学戦都市でぼっちは動く   作:ユンケ

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男達の夜は中々過激である

「んっ、ちゅっ……んんっ……」

 

「んっ……んちゅっ……はち、まんさん……」

 

銀河のホテルの一室にて水音と嬌声が部屋に響き渡る。音源は俺とノエルの口から。

 

現在俺はベッドの上でノエルと抱き合いながら唇を重ねている。キスをする中、俺は口を開いてそこから舌を出してノエルの口を開いて半ば強引にノエルの舌に絡める。

 

「んっ……ちゅっ……んんんっ……!」

 

舌が絡まり合うとノエルは目を見開いて驚きを露わにするも、直ぐに目を瞑って舌を動かしてくる。それによってピチャピチャと水音が増して更に興奮してしまう。

 

だから俺は一度唇を離して左手でノエルの肩を掴み、右手でノエルの胸をブラジャー越しに揉む。

 

「ひゃんっ!は、八幡さんんっ……!くすぐったいです……あんっ!」

 

ノエルは顔を赤くしながら喘き出す。そんな風に牝の表情を見ると益々興奮してしまうのが人の性である。

 

「ならもっとくすぐったい思いをさせてやるよ」

 

そう返しながら先程より少し優しくノエルの胸を揉みしだく。痛くならないよう気遣いながら、それでありながら撫でるように。

 

「あっ、うんっ、あんっ……八幡さんの……んっ……エッチ……」

 

ノエルは喘ぎながらジト目で見てくるが知らん。今の俺の理性は半分吹き飛んでいるのだから。

 

俺は更に淫らなノエルが見たいのでノエルの肩を掴んでいた左手を胸に移し、両手で揉む。ノエルの胸は小さいが、それでも膨らみはあり両手にスッポリ収まるので揉み心地は最高だ。

 

「ああっ!んっ……八幡さんっ……あんっ!触り方、エッチですんんっ!」

 

ノエルは感じたみたいで息を荒くしながら激しく動く。普段大人しいノエルがエロくなるとギャップ萌えをするな……

 

ともあれノエルを少し落ち着かせる為、俺はノエルの唇に優しくキスをする。

 

「……んっ?! ……んぁっ、ちゅっ…」

 

するとノエルは一瞬驚いた顔を浮かべるも、直ぐに冷静になって、俺の首に腕を絡めて俺のキスに応えてくれている。

 

「八幡さん、ちゅっ……大好きです……んんっ」

 

キスをしながらノエルは俺に大好きと言ってくる。見れば息は荒いが優しい笑顔を浮かべて、キスを通じて俺に幸せを送ってくれている。

 

「知ってる……俺もお前に想われて幸せだ」

 

俺は大学時代に、ノエルが俺と付き合うべく、形振り構わず必死で動き回ったのを知っている。

 

ーーー私が星脈世代じゃなくなった事は、八幡さんを諦める理由にはなりません!もう一戦お願いします!ーーー

 

ーーーもう私は八幡さん以外の事を考えられないんです……お願いします。これからも隣に居さてください!ーーー

 

ーーー世間が認めなくても関係ないです。3人が認めてくれているので何も問題ない筈です!!ーーー

 

アレは今でもハッキリ覚えている。俺とオーフェリアとシルヴィの3人の間に入ろうとしたのだから。

 

当初俺達3人にその気はなかった。しかしノエルが血の滲むような努力をした結果、大学卒業間近には俺達3人はノエルを受け入れていた。

 

俺達もまさか星脈世代としての力を失っても、ヨーロッパ屈指の名家との縁を失おうとしても諦めないとは思わなかった。結果としてオーフェリアもメスメル家も認めたし。

 

そこまで想われたら誰でも嬉しいだろう。現に俺はメチャクチャ幸せだし。

 

だから俺はノエルと愛し合う。更なる幸せを求めるために。

 

俺はノエルのもっと可愛い所が見たくて堪らないので、キスを止めて、自身の唇をノエルの唇からノエルの耳に移動して……

 

「はむっ……」

 

「ひゃあっ?!」

 

ノエルの耳を甘噛みする。同時にノエルは大きな声で喘ぎながらビクンと跳ねる。ダメだ、ノエルの反応が愛し過ぎる。

 

更に俺は歯を立てずに口を動かしてノエルの耳をはむはむする。

 

「やあっ!く、くすぐった…あぁんっ!」

 

ノエルは抵抗するが形だけの抵抗だ。ならば遠慮するつもりは毛頭ない。まだまだこれからだ。俺ははむはむした状態で舌を出してノエルの耳を舐め回す。え?変態だって?馬鹿野郎、夫は可愛い嫁の前では常に狼なんだよ。

 

「ひゃっ! んっ、耳、なめちゃっ……んあっ!ひゃぁん!!やっ!……く、くすぐったいですぅ……」

 

ノエルは喘ぎながらビクンビクンと跳ねる。顔を見れば息を荒くして牝の表情を浮かべている。

 

(もっとだ、もっと見たい……)

 

だから俺はわざと音が出るように舐めて、終いにはノエルの耳の穴に舌を入れて上下に動かす。

 

「ひあっ!八幡さん……舌、いれ、んっ、んくっ……あっ、やあっ!!」

 

するとノエルが興奮し過ぎて暴れる。ヤバい、少しやり過ぎたようだ。

 

「悪い。少しやり過ぎたか?」

 

俺は謝りながらノエルの耳から口を離す。当のノエルは息を乱してトロンとした表情で俺を見ている。下着姿である事もあって今のノエルは凄く卑猥に見える。

 

ノエルは暫くの間、息を乱すも徐々に呼吸が整えて、完全に落ち着くと……

 

「八幡さんのエッチ……」

 

俺に抱きついてジト目で俺を見ている。目を見れば蔑みの色はなく、仕方ないなぁ……と言った感じの色が混じっていた。

 

「いや済まん。ノエルが余りにも可愛くてな」

 

これについては仕方ないだろう。可愛い妻と下着姿でキスしてりゃ、誰でも理性が吹っ飛ぶだろう。

 

「もう……八幡さんはそうやっていつも私が喜ぶ事を言いますね」

 

ノエルは優しい笑みを浮かべながら胸を俺に押し付けて頬ずりをしてくる。

 

「お前……いや、お前だけでなくシルヴィやオーフェリアもいつも俺が喜ぶ事をしているな」

 

「当然です。私もシルヴィアさんもオーフェリアさんも八幡さんの事が好きですから」

 

ノエルはそう言って抱きしめる力を強める。同時にノエルから温もりを感じて顔に熱が溜まりドキドキしてしまう。

 

「ありがとな」

 

「どういたしまして……それより八幡さん……まだまだ欲求不満ですね?」

 

ノエルは蠱惑的な笑みを浮かべながら俺の中にある欲求不満について指摘をしてくる。

 

「……否定はしない」

 

「ふふっ……やっぱりですね。ですから……続きをしても、良いですよ?」

 

ノエルはそう言ってから顔を寄せて……

 

ちゅっ……

 

そっとキスを落としてくる。そんな風にされたら我慢する必要はないだろう。

 

「じゃ遠慮なく……」

 

言いながら俺はノエルの背中に手を回してブラジャーのホックを外して、そのままベッドに放る。

 

「あっ……」

 

するとノエルの胸が生まれたままの時の状態となって曝け出される。

 

決して大きいとは言えないノエルの胸。しかし確かに膨らみはあって、形と肌は綺麗だ。加えてノエルの恥じらいの表情によってノエルの裸は美術品のように綺麗だった。

 

「ノエル……」

 

「どうぞ……好きにしてください」

 

「ああ……」

 

ここまで来たら我慢するのは無理だ。俺はノエルの胸に顔を寄せて……

 

 

 

 

「あぁんっ!」

 

そのまま貪り始めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数時間後……

 

「すぅ……んんっ……」

 

「ふふっ……八幡さん可愛い……」

 

ノエルは一糸纏わぬ姿で、同じように一糸纏わぬ姿の八幡の寝顔を見て幸せな気分になる。

 

結局八幡の体力の都合上本番はしなかったが、本番以外の事は全てやり尽くし、2人は久しぶりの2人きりの時間を堪能したのだった。

 

既に八幡は眠っているがノエルは目を覚ましていて八幡の温もりを感じている。

 

「好きっ……大好き……」

 

ちゅっ……

 

ノエルは八幡の唇にキスをしながら昔を思い返す。

 

ーーーまあ良いんじゃない。認めるつもりはないけどーーー

 

ーーー私はシルヴィアと違って優しくないから認めるつもりはないわーーー

 

ーーーお前の気持ちは嬉しいが諦めろーーー

 

八幡を好いて第三者に自分の気持ちを知られた当初、当然ながら自分の気持ちを知った人間からは批判的な意見を言われた。

 

しかしノエルは絶対強者3人を相手にしても一切諦めず……

 

ーーー私は認めるよ。ただ八幡君とオーフェリアに認めさせる手伝いはしないからね?ーーー

 

ーーー本当に馬鹿……私の負けよ。貴女の場合死ぬまで諦めなさそうだしーーー

 

ーーーそこまで俺を愛してるなら切り捨てるのは無理か……わかったよ。宜しくなーーー

 

結果として絶対強者3人に認められて、八幡の恋人の1人になる事が出来た。

 

それからの日々は本当に幸せだった。4人でデートをしたり、恋人3人で女子会をしたり、偶に八幡と2人きりでデートをしたり、3人でウェディングドレスを選んだりした。

 

そして遂には……

 

ーーー今日からお前らの夫になるがよろしくなーーー

 

ーーーノエル、お前と初夜を迎えるの、楽しみにしていたーーー

 

ーーー茨。それが娘名前だ。お前のように強く気丈な女になるようにお前の能力から考えたーーー

 

結婚、初夜、妊娠など夫婦特有のイベントを体験して今に至る。

 

八幡と交際してから今日まで、ノエルは毎日が幸せだった。嫌な日など1日も無かった。そしてこれからも幸せな日々を過ごしたいと思っている。

 

「八幡さん、明日からも宜しくお願いします。一生お側に居ますから」

 

ちゅっ……

 

そう言ってノエルはもう一度八幡にキスをしてから、自身の身体を八幡の身体に絡めて、背中に手を回して襲ってくる睡魔に逆らわずゆっくりと目を閉ざした。

 

その後、八幡とノエルはお互いに裸で抱き合いながら幸せそうな表情で眠ったのだった。

 

 

 

 

 

同時刻……

 

「ああ……ありがとうノエルちゃん。俺もノエルちゃんのことが好きだよ。両想いで良かった……俺は一生君の側にいるから、君も俺から離れないでね?」

 

幸せそうな表情で幸せな夢を見ている男もいるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

翌日……

 

俺が目を覚ますと目の前には女神……じゃなくてノエルがいた。しかし女神と間違えたとしても仕方ないだろう。ノエルは一糸纏わぬ姿で俺に抱きついて幸せそうな表情を浮かべているのだから。

 

チラッと時計を見れば5時過ぎ。朝食は7時半から食えるので後2時間ぐらいしたらベッドから起きるべきだろう。

 

つまり……

 

「後2時間はこうして良いんだよな……」

 

俺はノエルの背中を回して起こさない程度に手の力を強める。もっとだ。もっとノエルの温もりを感じたい。

 

「はち、まんさ……しゅき、大好き……」

 

対するノエルは寝言で俺の名前を呼んでくる。何この子?寝ている時にも俺をドキドキさせてくるの?末恐ろし過ぎだろ?

 

全く……本当に愛おしいな。

 

「俺もだよ。お前が好きだ」

 

ちゅっ……

 

寝ているノエルの唇にキスを落とす。結婚しているのだからこの程度の事はしても問題ないだろう。既にノエルのファーストキスも純潔も貰っているのだから。

 

暫くの間俺がノエルにキスをしていると、ノエルはゆっくりと瞼を開ける。細まった目がマジで可愛すぎる。

 

「んっ……んんっ……、はち、まんさん……?」

 

「ああ。おはよう、ノエル」

 

俺が挨拶をするとノエルは暫くの間目をパチクリするも、直ぐに意識を覚醒したのか笑顔を見せて……

 

「はい。おはようございます、八幡さん……」

 

ちゅっ……

 

おはようのキスをしてくる。同時に抱きつく力を強めて一層密着する状態となる。

 

しかし俺はノエルの行動を嬉しく思う。朝から俺を喜ばせてくれるのだ。嬉しくない訳がない。

 

「おはよう。今日も一緒に頑張ろうな」

 

「はい。ところで今何時ですか?」

 

「5時過ぎだな」

 

「朝食は7時半からでしたね……じゃあ八幡さん。7時まで甘えても良いですか?」

 

「当然」

 

寧ろ俺もそのつもりだったし。合宿のメニューが始まればイチャイチャは出来ないし、今の内にノエル成分を補給しておかないといけない。

 

「良かった……じゃあ遠慮なく……んっ……」

 

言うなりノエルは俺の唇にキスを落としてから自分の手足を俺の手足に絡めて思い切り甘えてくるので、俺も負けじとノエルにキスを返して頭や尻を撫でるのだった。

 

 

 

そして7時を過ぎた頃にはベッドのシーツは唾液と汗でビショビショだったのは言うまでもないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

「ふぁぁぁっ〜。八幡にノエル、おはよ〜う」

 

ベッドから起きた俺は着替えて食堂に向かうとセシリーが欠伸をしながら手を振ってくる。隣に座る虎峰も眠そうにしている。セシリーはともかく規則正しい虎峰が眠そうなのは意外だ。

 

「おはようございます」

 

「おはようさんセシリー。虎峰もおはよう」

 

「はい……おはようございます」

 

「眠そうだな。眠れなかったのか?」

 

「ええ……その、寝る前に少しお酒を飲んだんですが、セシリーが酔っ払って……」

 

虎峰は顔を若干赤くする。それを見ただけで何があったのか理解した。

 

「搾り取られたと?」

 

「……はい」

 

「あはは、ごめんごめん。酔った勢いに任せちゃった」

 

「それなら飲まないでください……」

 

虎峰は目を腐らせながらセシリーを文句を言う。その目は昔の俺の目並みに腐っていた。

 

「いやー、師父から貰った酒を無碍にするのはダメでしょ?」

 

何やってんだあのロリガキは。合宿所に酒を持ち込むなバカ。

 

内心呆れ果てている時だった。いきなり2種類のメロディが流れだす。片方は俺のポケットにある端末からで……

 

「僕の端末ですね」

 

もう片方は虎峰からだ。同時にメロディが流れだすって事は誰かが俺と虎峰の端末にメールを一斉送信したのだろう。

 

疑問に思いながらも俺と虎峰がポケットから端末を取り出し空間ウィンドウを開くと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

from:材木座義輝

 

エルネスタ殿と朝チュンをしてしまった。余りにも幸せ過ぎて死んでしまいそうなのだがどうすれば良いのか?

 

 

 

 

材木座からそんなメールが来ていた。それを見た俺は思わず虎峰を見る。すると向こうも俺を見ていて、同時に頷く。

 

そして……

 

「「知るか(知りませんよ)!とりあえずおめでとう(ございます)!!」」

 

思わず叫んでしまった。そんな事を一々報告すんじゃねぇよ!一応祝福はするが、遅過ぎるわ!

 

俺達の叫び声によって第三者から注目を集めてしまうが仕方ないだろう。合宿が終わったら材木座はぶっ飛ばす。


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