「・・・またかよ!!クソ回線が!!」
このゲームの回線が落ちて怒る男こそ今回の主人公である。
「あ、携帯充電しなきゃ。」
唐突に携帯の充電器をベットの上にしかれた4枚の毛布の中から探し出すとコンセントに差し込んだ。
「・・・充電になんないんだけど!!」
「・・・外真っ暗か。・・・コンビニまで行きたくないな、遠いし。・・・立ったついでだトイレに行こう。」
ドアを開く・・・
「よう。」
「・・・。」
目の前には老人がいた。
勿論男はその男を知らない。
「・・・殺〇ぞ。」
「殺気高過ぎ!!いいか、よく聞けよ、お前はもう死んでるんだよ。お前が回線落ちだと思ったのはお前の頭の回線が破裂(クモ膜下出血)したからだよ。」
「泥棒ちゃうの?」
「回り見ればわかると思うがな。」
周りは真っ暗で、家の中ではなかった。
「O.K.把握。あなたが神か。」
「私が神・・・ではなく、その下僕の下僕だ。君には転生してもらう。器的に何かに特化したの2つやるよ。次のお前の器はこれな。」
《高鴨穏乃》
「猿。」
「酷くね。その言い方。」
「いや、行動規準が。」
(あれ?何で俺はこの神の下僕の下僕を信じようとしてるんだ?)
「で、どうする?」
(俺・・・あんなハイテンションになることもあんまりないしな。・・・フレンドリーファイヤした時にはテレビに向かって土下座するようなやつだぞ・・・回線落ちくらいで怒るはずないのに。・・・妙に馴れ馴れしくなってるのも気になる。・・・アカン、これ、精神いじられてる。・・・とりあえず気づけただけよしとしよう。)
「・・・世界をゲームのようなステータスを見れるようにしてくれ。細かければ細かいだけ良い。後は・・・麻雀の山を支配するやつ最初から制御させてくれ。」
「了ー解では来世はよい生活を~。」
「ふぅ、野郎を書くのは辛いな。あいつは少しわかったみたいだが、俺の筆で書かれた文字の存在であることには気がつかないか。・・・悲しきかな。3次元のように見えてそこは2次元の・・・点と曲線だけの世界とはわからんか。・・・見ているのだろ?多数の3次元に住む住人達よ。お前らこそが神。私は下僕の神。・・・楽しい暇潰しに協力するからその次元に私もいかせておくれよ。」
「ダーう!!(なるほど、赤ちゃんからか。)」
「穏乃ちゃんアーン。」
「ダー。(となるとこれが母親か。離乳はしてるな。・・・キシリトールガムを噛んでから口移しとは・・・この母親凄いな。)」
キシリトールガムを噛んでから口移しをすると、子供が虫歯になる確率が6割り近く減る。
それを知っている高鴨母は子育てをそうとう頑張ってくれる良い母親であった。