体は幼女、心はババアの高鴨穏乃・・・前世の反省から麻雀の熱を忘れないように努力した。
それは家族にも影響を与えていくこととなる。
「あこ~おっはよう!!」
「シズ、おはよう。」
実年齢6+70+18の94歳老人を見ている神はBBA無茶すんなと言う突っ込みがくるだろうなと穏乃は思うが、前世はずっと真顔で笑顔を見せなかったから怖いだの不気味だの言われたのではないかと大人になってから気がついた。
・・・まぁ小学校の時期が人生の中で一番楽しい時期だと思う。
バスに乗り込み憧と喋っていると玄と宥が乗り込んできた。
(バス使っててよかった・・・前世はバスを使わなかったから接触することがなかったんだ。)
といっても挨拶をするくらいだが・・・。
学校では活発に動き、ハキハキと喋るからすぐに人気者となった。
そんな子供達を誘って私が麻雀を教えた。
「シズは教えるの上手いね。先生よりも上手いんじゃない?」
「ないない。でもあこ覚えるの速いよね。流石天才あこ!!ちゃっかり九九やわり算も予習してるだけないね!!」
「シズ知ってたの!!」
「たまに九九口ずさんでいたじゃん。」
「もう、シズ内緒にしてよね。」
「りょ~かい!!」
「絶対わかってない。まて~。」
「こっちだよ!!」
楽しい時間程早く進む
ピーピーピーカチカチ
「あちゃー、久しぶりに損した。今日は合計+1500ドルかぁ。」
ドル麻雀、円ドル為替、株、バイナリーオプション・・・前世ではできなかったことが普通にできていた。
もちろん親には内緒だけど。
お年玉を貯めたいと言って作った口座がこんなことになってるとは親も思うまい。
というか前世からそうだが両親共に機械音痴の感じがある。
だからランドセルを改造して側面に組み込んだパソコンを気がつかない。
「老人となると暇だから色々できる時間があるからね・・・無駄に裁縫が上手くなったり、色々な料理を作ったり・・・ダメだ。小学生らしくない。」
イメージはこち亀のハイテクランドセルであるがあそこまではしていない。
していたらドン引きされるのがわかっているからだ。
パソコンだけでなく山にも毎日登る。
空気が澄んでいるし、体も強くなる。
何より今の麻雀の能力が山が深ければ深いほど支配することであるが、何かが掴めそうなのである。
既にエベレスト山脈の14座を攻略していたため経験はある。
難度死ぬかと思ったが本能で登りきった。
8000メートル・・・デスゾーン。
2つ目の能力を与えてくれた。
3つ目。
それをこの人生で求めた。