キングアーサーじゃなくてキングモードレッドが居たら面白くない?
じゃあ、槍持ってるモードレッドも出るの?
それだぁ!

と言う事で思いついたのを書き殴ってみた。



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兄貴の存在が消えた!(*゜д゜*)

この人でなしぃ!p(`Д´)q




ランサーモードレッドをやりたくてやってみた

 

 

「誓いを此処に…我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者…」

 

 右手の紋章と目の前に配置した魔方陣が目もくらむような輝きを見せる。

 

「汝三大の言霊を纏う七天、

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

 唱えるのは1人の少年、白銀の紙を持ち金色の瞳は魔方陣の中心を見つめる。

 夜の闇に包まれた部屋を朝日の光すら叶わないであろう光が全てを包んだ。

 

「やったのか…」

 

ガチャ…

 

 再び暗闇に包まれた部屋に魔力が満ちるのを肌で感じる。

 少年はゆっくりと目を開けるとそこには白銀と赤に彩られた鎧を全身に着込んだ騎士がこちらを見据えていた。

 

「よう、アンタが俺を召喚したマスターか?」

 

 特異点に出現した獅子王を彷彿とさせる、兜はオルタ寄りの龍を連想させるがそれ以外は色が赤に変化しているだけだ。

 白を基調とした服装だが所々に入った赤が良く栄えている。

 

「あぁ…」

 

 召喚されたサーヴァントは己の身長と同じくらいの槍を持っていた。その槍は深紅に染まり、まるでルビーのような深い美しさを誇っていた。

 

「見ての通り俺はランサーだ。この槍は貰いもんなんだけどよ」

 

「…」

 

「あん?」

 

 召喚成功の歓喜と大きな疑問に支配された少年、ことマスターの曖昧な返事に対しモードレッドは頭をひねる。

 

「あぁ、挨拶の時は取れってアイツが言ってたっけ?礼儀ってのは面倒臭ぇな」

 

 モードレッドは大声で独り言をぼやきながら乱暴に取るとその素顔を明らかにする。

 

「女…」

 

 マスターの放ったその言葉、それは彼女の怒りを買うのに十分な言葉であった。しかし、彼女は怒るどころかその兆しを微塵も見せなかった。

 

「まぁ、父上の息子だからな。文字だけ見てりゃ仕方ねぇ」

 

 頭を掻きながらニッと笑うモードレッド、その風貌は大人びてはいたが勝ち気の少女のように眩しい。

 

「まぁ、よろしく頼むぜマスター!」

 

――――――――――

 

「よぉ、父上。久しぶりじゃねえか」

 

「お前は…。まさかモードレッドか!?」

 

 相対する紅と青、聖槍と聖剣。

 この二人が戦場で相対する、殺し合うのは必然だった。

 

「しゃあ、行くぜ!」

 

「シロウ下がって!」

 

 ぶつかり合った聖槍と聖剣、たった一合で周囲の物を全て吹き飛ばした。

 

「なんて事だ。凛、下がれ!これは私たちがどうにか出来るものじゃない」

 

「アーチャー…でも!」

 

 一合、一合…互いの得物がぶつかり合う度に巻き上がる衝撃波に凛とシロウは見つめることしか出来ない。

 

 様々な歴史で語られたであろう戦い、カムランの丘にて行われた騎士王と叛逆の騎士の戦い。

 それが目の前で繰り広げられていた。

 

「なぜその槍を持っている!」

 

「なるほど…。マスターの言ったとおり“この世界“は俺の世界じゃねぇみてぇだな!」

 

「なんだと?」

 

「ハッ!」

 

 振るわれるは最果ての聖槍、その名は《ロンゴミニアド》迎え撃つは泉の乙女より授かった聖剣《エクスカリバー》

 力が拮抗し鍔迫り合う、モードレッドは持ち前の力押しで父であるアルトリアを吹き飛ばした。

 絶好のチャンス、しかし彼女は追撃せず体内の魔力を奮い立たせる。

 

「あれは奴の宝具か!?」

 

「そんな…」

 

「セイバー!」

 

 異常な魔力の高まり、モードレッドの持つ最強の一撃が振るわれようとしていた。

 

「大丈夫ですよ、シロウ」

 

 気高き騎士王が少年に向けた顔には不安や恐れなど微塵もなく、ただその美しい笑みを浮かべるだけだった。

 

最果てにて(ロンゴ)

 

約束された(エクス)

 

 互いの魔力が活性化し空間をも振動させる。

 

輝くべき槍(ミニアド)!」

 

勝利の剣(カリバー)!」

 

 深紅に彩られたエネルギーの本流を受け止めたのは光り輝く黄金の光。

 

 二つのエネルギーがぶつかり合いその輝きを増していく、その輝きに2人は包み込まれる。

 

――――――――――

 

「悪ぃ、マスター。勝手に突っ走って」

 

 月夜、深紅の騎士は静かに佇む。

 

「でも俺は父上にだけは負けられねぇ。負けちゃならねぇ」

 

 付き従ってくれた領民のためにも、最期まで付き合ってくれた2人の従者のためにも彼女は負けられない。

 

「俺はこの戦いで証明しなくちゃならねぇんだ」

 

 静かに照らす月を睨み付け笑う彼女の胸には何が渦巻くのか…。

 

ーーーー

 

Fate/stay night《槍を振るいし叛逆の騎士》(仮名)

 

本編を書くかどうかは分からない。

 

 






真名 モードレッド

身長 169cm

出典 アーサー王伝説

地域 欧州

属性・カテゴリ 混沌・中庸・天

性別 女性

クラス ランサー

ステータス

筋力:B+ 耐久:A 敏捷:B 魔力:A 幸運:D 宝具:A

スキル

対魔力:A 騎乗:B 直感:B 魔力放出:A 戦闘続行:A カリスマ:C

 アルトリアとの決闘の後、ブリテンの王位を継ぎ王として君臨する。
 混乱するブリテンを自身の力で納め統治した、いつものように前線を駆けまわっていたため純粋な技量もかなり上昇している。
 勝ち気で粗暴が粗いところもあるが王となったためか感情を抑えて考え、行動する事が出来るようになった。
 ランサーアルトリア同様、成長した姿で現界しており身長や顔立ちが若干大人びている。(なお胸は成長しなかった模様)
 自身が女性であることに関しては王位の経験から乗り越えたが父に関してはまだ引きずっている部分がある。
なお、馬には乗っていない。

宝具

最果てにて輝くべき槍(ロンゴミニアド)

ランク:A+

種別:対城宝具

 アルトリアが使用していた槍をそのまま使用していたが、なぜか使っているうちに槍が紅く染まり現在のようになった。
 アルトリアとは違い最期の時まで槍を完全には御せずランクは若干低下しているがそのお陰でロンゴミニアドの神性に侵食されずにすんだ。

燦然と輝く王剣(クラレント)

ランク:B+

種別:対人宝具

 このモードレッドは正式にこのクラレントを手に入れたためランクが低下していない。
 しかしあくまでも主武装はロンゴミニアドであり今回は副兵装扱いとなっている。



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