オタク剣士が武偵校で剣技を舞う!   作:ALEX改

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卒論と試験で忙しくて執筆すらできんかったですはい。


第46話 VSジャッカル男

 

 

 

剣・怜『おおおおおおおおおおおお!!!!』

 

ジャッカル男に向かって疾走する剣護と怜二。

ジャッカル男は向かってくる2人に大剣を横向きに薙ぎ払う。

 

剣・怜『ハッ!』

 

横薙ぎに振るわれた大剣を剣護はジャンプで、怜二はスライディングで避けて、同時に斬りつける。

 

「グルル………」

 

剣護「チッ、大して効いちゃいねえか」

怜二「なるべく早く終わらせたいところだけどね」

 

そうこう話してるうちにジャッカル男は斧を振り下ろしてくる。

 

剣護「うおっ!」

怜二「っ!」

 

2人は左右に跳んで避けて、振り下ろされた斧はその場にあったスロットマシンを粉々に破壊した。

 

怜二「あんな重くてゴツい武器を振り回すとか…エゲツない腕力だね」

剣護「怜二!武器はなんとかするから奴の視界を潰してくれ!」

怜二「了解!」

 

剣護は氷花を抜くとジャッカル男目掛けて疾走し、その後ろに怜二が並ぶ。

 

剣護「月島流!富嶽双連斬!」

 

剣護は武器を持っている両腕を二刀の連撃で切り裂き攻撃を封じると、その背中を怜二が踏み台にして飛び上がる。

 

怜二「柳生新陰流!明月之風!」

 

飛び上がると素早く左右に顔を斬りつける。

ジャッカル男が怯むと今度は剣護が前に出る。

 

剣護「月島流!富嶽巌砕突き!!!」

 

螺旋状の斬撃と共に放たれた強力な突きがジャッカル男をカジノの端まで吹っ飛ばした。

 

剣護「ふぅ………」

怜二「……終わったかな」

剣護「はぁ……キンジの方はどうなった?」

 

その時、銃声がカジノ内に響き渡る。

振り返るとレキが狙撃したらしく、スコープで向こうの様子を見ている。

 

剣護「どうした?レキ」

レキ「アリアさんが撃たれました」

怜二「何だって⁉︎」

レキ「それとキンジさんが誰かと交戦に入ります」

剣護「見せてくれ」

 

スコープを覗くと船の上にキンジと金一が対峙しているのが見えた。

 

剣護「キンジ……!」

白雪「剣ちゃん!あれ!」

剣護「え?」

 

白雪がジャッカル男が吹き飛ばされた方を指差して、そちらを向くと倒したと思っていたジャッカル男が起き上がっていた。

 

「ガゥアアアアア‼︎」

剣護「やべっ⁉︎」

 

ジャッカル男は左手に持っていた斧を振りかぶるとこちらに向かって投げてきた。

咄嗟に剣護は刀を横薙ぎに振るって斧を弾き飛ばす。

 

「ガルアアアアア‼︎」

剣護「ぐおっ!」

 

弾いた後の隙を逃さずジャッカル男は大剣を薙ぎ払い、剣護はそれを防ぐがそのまま二階まで吹っ飛ばされてしまった。

 

怜二「剣護!」

「グオオオオ!」

怜二「い"っ⁉︎」

 

ジャッカル男は今度は怜二の腕を掴むと凄まじい腕力で投げ飛ばし、怜二は受付の方に突っ込んでしまう。

 

あかり「柳生先輩!」

阿部「おいおいマジか」

レキ「フッ!」

白雪「ハッ!」

 

レキがドラグノフでジャッカル男の頭を撃ち抜き、白雪が火球を放つがイマイチ効果が薄い。

 

「ガルルル……」

レキ「牽制にもなりませんか……」

白雪「イロカネアヤメさえあれば…」

阿部「オラァ!」

 

阿部が飛びかかり、飛び後ろ回し蹴りをジャッカル男の鼻っ柱に叩き込む。

少しは効いたのか怯んで後ずさっている。

 

「グルルルル………」

風魔「これならどうでござる!」

『ちょっ⁉︎』

 

風魔がバチバチと火花を散らしてる爆弾を投げつけ、ジャッカル男に命中すると爆発し、周りを爆炎と煙で包み込む。

 

ライカ「投げるなら言えよ!」

陽菜「も、申し訳ないでござる…しかし流石にこれなら彼奴も…」

麒麟「あ、アレ見てくださいですの!」

 

麒麟が煙の中を指差し、見ると煙の中からジャッカル男がほぼ無傷で立っていた。

持っている大剣から煙が上がっているのを見るからに、爆発を大剣を盾にして防いだらしい。

 

陽菜「そ、そんな……」

レキ「それなりに知能があるのでしょうか?」

阿部「ちと部が悪いかな」

あかり「ど、どうしよう……」

 

怜二「それならもう一度……」

剣護「俺達と交代だ!」

 

怜二が受付から乗り越えてきて、剣護が二階から降りてきた。

 

白雪「剣ちゃん!」

志乃「柳生先輩!」

 

2人は並ぶとジャッカル男と対峙する。

 

怜二「正真正銘、全力で行くよ」

剣護「あぁ。出し惜しみは無しだ‼︎」

 

怜二は刀を2本抜き、剣護は常世の神子に変化する。

 

「グルアアア‼︎」

 

ジャッカル男は斧を拾い上げると大剣と斧をを構えて2人に襲いかかる。

 

剣護「月島流!」

怜二「柳生新陰流!」

 

剣護と怜二もジャッカル男目掛けて疾走する。

 

剣護「富嶽荒波打ち!」

怜二「花車!」

 

剣護が波を打つような斬撃を繰り出して足を斬りつけ、振り下ろされる大剣に対して怜二がカウンターの突きを放ち迎撃する。

 

「ガアアアア‼︎」

 

怯みつつもすぐに体勢を立て直して大剣と斧を振り回してくる。

 

剣護「おおおおお!」

怜二「はあっ!」

 

しかし、取り乱すことなく剣護は縦横無尽に飛び回って刀を振るい切り裂いていき、怜二も相手の攻撃を避け的確にカウンターを決めていく。

 

剣護「せいはぁ‼︎」

怜二「決めるよ‼︎柳生新陰流、奥義の太刀!!!」

 

剣護が斬り抜けたところで、怜二は二刀を構えた。

 

怜二「無二乱剣・二刀!!!!」

 

二刀を一気に振るいジャッカル男の全身の至る所を斬りつけた。

それでも倒れないジャッカル男に少し眉を寄せるが動じることなく刀を納める怜二。

 

怜二「んー…流石に倒せるかなとは思ってたんだけどねぇ…」

「グルルルル………!」

怜二「ま、いいけどね。ラストは任せたよ!」

 

剣護「あぁ…任された‼︎」

 

ジャッカル男の後ろで、剣護は刀を床に刺しておくと右足に霊力を収束させていく。

 

「グルオアアアアアアアア‼︎」

 

脅威と見たのかジャッカル男は剣護目掛けて疾走し襲いかかる。

 

剣護「ハッ!」

 

ジャッカル男が駆け出したと同時に剣護もその場で高くジャンプする。

 

 

剣護「流星烈光弾!!!!!」

 

 

向かってくるジャッカル男目掛けてエネルギーを纏った飛び蹴りを放つ剣護。

急には止まれなかったジャッカル男は顔面にキックを受け、吹っ飛び壁に叩きつけられ爆発した。

 

剣護「……ふう」

怜二「やっと倒せたね」

剣護「あぁ…キンジのとこに急ごう」

ライカ「あの……先輩…」

剣護「あん?どしたね」

レキ「お代わり来てます」

剣・怜『……………………ゑ?』

 

大物を倒したかと思えば、なんと同じ大きさの奴が2体、小さい取り巻きが8体ほど追加で現れた。

 

怜二「ウソダドンドコドーン!!!」

剣護「あぁぁぁぁぁもうやだあぁぁぁぁぁ!!!!!」

阿部「いかん、発狂しやがった」

 

片方はorz状態で嘆き、もう片方は発狂してその場でジタバタと暴れ始める。

 

白雪「ちょ、剣ちゃん!暴れないの!」

レキ「流石に私たちも敵の数を減らしていきましょう。小さい方ならいけるはずです」

志乃「そうですね…」

あかり「あ、あたしは装備的にちょっと…」

 

剣護「あー、スッとした」

怜二「さーて、切り替えますかー」

ライカ「めっちゃ気が抜けてるじゃないですか」

剣護「まあまあ、こっからまた本気出すから……」

 

ジャッカル男達は雄叫びを上げると剣護たちに襲いかかり、迎え撃つべく剣護たちも駆け出す。

 

 

『グルォアァァァァァ‼︎』

 

阿部「フンッ‼︎」

ライカ「ラァッ‼︎」

 

阿部が体当たりで体勢を崩すと、追撃でライカのドロップキックが相手を吹っ飛ばす。

 

「グル……⁉︎」

怜二「斬ッ!」

 

さらに上からの怜二の上段斬りがジャッカル男を両断し、砂鉄となって崩れていく。

 

 

 

 

 

白雪「フー………」

 

白雪は剣護から渡された十六夜を正眼に構え、目の前の相手を見据える。

 

「グルァ!」

白雪「ッ……ハッ!」

 

飛びかかってくるジャッカル男を横に避けると白雪はガラ空きの背中を一閃し、斬り捨てる。ジャッカル男は膝からゆっくりと砂鉄になりながら崩れていった。

 

 

 

 

 

「ガルァア‼︎」

志乃「ハアアアアア‼︎」

 

相手の二刀による剣撃と志乃の高速斬撃が激しくぶつかり合う。

 

志乃「ッ……やっぱり正面からの斬り合いは悪手ですね…なら」

 

斬り結んでから距離を取ると、すぐに距離を詰めてきたジャッカル男に対して志乃は居合の構えを取った。

 

志乃「燕返し!」

 

相手が振り下ろされる瞬間に、一撃目で腹を斬ると共に脇を通り抜き、返しの太刀で背中に二撃目を叩き込むと、ジャッカル男は砂鉄になって崩れた。

 

 

 

 

 

「グルォア‼︎」

あかり「うわっと!」

 

素早い動きで次々と繰り出されるジャッカル男の爪撃を、あかりは一撃一撃をしっかり避けていく。

 

あかり「くぅ……!ナイフじゃ無理だし、UZIも…あ、アレなら…!」

 

爪撃を避けつつ、あかりはUZIを構えて反撃の隙を伺う。

 

あかり「人じゃないなら遠慮なく使っても問題ないよね!」

 

大振りの攻撃を避けると少し距離を取り、相手が振り返った瞬間に額・右目・左目・喉・心臓の急所5ヶ所を撃ち抜いた。撃ち抜かれたジャッカル男は砂鉄なって崩れていった。

 

 

 

 

 

剣護「イヤーッ!」

陽菜「イヤーッ!」

「グルアァァァァァァ!?」

 

一方で剣護と陽菜がジャッカル男の周りを駆け回りながら、スリケンもとい手裏剣を投げまくっていた。

 

剣・陽『イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!』

「グルアァァァ………」

 

次から次へと手裏剣がジャッカル男の身体に刺さっていき、終いには全身が手裏剣塗れになっていく。

 

剣護「イィィィィ……ヤァァァァァァ!!!」

 

トドメに剣護が脳天に踵落としを決めると共にジャッカル男は砂鉄になって潰れた。

 

 

 

 

 

レキ「私は1発の銃弾、銃弾は人の心を持たない。故に、何も考えない」

「ガルルル……」

レキ「ただ目標に向かって飛ぶだけ」

 

正確にジャッカル男の眉間を狙撃し砂鉄に還すと、今度はバーのカウンターに狙いを定めるレキ。

 

レキ「………そこ」

 

そこへ迷いなく発砲し、放たれた銃弾はカウンターに命中し跳弾、近くにいたジャッカル男の頭に命中し砂鉄に還した。

 

レキ「………私だけあっさりしてません?」

 

 

 

 

 

陽菜「リベンジでござる!」

阿部「行くぜぇ!」

「ガルルル!」

陽菜「ほいっ!」

阿部「シュートォ‼︎」

「ガゴッ⁉︎」

 

陽菜が投げた爆弾を阿部がジャッカル男目掛けて蹴り飛ばし、見事にジャッカル男の口に嵌まり木っ端微塵に吹っ飛んだ。

 

阿部「ゴォール!」

陽菜「でござる!」

 

 

 

 

 

「ガルゥアァァ‼︎」

怜二「小型はこいつでラスト!」

白雪「いくよ!」

志乃「はい!」

 

3人はジャッカル男を囲むように別れると志乃から順に駆け出す。

 

志乃「三!」

白雪「枚!」

怜二「下ろし!」

 

3人で脚・胴・首と連続で斬り抜ける。4等分になりながらジャッカル男は砂鉄になって崩れていった。

 

ライカ「……4等分じゃん」

怜二「ラスト2体ぃ‼︎」

ライカ「変な誤魔化し方しないでください⁉︎」

 

 

 

 

 

『グルルルル………』

剣護「…………フーッ…」

 

剣護が対峙するジャッカル男たちはそれぞれ大剣と大斧持っている。

 

白雪「剣ちゃん!」

 

白雪が貸りていた十六夜を投げ渡し、剣護はそれを受け取ると氷花を抜刀し、二刀の構えを取る。

 

『ガアアアァァァァァ‼︎』

剣護「っしゃあぁぁらあぁぁぁぁ‼︎」

 

雄叫びを上げると剣護は相手目掛けて突っ込んで行った。

ジャッカル男たちが武器を振り下ろしてくるのを剣護は高速移動で避けると背後に周り斬撃を浴びせる。

 

剣護「フッ!ハッ!シッ!セアッ!」

 

さらに周りを高速移動で駆け回りながら刀を振るい光刃を飛ばして攻撃していく。ミシミシと悲鳴を上げ始める身体に少し顔をしかめつつも剣護は関係ないと言わんばかりに二刀を振るう。

 

「ガルァア!」

剣護「月島流!」

 

大剣の叩きつけをバックステップで避けると、刀身の上に乗りそのまま駆け上がってジャッカル男を踏みつけて飛んだ。

 

剣護「富嶽鉄槌割り・砕撃!!!」

 

上から落下の勢いを乗せた振り下ろしでジャッカル男を粉砕して、周囲に砂鉄が飛び散る。

一呼吸おかないうちに、今度は正面から薙ぎ払われた大斧をブリッジで回避する。

 

剣護「あっぶ…⁉︎」

怜二「ワザマエ!」

陽菜「ゴウランガ!」

 

「ガルァアアア!」

剣護「富嶽…巌砕……突きぃ‼︎」

 

再度薙ぎ払われた大斧を剣護は回避ではなく正面から突きで迎え撃った。ゴギャァァァン‼︎と凄まじい金属音を響かせながら弾き飛ばし、弾かれたジャッカル男は大きく体勢を崩す。

 

剣護「月島流…秘技!」

 

二刀を握りしめ相手との間合を詰めると剣護は床を踏み砕かんばかりに踏み込み、技を放つ。

 

剣護「富嶽八重斬り‼︎」

 

二刀による高速斬撃により木っ端微塵に切り裂かれたジャッカル男は砂鉄になって崩れていった。

変化を解除すると剣護はその場で大の字になって仰向けに倒れる。

 

剣護「あー……ダメだ。もう動けん」

 

1年達『うっわぁ……』

阿部「おいおいおい…勘弁してくれよ。床ぶっ壊れてんじゃねえか…」

レキ「この中で剣護さんが1番ぶっ壊してますよね」

怜二「確かに。このメンバーの中で剣ちゃんが攻撃力とか範囲とかトップクラスだもんね」

白雪「そ、それよりキンちゃんはどうなったの⁉︎」

レキ「今確認します」

 

レキは船の方を確認するとモーターボートがこちらに向かっているのが視認できた。

 

レキ「向こうも終わったようですね。合流しましょう」

白雪「キンちゃあああああぁぁぁぁぁ………」

阿部「星伽が爆走して行ったぞ」

怜二「サラマンダーよりずっとハエーイ」

剣護「俺らも行くぞお前ら!」

レキ「私たちに支えられながら言わないでください」

ライカ「説得力皆無じゃないですか」

剣護「ウイッス」

 

 

 


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