今頃出てくるのか…。守る気がないだろ」
「損耗を防ぐために形だけ出したのでしょう」
F-16ならば先程の海戦も参加出来ただろうが、無傷で有効な攻撃を与えられたかは分からない。
「そういえば近隣友邦諸国へ応援要請はしたか?」
「ええ。今頃来たみたいですが」
「まあ
その後、台湾と韓国の船は別れて九州南端まで来た。大隅半島が見える。
上空には鹿屋基地から海自航空隊のP-3Cが旋回している。
「君達はどこを拠点にしているのだ」
「三水戦は佐世保鎮守府です」
「そうか。俺達第十二護衛隊は呉地方隊だ。世話になったな」
「はい。遅れて申し訳ありませんでした」
吹雪は頭を下げる。その後四人は手を振って西へと向かった。
それを見届けて彼らとの通信を切ると艦長はため息をついた。
「やれやれ。もっと早く来てくれれば全員帰れただろうに」
「そう言うな。彼らが来なければ今頃南支那海の底だ。帰ったら連合艦隊に苦情を出すからその時に言え」
今回は連絡の齟齬で大損害を出した。
やはり護衛艦隊司令部と連合艦隊司令部の間に外局を設けるかホットラインくらいは設けるべきだろう。
軍令部へ戦果レポートを出すついでに嘆願書でも出そうか。
豊後水道を通り瀬戸内海へ入った艦隊の艦橋でそんな事を思ったのだった。