八幡といろはの不思議な7日間   作:チョロ松

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皆様のご厚意や期待を裏切らぬよう頑張って書いていきたいと思います。
さて今回はあの子が登場?


2日目

2日目

 

 

 

目を覚ますと布団で寝ていた。

身体をお越しベッドを見るとそこには一色が静かな寝息をたてていた。

(やっぱり夢じゃ無かったか(-.-)1%の望みに掛けたのに...

よし朝飯でも作るか)

 

そう思い布団を片付け朝飯の準備をしていると

 

「きゃゃゃゃゃゃゃ」

ビックリして部屋に戻り一色に声をかけた。

「どうした一色?」

「あれ先輩何で此処に?」

 

「はぁー此処は俺の家だよ」

(もう昨日の事忘れたのかよ?)

「あっそうでした思い出しました。」

(知れない天井だビックリした。)

「そりゃ朝起きて知らない天井だったらビックリするけど悲鳴上げないでくれない近所迷惑だから」

(まったく心配して損した)

「すみません先輩、心配してくれてありがとうございます。」

(そっか、感情や思考まで共有してんだった。)

「クンクン、あれ美味しそうな匂いがしますよ先輩」

「朝飯作ってたからな。一色も早く着替えて顔洗えよ。」

 

「分かりました。覗かないで下さいね。」

「くだらない事言ってると朝飯抜きだぞ」

(まったく覗かないから早く着替えれよ)

 

「はーい!直ぐに着替えます。」

 

 

 

(ふぅやっと落ち着ける。後は目玉焼きを焼いて...)

 

「せーんぱい、おはようございます。」

「おはよう一色」

「何作ってるのですか?」

「見れば分かるだろ、目玉焼きと味噌汁と焼き魚だよ。」

(まぁ通りだけどな)

「へぇいつもこんな朝御飯なんですね。」

(先輩の手料理楽しみだな)

「手料理って程のもんじゃないから、それよりテーブル用意しといてくれ。もう出来るから。」

 

「はーい!分かりました。」ビシ敬礼

 

(一々敬礼するなよちょっと可愛いって思っちゃうだろ)

 

(先輩、敬礼可愛いって思ってくれるなら毎回やっちゃおかな)

 

「毎回やってたらあざとさしか残んないぞ。」

「思考読むなんてキモいです。先輩の馬鹿、阿呆、八幡」

「八幡を当然悪口の様に使うなよ。ほれ出来たぞ。」

 

「わーい、いただきまーす。」

「いただきます。」

 

「意外と美味しいですね。」

(味噌汁とかちょうどじゃないですか。MAXコーヒーばっかり飲んでるから味付け濃いと思ったのに)

「MAXコーヒーを馬鹿にするなよ。あれは千葉県民のソウルドリンクだぞ」

「やだなー馬鹿にはしてませんよ」

「はぁー、まあいい、今日はこれからどうすんだ?」

「そうですねー、モグモグ、とりあえず夏休みの課題をやるのはどうですか?モグモグ」

「課題ねぇー...モグモグ」

(どうせ死ぬなら課題やっても意味無いだろうし。)

「だめですよー先輩、どうせ死ぬなんて考えちゃ」

「って言ってもだな」

「小町ちゃんに言いつけちゃいますよ?先輩が夏休みの課題を全くやろうとしないって。」ニコ

「よしやろう食べ終わったらすぐやろう」ドヤ

(小町にこれ以上ゴミいちゃん呼ばわりされたくないし)

 

(相変わらず小町ちゃんに弱いな先輩)

「そんなキメ顔されてもキモいだけですよ先輩。私じゃなきゃ通報されますよ。」

(まぁ通報なんてしないけど。テヘペロ)

 

 

 

「はぁ美味しいかった。ご馳走さまでした。」

「お粗末様でした。」

 

「さて、片付けは私がやりますので先輩はゆっくりお茶でも飲んで課題の準備してください。」

「いやでも...」

「昨日片付けしてもらって今朝は朝食を作ってくれたんですからこれくらいやらせてください。」

「分かった。頼んだ。」

(さて、課題の準備するか。)

 

「ふっふふーん」

(何か同棲してる恋人みたい。)

 

「おい、変な事考えるなよ。危うく転ぶとこ...いってー」

「痛っ、足の小指痛い。」

「すまん、一色ベッドの角に小指ぶつけた。」

(感情だけじゃ無く痛みまで共有してんかよ。何考えてんだよあの神様もどきは)

「先輩、気を付けてくださいよ。私まで痛かったじゃないですか。」

「すまん一色。って元はお前が変な事考えてるのが悪いんだよ。」

「もう先輩。」

 

サガシニユクンダー

(あっ小町からメールだ、何々?今日御昼から遊びに来るだって?)

「ヤバ、一色!小町が昼から遊びに来るからお前の荷物クローゼットの中に仕舞え」

「えっ?小町ちゃん来るんですか?急いで片付けないと。」

(先輩の家に居ること何て説明しよう?)

「そんなの大学が一緒なんだから課題教えてもらいに来たって言えば良いだろ。」

(小町チョロいからそれで何とかなるだろう。)

「先輩女の子に対してチョロいは酷いですよ。」

「それより片付けは?」

「こっちは後食器を拭いて仕舞うだけです。」

「じゃぁそっちは俺がやるから、一色は自分の荷物片付けてくれ。」

(さすがに女子の荷物に手を出すわけにはいかないし)

「そうですね、さすがに先輩に見られたくないのもありますし。」

「とりあえず洗濯物はビニール袋にでも入れて隠しといてくれ。」

(見られたくない物って何だよ?)

「分かりました。後見られたくない物は見られたくない物です。先輩には教えません。」

 

 

 

 

 

 

「ふぅ片付いたな。」

「そうですね。」

「それじゃぁ課題始めるか。」

「はーい」

 

カキカキ...カキカキ

(先輩凄い集中力)

カキカキ...カキカキ

 

ピーンポーン

「小町か?開いてるぞー。」

ガチャ

「お邪魔しまーす。ゴミいちゃん生きてるー?」

「生きてるぞー」

「ありゃ?いろはさん、こんにちは♪」

「こんにちは小町ちゃん♪」

「小町、お茶でいいか?」

「うん。よろしく」

 

 

 

 

 

コト

「ほらよ」

「ありがとう♪」

「で、今日は何しに来たんだ?」

「お兄ちゃんの生存確認だよ♪お兄ちゃん、小町が目を離すと直ぐ色々サボるから...」

「いや見て分かるだろ。サボってないし、一色に勉強教えてたんだよ。」

「本当?そうなのいろはさん?」

 

(頼む一色、話を合わせてくれ)

(分かりました先輩)

「そうだよ小町ちゃん、先輩、大学でも優秀で話通ってるし、同じ学部だから勉強教えてもらってんだよ。」

「へぇお兄ちゃんそんな話小町にしてなかったよね?」

「それは...わざわざ話す必要無いし」

「小町はこんなにお兄ちゃんを心配してんだよ。あっ今の小町的にポイント高い♪」

「最後の一言無ければな。」

「あっ先輩ここ教えて下さい。」

「あぁここはな...」

「フムフム」

「お兄ちゃんが本当に...教えてる...、よし小町も課題持ってきたから教えて♪」

「数学以外ならな」

「わーいお兄ちゃんありがとう♪」

「おぅ」

 

「お兄ちゃんここは?」

「ここはこうでこうだから...」

「なるほど」

 

 

 

グゥ~

(ヤバお腹が)

 

「先輩、そろそろお昼にしませんか?」

「そうだな、何処か食べに行くか?ラーメンとかラーメンとかサイゼとかサイゼとか。」

「はぁお兄ちゃん、それラーメンとサイゼしか選択肢無いじゃん。これだからゴミいちゃんなんだよ。

小町久しぶりにお兄ちゃんの手料理食べたい。あっ今の小町的にポイント高い♪」

「仕方ないなぁ。パスタでいいか?」

「私はいいですよ。」

「小町も」

 

 

 

 

グツグツ...ジュージュー...

コトコトコト

「ほらよ」

「「わーい♪」」

「「「いただきます。」」」

 

モグモグ...

「そう言えばいろはさんは何時から来てたんですか?」

「え~と...」

(先輩何て答えましょう?)

(そうだな朝一で約束してたって事で9時頃でいいんじゃないか?)

(わかりました。)

「9時頃からだよ。」

「早い時間から来てたんですね。」

「そうだね。」

「兄がそんな時間から起きていたなんて。」

「バッカ俺だって約束してたからちゃんと起きてたぞ。」

「お兄ちゃんも成長してんだね。」

「あぁ専業主夫に向けて着実に成長してるぞ」

「はぁーやっぱゴミいちゃんはゴミいちゃんだった」(;_;)

 

「「「ご馳走さまでした。」」」

 

 

昼食を終え時間は15時になろうとしていた。

「あっ小町そろそろ帰りの時間だ。」

「そっか」

「いろはさんはまだやっていくんですか?」

「うん。もう少しやっていく。」

「わかりました。では小町はこれにて」ビシ

「それじゃぁな小町」

「またね小町ちゃん」

 

「いろはさんいろはさん」ゴニョゴニョ

(やめてよ小町ちゃんまた意識しちゃうから)

 

(ん?何を意識するだ?)

 

「ではではまたねお兄ちゃん。いろはさん♪」

 

 

 

 

(ふぅやっと帰ったか...)

 

「先輩、それどうかと思いますよ。」

「何がだ?」

「先輩ごときに先輩ごときにですよ。女の子が遊びに来たのに帰った瞬間やっと帰ったかなんて」

「いやだって色々と疲れたし」

「それでもです。」

「つうかお前も人思考読むなよ。なんだよ意識しちゃうって?」

カァー「先輩こそ思考読まないで下さい。今日の晩御飯はトマトのフルコースにしますからね。」

「それ俺の食うもん無いじゃん」ボソ

「好き嫌いしないで下さい。冗談ですから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

晩御飯を終えお風呂も入り終わり今は就寝前

「先輩、結局今日も話し合えませんでしたね。」

「そうだな、後4日か」

「はい」

「それまでにちゃんと話し合わないとな」

「明日からは1,2時間話し合いましょう」

「そうだな」

(このまま行ったら多分一色が生き残るんだろうな)

(そんなことありませんよ先輩、ちゃんと話し合いましょう)

 

それだけ一色は言うというか考えると静かに寝息をたて始めた。

俺もそろそろ寝るか。

明日こそ話し合わないとなそう思いながら静かに2日目を終了した。

 




いかがでしたでしょうか。
小町を登場させてみたのですが話し方あってたでしょうか?
3人に会話させるのって難しいですね。

話も後2話で折り返し地点になります。

頑張って書いていきたいと思いますので最後までお付き合い頂けたらと思います。

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