今回は中継ぎ回ですのでめちゃくちゃ短いです。
「やっとついた.......」
レミリアの部屋の前まで漸く来れた。
この館、中が外見の10倍は広いから、当然階段や廊下も長くなってるので疲れるのだ。
「おっと......キャラを保つんだ........」
顔を歪め、少し狂ったかのように髪を乱して......良し。
「博麗の巫女はぁ、ここかぁああああ!!!」
扉を開けた瞬間に垣間見えた紅白に飛びついた。
「な、なによあんた!?」
神主さんが「かしこみかしこみ」とかするような棒で私の手を止める巫女っぽい女性。
硬い....!?木ってこんなに硬いっけ!?最近の木って凄い!!
「何よ.....この感じ.....!?レミリア!!こいつなによ!!」
お、レミリア近くにいるの?
目だけ動かすと視界の端に少し傷付いたレミリアが写った。
....あれか?最近聞いた弾幕ごっこだっけ?それやってたのかな?
「ろ....ロミオ?貴方、どうしたの!?」
そうだね。うん。こんなキ〇ガイが急に入ってきて急に殴りかかってたらそりゃそうなるよ。
「とにかく、離れなさい!!」
棒で手を払われて腹に蹴りを入れられてしまった。
痛い!!骨まで響く良い一撃だぁ......。人間が出していい力では無いな。
これが博麗の巫女か.....。負けるなこりゃ。
なんかこの棒とか、触れるだけで少し熱いし......。
多分それそういう相手用だよねそれ。恐ろしい。
「レミリア、あれはなんなの?」
「あの人は私達の同居人よ......。普段は落ち着いているのだけれど.......」
「『浮いてる』筈なのに、なんなのよこの重圧!!」
あれ、なんか巫女さんが苦しそうだ。
そう言えばさっきまでレミリアと対戦してたんだよね。連戦はキツいか。
少々強引だが流れを変えよう。
「どうした博麗の巫女......。動きが鈍いじゃあないかぁ......。それとも何か、体を動かすのは得意ではないか?よろしい!!!それなら君達が得意だという弾幕ごっこでもしようじゃないか!!なに安心してくれたまえ。ルールは弁えている。要するに撃って避けて当てれば良いのだろう?」
そう言って少し距離を開けて、戦闘狂っぽく早速妖力の球を作る。
「さぁ始めよう!!ほらほらどうした、月のせいで狂いそうなんだ.....!!さっさと始めんとここら一帯を消し飛ばしかねんぞ博麗の巫女ぉ!!!!」
出来もしないこと言って、様子がおかしいのを月のせいにすることでレミリアに「あれ、演技?」と分かってもらうようにする作戦なのだが.......。
「ロミオ......仕方ないわね。博麗の巫女、ここは共闘よ。彼が相手じゃ2人でも勝てはしないだろうけど、彼が落ち着くまで耐えるのよ!!」
「勝てないって.......どんだけ化物なのよこいつ......」
あっれー?レミリアさーん?そこは俺が負けるのを見守る所ですよ?
これじゃ『博麗の巫女に負けてボコボコになる』んじゃなくて、『博麗の巫女とレミリアに負けてズタズタになる』じゃん。
一応のイベントボスとして出てきて博麗の巫女に負けて後はまぁどうにかなるだろうと、ただ異変に出たいがための後先考えない行動だったのだが.......。
まさかレミリアと博麗の巫女にリンチされるとは思いもよらなかったなぁ。
まぁいいや。なに、死にやしない!!
かかってきなさい(涙)
なんか変になっちゃいました。