もしもスケーターが異世界に行ったならば。   作:猫屋敷の召使い

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原作六巻
第二十話 箱庭のカフェは異界に繋がっているのかもしれない


 ―――〝混沌世界(パーク)〟内の果樹園。

 そこで翔は一人で、〝アンダーウッド〟の露店で購入した苗を確認していた。主に謎の苗についてだが。

 

「………あのおっさん、嘘吐きやがったな………!全部違う苗のうえに、果実が生るのかも分からねえ奴もいるじゃねえか………ッ!!」

 

 翔の目の前には、おまけとしてもらった不良在庫の三本の苗が成長した姿があった。

 

 一本目は、触れると体が荒ぶったり、オブジェクトを乗せると勢いよく飛ぶ、よく分からない樹木。

 

 二本目は、ガサガサと独りでに蠢き、その枝には食べたら不老不死とか知識とかをくれそうな、リンゴのような黄金の果実が生っているトレントっぽい樹木。

 

 三本目は―――

 

「………なんで、ラビットイーターもどきが混ざってるんだよぉ………」

 

 ―――見るからに八〇本よりも多くの触手を蠢かせ、花と思しき部分には牙のある口を大きく開かせた謎樹木(ラビットイーターもどき)。しかも、自ら勝手にパーク内を動き回っている。

 その光景を見て、顔を俯かせて暗い空気を纏う翔。そんな彼に近寄って、肩を叩くものがいた。

 

「………グッ!」

 

 翔が顔を上げて、叩いたものを見上げる。そこには元凶である植物、ラビットイーターもどきがいた。

 頑張れとでも言いたいのか、触手でガッツポーズを表現している。

 

「………………誰のせいで、こうなってると思ってんだよぉ………」

 

 再び顔を俯かせて、落ち込む翔。

 それを不思議そうに花の部分を傾げて、翔を見つめるラビットイーターもどき。

 だが、また翔の肩が叩かれる。

 

「………スッ」

 

 翔がもう一度顔を上げると、そこには枝を翔の場所まで伸ばしてきたトレントっぽいもの。

 その枝を器用に使って黄金の果実を差し出している。

 

「その果実を差し出すなッ!絶対食べたらヤバい代物だろ!?世に出したら戦争起こるような代物だろッ!?ええい!いいから食ってみろ的な感じで口に押し付けるなッ!!」

 

 グイグイと果実を口に押し付けてくるトレントもどき。それを必死に抵抗して押し戻す翔。さすがにしつこいので、最終手段を行使する。

 

「いい加減にやめろッ!さもなきゃ燃やすぞッ!!?燃えなくても一生別パークに移して、孤独のまま放置するぞッ!!!?」

「「ッ!?」」

 

 恐怖で即座に俺から離れる二本の樹木。それを見てため息を吐く翔。

 

「お前ら、暇ならここの樹木の世話を頼む。水はあそこにあるし、収穫籠も置いてある。むしろやらなきゃ燃やす。逆にやってくれたらちゃんと養分になるものくれてやる」

「「………ッ!」」

 

 ビシッ!としっかり敬礼して了解の意を表す二本。それを見てパークから出ていく翔。それを見送った二本は、直ぐに行動を起こす。如雨露(じょうろ)で水を汲んで、他の樹木にやり始める。

 

 

 

 

 

 

 

 ―――〝ノーネーム〟水樹の貯水池。

 現在本拠には、十六夜、飛鳥、耀、黒ウサギはおらず、農園の調整のために残った翔とリーダーのジンなどの一部の人物しかいない。

 翔はパークを出ると、本拠の水場にいる『ハルト』と新たに名付けられたヒッポカンプの世話をしてから、本拠の農園の田植えの様子を見に来た。のだが、なぜかそこで腕を組んで仁王立ちしながら、ある二人を詰問していた。

 

「―――んで、結局貴様ら二人は一体何をしている?」

「それはこの乳蛇が―――」

「このまな板娘が―――」

 

 

  「喧嘩すんぐらいなら黙れや」

 

 

「「はい………」」

 

 翔の目の前にはペストと白雪姫が正座で座っていた。

 原因はこの二人による和食か洋食かの醜い争いだった。翔にとって物凄くどうでもいい争いだったので、彼がキレて二人を止めたのだ。

 

「チッ………リリ、しばらくは中華に絞れ。可能ならインド料理やトルコ料理とかのアジア料理でもいい。作れるならだが」

「ご、ごめんなさい………中華料理しか作れないです………」

「ならそれでいい。アジア料理とかは今後のために今度教えることにしよう。ハァ………ったく。今までこうならないように週三ごとに洋食和食で分けて、残り一日はそれぞれ好みごとに分けて作ってたのに………俺の配慮はなんだったんだ………?」

 

 誰にも聞こえないような小さな声で呟く。

 そこへ侍女頭のレティシアが来る。それで、ふと思いついたように彼女に提案する翔。

 

「レティシア。コイツラがくだらないことで喧嘩して―――」

「くだらなくはないわ!」

「そうだ!和食か洋食か、大切なことを―――」

「アア?なら俺が帰ってきたら東南アジア・南アジア・中央アジアのフルコースを、以降毎日毎食おやつも含めて振る舞ってやろうか?そうすれば、そんな闘争も起きないだろうからな」

「「ごめんなさい」」

 

 即座に謝る二人。〝ノーネーム〟の厨房は翔の手中にあるのだ。胃袋もしっかり掴まれているのに、翔にはそう簡単には抗えないだろう。

 

「で、レティシア。話の続きだが、コイツラ扱き使ってくれ。それで少しは反省するだろう。ちゃんと()()()()()()振る舞いで、な」

「………ふむ。分かった」

 

 翔の意図を察したレティシアは微笑みながら頷く。それに満足した翔は、じゃあ、と言葉を繋げる。

 

「さっそく紅茶を飲みたいんだが?」

「そうか。なら、そこの二人に淹れさせるとしよう」

 

 即座に逃げようとした二人を翔とレティシアが、それぞれを捕らえる。翔は捕らえたペストをレティシアに引き渡すと、

 

「じゃあ、頼んだ」

「頼まれた」

 

 二人の襟首を掴んだレティシアは颯爽と飛び去っていった。

 それを見送った翔は、ため息を吐く。

 

「もっと色んな国の料理を作った方がよかったのかねえ?」

「さ、さあ?どうでしょうか?」

「まあ、ペストは最初は俺の料理ってだけで毛嫌いしてたからな。今でこそ普通に食ってくれるが」

「………あんなことされれば、嫌でも食べるようになりますよ」

「そうするように仕向けたんだから、当然だ」

 

 ペストが来た当初は、翔が作った料理を毛嫌いしていた。そのため翔も強硬手段に出たのだ。

 毎食、ペストには選択肢が与えられるのだ。時には干し米か翔の料理、はたまた別の時には乾パンか翔の料理。酷い時には翔の料理か、世界一臭い食べ物であるシュールストレミングという、二択のようで一択の時もあった。その結果、今は普通に翔が作った料理を食べている。

 

 農園にいる子供たちに声をかける。

 

「よし、田植えが終わったら昼食だからな!リリは昼食の準備を手伝ってくれ!」

「は、はい!」

 

 そう言って本拠の厨房に向かう翔とリリ。

 

 その後、昼食を取り終えるとジンとペストと翔は、三日前から五四五四五外門に行っている十六夜たちと合流するために向かった。

 本拠の留守中はレティシアと白雪姫に任せて本拠を後にした三人。

 

 

 

 

 

 

 

 ―――箱庭五四五四五外門〝煌焰の都〟

 東の境界門を通過すると、熱い風が三人の頬を撫でていった。

 地上から吹き上げる精鉄場の熱い風を受け、都市の中心に吊られた巨大ペンダントランプが激しく揺れる。

 直径五〇mもあるこの暖色の巨大ペンダントランプは、極寒の北側に暖かな気候を運び、都市全域を黄昏色に染めるように照らしていた。

 

「へー、東と北の境界壁よりもなおさら炎っぽい街だな」

「ええ。中心の巨大なペンダントランプ一つで、寒冷から都市を丸ごと守っているんですよ」

「………そうね。一体どういう仕組みなんだか」

 

 翔が都市を見回しながら感心する。

 

「それで、今日はとりあえず挨拶回りか?」

「そうですね。まだ準備期間ですし、他の地域の支配者が全て揃うまで一週間もありますから。今日は挨拶が終わったら、特に何もないですね」

「その間に何も起こらないことを祈るね。おそらくは無理だろうが」

「あははは………」

 

 そんな中、ペストは少し憂鬱そうに、黄昏時の空を見つめてため息を吐く。

 

「………私も、根掘り葉掘り色々聞かれるのよね。面倒くさい」

「そればっかりは仕方がないよ。君は敵の情報を知る唯一の人物だ。貴重な情報源として協力してあげないと」

「……………それならそこの変態も色々聞かれるのかしら?〝アンダーウッド〟のときに接触していたようだけど」

「俺を巻き込もうとするな。まあ、確かに聞かれるかもしれないが、お前よりは断然少ねえよ」

「あら、そうかしら?」

「………そう願うよ。くそ、否定しきれないのが痛いな」

 

 若干顔を歪める翔。

 そんな二人のやり取りを見ながら、困ったように苦笑いを浮かべてペンダントランプを再度見上げた。

 

「さすがは元四桁のコミュニティ。あれほどのモニュメントとなると、ジャックたちでも作れないんじゃないかな?」

「ヤホホ?それはどうでしょう?」

 

 外門前の回廊に吊られた炎から、巨大な火の玉が顕現する。カボチャ頭の悪魔―――ジャック・オー・ランタンは、陽気な声を上げてジンの前に現れた。

 その頭上には〝サラマンドラ〟の頭首・サンドラ=ドルトレイクが腰を下ろしている。美麗な赤髪を揺らすサンドラは、ジンを見てパァっと表情を明るくさせた。

 

「ジン、久しぶり!そろそろ来るころだと思ってた!」

「うん。久しぶりだね、サンドラ。それにジャックも。二人してどうしたの?」

「新しい恩恵の開発について、工房街で話を聞こうとしていたところ」

「ヤホホ!先ほど話し合いが終わって帰る最中、ジン殿の姿が見えた次第で!コレは挨拶せねばとカボチャなりに思ったわけでございますヨ!」

 

 ヤホホ!と陽気に笑うジャック。

 しかし一転、カボチャ頭の空洞な瞳を鋭く尖らせ、

 

「そんなことより、ジン=ラッセル殿。蒼炎の旗本を侮られては困りますぞ!我らにもペンダントランプに比するギフトを作りだすだけの技術はございます!」

「どうせ技術だけあって、それ以外が足りないんだろ。コストとか」

「ヤホホ………その通りです」

「いつだってコストパフォーマンスが付きまとってくる。商業や製作に携わるもんの難しいところだよな」

「ええ。全くです」

「でも、自分たちが使う商売道具は金に糸目をつけずに、常に最高の道具を最高の状態にしておく」

「ヤホホホホ!それもまたその通りです!」

「その結果、金がかかるんだよなぁ………」

「ええ……悲しいことでございます………」

 

 ハァ、と二人でため息を吐く。ジャンルは違えども、物作りに対してこだわりのある者同士通じ合うところがあったのだろう。

 その隣でクスクスと朗らかに笑うサンドラ。しかし突然、その笑みが消えた。

 彼女の視線の先にはかつての仇敵―――ペストが、悠々と佇んでいた。

 

「………そう。貴女も来ていたんだ、〝黒死斑の魔王〟」

「う、うん。この二か月、ペストには護衛を兼ねて四六時中一緒で……」

「お久しぶりサンドラ。しばらく見ない間に随分と霊格が肥大したんじゃない?」

 

 悠々と笑みを浮かべるペスト。それを睨むサンドラ。

 先ほどまでの幼い雰囲気は消失し、コミュニティの長としての顔が現れる。

 

「そういう貴女は、随分と霊格が縮小している。神霊として顕現していた頃とは比較にならないほど脆弱。―――今の貴女なら、私の息吹一つで容易に消し飛ばせる」

「………さあ、それはどうかしら?」

 

 威圧的な声音に、ペストは余裕を持って受け流す。しかし実際にところを言うと、こんな軽口を叩ける状況では―――

 

「ねえ、俺もう行っても良いか?あの三人が問題起こす前に街を見て回りたいんだが」

 

 ―――ないはずなのだが、そこで空気を読まないのが、翔だ。

 彼はこの状況でジンに、というよりはその場にいた全員に問いかける。それに対して、ペストとサンドラは張り詰めた空気のまま、

 

「どうぞ。街を楽しんできてください」

「失せなさい変態男」

「やっりぃ!許可もらったからあとは頼むわ、ジン」

「えッ!?僕この状況で置いてかれるんですか!?」

「グッドラック!」

 

 それだけ言い残して、スケボーで颯爽と街へと滑っていく翔。ジンはその背中に伸ばした手を、虚しく宙を漂わせると、いまだ睨み合っている二人に視線を戻す。

 

「………ちょ、ちょっと待っ「「ジンも黙ってて」」…………」

 

 二人を止めようもするも、一瞬で敢え無く撃沈した。

 

 

 

 

 

 

 

 翔は街に出ると、長時間滞在できそうな場所を探し始める。

 

「……………おっ、あそこのカフェテリアとか丁度よさそう」

 

 ゆっくり出来そうなカフェを見つけると、ドアを開けて中に入る。

 店内では店員が慌ただしく働いていて、客もそれなりの数が座っていた。この状況で、自分が望んでいるような席に座れるかが不安になってきた翔。

 このまま入るべきか、別の店を探すべきか悩んでいると、女性の店員が彼に近づいてくる。

 

「いらっしゃいませ!お一人様ですか?」

「え、あ、はい。できれば窓際の席が良いんですけど、空いてますか?」

「はい。大丈夫です!ご案内しますねー」

 

 店員に声をかけられて、反射的に返事をしてしまった。だが、どうやら翔が望んでいる席は丁度

 彼女に案内された席は窓から通りを見渡せる、複数人用のテーブル席だった。

 翔が座ると店員がメニュー表をテーブルに置く。

 

「こちらがメニューです!お決まりでしたらお声かけ下さい!」

「あ、ありがとうござ、ファッ!?」

「ど、どうかしましたか!?」

「い、いや!何でもない何でもない!」

 

 手をブンブンと振って必死に主張する翔。

 彼はメニュー表に書かれているものを見て、奇声を上げたのだ。その肝心の品なのだが、

 

(なんでド○ター○ッパーとかモ○スターとかがあんの!?しかも商品名そのまんまで!?大丈夫か、これ!?箱庭にピンポイントで販売会社や製造会社が来るとは思わないけど、それでも駄目だろこれ!?この店怖い!!早速入ったことを後悔し始めている自分がいるッ!?)

 

 頭の中が混乱している翔。さすがにあってはならない代物があって、尋常じゃないほど焦っていた。

 

「(これは、頼んだら負けだッ!ここは無難にコーヒーを頼む!)………すいません!コーヒー一つ!」

「はーい!………チッ」

「店員さん!?今の舌打ちは何!?」

「やだな~気のせいですよ~♪」

「えー………」

 

 どうやら店員は先ほどの危険物などを頼んでくれることを期待していたようだ。

 それから少しして、注文したコーヒーが運ばれてくる。

 

「お待たせしました!コーヒーです!」

「………なんか薬臭いんだけど?」

「コーヒーです!」

「この匂いどう考えてもド○ペじゃ―――」

「コーヒーです!!」

「いや、でも―――」

「コー、ヒー、ですッ!!!」

「……………………………………………ありがとうございます」

「はい!」

「………」

「………」

 

 しかし品物を出した店員は、一向に翔の傍を離れようとしない。それどころか、瞳をキラキラと輝かせ、何かを期待しているようにも思える。

 

「……………」

「……………」

「………………………………………………………………………あ、あの………?」

「………………………………………………………………………ドキドキワクワク」

「いや、『期待してますよ』的なことをわざわざ口に出してまで言うなよ。ていうか傍で飲むのを見守ろうとすんなよ。ってか何で周りの客まで俺に注目してんだよ!?野次馬か!!?」

『『『もちろんです。プロですから』』』

「どっかで聞いたぞそれ!?なんで此処にもいるんだよお前ら!?そして、二度も登場してんじゃねえぞ!!つかまず、俺は見せもんじゃねえッ!!」

『『『「えー」』』』

「マジで何なんだ、この店!?俺は箱庭から異界に迷い込んじゃったのッ!?」

『『『「一理ある」』』』

「ねぇよッ!!!」

 

 一糸乱れず声を揃えて言う野次馬(周りの客)と店員に、苛立ちを覚える翔。

 ゼエ……ゼエ……と、息を切らして肩で呼吸する。そして呼吸を落ち着かせて席に座ると、

 

「喉が渇きませんか?先に()()()()を飲んでから言いたいことをどうぞ!」

「………もうヤダこの店」

 

 徹底してテーブルの上の飲み物をコーヒーと主張する店員。

 翔は諦めて、目の前の店員によればコーヒー、翔の感覚からすればド○ペだと思われるものを一口飲む。そして目を見開いて、叫んだ。

 

「やっぱド○ペじゃねえか!!」

「あの少年、あの店員が押し付ける謎の飲み物を、何のためらいもなく飲んだぞ!?」

「すごい!やはり野次馬して正解だった!こんな雄姿を見られるなんて!!」

「サラマn「言うと思ったよ!!つか関係ないうえに、結局それを言いたいだけだろお前!!」あとは、任せた………ガクッ」

『『『モブYY(ダブルワイ)一五九七号うううぅぅぅ!!!?』』』

「そのネタ要員そんなにいんの!?つか前回はそんな何号とか言ってなかったよね!?」

 

 翔は素早く反応してスケボーを投擲して、気絶させる。そしてその呼び名に驚き、ツッコんでしまう。

 

「ハァ………もうこれでいいよ」

「はーい♪」

 

 翔が諦めてド○ペを呑むことに決めると、あっさりと店員は下がっていった。

 

「ハァ………憂鬱だ。ていうか最近ため息ばっかりだな………だから幸せが逃げて、面倒な事ばかり起きるのかね?」

 

 そう言ってようやく一息つき、窓から通りを眺める翔。そこで自分の言ったことを反芻し、

 

「………………あれ?ということは俺が本当のトラブルメーカーってこと?」

 

 逆の発想であった。自身が巻き込まれているのではなく、自身が巻き起こしているのでは?と。

 だが、あながち間違いではないだろう。確かにトラブルは生み出している。他者が寄せつけた面倒事を別方向に悪化させるという形で。

 翔はそんなはずはない。俺は被害者だと。そう考えて、そんな発想を脳内から消すように、もう一口ド○ペを飲むのであった。

 




【バグの木】
 skate3に存在する色々とおかしい樹木。オブジェクトを乗せると吹っ飛んだり、プレイヤーが荒ぶったりする。

【トレントおじいさん】
 正体はエデンの園の生命の樹と知識の樹のハイブリット。なぜこんな代物が露店で売っていたのかは不明。あの時の露店のおっさんも、行方を晦ましているそうな。
 枝には葉が生い茂り、それにリンゴに似た黄金の果実が実っている。食べると永遠の命や知識がもらえそう。『食べるな危険』と言っても過言ではない。しかし、トレントおじいさんは必死に食べさせようとしてくる。これがもし世に出たら、戦争が起こるだろう。
 それと食べても決して、再生能力Ⅳとか火炎耐性とかが付いたりはしない。不老不死且つ全知を得る()()ですので、悪しからず。

【ラビットイーターもどき】
 正体はラビットイーターとブラック★ラビットイーターのハイブリット。触手の本数は親の植物たちがそれぞれ八十本だったため、その合計の一六〇本、ではなく六四〇〇本という、なぜか掛け算された本数になっている。普段は大半の触手は地中へと隠している。特に黒ウサギでなきゃダメというわけでもなく、誰でもいいらしい。たとえノンケ(触手嫌い)でもいいらしい。
 クトゥルフのシアエガっぽい?いいえ。誰が何と言おうとこれはラビットイーターもどきです。

【ハルト】
 ヒッポカンプにつけられた新たな名前。名付け親は翔。

【和食洋食戦争】
 翔君はアジア料理派で、作者は中華料理派です。

【世界三大料理】
 中華料理、トルコ料理、フランス料理のこと。

【ド○ター○ッパーとモ○スター】
 作者はド○ペを飲んだことはおろか、実物すら見たことが無い。だって、こっちで売ってないんだもん。だからただの想像。ちなみに翔君はお好きなようです。今回はただ、コーヒーを頼んだはずなのにホットド○ペが出て来て、おこだっただけです。

【プロの野次馬】
 プロの野次馬・五四五四五外門部隊。何処にでも潜んでいて、隙あらば野次馬る。


翔 「………なんか今回短くね?気のせい?」
作者「大丈夫、短いよ。約七千字ぐらい。いつも一万字前後を目指してるんだけど、今回はこれ以上書くと切りが悪くなるから、此処で一回切ろうと思って」
翔 「ふーん。てか、パークがどんどんギフトネーム通り、〝混沌〟になっていってるんだが?」
作者「気のせいだよ。ちなみにド○ペってどんな味なの?」
翔 「………表現しにくいな。杏仁豆腐って言っても、お前あんまり味知らないだろ?」
作者「残念なことにな。あまり食べたことないんだよな」
翔 「………なんか癖になる味だ。それで納得してくれ」
作者「………まあ、了解」
翔 「ところで、作者の猫屋敷の召使いさんよ」
作者「ん?なに?」
翔 「恋愛成分はいつになるんだ?」
作者「……………………」
翔 「……………………」
作者「………さーて、次話の準備をしないとなぁー」
翔 「おい待て逃げんな」

 次回もよろしくお願いします!


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