正義の味方になりたかった復讐者   作:ドリーム

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記憶忘却

 

〜カルデア〜

 

「えーと…改めて自己紹介するね。私はマスターの藤丸立香。まだいろいろ未熟だけど人類最後のマスターを任されています。よろしくね、アヴェンジャー」

 

オレンジ色の髪の少女、藤丸立香はカルデアを歩きながら自己紹介をする。しかしそれに対しアヴェンジャーは申し訳なさそうに言った。

 

 

 

 

 

 

「き、記憶忘却…これまたずいぶん変わったスキルだね…しかもA++って…」

 

管制室にいるドクターもこの反応だ。

それも当然。記憶忘却なんてスキル役立つか立たないかで言ったら限りなく役に立たない。

 

「故に私は…マスター、あなたのことは最低限しか覚えられない。だが安心して欲しい。貴方を傷つけることは絶対にない。断言する」

「そっか…うん、覚えてもらえないのは少し残念だけどそこまで言われたら信じるしかないよね。ねえドクター?」

「うん、そうだね。サーヴァントを信じるも信じないもマスターである君の判断だ。ところで…」

 

ドクターはある疑問を口にする

 

「アヴェンジャーはどうやって戦うんだい?みたところ武器は持ってないようだけど…」

「包帯だ」(即答)

「…え?」

 

 

〜カルデア戦闘シミュレーションルーム〜

 

『ならば見せてもらおうか…新アヴェンジャーの性能とやらをッ!!』

「どうしたのダ・ヴィンチちゃん!」

『一回言って見たかったんだよね〜…よし。それじゃあアヴェンジャー君。君の相手はこの天才特製のエネミー達だ。立香ちゃんの指示に従ってマシュと協力して頑張って撃破してくれたまえ〜」

 

自他共に認める天才、それゆえになんでもありなサーヴァントと化した彼女(彼)はダ・ヴィンチちゃん。そう、有名な()()、レオナルド・ダ・ヴィンチである。

 

「…まあよくあるか…」

「いえ、そうそうありません。あ、あと私はシールダーのデミ・サーヴァント、マシュ・キリエライトです」

「そうか…君も私のスキルのことは…?」

「はい…聞いています」

「なら話は早い…私は君のクラスと…自信はないが名前くらいしか覚えられない。だが、君が味方だという事は絶対に忘れない。もちろんマスターのことも…だから存分に頼ってくれ…私も君の盾を存分に頼る」

 

はっきりとした味方宣言。そしてこちらの盾を信頼するというアヴェンジャー。

マシュ(シールダー)は嬉しそうに、応えるように…

 

「はい!マシュ・キリエライト、存分に貴方を頼りますッ!!」

 

(宝具)をかまえた。

 

「行って!マシュ!アヴェンジャー!」

 

アヴェンジャー聖杯探索最初の戦いが始まる

 

 

 

 

 

 

 

〜オマケ〜

 

「そういえば彼…レベル1じゃないかな?」

「心配はいらないよロマニ。立香ちゃんがさっき種火渡してたから…」

「あれ?確か種火は在庫ゼロだったような…」

「戦闘前に立香ちゃんが賭博行為していたクーフーリンズを連れてきてマナプリにしてたよ」

「…でそのマナプリズムで種火あげたの?」

「うん」

 

いつも通りのカルデアだった

 




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