弱ければ相手から何もかも奪えばいい。   作:旋盤

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表現の仕方などの指摘がある場合にもドンドン言ってきてください。
自由に書いていますが、やっぱりうまく書くには読んでくださっている方々の意見を聞いた方が早いと思いましたのでドンドン言ってきてください。


森探索2

〈武器生成〉 素材を使用して武器を作る。普通の方法では作れない武器も作る事が可能。魔術付与も可能。作る武器種は指定可能。

 

〈防具生成〉 素材を使用して防具を作る。普通の方法では作れない防具も作る事が可能。魔術付与も可能。作る防具種は指定可能。

 

〈道具生成〉 素材を使用して道具を作る。普通の方法では作れない道具も作る事が可能。魔術付与も可能。

 

無いなら奪えばいい。その次は、無いなら作ればいい。という事か。

武器か。槍なんかも作れるという事か。まぁ、実際、試した方が良さそうだ。

素材は何にしようか。玉鋼と不正獣の角二種と不正獣の尖爪、凍狼の大牙この位でいいか。さて、どうやって、〈武器生成〉を使うんだろう。

すると、目の前の地面に魔法陣らしき物が出来た。

 

「うわ」

 

少し驚いた。だっていきなり魔法陣ができるんだぜ、誰でも少しは驚くだろ。

まぁ、多分、中央に置くんだろうな。置きました。どうするんだ?すると、目の前に青い板が表れる。それには、武器種が書かれていた。俺は、槍を選択した。

そしたら、魔法陣が光って、素材を吸い込んで、ブワーって感じで眩しく光って、目を瞑って、光が収まると目の前には、槍が刺さっていた。それは、血のように赤く、凶暴そうな槍だった。それを。〈測定〉を使って調べる。

 

〈悪憎の凶槍〉 EX装備

悪を憎み凶器に堕ちた槍。付与効果無し。

 

説明は凄く強そうだけど、付与効果無し?どういう事だ。よくわからんが、特殊効果は無いんだろう。付与効果に関しては魔術付与と同様な感じにしておこう。

さて、切れ味はどんなものかな。槍を握り、地面から引き抜き、近くにあった木を切った。抵抗は全く感じ無かった。木はバタンと倒れた。断面も綺麗だ。切れ味に関しては、問題無いだろう。扱えるかは、戦うしか無いだろう。まぁ、その前に練習はしますがね。

槍を構える。槍なんて使った事も、握った事も初めてだが、アニメなんかで見た構えを取る。これは厨二病の名残のようなものだが、今は、それが役に立っている。無駄な知識とは無いものだな。

横に切り払ったり、突きを放ったりするが、どれも、ピンとこない。剣の方はゼギアノスとの戦いのおかげで、かなりのものになっているが、槍はまだ、誰の技を見た事が無かった。なので、吸収する事が出来ない。技を見れば、ある程度は自分のものにできるが、技を見ない事には何も出来ない。技か。

あ!ある。だが、アニメの中でだが。あー。ダメかもしれない。人外すぎる。あ。俺も大概人外だ。できるできる。多分できる。

まずは、構え方だな。左手は前の方を持って、右手は後ろの方を持つ。腰を落とし、左足に力を入れる。

 

バガン!!

 

思いっきり踏み込み、槍を右に左に斬りはらい、近くに来られた敵には、槍を足めがけて振るい、槍の底の部分で敵の顎を狙う様に槍を振るっていく。どこから、攻撃されても対処できる様にしていく。

記憶を頼りに振るっているが、結構いけるもんだな。やっぱり、アニメで出てくるキャラは人外みたいだから、奇妙な感じだ。それを平然とやってのける俺も大概だがな。

 

『職業〈槍使い Lv1〉を獲得しました。』

 

職業まで解放されたよ。だが、どうやって、レベルを上げよう。ステータスを一時的に下げる効果のあるスキルとか持ってないかな?

あ。〈完全偽装〉って実力も偽装できるって書いてた気がする。よし、どうやって使うんだ?こう、自分の実力を下げる感じか?手加減する感じか?よし、木を殴って確かめよう。最初は全力。

 

「ハァァァ!!!」

 

腰を捻り、文字通り、全力の一撃を木にぶつけた。

 

ドォォォォン!!! バキバキバキ!!

 

やり過ぎた。目の前の木どころか、目の前に見える範囲の木は倒れて、地面は荒れていた。文字通り、やり過ぎた。

さて、後ろを向いて、今まで通りの木が並ぶ、方を見た。

今度はこの木を折る程度の力加減でいこう。まぁ、あれだ。多分、自分が考えた感じのステータスに変わるのだろう。千位あればいいかな。前と同じ感じで、一発。

 

ドン!!

 

パラパラと手から木屑が落ちる。木にはヒビが入っている。へし折るには、力が足りなかったようだ。もう一発。

 

ドン!! バキバキバキ!

 

二発で折れた。これが、〈完全偽装〉か。実力をも偽装し敵を完全に欺く事が出来るスキル。多分、容姿も気配も何もかも偽装する事が可能なのだろう。これは、強すぎるな。ゼギアノスよ。このスキルをくれた事に感謝をしよう。ありがとう。

まぁ、これで、ここら辺のモンスターの実力と俺の実力を同じぐらいにして、自分の本当の実力を鍛えよう。明日からの修行内容だな。まずは、ここら辺のモンスターの実力を調べるか。

槍をアイテムポーチにしまい、木に寄りかかり、眠る。

 

目を覚ました俺は早速、敵と対峙していた。何の事は無い、いきなり目の前にモンスターがいただけだ。捕捉するなら、見た事が無いモンスターだ。

 

〈種族〉 カーバンクル 〈Lv〉 999

 

子狐が宙に浮いて、額に宝石がはまっている、一見すると結構可愛いモンスターだ。だが、モンスターではあるので、油断は出来ない。カーバンクルといえば、額の宝石から、なんか出たりするものをゲームで見かけた。

さて、どう出る。初見のモンスターだ。警戒していこう。尚、今は素手である。敵のステータスを奪う為である。初見のモンスターのスキル、魔法を知る為である。

カーバンクルの周りに氷柱が表れる。それが、俺目掛けて飛んでくる。それを全て回避して、敵に突撃する。途中、かなり強い風が吹いたが、その程度じゃ、俺の足止めは出来ない。

敵を捕まえ、〈略奪〉を開始する。まずは、スキルから、

 

『スキル〈浮遊〉を習得しました。』

 

一つだけか。他のスキルは持っていたのかな。さてと、〈略奪〉を再開……っていない。どういう事だ。何が起こった。考えられるのは、転移魔法を使った。という事だろうか。

まぁ、目の前の現実が変わる事は無い。

今回は諦めて、次に期待しよう。面白そうな敵だった。魔法を主体にして、攻めてくる敵だ。両立した、キュウキとは違う。トリッキーに戦う、アルミラージとも違う。どんな、魔法が見られるか。楽しみである。

次からは、魔法攻撃力から奪う事にしよう。多分、転移魔法の移動距離は魔法攻撃力が関係していると思うからである。魔法防御力の可能性もあるが、それは次の時に……。

あ。魔力自体奪えば、魔法使えないんじゃないか?あぁ、それが良い。よし、多分、外に近づけば会えるはずだ。

はい。会えました。アルミラージと二回ほど戦闘して、また、カーバンクルと遭遇した。

〈神速〉を使い、一瞬で距離を詰める。敵を掴み、〈略奪〉を開始する。決めていた通り、魔力を先に奪う。次に魔法。

 

『魔法〈風属性魔力魔法・極〉を習得しました。魔法〈木属性魔力魔法・極〉を習得しました。魔法〈土属性魔力魔法・極〉を習得しました。魔法〈光属性魔力魔法・極〉を習得しました。魔法〈闇属性魔力魔法・極〉を習得しました。魔法〈無属性魔力魔法・極〉を習得しました。魔法〈空間魔力魔法・極〉を習得しました。魔法〈支援魔力魔法・極〉を習得しました。』

 

まさかの魔法全種。これはすごい。ものすごい量だ。あとで整理しないと。あとは、ステータスとドロップアイテムを奪えばいい。一応、目新しいスキルがないことも確認する。たまに、妙なスキルを猿が持っていた事があった。

よし、もう奪えるものがない。カーバンクルを殺して、地面に落ちている宝箱を開けていく。数が多少多い。

 

〈全神の魔石〉 全ての魔石と親和性が高い。全ての属性の魔法の威力を物凄く引き上げる。

〈火神の魔石〉 火の魔石全てと親和性が高い。火属性魔法の威力を途轍もなく引き上げる。

〈水神の魔石〉 水の魔石全てと親和性が高い。水属性魔法の威力を途轍もなく引き上げる。

〈氷神の魔石〉 氷の魔石全てと親和性が高い。氷属性魔法の威力を途轍もなく引き上げる。

〈風神の魔石〉 風の魔石全てと親和性が高い。風属性魔法の威力を途轍もなく引き上げる。

〈木神の魔石〉 木の魔石全てと親和性が高い。木属性魔法の威力を途轍もなく引き上げる。

〈土神の魔石〉 土の魔石全てと親和性が高い。土属性魔法の威力を途轍もなく引き上げる。

〈光神の魔石〉 光の魔石全てと親和性が高い。光属性魔法の威力を途轍もなく引き上げる。

〈闇神の魔石〉 闇の魔石全てと親和性が高い。闇属性魔法の威力を途轍もなく引き上げる。

〈無神の魔石〉 無の魔石全てと親和性が高い。無属性魔法の威力を途轍もなく引き上げる。

〈空神の魔石〉 空の魔石全てと親和性が高い。空間属性魔法の威力を途轍もなく引き上げる。

〈支神の魔石〉 支の魔石全てと親和性が高い。支援魔法の能力を途轍もなく引き上げる。

 

宝箱が多かった。まぁ、魔石という面白い物が取れた。魔石の説明よ来い。

 

〈魔石〉 不思議な力を持った石。魔力を通すと魔力を引き上げる効果がある。魔杖や魔法武器、魔防具に使われる。

 

おぉ。すごい。カーバンクルが全種類と思う物を持っていた。しかも、全てに神が付いているので、最上級かそれに近しい物が手に入った。

これを使って、武器や防具を作ればかなりの出来が期待できる。夜にでも、取り掛かろう。

よし、これからの方針は、カーバンクルを見つけたら、〈略奪〉を優先して、他のモンスターなら、敵のステータスは〈略奪〉で増えた値から、予測して、それを基準にして、偽装しよう。

 

ここらのモンスターの平均のステータスは二万程だった。そのステータスに合わせて偽装した。

平均という事は二万より上もいたという事だ。強くなるには、自分より強い敵と戦う事が、一番早く強くなる方法だと思う。

まぁ、危険が付きまとうが、その方が戦闘に、命のやり取りになれるだろう。一歩間違えば命を落とすが、百も承知だ。やっぱり自分の為に戦う戦いは、危険が隣り合わせの方が楽しい。守る為の戦いならば、一方的な虐殺でも構わないのだが。

まぁ、それは置いといて。よし、敵と会う為にウロウロするか。

 

アルミラージが現われた。刀を抜く。相手を注意深く観察する。相手の動きに合わせて動けるように態勢を整える。注意すべきは突進からの電撃だろう。あとは、冷静に対処すれば良いだろう。

アルミラージの突進。〈看破〉を発動する。クッ、速い。自分の速度が遅く感じる。

なんとか、回避したと思ったが、やはり、〈跳躍〉を使い、急激な方向転換をして、またこちらに、速度を変えずに突進してくる。それを横に飛び、回避する。服に掠めて金属音の様なものが鳴った。

バチバチバチッ!!!

電撃がくる。急いで起き上がり、バックステップで距離をとり、刀を構え、放電に備える。

バリバリバリッ!!!

〈見切り〉を駆使して、放電を見切り、電撃を〈スペルブレイク〉を使い、全力を尽くして、電撃を切り続ける。

だが、〈スペルブレイク〉は自分の物理攻撃力以下の魔法を破壊するスキルだ。このアルミラージの魔法攻撃力は俺の物理攻撃力を上回っている。

なので、破壊しきれずに残った電撃が周りに、自分に当たり、辺りの地面はえぐれていた。自分に当たったものは、魔法の威力を下げる事は出来ていたので服の効果で無効化出来ていた。

放電が収まり始めた。だんだんと鎮まっていく放電を見ながら、完璧に鎮まったタイミングで足に力を入れて、突撃する。

ガキン!!

刀と角がぶつかる。アルミラージは頭を振るい俺の刀を受けていた。刀が角の中心部分まで切り込まれていた。

アルミラージが下がり、距離を取っているが、それを俺は追撃する。刀を横に振るう。角が横に振るわれる。

ガンッ!

俺はそれを無視する様な感じで、アルミラージの横に立ち、刀を横一閃に振るう。これで殺せるか。しかし、アルミラージは体を回転させる様に動いて、角と刀がぶつかる。

それからは、正面で数撃かまして、横に移動して、殺しにいくが、アルミラージは体を回転させて、角をぶつけてくる。

ガンッ!ガンッ!ガンッ!

正面で角と刀をぶつけ合う。

 

「ハァァァ!!」

 

気合いと共に刀を振るう。角の硬さと刀の切れ味、刀の切れ味が強いので角は少しづつ削れていった。そして、

バキッ!

アルミラージの角が折れた。

 

「フン!!」

 

一歩踏み込んで、刀を角が折れた事によって見えた首あたりを狙って振るう。それを、アルミラージは後ろに飛んで回避する。

アルミラージが着地するタイミングに合わせて、〈神閃〉を発動させる。一瞬でアルミラージの前足を切りとばす。そして、着地した瞬間に前足を切断されて、態勢を崩したアルミラージの首を切り落とした。

普段と違い、苦戦した。アルミラージだったから、良かったが、キュウキだとこれ以上に苦戦する事だろう。

〈索敵〉に反応がある。その方向に目を向けると、紅い毛に赤と青の角の虎に似て、翼が生えている、良くわからない生物がいた。

 

「はぁ、連戦とは面倒くさい。」




面白かったですか?面白ければ幸いです。あと、前書きやらが、長くてすみません。
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