「『
ーーーーーー暗い海でプカプカ浮いていた。いつからかは覚えていない…けどたぶんかなり前からだと思う…
覚えているのは…『熱かった事』と…『息ができなかった事』…
そして…『たまらなく憎かった事』…
けど…今大きな光がこの暗い海を切り裂いてきた…ーーーーーー
「君が■■だよな」
気がついたら真っ白い部屋のベットにいた。
しばらくすると同じくらいの男が部屋に入ってきた。
赤毛で少し子供っぽい顔だけど…その表情は巨大な修羅場をくぐり抜けてきたような、なぜか何処か親近感のわく人だった。
「いきなりで悪いんだけど…■■は知らない俺の家にくるのと、施設に預けられるの…どっちがいい?」
少し考えた。施設というのはよくわからないけどいまいち行こうとは思わない。だったら今目の前にいる男について行く方がいい。何と無くそう思った。
だから男を指差す。
すると男は凄い笑顔になりこっちに近づいてきた。
「そうか!じゃあ準備しないとな。君のために必要なものは買ってある。だからまずその病院服から着替えよう」
とても手際がいい。きっとすごく器用な人間何だろうなと思った。
「あ、大事な事言ってなかったな」
思えばこの言葉は彼にとっての
「俺は衛宮士郎。その…変だと思うけど…『
これは…
「どうしてすべての人を救えないんだッ……」
■■■■が『衛宮』となり
「ああ、それで誰も泣かずに済むのなら…喜んで俺の死後を売り渡すよ…」
『正義の味方』に憧れ…
「私は士郎の正義を笑わないし…美しいと思う…」
『
「
無限の剣と共に正義を貫き
「
その果てに壊れた自分自身がいても
「
どんなに
「
どんなに…
「
どんなに……
「
………どんなにその身に剣が、悪が…
「
突き刺さろうと…
「
その身は正義の味方であり続けた…
「
よくある反英雄の物語…
感想指摘待っています。