読んでない方は前回からどうぞ。
今回も視点が目まぐるしく変わります。
~璃々視点~
国語の授業が終わり、休憩時間……
「やった体育だ~っ!」
体操服が入った袋を持ち、更衣室へと走る。
「璃々ちゃ~ん、待ってよぉ~!」
私を追いかけて走ってきたのは、幼馴染の
ニックネームはましゅ。シンプルだけどどこか可愛い。
瑠璃と同じクラスの、青空のいとこ。
「はぁ、はぁ、璃々ちゃん速いんだから、置いてかないでよ!」
「ごめ、体育だから、嬉しすぎて…」
体育の時間は、一週間に2回だけだから、テンション上がる。
いつものおとなしさが吹き飛ぶくらい。
あれ、いつもおとなしいっけ?
「よっし、着替え終了!」
さっと着替えた私たちは、体育館のある南棟へ向かう。
「ちょ、まって、走らないでぇ~!」
……ましゅのことおいてきちゃった。
「もぅ!走るなって…言った、じゃん!」
「だからごめんってばー」
「棒読みやめて!体育館に着いたよ!」
「やったーーーっ!」
「…キャラなんて見なかった、いいね?」
~瑠璃視点~
「起立、気を付け、礼!」
「「「「「お願いしまーす」」」」」
めんどくさい数学が始まった。
「なぁ、瑠璃、教科書見せて!
ほかのクラスのやつに貸したままなんだよー!」
そう話しかけてきたのは隣の席の青空くん。
「ん、いーよ、数学の問題も半分ね!」
「よしゃっ、ありがと!」
「はーい、皆さん、今日は教科書のP126をひら……かなくていいでーす!」
「…は?」
おいおいおいおい、ちょっと待て!どうゆうこと!?
「今日は今からコンピュータールームに行って、みんなでゲームしまーす!」
おぉぉぉぉぉ?
「「「「「よっしゃぁぁぁぁぁっ!」」」」」
「さぁ、静かに移動してちょうだいね!」
「瑠璃、やったね!」
前の席の祐奈がそういって私の上着を持って、立ち上がった。
「うん!祐奈っ!」
「二人で喜んでないで俺も入れろよ~」
「えー。青空はダメ~」
祐奈に一蹴された青空くん。あぁ、かわいそうに。
「俺も入れてくれよ、3人とも!」
「鏡夜ならいいよ。」
祐奈は地味に意地悪だね、うん。
「そこの4人。鍵閉めるから早く出てよね!」
…怒られた。
「「「「ごめん、学級委員!」」」」
4人で並んでコンピュータールームに向かった。
~璃々視点~
キーンコーンカーンコーン
「休め、気を付け、礼!」
「「「「「お願いしまーす」」」」」
ようやく体育の時間がやってきたッ!
「はい、今日はテニスやるよー。」
「よっしゃ!」
「璃々…キャラ崩壊してるよ。」
知ってるよ、ましゅさんよ。
大好きなテニスの時間です~!
「ラケット、ロッカーから持ってきてね~」
「「「「「はーい」」」」」
「チーム戦するから、男女でチーム組んで!」
「「「「「はーい」」」」」
ロッカーから取り出したラケットを取り出して、周りを見る。
さて、私は誰としようか。
「せんせー、どうやって決めればいいですか~?」
「隣の席の子でいいよ、こんど先生決めてくるから!」
「「「「「はーい」」」」」
さっきからはーいってばっかり言ってるね、みんな。
「璃々、俺とだぜ!よろしく!」
あ、そうか。
「隣の席、
私のクラスは、男子、女子の交互の列になっていて、
左側の男子とペアなのだ。
私の隣は、
運動神経がよくて、推薦でこの学園に入ったらしい。
「よろしくなっ!」
明るい性格で、はきはき喋る。しかも、普通にかっこいいから、
結構モテるらしい。
そういえば席替えの時に何人かから変わってくれって言われたなぁ。
一人男子が混ざってたけど。
「よろしく、楓真君!よしっ、そんじゃ相手叩きのめすか!」
「お、おぅ…」
あれ?楓真君がびっくりしてるけどどうしたのか…?
「ごめんね、楓真君。璃々体育になるとキャラ変わっちゃうんだよ…」
「ましゅ、無駄なこと言わなくていいんだよ?」
「あっ、ごめんねぇ~」
ピィィィィッ
試合が始まると同時に、私はコートしか見えなくなったのだった……
~瑠璃視点~
カタカタカタカタ
ただいまゲームの真っ最中!
一応、数学の時間である。
マインクラフトっていう、世界がブロックでできているゲームで、
30×30×30の立方体を作るんだと。
そして、その立方体の中に、2×2×2の立方体をたくさん作るらしい。
……というか、もう終わった。
「先生、終わったらどうするんですかぁ~?」
「先生を呼んでくださいね~」
「それじゃぁ先生来てください」
「「「「「え、終わったの!?」」」」」
「はい、このゲーム結構よくしてるんです。」
私は休みの日に、マインクラフト、通称マイクラをよくプレイしている。
最初は璃々がやっていて、何となくやらせてもらったんだけど、
そこからはまっちゃったから…
「ほんとだ、瑠璃のできてる、スゴーイ!」
「瑠璃さん、後は自由に遊んでていいですよ~」
「はーい」
後は建築したり、サバイバルしたり…
授業終了のチャイムが鳴るまで、マイクラを楽しんだのだった。
さすがにサーバーに入るのは無理だったけど。
キーンコーンカーンコーン
「起立、気を付け、礼ー」
「「「「「ありがとうございました~」」」」」
チャイムが鳴るとすぐに、祐奈が飛んできた。
「瑠璃、ゲームもできるの!?なに?お嬢様はそこまで完璧じゃないといけないの!?」
いや、そんなわけないじゃんか。
「これは私の趣味だよ、祐奈。
あ、鏡夜君もはやかったよね、鏡夜君マイクラやってるの?」
鏡夜君はブロックの色を何色にするか迷っていたらしい
それが無かったら鏡夜君が一番だったと思う。
「自慢することじゃないけど、これでも鯖主だよー」
「あ?鯖主って何、鏡夜?」
青空くんが恐ろしいものを見たような顔で鏡夜くんの方を向いた
「ちょ、青空怖い。」
「鯖主っていうのは、マルチサーバー運営してる人のことだよ」
「「へー」」
私は基本マルチプレイはしないんだよね…
さっき鯖に入ろうとしたのはやれるか確認したかっただけ。
「それよりさ、4時間目、何だっけ?」
私がそう聞くと…
「「「理科」」」
三人が同時に答えた。
「あはははっ、またそろった~」
「「「知らない」」」
「あはははっ、またそろってる~」
「「「なんでそろえてるの?」」」
なんか気持ち悪いくらいぴったりだね。
「……そろそろやめようか。」
「「「はい。」」」
「ぐぁーっ!なんでそろうんだぁー!」
鏡夜くん…
「「ドンマイ!」」
あ、またそろった。
まぁ、今のは私と祐奈だから問題ない!
「まぁまぁ、そろそろ準備しようか。」
「「「青空が言うなっ!」」」
「「「「・・・揃いすぎ。」」」」
揃いすぎて怖い4人組だった…
~璃々視点~
キーンコーンカーンコーン
「「「「「ありがとうございました~」」」」」
「いや~璃々強いなぁ~」
「楓真くんのスピードも侮れないよ~」
「おい、璃々。お前真澄に置いてかれてるぞ」
「え?そんなことがあるわけ…」
あった。ましゅが結構前の方歩いてる。
「あーーーー!そんじゃばいばい!」
私は走り出した…ましゅに追いつくために。
――新キャラ——
璃々の隣の席(左)
スポーツ推薦で、この学園に入学。陸上部。
瑠璃「なんかキラキラしてる。」
璃々の友達
ニックネームはましゅ。シンプルだけどどこか可愛い。
瑠璃と同じクラスの、青空くんのいとこ。
頭がよくて、成績学年2位。
またキャラ増えました。適当に把握しといてください。
次回、後編。
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