比企谷八幡は小さく、されど多く間違える。   作:次の次

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拙い文章ですいません。
誤字脱字等あったら申し訳ないです、1話でもあったみたいで。指摘の方ありがたかったです。


雪ノ下陽乃は退屈である。

俺は奉仕部を辞めた。

 

正確には辞めさせられた、というのが正確なのだが。

 

「人は間違えて、その失敗を糧に成長する」

 

この言葉は間違いだ。ソースは今の俺。

 

もしやり直すことが出来る、取り返しのつく失敗であれば確かにそうなのかもかしれん。

 

しかし、どうだ?

 

本当に間違えた時にそれを糧に成長することが出来るだろうか?

 

やり直せるだろうか?

 

立ち直れるだろうか?

 

俺にはわからない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私、こと雪ノ下陽乃は退屈していた。

 

毎日毎日同じことをして、同じような人と話して、何も変わらない日々に飽きてきていた。

 

だからこそ今日は講義をサボって1人で遊びに来てる。

 

1人でいる時は人に気を使わなくていいのはいいんだけど話し相手がいないとそれはそれで退屈。

 

うーん、こういう時、静ちゃんは公務員だから遊びに誘えないしどうしよう。

 

いっそ電話してみようかな。

 

私は静ちゃんに電話をかけてみることにした。

 

そろそろ昼休みだと思うし静ちゃんに限って誰かと食べてるってことは無いでしょ。

 

「平塚だ、何かあったのか陽乃?」

 

「いや~、ちょっと暇でさ。静ちゃんならちょうどお昼休みだし?かけちゃってもいいかなーって」

 

「ダメだ。あくまでも私は仕事中で」

 

「まぁまぁまぁ良いじゃん少しぐらい」

 

「はぁ......どうせ切ったらまたかけてくるんだろ?」

 

「流石静ちゃん、わかってる〜」

 

「それで?何か用があったんじゃないのか?」

 

「うーん、本当になんにもないんだよね〜。むしろ奉仕部の方で面白いことないの?」

 

「そうだな......そういえばつい先日のことだが、比企谷が奉仕部を退部したぞ」

 

「ふ〜ん、そっちは面白そうなことになってるね〜、どうして比企谷くん退部しちゃったの?」

 

「より詳しく言うと比企谷が退部したのではない、雪ノ下が比企谷を退部させた、というべきか」

 

「雪乃ちゃんが?どうして?」

 

「それはわからん。ただ私の予想だと修学旅行で何かあったんじゃないかと睨んではいる」

 

「でも比企谷くん退部出来たって事は奉仕部から見て比企谷八幡という人間は更生したということになっちゃったのかな」

 

「ぶっちゃけそこらへんはよくわからん。ただ奉仕部に入ってからアイツは周りのことをよく考えて動いていたし、ひいき目なしにすごく働いていた、しかし......」

 

「比企谷八幡という人間は何でも1人で抱え込む」

 

「そうだ、はっきり言ってしまうと問題はそこなんだ。人の悩みをなんだかんだ1人で抱え込んで犠牲になって解決してしまう。解決してしまえるから心配なんだ」

 

「ふむふむ、それで?」

 

「本音をいうと比企谷には奉仕部に戻って欲しいが、いかんせん雪ノ下が追い出してしまったため、比企谷に何を言っても仕方が無い」

 

「まぁ、どっちかといえば比企谷くん今回は被害者だしね〜」

 

「そうだ!陽乃が比企谷の面倒を見るというのはどうだ?アイツはまだ全然更生してないどころか、今回のことで余計に1人でいようとするだろう。しかし陽乃ならそんな人間にも近づいて行けるだろ?」

 

うーん、どうしようかなぁ。

 

静ちゃんからのお願いかぁ。

 

それに相手は比企谷くんねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

面白そうなことが起こる!!((確信))

 

 

 

「他ならぬ静ちゃんのお願いだから聞いてあげようじゃない。そうときまれば今からそっち向かうよ〜」

 

電話を速攻で切り、総武高校の最寄り駅まで電車で向かうために駅を目指した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何が起こるかな??

 

 

 

 


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