無自覚な吸血鬼の王   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

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遅くなって申し訳ありませんでしたぁぁぁあああああ!!!!!


暴れ巫女と方向性を間違えた吸血鬼(後)

「『恋符』マスタースパァァアアアク!!!!」

 

一方、図書館での戦いは終盤に差し迫っていた!!

 

「『禁忌』レーヴァティン!!」

 

魔理沙、フラン、互いに最後のスペルカード。

光の奔流を炎の剣が断ち切る。

全身全霊の一騎打ちである。

 

「フラン、お前本当に今回が初めてかぁ!?」

 

「『お遊び』の弾幕ごっこは初めてだよぉ!!」

 

弾幕ごっこを通じて心を通わせたフランと魔理沙。

会話をしている間にも、スペルカードの衝突で周りには暴風が吹き荒れる。

 

「勘弁してくださいよぉ.......」

 

勿論片づけるのは小悪魔である。

 

「魔理沙ァ!!ロミオ以外でこんなに楽しいことは今まで無かったよ!!フラン、今すっっごく楽しい!!!」

 

「なら良かったぜ!!でも勝つのは私だぞフラン!!」

 

「ダメ!!勝ってロミオに褒めてもらうんだもん!!」

 

フランが少しづつ押していく。

段々と勢い付くフランとは対象に、八極炉の魔力が減ってきたのか、マスタースパークの威力が少しづつ落ちてきた。

しかし、魔理沙も負けじと己が魔力を注ぎ込み押し返す。

フランも横薙ぎにしていたレーヴァティンも刺突の形にし、突進力を上げる。

弾かれた魔力がドレスを所々焦がして行く。

だがそんなのはお構い無し。イチイチ気にしていられない。

 

「おりゃぁぁぁぁぁああああ!!!」

 

「はぁぁぁああああぁあああ!!!」

 

お互い、最後の力も振り絞る。

 

そして、遂に決着が着いた!!

 

 

 

 

 

魔理沙のマスタースパークが、先に切れたのだ!!

 

「やった.....やった!!フランの、フランの勝t」ドッゴォォォン!!!

 

......がしかし、フランの勢いを止めるものが無くなり、フランはそのまま壁に激突。上半身がめり込む形になった。

 

「これは......どうなるんだぜ?」

 

 

 

 

 

 

魔理沙 VS フラン

 

 

 

引き分け

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「こちらから行くぞぉ!!」

 

 

 

 

 

 

ロミオ・スカーレット V S レミリア・スカーレット&『暴力巫女』博麗霊夢

 

 

 

 

開幕

 

 

内心涙目になりながら博麗の巫女.....長いから「巫女っちゃん」と呼ぶことにする。

巫女とレミリアに向かって弾幕を投げつける。

 

「博麗の巫女、絶対に当たっちゃダメよ!!」

 

「なんでよ?!」

 

「見てわからないの!?すり潰されるわよ!?」

 

なぜあんなに必死なんだろうか。すり潰されるってそんなミキサーみたいな.......。

レミリアよ、その冗談は私のハードルを上げるだけなので止めなさい。

スルスルと私の弾幕を避ける2人。ズンズンとこちらに突き進んでくる。

 

「もうとっとと片づけるわよ!!

『霊符』夢想封印!!」

 

巫女っちゃんが馬鹿でかい虹色の弾幕を複数個放ってきた。

それと同時にレミリアの弾幕も。

大きい弾は追従機能も強く、どこまでも追いかけてきそうだ。

それと近づく度にジリジリと肌が痛む。その名の通り封印機能も付いているのだろう。

 

「なかなかどうして厄介な物を作るものだな.....」

 

「「あんたのが厄介よ!!!」」

 

声を揃えて言うのか......。

相手がスペルカードを切ったのなら、こちらも使った方が演出的に良いだろう。

なので、フランちゃんと一緒に作ったお揃いのスペルカードを使わせてもらうことにした。

 

「『魔剣』レーヴァテイン」

 

影を固めたような色をした細い刀身が私の手に現れる。

 

追従してくる大きな弾を軽く斬ると、バキバキと音を出しながら小さくなり、最終的には消えてなくなった。

やっぱりこれ、弾幕ごっこには向いてないよね。

 

このスペルカードの効果は、視野を邪魔するための黒い霧を出すのと、刀剣に触れた物を重力と魔力で捻り潰すと言う脳筋系スペルカードだ。

尚、スペルカードのルールを逆手に取って弾幕は絶対に消せるようになっているがそれ以外は私の力が基準になる為、私の力で潰せない物には効かないのであしからず。

 

「これは.........霧?」

 

「博麗の巫女!!早く払いなさい!!!」

 

「え.....?あ、あぁ、ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!」

 

え、ちょ、何!?どうかしたの!?

 

「止めて!!来ないでぇぇえええ!!!!」

 

霧を払おうとがむしゃらに弾幕を投げつける巫女っちゃん。

目には涙が溜まっており今にでも泣き出しそうだ。

 

「落ち着きなさい!!」

 

「ひっ!?止めて!!」

 

パチン!!とレミリアが伸ばした手を叩く巫女っちゃん。

 

「ああもう!!ロミオ!!手伝って!!」

 

「あ、あぁすまない。まさかこんなことになるとは.......」

 

レミリアが巫女っちゃんを羽交い締めにして、私が落眠の魔法をかける事でようやく大人しくなってくれた。

しかし、何故あんなに発狂したのだろうか.....。

 

そこで私は、一つの答えを得た。

 

そうか......。巫女っちゃん、暗所恐怖症だったのか......。

済まない。弱点を突くことになるとは思ってなかった........。

起きたら謝ろう.......。

 

 

ロミオ・スカーレット V S レミリア・スカーレット&博麗霊夢

 

 

 

勝者 ロミオ・スカーレット




ロミオ視点から見れば普通の弾幕ごっこでしたが、相手からの視点だと.......?

次回、「(裏話)暴れ巫女とカリスマ吸血鬼」

お楽しみに!!

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