花束   作:影橋真海

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【三輪の彼岸花】

 類に連れられてやって来たのは<マジックリリー>と書かれた看板が掲げられた喫茶店(きっさてん)。アンティーク調のその店は、ビルとビルの間に挟まれて小さく見える。しかしそんな事はなくて結構な広さがあることが、ドア以外の正面の壁全面に取り付けられた窓から(うかが)えた。

 

 類が由美の手を離してドアを開けてくれる。カランコロン、と心地よい音色(ねいろ)が店内に響き、カウンターの席に座っていた女性が二人の方を振り返る。由美が入って来るのを見ると満面の笑みを浮かべて此方に走って来た。

 由美がおろおろとしている横を通り抜けて類に抱きついた。ぎゅーっと効果音が出そうなくらいに強く。

 

「類、良くやった!!あんたなら見つけて来てくれると思ってたよ!」

 

 類を抱き締めながら頭を乱暴に撫でて言う。類よりも頭二つ分ほど高い女性は露出度の高い黒の服に類と同じマントを羽織っている。

 

「え、えへへ、そう、かなぁ。」

 類も嬉しそうに目を細めているが少し苦しそうだ。手がぴくぴくと痙攣(けいれん)している。

 

「あ、あの…」

 どうしたら良いのか分からず、取りあえず二人に声をかけた。あ、と声を上げて類を解放する。類は軽く息切れを起こしている。

 

「ああ、ごめん、勝手に盛り上がっちゃって。ここに客が来たの久しぶりだったからついね」

 女性は眉を下げて謝ると、続けて言った。

 

「私は亜理紗(ありさ)。ここのマスターをしているんだ。よろしく」

 そう手を差し出して来たので由美も由美です、短く自己紹介をして手を差し出し握手をする。白く綺麗な肌が照明の光を受けてより白く見える。

 

「じゃあ、行こうか」

 と由美の手を引いて歩き出す。突然のことで頭がついていかないが、ぐいぐいと引っ張られてついて行くことしか出来ない。

 

「あ、あの、どこに行くんですか!?私、帰ります!」

 

 慌てて亜理紗に尋ねる。なんだか嫌な予感しかしない。二人とも同じ物を身につけているし、変な宗教団体だったりするのかもしれない。由美の中で不安が巡り始める。その間にも亜理紗は足を止めない。

 

「まあまあ、そんな事言わずにさ、ちょっとだけ付き合ってよ。ここに来たってことは他に行く場所もないってことでしょ?良いことあるからさ、ついて着なよ」

 

 どうやらここに着た時点で亜理紗に逆らう権利はないようだ。由美も諦めてついて行く。それに「良いことあるからさ」という亜理紗の言葉が由美に妙に安心感をもたせた。この二人に言われてしまうと妙に納得してしまうのは何故だろうか。類の時も妙に納得してしまいこうしてここまでついて着たが、亜理紗の場合も例外ではないらしい。

 

 亜理紗がカウンターの左にあるドアを開けて、その先に続く闇に吸い込まれるように三人は中に入って行った。類がドアを閉めるとそれまで足元を照らしていた明かりが消え、本当の暗闇が訪れる。当然何も見えないし、亜理紗に手を引かれていなければ自ら前に進むことすらままならない。床だけしかないような感覚、つまり綱渡りでもしているような感覚に襲われた。少し冷えてきた暗闇の中を三人の足音と由美の荒い呼吸だけが満たす。

 

 しばらくして薄く長方形の明かりが見え始めた。実際は数分だけだったであろうが、由美を支配していた不安と恐怖によって長時間歩いていたように思える。由美は大きく溜息をつく。これでやっと、闇から抜け出せる。

 

 隙間から差し込む明かりが強く由美達を照らした頃、亜理紗が立ち止まりドアノブを掴んで押し開ける。その瞬間光が由美の視界を奪い、予期していない眩しさに目を固く閉じる。

 

「あ、眩しいから気をつけなよ」

 と、今更すぎることを言う亜理紗は平気そうだ。もちろん類も。

 

 由美が目を閉じている間も亜理紗は進み続ける。

 足元からざくざくと音が鳴る。歩いているのは床ではなくどうやら砂らしい。それに(わず)かだが風が吹いている。ここは外なのだろうか。それを知るためにも、こうしてずっと目を閉じているわけにもいかない。

 

 ゆっくりと目を開けていくと、焦点(しょうてん)が合う前に真紅に染まった彼岸花が由美の視界を埋め尽くす。その光景に目を奪われ、思わず立ち止まってしまう。亜理紗も急なことに由美の手を離してしまった。由美の後ろにいた類も由美にぶつかる寸前で足を止めた。

 

「凄く、綺麗ですね…」

 由美は感嘆(かんたん)を漏らしそれらに見入った。辺りを見回してもあるのは彼岸花の赤一色だ。いや、よく見れば由美達が歩いていた道の先に、小さな木造の小屋が見えた。

 

「そうでしょ?これね、私達が育ててるんだ」

 由美の言葉に自慢気(じまんげ)に言う亜理紗。満面の笑みを浮かべてふふふ、と笑っている。相当嬉しかったようだ。類は何も言わなかったがにこにこと笑っている。

 

 小屋が近づいてくると類が亜理紗の脇を通り抜け、小屋のドアを開けて待っていてくれた。

ありがとう、とお礼を言い中に入る。

 

 亜理紗は入るとすぐ、類に紅茶をお願い、と頼んだ。類は(うなず)くと戸棚の中から"Lycoris"と書かれた袋を取り出しティーポットに入れお湯を注ぐ。そして机に置かれていた砂時計をひっくり返し時間を測っている。大体3分といったところか。

 

 その間に由美達は小屋の真ん中ほどに設置されていたテーブルを挟むようにして座る。由美は膝に上に手を置いて窓から見える彼岸花をぼーっと眺めていた。

 

「ねえ由美、あんたさ恨んでいる相手とかいないの?」

 唐突(とうとつ)に投げかけられた言葉にえ、と返すことしか出来ない。亜理紗は続ける。

 

「ここに来れる人って何かしらの負の感情を持つ人だからさ、由美も何かあるのかなって。あるなら手伝うけど?」

 

「て、手伝うって何をですか…?」

 戸惑いを隠せない由美に亜理紗はニヤリと微笑んで言う。

 

___復讐(ふくしゅう)だよ

 

 思いもよならない言葉に大きく目を見開く。

「ふ、復讐なんて、私は、そんなこと、出来ません!」

 

 両親の顔が頭に浮かぶ。あの二人に復讐なんてしようものなら、間違いなく消されてしまう。ただでさえ今はその危機に直面していると言うのに。それを思い出しただけで頭が真っ白になり体が震え出す。

 

「どうしてだい?嫌なんでしょ?今の生活が。それを引き起こした人達が。だったらその人達に自分の犯した罪を分からせてやろうよ」

 亜理紗はそれがさも当然な事のように言う。

 

 

「わ、私は…」

 

 (うつむ)きながらも考える。自分はどうしたいのだろうか。両親に、クラスメイトに、担任に___復讐したいのだろうか。自分に過大な期待を持つ母に、自分を消そうとしている父に、自分に暴力を振るったクラスメイトに、自分に暴言を吐くようになった担任に。

 

___私は一体どうしたい?

 

「はい、由美お姉さん。この紅茶はここで作ってるんだ。これ飲んで一旦落ち着こう?」

 由美に目の前に紅茶が入れられた白のティーカップが置かれた。ね?と類が微笑む。湯気が立つそれからは紅茶独特の香りが由美の鼻孔(びkう)をくすぐる。

 

「いただきます」

 紅茶の風味が口いっぱいに広がる。どうしてだろう凄く落ち着く。それにこれを飲んでいると体の芯から何かで満たされるような気分になる。

 

「で、考えはまとまった?あんたはどうしたいのさ?」

 亜理紗は手の甲に(あご)を置きながら由美に考えを言うように促す。

 

「私は、あいつらに復讐してやりたいです」

 亜理紗の目を見て答える。その答えに満足したように亜理紗は不敵な笑みを浮かべる。

 

 もう、どうでもよくなった。自分が消えるとこも、復讐を実行することも。どうせ消えるならあいつらをひどい目に合わせてやりたい。自分一人があんな仕打ちを受けるなんて、理不尽じゃないか。あいつらにはそれ相応の罰を与えなければ。

 

 由美はまたあの"笑み"を浮かべていた。しかし由美はその事に気づくことはない。そして二人はそれを見ても嬉しそうに笑うだけで怯えた顔はしなかった。

 

「由美、私達はあんたの復讐を手伝ってあげる。でもね、手を下すのはあんただからね。それを覚えときな」

 

 由美の笑みが止むと亜里沙はそう言って立ち上がる。

由美も立ち上がり頷く。亜理紗は類に布団の準備をするように言うと、クローゼットを開け何かを探しだした。

 

「由美お姉さんちょっと手伝って、僕一人じゃ運びづらいんだ」

 

 類が手招きをして呼んでいる。

 由美は類のところに向かい、類と一緒に三人分の布団を運ぶ。やはり三人分ともなれば結構な重さがあり、背の小さな類が持つには苦しいだろう。それに前が見えなくなってしまうので、(つまず)いて転んでしまう可能性も高い。

 

「あ、あった!由美って小さいからな、多分これでいいと思うけど大きかったら言いな」

 亜理紗が真紅の綺麗に折りたたまれた布を由美に渡す。広げてみると亜理紗達が身につけているフード付きのマントだった。

 

「これをつけてるとね、彼岸花達が力を貸してくれるんだ。そしたら復讐も上手くいくよ!」

 類が笑顔で言う。それに眉をひそめて聞き返す。

 

「彼岸花達が…?どういうこと…?」

 由美は視線を窓の外に彼岸花に向ける。いつの間にか沈んでいた夕日に照らされてより赤く見える。

 

「あの花達は不思議な力を持っているんだ。でもそれがどのような結果を引き起こすのかは僕達にも分からない。でもね、この彼岸花の液で染めたマントをつけていると良いことが起こるんだ。だから大丈夫だよ」

 由美と同じ方向に視線を向けながら優しい声音で言った。もちろん微笑んで。

 

「ねえ、もう明日に向けて寝ちゃおうよぉ」

 

 大きな欠伸をしながらすでに布団に入っている亜理紗が言う。由美は椅子にマントを掛けると、類と同時に欠伸して布団に向かう。欠伸(あくび)は伝染すると言うが本当にそのようだ。急に眠気が襲いかかってきて、眠くてたまらない。今までろくに睡眠時間を取っていなかったからかもしれない。

 由美は二人に挟まれるようにして布団に入り、見慣れない天井を見ながらぼんやりと考える。今日は今までにないことがあり過ぎた。授業をサボって学校から抜け出したこともなかったし、携帯を踏み壊すこともなかった。こうやって人と一緒に寝ることもなかった。____こんな、幸せが訪れるなんて思ってもみなかった。1日だけでも両親から解放されることが出来るなんて。最初からこうしておけばよかったと今更ながらに思う。

 

「家族みたいですね」

 由美は思わずそう口に出していた。類と亜理紗がこちらを向きそうだね、と返す。

 

___私が欲しかったのはこれなんだ

 

 ふわふわとした気分のまま、由美は意識を手放していた。

 

 

******

 

 

 翌日の早朝六時、由美は両親が経営している会社の前に来ていた。制服に真紅のマントを羽織り、十三階建てのビルを見上げて立っていた。亜理紗と類は他の場所から見守っているらしい。

 

 由美は大きく深呼吸をすると、会社の自動ドアを抜けてエレベーターに乗って社長室を目指す。この時間ここに来ているのは社長である父と、副社長である母だけだ。今なら他の人に邪魔されずに済む。

 

 最上階に着くとエレベーターを降りて、右に曲がると一つの部屋を見つけた。どうやらここのようだ。

 由美がドアノブを持った時、中から話し声が聞こえた。

 

「全くどこへ言ったんでしょうねあの子は!今まで私が苦労して育てて来たと言うのに、これでは今までの時間が水の泡じゃないの!それに優秀なお子さんをお持ちで羨ましいって言われてたのに、その子が家出だなんて知られたら私はなんて言われるか…!」

 母が金切り声で()くし立てた。コツコツとヒールの音が早足に右往左往しているのが聞こえる。これは母の苛立ちが頂点に達した時の癖だ。あの音でよく精神的に追い詰められたものだ。

 

「まあまあ落ち着かないか。あんな奴は私達の子どもではなかったのだよ。あんな奴が私達の子どもな訳がない、そうだろう?だがそのまま放って置くわけにもいかない。私達に不利になるようなことを他人に話されても面倒だからな。大丈夫さ、あいつが見つかったらどこか遠くへ連れて行って始末すれば問題ない」

 父が母を(なだ)めるようにそう言うと、母はそうね、とその意見に賛成したのだった。

 

ガコンッ

 

 由美はその音が自分の中で鳴るとドアを開け中に入った。両親は突然のことにしばし固まって、俯く由美を何者か、と見つめていた。しかし由美が顔を上げた時、それが由美だとわかると消えそうな声で由美、と言った。大きく見開かれた両親の目は恐怖が溢れ出し、開いたままの口からはカチカチとはが震える音が聞こえている。

 

 由美は笑いながら言った。

「お父様、お母様。私はもう、あなた方の人形でいるのはやめます。今まで私にしてきたことを後悔し、地獄に落ちてください。それでは、さようなら」

 

 由美は持っていた花籠(はなかご)から一掴みの彼岸花を両親に投げつけた。

 瞬間、炎が両親を包み込む。二人は床を転げ回って炎を消そうとするが、火力を上げるだけで一向に消えそうもない。

 

___ぎゃああああああああああああああああああああああああ

___いやああああああああああああああああああああああああ

 

 二人の断末魔(だんまつま)と炎の熱を浴びながら、社長室を出て再びエレベーターに乗ってしてまで降りる。通常は作動するはずの火災報知器も作動しない。これが彼岸花の加護か。

 由美は両親を焼き殺したというのに、罪悪感も恐怖も不安も感じていなかった。今ならなんでもできる気がした。

 

「さ、次に行きましょうかね」

 エレベーターを降りると由美を待っていた亜理紗が言った。類はどこかに行っているらしく、ここにはいなかった。

 

「そうですね、亜理紗さん」

 いつも通りになった由美が亜理紗の手を握り歩き出した。次に行く場所は学校だ。

 

 

******

 

 

 午前八時三十分。類も後から合流して学校の裏口に来ていた。正門はまだ生徒が多く、そこに居るのは怪しいがられると思ったからだ。

 

「じゃあ行って来ますね」

 二人から新たな花籠を貰い、裏口から入って職員室へと向かう。裏口が開いているか心配だったが、ドアノブを捻ると簡単に開いた。

 

 職員室までは誰ともすれ違う事なく来ることができた。さて、と扉を開けようとすると先生達が話す声が聞こえて来た。

 

「あの花瓶割ったのやっぱりあの子ですよね。山下先生のクラスの」

 花瓶って、美術室に置いたあの花瓶のことだろうか。割った?一体何のことだろう。

 

「ああ、すみません。本当に迷惑をかけてしまって…」

 問われた山下は申し訳なさそうに答える。

 

「いいや、仕方ありませんよ。あんな奴ならやりかねませんよ。あんなクズな生徒ならね」

 それに続けて他の先生も言う。

 

「大変ですよね、あんな落ちぶれた生徒の担任を持って」

 山下を(なぐさ)めているらしい先生の声を聞くと開き直ったように山下は言う。

 

「全くですよ。あんな気持ち悪い生徒なんてもうごめんです」

 

ガコンッ

 

 職員室の扉を勢いよく開け、中に入った。先生達が一斉に由美の方を見る。由美は後ろ手に扉を閉めると、山下の前に立ち笑って言う。

 

「おはようございます、山下先生。今日は花瓶じゃなくてお花ごと持って来ました。今度はちゃんと受け取ってくださいね」

 先生達が恐怖の目を向けて来る中を、山下に向かって一掴みの彼岸花を投げつける。

 瞬時に炎が山下を包み込み、山下は暴れ回る。他の先生達は驚きに目を見開くだけでその場から動くことができない。その間に職員室内を走り回り、彼岸花を巻き散らす。

 

___うわああああああああああああああ

___ぎゃああああああああああああああ

 

 先生達が炎に包まれ暴れ回るのを見て由美の"笑み"は止み、冷酷な目でその光景を見る。なぜか開かない扉の前で焼けていく先生達を見るのにも飽き、普通に扉を開け職員室を出て扉を閉めなおす。

 

 教室に向かう廊下には誰もいなかった。今頃はホームルームの時間であるためおそらく先生を待っているのだろう。まさか扉を閉め切れるとは思っていなかった。これを使わない手はない。そうだ、最初で最後のクラスでのゲームだ。楽しそうだな、とまた"笑み"が漏れる。

 

 教室の扉を思いっきり開けると、生徒の視線が由美に集まる。しかしその瞬間空気は凍りつき、生徒達の動きも止まる。由美は扉を閉め、教卓まで歩いていくと生徒全員に向けて言った。

 

「みんな、おはよう。今日はねみんなと仲直りしようと思ってここに来たの。仲直りするにはゲームでもした方がいいと思って考えてたんだけど、さっき思いついたの!題して

 

___人間射的(人殺し)ゲーム!!

 

それでは、スタート!」

 

 生徒達は突然のことに動くことが出来ない。その隙に一人、また一人と彼岸花を投げていく。そしてそれが境に生徒達が扉にしがみ付くが、やはり扉は固く閉ざされていて開くことはない。

 

 断末魔の大合唱が教室内に響き渡る。それを聞いているうちに由美の口からも自然と笑い声が溢れ出す。体をくの字に折り曲げて笑う。今まで自分を苦しめてきた原因がこんなに簡単に潰れるなんて…!ああ、自分は狭い世界で生きていたんだなと思う。はやくこっちにくればよかった。

 

 折り重なる断末魔が小さくなって来ると、由美は教室を出て扉を閉める。あんなに大きな声で叫んでいた声も、扉を閉めて仕舞えば全く聞こえない。階段を降りて校門まで向かう。そろそろ亜理紗達も来ている頃だろう。

 

 校門に着くと予想通り亜理紗が待っていた。類はまたいない。

「お疲れ様、由美。どう?気分は」

 校門に寄りかかりながら由美に尋ねる。

 

「とってもいい気分です。こんなの味わったことないですよ!」

 亜理紗に笑顔で答える。

 

 しばらくすると類が戻って来た。亜理紗と類は喫茶店へと歩き出す。

 しかし、由美はその場に立ち止まっている。もう大分由美と離れた時、それに気づいた亜理紗と類が由美に手を振りながら叫ぶ。

「早くぅ、帰るよぉ!!」

 

___私の居場所はここだったんだ!

 

「はぁい!」

 由美は二人の方に走って行った。

 

 

 

 

 

【枯れる】


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