Fate/the fool【完結済】   作:処炉崙霸β

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皇紀2664-冬木編
馬鹿と阿呆は紙一重


 え?ジャンルがfate/になっているって?

うん、「そう」なんだ。済まない。

仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

 

でも、この小説を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。

 

 

 さて、この小説は確かにフェイト要素もある、二次創作ではおなじみであろうキャラ崩壊もあるんだ、喜んでくれたかい?

作者はスマートフォンで執筆してるから、誤字は許してね(๑´ڡ`๑)テヘペロ

 

 あ?テメェふざけんな、俺達私達は小説見に来たんだ、なんでおまいの自伝とか見に来ないといけねぇの?って?

これは処女作なんだ、それにほら、小説にも前書きってあるでしょ?

前書きは文章の中にするのが私のポリシーでありセオリーだからツッコまないでくれるかい?

 

 前書きが長くなったね、本編がいい加減見たくてたまらないんじゃないか?

ここでおねだりを求めたら私の品位は最下位にまで落ちそうだから、それは心惜しいがしないでおくよ。

 

 よし、本編を始める前に一言。

この映画は、君たちが思う様な高尚かつ優れてなおかつ芳醇なものでは決してない。

 

 今、君たちは他に少しばかり時間を割けばホワイトチーズがあるのに、目の前のブルーチーズに目を向けてるんだ。

そのブルーチーズをもし食べたいのなら、ビスケットにのせるも良し、腹を壊すも良し。

 

 カビ臭いけど、どこか癖になる。

ブルーチーズ劇場開幕〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 森だ。

そんな単語を良く他の小説で聞くが、君達は森を見たことがあるだろうか?

 

 まぁ、日本人の殆どはある、と答えるだろう。

では、入ったことはあるだろうか?

 

 子供の事の好奇心で、山の中にある祖父母父母の墓参り、はたまた熊狩りに。

色々な森がある事だろう。

 

 今から私が話す事について来られるように、想像を膨らませよう。

君達は、美術の授業……図画工作でもいい、絵の具をつけた筆に水分を含ませる為に、水のどっぷり入った専用の容器に筆を浸けるはずだ。

 

 だが、所詮は授業。

当然、終わりは訪れる。

 

 その時か訪れると、筆を幾度も無く浸け、幾つもの絵の具を混ぜたような色の水を見るはずだ。

その色なのだ、この森の頭上にある空は。

 

 千差万別ある色だろうが、それとしか言いようがない。

混沌を形にしたような、どんなに才能が無いものも作れる作品。

 

 森の木も、ミミズがのたくったように捻れ曲がった奇形だ。

葉っぱはこれまた混沌を表した作品の色をしている。

 

 万物の小説の主役達は、ここで歩を進めるのだろう。

だが、私は進めない。

 

 理由はただひとつ。

 

歩きたくないから

 

 

 

 

 

 

 

 腹が減った。

は!そうか!

 

 主役達は、歩を進めると飯にありつけるのが分かってるのか!

だから、σ(゚∀゚ )オレみたいに腹を減らしてないのだ!

 

 σ(゚∀゚ )オレは自慢ではないがふぇいとという作品が好きだ。

はっきり言ってにわかだ、魔術回路とか分かんないし、多分、庶路様もにわかだ。

 

 たがしかし。

歩くことを決定する。

 

 待ってください!分かってるんです!しかし、会議の結果、こうなったのです!

くぅー!国民様方に面目が立たないいいいい!

 

 ともかく、立ち上がって歩を進める。

のっそのっそという感じにだ。

 

 何百歩か真っ直ぐ歩くと、木の机の上にへんちくりんな水晶があった。

σ(゚∀゚ )オレは好奇心満載のイイコなので触ることとする。

 

 ビバ!ビバ!

 

 

 

 

 手が痛い。

砂を払って立ち上がると、周りには雪山が広がっていた。

 

 俺は頭がおかしくなっていたのだろうか?

まぁ良い。

 

 どうせ、大したことはないのだから。

 

 

 入り口みたいのに入ったら変な検査みたいなのされて、模擬戦みたいなのさせられた。

手が痛いのにこういうことするやつ屑だと思う。

 

 

 さて、入ったはいいが、なんか燃えてるじゃん?

おっお?お? 

 

 身体が粒子になってふわふわしだす。

え、ちょ!

 

「いやんえっち」

 選択肢間違えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 薄目を開けると、ぼんやりとオレンジの炎が視覚に入ってくる。

目の前には、金色の札みたいな奴が二枚。

 

 「これってなんか呼び出せるんやない?せや!」

 人差し指と中指を立て二枚の札をその間に差し込む。

これだ!

 

 ポーズを決め、顔をキリッとさせる。

 

「「あらゆる困難が科学で解決するこの平成の時代

人々の閉ざされた心の闇に蔓延る魑魅魍魎が存在していた

科学の力ではどうしょうも出来ないその奇怪な輩にたちむかう

神妙不可侵にて 胡散臭い男が一人

その名は 矢部彦麿(やべのひこまろ)

そう 人は彼を 陰陽師と呼ぶ」

 

悪霊退散!悪霊退散!

怨霊、ものの怪、困った時は

ドーマン! セーマン! ドーマン!セーマン!

直ぐに呼びましょ陰陽師 レッツゴー!

 

「死してなほ この世に未練 残せしは 魑魅魍魎と

成り果てる その悪しき血を 清めるが 陰陽の道」

 

人の世に生まれし悪を 闇にへと ほおむれや

 

悪霊退散!悪霊退散!

妖怪 あやかし 困った時は

ドーマン! セーマン! ドーマン!セーマン!

助けてもらおう 陰陽師 レッツゴー!

 

「生きながら恨み憎しみ 集りしは悪鬼悪霊

よびさます その激昂を宥める 陰陽の道」

 

愛しさの 行き着く果てに 病む心 なぐさめや

 

悪霊退散!悪霊退散!

怨念 怨恨 困った時は

ドーマン! セーマン! ドーマン!セーマン!

鎮めてもらおう 陰陽師 レッツゴー!

 

「辛い時 悲しい時 人はそんな時 心の隙間に闇が出来る

その心の闇に 魔物達は容赦無く 入り込んでくるのだ

だから 苦しくても 挫けるな 落ち込むな くよくよするな

何事にも 屈しない 強靭な心こそが 最強の武器なのだから!」

 

寂しさで 揺らめく 心を 狙う物 打ち砕け

 

悪霊退散!悪霊退散!

超常現象 困った時は

ドーマン! セーマン! ドーマン!セーマン!

払ってもらおう 陰陽師 レッツゴー!

 

悪霊退散!悪霊退散!

呪い 呪われ 困った時は

ドーマン! セーマン! ドーマン!セーマン!

相談しましょう 陰陽師 レッツゴー!

 

やっぱり頼れる 陰陽師 レッツゴー!

 

みんなのヒーロー 陰・陽・師!

 

「成仏しろよ」」

 

 

 フッ、完璧だ。

さて、これでなんか召喚できるはず。

 

 見ると、ほわーんって札が光ってる。

おし、やったね!

 

 

 

 

 ジャックジャックジャックジャックジャックこいジャックこい!

 

 

「さぁ!」

 

ぺかーと、光った後、出てきたのは。

 

「サーヴァント、アヴェンジャー。召喚に応じ参上しました。……どうしました。その顔は。さ、契約書です」

 what?

 

「ぼ、ぼんじゅーる、むっ、むっしゅ」

 なんか、相手のお国に合わせて話してしまった。

真名分かるもん、分かるけど、すごい顔してるこの人の前では言えない。

 

「何です?その顔は。焼かれたいのですか?」

 こ、怖い。

ま、まぁ、あと一枚あるしぃ?

 

「はぁ、なんでよりにもよって……もう少しマシなのが良かったわ」

 

 ごもっともでやんすよ、私ももう少し捻くれてないのがよかった。

さて、あと一枚残った……あれ?

 

 2枚ない!ない!

 

「余ってない?当たり前でしょう?呼符一枚程度で、更にあんなふざけた儀式して、私や他のサーヴァントが呼べるとお想いで?」

 ふざけてないもん!真面目だもん!

 

「はぁ、まあいいです。与えられた仕事は……?」

 どうした。

 

「精神汚染……E?」

 誰がだよ。

 

「マスター、一応お聞きしますが、変な場所に居たりしませんでしたか?」

 変な場所?隠すことでも無いし、アヴェンジャーに教えてやるとする。

 

「精神喰らいの森ですか、むしろ、あそこに居てここまでなのは感心ですね」

 こいつ頭おかしくなったのか。

 

「頭がおかしいのは貴方です。ここまで来ると潔いというか」

 それよりも。

 

「眠い、腹減った」

 何も食ってない。

「はぁ?何言ってんの、あんた」

 

「お休み」

 ちょうどいい感じの道路の上で寝転がらせてもらう。

 

 

 

 「はぁ、会って数十分でここまで気を許すとは、このマスターは馬鹿なのかしら?」

 だが、不思議と嫌な気はしない。

取り敢えず、ここで寝させると私にも迷惑が来る。

 

 近くに、武家屋敷のようなものがある。

マスターを担いで、コツコツと武家屋敷へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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