ハイスクールDxD 万能な悪魔!最強を目指して   作:ニャン吉

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第3話

あれから半年

僕は今までに目覚めた能力を使ってはぐれ悪魔を倒すために黒歌と白音と一緒に人間界に来ていた。

今日はどこを探してもいないし以来もないから星の書庫へ行くことにした。

これは某仮面ライダーのフィ〇ップの使うあれと同じだ。

 

僕が星の書庫を探っていると警報が鳴り出した。

「黒歌!白音!先に家に帰ってて。」

そう言って僕はテレポートでその場へ飛んだ。

 

 

side〇〇

私は今娘の朱乃と朱乃の友達の宮永咲ちゃんを連れて神社の奥へ行き2人を守ろうとしている。

「貴様と堕天使の残した忌まわしき娘をコチラに渡すか今殺せば貴様の命だけは助けてやろう。」

「嫌よ!朱乃は私と夫の大切な娘だもの!それに咲ちゃんも遊びに来ただけ!私はこの娘たちのためなら逃げないわ!」

「そうか。ならしね!」

そう言って魔法使いの男が攻撃魔法を使おうとした。

 

sideback

 

僕は魔法使いの人があの人達に攻撃しようとしたのが分かったから身体の中に眠る『トリガー』のメモリの力を取り出し遠距離魔法でその攻撃魔法を阻止する。

攻撃を阻止された魔法使いが

「小僧!何をする!」

「おじさんがあの人達に攻撃したから止めただけだ!」

「小僧には関係の無いことだ。私は一族本家に産まれながら穢れた娘を産んだ汚物を消そうとしただけだ。」

それを聞いて僕は初めて本気で怒りを覚えた。

そして三人の前に飛び防御結界を張る。

「なんで?」

「お父様が言っていました。」

そう言って人差し指を指し上に手を伸ばしながら

『空間を支配するドラゴンの血を引く悪魔の一族に産まれたものは目の前で罪なき者が死んでいくのを許してはいけないと。』

「そして母様が言っていました。人間界では天道総司と名乗りなさいと。なぜなら」

『天の道を行き総てを司る男』

『力とは憎しみを作るための者ではなく人の幸せを掴むもの。相手を殺すものでは無い。

何かを殺すことで全種族を幸せに出来るのは唯一。家畜を食用にする人だけだと。』

「そんな事は俺の知った事ではない。」

「ならば僕が言うよ。」

『太陽が美しいのは塵さえも輝かせるから。

故に太陽である僕がおじさんの死に際を輝かせてあげよう。』

「言っている事が矛盾しているぞ。殺すことで幸せに出来るのは食用に出来る人のみと言っていた小僧よ。」

「そうだね。でもこうも言ったよ。目の前で罪なき者が死んでいくのを許してはいけないと。」

「そうか。なら殺られる前に殺らねばな。」

そう言って巨大な火の玉を投げて僕に当たるがそんなのお構い無しに

「おじさん。あまり僕をガッカリさせないでほしいな。言ったよね。僕は空間を支配するドラゴンの血を引く一族だと。僕は太陽だと。」

そう言って僕は炎のナイフを作りそのおじさんを何本も刺した。

後ろに振り向き防御結界を解く。

すると中にいた一人の女の子が僕に抱きついてきた。

「怖かったよ。死ぬかと思ったよ。」

と泣き始めていた。

それを見ていたお姉さん?が

「ありがとね。えっと天道総司君だよね?」

「はい。天の道を行き総てを司る男。僕の名前は天道総司です。」

「でも悪魔なのよね?」

「はい。確かに僕は悪魔です。でも僕は何度でも言います。天の道を行き総てを司ると。」

と話している最中も胸元で女の子は泣き続け目の前のお姉さん?の後ろに隠れた娘も泣いていた。すると遠くから男の声が聞こえる。

「朱乃!朱璃!無事か!」

「はい。無事ですよアナタ。この子が私達を助けてくれました。」

「気配からして悪魔の子か。・・・ありがとう。君のおかげで助かったよ。名をなんと言うのかね?」

「はい。えっと確か。

『母様は言っていました。名を名乗らせる時はまずは自分から、相手に的でないと証明しゆっくりと信頼関係を築こう。』です。」

「・・・ハハハ!そうだな。貴様の母は正しい。私の名はバラキエルだ。堕天使の幹部の1人だよ。」

「バラキエルださんですね。僕の名前はサイヤ・ブネ。でも母様からは人間界では天道総司と名乗りなさいと言われているので言います。僕は天の道を行き総てを司る男です。」

「サイヤ・ブネか。いやここでは天道総司。天の道を行き総てを司る男か。君は冥界の堕天使領でも有名だよ。2000の技を持つ神童サイヤ・ブネってね。でもなぜ人間界にいるんだ?」

「はぐれ悪魔を退治してました。僕の家の領地から何名かはぐれ悪魔が出てしまったのでそれだけでも倒せないかなと。」

「そうか。いい心がけだ。・・・娘と妻に娘の友人を助けてもらった感謝の気持ちと言ってはなんだ。私に出来ることならしてやりたいのだが。」

「・・・・・・なら僕はいずれは三大勢力で戦争をすることの無い世の中を作りたいと思っています。だからまずは僕の家と仲良くしませんか?そこから悪魔と堕天使の全員で名よくなれたらなって。」

「要は三大勢力の和解の1歩目を自分の家と始めないかと?」

「はい!いずれはそこに妖怪や人間、神族と沢山の種族が加われば平和になると思ったんだ!」

そう言って僕は笑顔でバラキエルさんを見た。するとさっきまで泣いていた咲ちゃんが

「私も協力する!」

「協力するってどうやって?」

と聞くと

右手の上から花を出した。

続いて自分の後ろからツルを出してそのツルの1本1本に火・水・雷・風・雪・毒を展開させた。

そして言った。

「私は産まれた時からこの力を持っててね。人としては」

「その植物を使い敵を倒す力。オマケにセイクリッドギアでは無く自分の固有能力。・・・僕の所に来ないかい?」

「なんで?」

「僕はドラゴンの血を受け継ぐ悪魔。それに僕の家は一応貴族だからね。僕の眷属になってくれれば君を守れる。」

「ホントに?」

「そうだ。今僕の家にいる人間・・・元人間は1人。君と同じ歳だ。一緒に来るかい?」

僕がそう聞くと咲ちゃんが

「うん!」

ドラゴンの答えた。

すると朱乃ちゃんは

「咲ちゃん。行っちゃうの?」

「うん。サイヤ君と一緒に行く。朱乃ちゃんもいい?」

「任せるよ。」

「・・・私は行かない。お父様とお母様と一緒にここにいる。」

「そうか。・・・わかった。一つ教えておくよ。」

「何?」

「俺は高校生になる時に駒王学園に通うよ。もうすぐ共学になるからね。」

「駒王学園・・・わかった。私もそこへ行く。」

それを聞いて俺は咲ちゃんを連れて冥界の屋敷へ帰るのだった。


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