正義の味方になりたかった復讐者   作:ドリーム

2 / 8
第五次聖杯戦争〜終戦〜

 

「『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』ッ!!」

 

ーーーーーー暗い海でプカプカ浮いていた。いつからかは覚えていない…けどたぶんかなり前からだと思う…

覚えているのは…『熱かった事』と…『息ができなかった事』…

そして…『たまらなく憎かった事』…

 

けど…今大きな光がこの暗い海を切り裂いてきた…ーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「君が■■だよな」

 

気がついたら真っ白い部屋のベットにいた。

しばらくすると同じくらいの男が部屋に入ってきた。

赤毛で少し子供っぽい顔だけど…その表情は巨大な修羅場をくぐり抜けてきたような、なぜか何処か親近感のわく人だった。

 

「いきなりで悪いんだけど…■■は知らない俺の家にくるのと、施設に預けられるの…どっちがいい?」

 

少し考えた。施設というのはよくわからないけどいまいち行こうとは思わない。だったら今目の前にいる男について行く方がいい。何と無くそう思った。

だから男を指差す。

すると男は凄い笑顔になりこっちに近づいてきた。

 

「そうか!じゃあ準備しないとな。君のために必要なものは買ってある。だからまずその病院服から着替えよう」

 

とても手際がいい。きっとすごく器用な人間何だろうなと思った。

 

「あ、大事な事言ってなかったな」

 

思えばこの言葉は彼にとっての再開(リトライ)であり、■■■■にとっての始まりだったのかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は衛宮士郎。その…変だと思うけど…『魔法使い(正義の味方)』なんだ」

 

これは…

 

「どうしてすべての人を救えないんだッ……」

 

■■■■が『衛宮』となり

 

「ああ、それで誰も泣かずに済むのなら…喜んで俺の死後を売り渡すよ…」

 

『正義の味方』に憧れ…

 

「私は士郎の正義を笑わないし…美しいと思う…」

 

復讐者(アヴェンジャー)』に堕ちて行く…

 

I am the bone of my sword(体は剣でできている)…」

 

無限の剣と共に正義を貫き

 

Steel is my body, and fire is my blood(血潮は鉄で、心は硝子 )

 

その果てに壊れた自分自身がいても

 

I have created over a thousand blades(幾たびの戦場を越えて不敗 )

 

どんなに

 

Unknown to Death(ただの一度も敗走はなく )

 

どんなに…

 

Nor known to Life(ただの一度も理解されない )

 

どんなに……

 

Have withstood pain to create many weapons(彼の者は常に独り剣の丘で勝利に酔う )

 

………どんなにその身に剣が、悪が…

 

Yet, those hands will never hold anything(故に、その生涯に意味はなく )

 

突き刺さろうと…

 

So as I pray "unlimited blade works"(その体は、きっと剣で出来ていた )

 

その身は正義の味方であり続けた…

 

 

 

 

I am a pillar of the evil(この身はただ一つの悪である)…」

 

 

よくある反英雄の物語…

 




感想指摘待っています。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。