もしもスケーターが異世界に行ったならば。 作:猫屋敷の召使い
第二十二話 真面目を書きたい
―――〝煌焰の都〟本拠宮殿・書庫。
翔は気になることがあり、サンドラに頼んで書庫の本を閲覧させてもらっている。
「………違う。………これも違う。………これもだ。………どれだ?どれに俺の知りたい情報が………いや、まず資料として残されているのか………?」
翔が知りたい情報というのは、この都市に一体何があるのかだ。
彼はリンと今回対面して、この都市に何かがあるというのは簡単に分かった。だが、その『何か』が翔にはわからなかった。
彼が知りたい情報というのは、この都市の地下に封印されている魔王のことだ。だが、このことは〝階層支配者〟であるサンドラと、彼女の口から直接聞いたジンとペスト、魔王連盟しか知らない情報だ。
しかし、当然最高機密であるために、資料としては一切残されていない。
「流石に高望みし過ぎたか………。まあ、街の見取り図だけ拝借させてもらおうか」
翔は街の見取り図にざっと目を通す。
「仕掛けてくるとしたら今夜。ペストは完全にこっち側についたから、出来る限り情報を話させたくはないだろうしな。これを見ると、侵入経路は………意外と多いな。………間に合うか、これ?激戦区になりそうな場所は、放置するとしても………急がにゃまずいか」
見取り図を折り畳んでポケットにしまって書庫を後にする。
「さぁて、俺の十八番は一体どこまでやれるのかね?」
こうして〝煌焰の都〟は〝アンダーウッド〟と同様、翔の手によって頭のおかしい要塞へと生まれ変わった。
翔は本拠宮殿から少し離れて、ある程度高い建物の上に陣取って、街を見渡している。
「………準備は万端。あとは、待つだけ。俺の予想を超えて見せて欲しいもんだな」
空を見上げながら、口角を吊り上げる。
彼女が自身の防衛をどう上回って来るのかを期待しながら。
「とはいえ、この都市に隠された何かが分からないから、それの対処法が全く分からないけど」
翔の作戦は実際穴だらけだ。
この〝煌焰の都〟に封印されている魔王を解放されると、対処のためのプランが存在しない。
しかし、足止めだけならいくらでも出来るゆえに、他の者たちが対応するまでの時間を稼ぐことはできる。
ただ一つだけ心配なのは、封印されている魔王の実力だ。勿論翔は魔王が封印されているなどと夢にも思っていない。いや、考えこそしたものの、このような本拠に使用している都市の地下に封印されているとは思えなかった。
だが、この予想が当たっていたら最悪だ、と。翔は当たらないでくれと祈ることしかできない。
封印止まりの魔王。どのような実力者が相手をしたのかはわからないが、倒せるのならば倒したことだろう。だが、それが出来ずに封印で納まっている。その魔王の実力がそれだけ高いという証明だ。
それだけが、彼の作戦の一番大きい穴だ。奈落と言っても差し支えないほどの、深く、大きい、底の無い穴だ。
「その時は、その時。今は、襲撃が起きた際の迎撃・防衛に集中する」
自分に言い聞かせるように呟く。先のことはその時に考えるしかない。
何もかもが完璧な作戦なんて、在りはしないのだから。
「でも、俺も大分毒されてんのかなぁ………。少し前なら、こういう出来事はメンドクサイと思うか、帰りたいとか逃げたいとか思ってた。それなのに、今は少し楽しみにしてる」
そんな自分に対して苦笑する翔。
その数分後。空から黒い〝契約書類〟が降り注いだ。
『ギフトゲーム名〝Tain Bo Cuailnge〟
・参加者側ゲームマスター〝逆廻十六夜〟
・主催者側ゲームマスター〝 〟
・ゲームテリトリー:〝煌焔の都〟を中心とした半径2km。
・ゲーム概要
※本ゲームは主催者側から参加者側に行われる略奪型ゲームです。
このゲームで行われるあらゆる略奪が以下の条件で行われる限り罪に問われません。
条件その一:ゲームマスターは一対一の決闘で雌雄を決する。
条件その二:ゲームマスターが決闘している間はあらゆる略奪可(死傷不問)
条件その三:参加者側の男性は決闘が続く限り体力の消費を倍加する(異例有)
条件その四:主催者側ゲームマスターが敗北した場合は条件を反転。
条件その五:参加者側ゲームマスターが敗北した場合は解除不可。
条件その六:ゲームマスターはゲームテリトリーから離脱すると強制敗北。
終了条件:両陣営のゲームマスターの合意があった場合にのみ戦争終結とする。
ゲームマスターが死亡した場合、生き残ったゲームマスターの合意で終結。
宣誓、上記を尊重し、誇りと御旗の下、〝ウロボロス〟連盟はゲームを開催します。
〝ウロボロス〟印』
翔は〝契約書類〟に目を通すと、一つ頷く。
「まあ、特に問題ないかな?体力消費の倍加は予想外だけど、動くタイミングを調整すれば全く関係ないな」
そういって、後ろに〝契約書類〟を投げ捨てると、目を閉じて外から聞こえてくる地響きに耳を傾ける。細かい音の変化一つも、聞き漏らさないように。
「………〝アンダーウッド〟の時と少し違う。新しく恩恵でも与えられたか?逆にこっちは男性陣は体力の消耗が激しい。壁の外には『物理演算砲』もゴミ箱先輩も設置してある。しばらくは問題ない。が、男どもに無理をされても困るし、前線で指示を出すべきか?………………いや、移動する暇もなさそうだな」
もう既に、巨人族に外壁を突破されたようだった。それを確認した翔は、小さく呟く。
「チートコード入力:zombie。モード
翔が言い切ると、世界が変化する。
そして、今までなかったはずのオブジェクトが、出現する。
通常の世界の状態で設置したトラップ群だ。
その物体はまるで、三脚を逆さまにしたものを地面に敷き詰めてあるようだった。
翔の世界なら、知っている人もいただろう。
そう。
巨人族は突然現れたものに驚きこそすれども、進撃を躊躇うことはなく装置を踏み抜く。踏み抜いて、しまった。
すると、
『――――――――――ッ!!!』
声にならない悲鳴が響き渡る。
巨人族は装置を踏み抜くと同時にゲッダンして、体中の骨が砕け、体が捻じ裂ける。運の悪い者は肉体が破裂して血の雨を街へ降り注がせる。
街に耳障りな骨の粉砕音と、体の破裂音が響く。
その光景を見た翔は一言。
「うっわ、グロッ………」
お前が言うな、と言われそうなブーメラン発言をする翔。
「えー………?スケーター以外がゲッダンすると、ああいう風になるの………?」
そう。翔は箱庭に来てから、自身以外をゲッダンさせたことはなかった。
だが、今回ではっきりした。
「致死率ほぼ一〇〇%って強すぎない………?」
『ゲッダン装置』は強すぎる。問答無用で体を捻じ折り、絶命に追い込む。たとえどんな鎧を着込んでいても、それごとゲッダンさせる。吸血鬼化していたとしても、四肢全てがありえない方向へと曲がれば一溜まりも無いだろう。
流石にゲッダンして生き残れるのは不死の種族だけだろう。………スケーター?ゲッダンしたら大抵死ぬ。死なないわけではないので除外。ただ血は出ないので、彼の目の前の光景より幾分かマシだろう。
空へと舞って、完全に肉団子といっても差し支えない状態になった多数の巨人族が街へと落ちる。
その光景を目の当たりにした敵味方両陣営、ともに動きを止めてしまう。
「第一は成功。もう一度チートコード入力:zombie。モード起動」
翔が呟く。
そうして再び世界が生まれ変わる。
今度はオブジェクトが消えて、今しがた死んだはずの巨人族が
襲撃者である巨人族は安堵して、宮殿へと進撃を開始しようとする。防衛する〝サラマンドラ〟の面々もその光景を見て、警戒を高める。しかし、
『ア……アァ…………アアアアァァァァッ!!』
有ろうことか、起き上がった巨人族は、味方であるはずの巨人族を襲い始めたのだ。
巨人族は混乱し、〝煌焰の都〟を防衛する面々は状況を理解できていなかった。
「………実験成功。うまくいくかは不安だったが、いい具合に敵の巨人族を狙ってくれている」
翔が目の前の光景を見てほくそ笑む。彼が自身のギフトを少しずつ使いこなせるようになってきている証拠だろう。
「まっ、俺も狙われるんだけどねッ!!」
翔の言葉通り、ゾンビとして生き返った巨人族が数体、翔の姿を見つけると、彼の下へ向かってくる。
そのままゾンビを引き付けて、別方向の敵へと誘導するために、急いで移動を始める翔。
(これで、あの辺りはしばらくは大丈夫だと信じよう………。あとは、この追ってきてる奴らを敵に押し付けて、他の場所の援護に回る………)
必死に逃げ回りながらも、思考だけは決して止めない翔。
追ってきているゾンビは動きこそ遅いものの、一歩一歩が大きいために、油断していると追い付かれそうになる。ゲームの呪いのせいで疲れると、その場にマーカーを置いてリスポーンをし、またすぐに逃げ始める。
それでも、宮殿周りを移動しながら、押し付けるのによさそうな奴らに一体、また一体と押し付けていく。
そうして自身を追っていた全てのゾンビを撒くと、再び高い建造物に登って街を一望する。
「………前線が押されている。これは、少しマズイか?」
今のこの状況に焦りを覚え始める翔。彼が思っていた以上に衰退の呪いの影響が大きく出ているのだ。先ほど翔も体感した疲労の早さ。確かに異様なくらいに疲れやすいものだ。
「………やるか。チートコード入力:zombie。モード解除」
三度世界が変わる。
ゾンビ化していた巨人族は元の死体へと逆戻りし、『ゲッダン装置』が再び至る所に現れる。
だが、翔はこれで満足しない。
「お願いします、ゴミ箱先輩!」
翔が叫ぶ。
そして、次の瞬間。
〝煌焰の都〟上空が、ゴミ箱で埋まった。
「………あ、やべっ。ってか、俺其処まで望んでないんだけど………?」
冷や汗を流しながら、現状況に焦る翔。
「また、皆にこっ酷く言われそうだな。………ま、そんときゃ緊急事態ってことで言い訳しとこう」
今だけは楽観的に考えて、自身の責任を忘れることにした。
そして、ゴミ箱に吞まれる巨人族や味方の面々を俯瞰する。別方向では、巨人族が津波に吞まれる光景も窺えた。
「………なんだ。あの人来たんだ。随分と忙しかったみたいだから、来るのはてっきり明日かと思っていたんだけど」
津波を眺めながら、呟く翔。
そのまましばらく戦場の状況を見渡し続ける。戦況がこれほど混乱し、そのうえ蛟劉も来たとなれば多少は安心だろう。
翔はそう考えた。
大地が、大きく揺れ始めるまでは。
「………ああ、これか。この都市にあったものは、魔王かなんかの封印だったのか」
地面が揺れる中で冷静に状況を判断する翔。
「これは死者が大多数かもなー。………あー、最悪。こっちの戦力はどれだけ削れる?逆にどれだけ生き残る?そして………どれだけ
翔は蛟劉が彼以外にも誰かを連れてきていることを期待する。
「………今のうちに、オブジェクトを全部消しておこう」
〝煌焰の都〟から翔が設置したすべてのオブジェクトが消え失せる。
残しておいても邪魔になるだけと判断したのだ。
「余計なことをしてくれなければ、閉じ込められるだろうけど………このままじゃあ、どっかに吹っ飛ぶよな、俺」
そして、活火山が噴火する。
「………流石にマグマダイブはしたくないな。少し離れようか」
こっちに流れ来る溶岩から逃げる為に、スケボーで外壁へと向かって走り出す。
「………チッ。大分飛ばされたな」
服についた汚れをリスポーンして一掃する。
封印が解かれた三頭龍の羽ばたきによって、全てが崩れ去り瓦礫の山と化した。その衝撃波で翔は街の外れまで吹き飛ばされていた。
「これは………合流するのは後になりそうだな」
翔は周りを見渡す。そこには、多くの人が呻き声を溢しながら倒れていた。
「おい、動けそうか?」
「す、すまない………恩に着る………」
「そういうのはいい。動けるなら他の奴らを助けるのを手伝ってくれ」
「あ、ああ………」
動ける者と協力して、周囲の者達を助け起こす翔。
全員を助け起こし、軽い手当てを終えるまでに数十分もかかってしまったことに、内心舌打ちをする。
「重傷者に手を貸してやれ!出来る限り中心部から、戦闘区域から離れるように避難しろッ!」
翔は出来る限りの声で叫ぶ。声を聞いた者たちも、死にたくはないので、素直に指示に従ってゆっくりながらも外側へと歩みを進める。
それを見送った翔は〝煌焰の都〟の都市部、アジ=ダカーハと十六夜が戦っている場所を目指す。
「アイツ、まだ死んでないよなッ!?」
そう祈りに近い叫び声を上げる。と、その瞬間。
視界に映る全ての景観が崩壊し、世界が一変した。
瓦礫の山は消え、見渡す限りの尖塔群が出現した。
その変化に、翔は歯を食いしばる。
「………なおさら、ヤバいな。これじゃあ、パークに閉じ込められねえ………ッ!」
そう。彼のパークには、一つだけ欠点が存在する。
それは、自身の霊格よりも上の存在のゲーム盤が展開されたら、参加者と主催者の両者をパークへ移動させることが出来なくなるのだ。
翔は少し立ち止まり、パークから何か液体の入った注射器を取り出す。
「………本数は六本。こんなことになるなら、ケチらないでもっと買っておけばよかったよッ!」
翔はそのうちの一本以外をパークにしまう。手元に残した一本は、手でしっかり握りしめて今度こそ中心部へ急ぐ。
「………凄まじいな」
「七天の中でも最大火力の持ち主やからな、迦陵ちゃんは。昔から殲滅戦の要やったし」
「半神とはいえ流石は最強種の直系というわけか。これならさしもの大魔王も無傷では」
「さて、それはどうやろか?」
レティシアの言葉を遮る蛟劉。その瞳には僅かな焦りの色が見える。
鵬魔王による大火力の一撃。その一撃によって三頭龍がどうなったかを確かめようとする前に、ジャックが鵬魔王を担いで上から現れた。
見れば鵬魔王の身体には肩から脇腹にかけて大きな裂傷がある。
蛟劉は息を呑み、血を流して項垂れる義妹に問う。
「やったか?」
「………やれてません。多少の手傷を負わせられたかと思いますが、五体満足でしょう」
簡潔な応答に一同は苦い顔をした。
鵬魔王の火力は彼らの中でも最大級の破壊力を秘めている。それに加えて対神・対龍という破格の恩恵を宿していた。にも拘らず倒しきることが出来なかったのだ。
「常軌を逸した耐久力………と考えられなくもないけど、それだけでもないやろな」
「ええ。〝主催者権限〟に近しい強力な法則に守られている可能性が高いでしょう」
三頭龍―――アジ=ダカーハは〝人類最終試練〟だ。
人類に対する試練である奴は、その存在そのものが一つの〝主催者権限〟と等しい力を持つ。その霊格には何かカラクリがあると見ていいだろう。
このまま戦えばジリ貧なのは目に見えていた。
「お互いの戦力差は把握した。一度城に戻るで。迦陵ちゃんの傷の手当ても必要やし」
「そうですね。ゲームルールで守られている内に立て直しを―――」
『―――させると思うか?』
その声に全員の身体が強張る。
襲撃はその直後に起きた。建物の陰に身を寄せていた一同は火柱の方に視線を向けるが、三頭龍の放つ影の閃刃の方が僅かに速かった。
街の建造物を全て貫通し、一直線に彼らを狙い撃って放たれたのだ。が、
「―――させて、もらうんだよ」
一人の声が響く。その瞬間に影の閃刃は地面に張り付くように地に落ちた。
「主殿ッ!?」
「さっさと、逃げろ………俺もお前らを庇いながらアイツの相手をできるほど、器用じゃない………」
レティシアが声の主を見つける。
其処には翔の姿があった。彼は頭を押さえながら、瞳孔が過度に拡大していた。傍には空の注射器が一本落ちていた。
「特に、ジャックは早く逃げろッ………もうすでに、ゲームが解かれかけてるかもしれない………」
「ッ!?」
「ゲームのクリア条件的に、この場にいない方がいい。できれば早く離脱してくれ!アイツを抑えるのだって、楽じゃないんだよッ!!」
怒りを顕わにした声で叫ぶように告げる翔。
彼はいま、ギフトである〝
方法は、力場を発生させ上からは斥力を、下からは引力をかけて、どうにか動きを止めている状況だ。しかし、暴走させ制御も出来ない中、ずっと拘束しているのにも限界がある。
「分かったらさっさと消えろ!!拘束が解けるッ!!」
「ッ!クロア!!私たちを回収してくれッ!!」
レティシアがそう叫び、次の瞬間には五人の姿が掻き消えた。だが、彼女は消える瞬間に、翔の口が何かを伝えるように動くのを見た。動きから内容を理解すると、悔しそうに歯を食いしばった。
翔が発生させた力場による拘束から解放された三頭龍は、翔を睨みながら呟く。
『………空間跳躍か。小賢しい真似を。………それで、今度は貴様が相手か?』
「………アハハ!相手?とんでもない!俺は只の、時間稼ぎだッ!」
〝煌焰の都〟にただ一人残った翔が、三頭龍と向き合い、足止めのために突撃する。
クロアのおかげで空中城塞へと空間跳躍したレティシアは最後に見た、翔の言葉を思い出して歯噛みした。
(なぜ………?なぜ主殿はあの場に残る選択をした?主殿のギフトならば死ぬことは決してない。だが、それだけで足止めできるほど、易しい相手ではないのは理解していたはずだッ………!)
頭の中で翔の言葉を反芻する。
―――可能なら、皆には伝えないでほしい―――
どういうつもりで、このようなことを言ったかは本人にしかわからない。だが、レティシアはあの状況では撤退せざるを得なかったことを、十二分に理解していた。現に逃げるまでの時間を稼ぎ、三頭龍の攻撃を防いで五人を守ってみせた。
自分よりも格上の戦力を減らさないために。
ゲームの攻略を少しでも遅らせるために。
たった一人で、三頭龍の眼前に残ったのだ。
レティシアは、何もできない自分に腹が立ち、さらに強く歯噛みした。
【ゲッダン装置】
三脚を逆さまにして乱立させたもの。ヤバい。
【チートコード:zombie】
NPCがいないから代わりに死体をゾンビ化させる。基本的にスケーターを優先的に狙う。
ゾムビエ。
【マグマダイブ】
ダイヤを持っているときにしたら悲しくなるアレ。
【アドレナリン】
翔を強制戦闘態勢に移行させる薬品。
乱用駄目、絶対。
【〝
翔が意図的に暴走させて、物理演算ソフトのようなことが出来るようになる。それでも100%の力を引き出しきれない。
長時間暴走させると、その反動で他のギフトの使用が不安定になる。
使いすぎると、脳にかなりの負担がかかる。
翔 「主人公の翔です」
作者「作者の猫屋敷の召使いです」
翔 「…………」
作者「…………」
耀 「………?」
翔 「とりあえず前回のあとがきは置いといて、サブタイから突っ込んでいいか?」
作者「どうぞどうぞ」
翔 「真面目、書きたいの?」
作者「最終決戦ぐらいはね」
翔 「ふぅん?………でだ。本題の前回あとがきの耀はなんだ?」
作者「私にも分からん!」
翔 「…………」
作者「…………」
耀 「………?」
作者「とりあえずちゃちゃっと最終決戦終わらせるために、時間を取らせてもらいましたまる」
翔 「まあ、次話もあるし今回は此処で切るか」