龍狩りの金鎧   作:GP

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スモーカーが…スモーカーがーーーー!!!


大暴れ

「起床ーーーー!!!」

まだ外が暗い中海軍訓練所の廊下に怒声が響き渡る、訓練生達は我先にと扉を開けて飛び出していく、もちろんステラも

 

「一班から七班まで揃いました!!!」

起床から5分以内に全ての班が廊下へ整列した、それを一人一人確認していくのは海軍大佐白猟のスモーカーだ

 

「おし、今日も全員いるな!」

スモーカーは確認を終えるとすぐさま次の指示を出した

 

「今日が最終試験日だ、先ずは何時も通り10キロマラソン砲撃訓練、次に対人訓練、最後に最終試験だ!行け!」

ステラは走り始めた、周りでは今回の最終試験の話題で持ちきりだ

 

「今回の最終試験はなんだろ?」

なぜ訓練生達がこんなに心配しているかと言うと、海軍の最終試験はこれと言った明確な試験では無く訓練を行った教官が試験の内容を決めるのだ

そして今回その教官と言うのが海軍でも暴れん坊とされるスモーカー大佐なら訓練生の心配も当然だろう、少なからずステラもどんな試験が来るのかを考えていた

 

「去年が確か学科と24時間以内にマリンフォード50周だったな、今年はなんだろ?」

そんなことを考えながらステラは走り続けた、そしてランニング・砲撃訓練・対人訓練を終えてとうとう最終試験がやってきた、しかし今年の最終試験は全員総当たりの対人戦だった格闘好きのスモーカーらしい試験だ

ステラは順調に勝ち進め対人戦最後の戦いとなった

 

「おぉ~、ステラ順調に勝ち進んでるな!」

最終戦を間近にしたステラの元に来たのはニコニコしたスモーカーだった

 

「あ、スモーカー大佐!」

ステラは敬礼の体勢を取るとスモーカーは楽にしろとジェスチャーをした

 

「ステラ、残念ながら最終戦の相手だった訓練生が腹を痛くして戦えなくなっちまったんだ」

スモーカーは下を向きながらステラに最終戦の不戦勝を伝えた

 

「あぁ、そうでしたかわざわざありがとうございます」

ステラは礼儀正しくスモーカーにお辞儀した

その時!ステラの頭上から凄まじい風を切る音が聞こえた、ステラはそれを避けずに受けた

 

「ドゴッ!」

それはステラの美しい黒髪を殴りつけた

 

「なぜ避けない!!!」

突如殴り付けた本人であるスモーカーはステラに怒号を飛ばした

ステラは殴られた頭を撫でながらスモーカーの方を向く

 

「いきなり何ですか?」

スモーカーは自分の手にあった筈の十手が真ん中から折れていた

 

「一体お前は何者なんだ?」

スモーカーはモクモクの実の力で体を煙に変えた

 

「今までお前の訓練、そして今回の最終試験を見ていて確信した、この一ヶ月間の訓練の中でお前は一切本気を出していない!」

スモーカーはステラにそう言った、確かにステラはこの一ヶ月の訓練を一切厳しいと感じたことは無かった、逆に楽だと感じていた

400年前、自分が元帥だった頃の訓練に比べればこんなので苦しんでいたら絶対に生き残れない…

 

「はい、確かに私は本気を出していませんでした、しかし訓練はこなしました」

ステラの答えにスモーカーは

 

「お前の本気の戦いを見ていなければお前を正当に評価出来ない、よってお前は海兵と認められない!」

スモーカーはステラにこう伝えた

 

「どうしても、ダメですか?」

ステラはスモーカーに質問した

 

「教官室にある大槌と代えの十手を持ってこい」

スモーカーはステラに大槌を持ってこさせた、その紅はより洗練されたように見える

スモーカーはステラから十手を貰うと

 

「シャーナ・ステラ、貴様の最終試験はこの俺を倒すことだ!」

ステラに十手を突き立てるスモーカー、しかしステラはその突きを片手で受け止める

 

「分かりました、シャーナ・ステラ全力でお相手いたします」

ステラは掴んでいるスモーカーの十手を持ち上げ地面に叩き付けた、スモーカーは煙になって回避する

 

「ドゴーーーン!!!」

叩き付けた地面は裂けた

 

「は、ハハハッこりゃミスったか~?」

スモーカーが苦笑いしていると間髪置かずにステラの猛攻が始まる

 

「スモーカー大佐はロギア系の能力者か~、まぁ関係ないけどね」

突如ステラの体が赤黒く染まる

 

「武装色、硬化プラス鎧塊!!!」

武装色の覇気とステラが元帥時代に作り出した六体術の会わせ技だ、スモーカーの足を掴むと全力で投げ飛ばす、そしてその方向に飛ぶ斬撃≪鉤脚≫を飛ばす

「ズバァーーー!!!」

≪龍歩≫を使いヒュルヒュルと落ちていくスモーカーの頭上に移動したステラは≪死銃≫を使いスモーカーの腹に指で風穴を開けた

 

「カ…ハァッ!」

それでもなお落ちていくスモーカーに更に追撃が続く、≪鱗剃≫瞬間的に地面等を50回ほど蹴ることで一瞬で対象へ移動する技だスモーカーの落下地点へ移動したステラは

 

「これで終わりです≪覇山≫!」

大槌に武装色を纏わせ対象を粉微塵へと変えるステラの技それを受けたスモーカーは最早立つことも動くこともままならない状態で10メートル先で倒れた

 

「これが私の全力です…」

ステラは急いで救護班を呼んだ、ステラ自身は後に来た海兵達に捕縛された、いや…自ら海兵に捕まった

ステラの身柄は一先ずインペルダウンへと移されることとなった




次回から原作に絡めます

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