妹はFallen Angel!   作:さとそん

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こんにちは!さとそんです!

突然ですがお知らせです!この度わたくし新作をだしましたっ!
活動報告でも言ったのでご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが原作はBanG_Dream!でメインヒロインは奥沢美咲ちゃんです!
初のシリアスメインの作品となっておりますのでよければどうかお読みください!(お気に入りと評価、感想もしてくれると嬉しいです(笑))

それではスタートですっ!


堕天使とよいつむ?

 

「ん……ここは……?」

目を覚ますと自分の教室ではない教室で目を覚ました。

 

「あ……起きましたか?」

声の方を振り向くとそこには3人の少女がいた。

 

「えっと……君たちはよしみさん、いつきさん、むつさんだったかな?」

確かいつも千歌と曜のストーk……げふんげふん。いつも千歌と曜と一緒にいる3人組だ。

 

「「「はい、そうです」」」

さすがいつも一緒にいるだけあって綺麗にハモっている。

 

「ちなみに千歌と曜はどこへいったか、そして何故俺がここで倒れていたのか教えてくれると嬉しいんだが……」

昼休みに中庭で練習してた事までは覚えてるんだがそれ以降の記憶があまりない。

 

「「「あぁ、それなら──」」」

 

 

 

☆☆☆

 

 

「ふぅん、なるほどね。確かにそんな事があった気がしなくも無いな。そしてあいつらまたダイヤの所に行ったのかよ……。懲りない奴らだねぇ」

 

「「「あはははは……」」」

すげぇなこの3人組。笑うところまで見事なハモリを見せてきやがる。

さっきの俺が千歌と曜にボコられる話の時も3人でセリフ分割してたし……。

 

こいつらはトクサネシティのジムリーダーでもやってるのか?

あのルナトーンとソルロックがウザかったです、はい。

 

ブツッ

 

そんな馬鹿なことを考えていると突然スピーカーの電源が入る音がした。

その後には──

「……っぶーっですわぁっ!」

という叫び声が聴こえてくる。

 

今のはダイヤの声か?というかなんでスピーカー入れたんだよ……。

ま、大方いつものポンコツを発揮してしまったってところだろうけどな。ほんとPKD(ポンコツ可愛いダイヤモンド)ちゃんはやることが違うぜ。

 

「絢瀬絵里、東條希、星空凛、西木野真姫……!こんなの基本中の基本ですわよ!」

 

「す、すごい……!」

「もしかして生徒会長ってμ'sのファン……?」

 

「当たり前ですわ!私を誰だと……ん、んっ、一般教養ですわ、一般教養!」

「「へぇ〜♪」」

 

「と、とにかくっ、スクールアイドル部は認めませんっ!」

 

 

「…………」

 

突如流れてきた放送に教室中がポカーンとしている。

そりゃそうだ、いつもはお硬い生徒会長がドルオタだったんだから。

しかもところどころで墓穴を掘りまくっている。

 

「その、なんていうか」

「生徒会長って」

「面白い人ですね……!」

 

「あ、あぁ。見ていて飽きないよな」

再びよいつむトリオがセリフを分割しながら話す。

面白い人、うん。あながち間違いじゃないよ。

 

ふと時計を見やるともうすぐ5時間目の授業が始まりそうな時間になっていた。

 

「もうこんな時間か……。んじゃ、そろそろ戻るな」

「「「はい、お疲れ様です!」」」

よいつむは三人揃って綺麗に礼をする。

そして周囲からは

「千歌ちゃんと曜ちゃんの次はあの3人まで?」

「ちょっと見境なさすぎるよね……」

などと失礼極まりない言葉が聞こえてくる。

 

いや、違いますから。

 

 

 

☆☆☆

「へぇ、そんな話をダイヤとしてたんだな」

「うん……絶対あの人ゆー…じゃなくてμ'sのファンだよ!」

 

長かった本日の学校も終了し、俺たちスクールアイドル部(仮)は帰りのバスで梨子ちゃん勧誘の会議を行うためにバスを待ちながら話していた。

というかお前ファンなのに名前を知らなかったのかよ……。

 

「でも確かにあいつにはこのままじゃ通用しないかもな」

まぁあいつがスクールアイドルを認めないのにはとても大きな理由があるのだがここで話す内容ではないだろう。

 

「んー、前途多難すぎるよ〜……」

ダイヤとの戦いを経て千歌は今更この案件が難しいことに気がついたようだ。

でもそれだけで諦めてもらっちゃ困るんだよね。

 

そう思い曜の方へ目を向けると曜もこちらをみて頷いている。

そして俺と曜は同時に口を開く。

「「じゃあ……やめる?(やめるか?)」」

 

すると千歌は少しムスッとして

「やめないっ!」

と言う。

 

これはいつものことだ。昔から千歌が弱音を吐いたときにはこうしてやると気合が入るんだよな。

 

「ん……?」

すると千歌が何かに気づいたようで後ろを振り向く。

それに合わせて俺と曜も同じく後ろを振り向く。

 

ん……?あの茶髪の子、なんか見覚えがあるな。

 

「あ、おーい花丸ちゃーん!」

ん?花丸?これまた聞き覚えがある名前だな……。

 

「こんにちは。えーっと、そこの男の人は……って善人さんずらっ!?」

この可愛らしい声、むにむにして柔らかそうな顔、そして語尾にあるずら。

 

この条件に当てはまる俺の知り合いはただ一人しかいない。

 

「お前、ずら丸か!?」

 

「そうずらっ!お久しぶりです、善人さんっ♪」

 

ずら丸は俺の問いに満面の笑みで答える。

 

「あぁ!久しぶり、ずら丸!それとそのいるのは確かダイヤの妹のルビィちゃんだったか?」

さっきから木の陰に隠れようとしてるが赤髪のツインテールが見え隠れしている。

 

「ぴぎぃっ!」

俺が声をかけると再び身体を縮こまらせて隠れようとする。

俺ってそんなに怖いかなぁ……?

 

「善ちゃん、私に任せてっ!」

千歌がそう言い放ち懐からあるものを取り出す。

 

「おい千歌、そんな飴ごときで女子高生が釣れるわけないだろ?」

確かにルビィちゃんは幼く見えるがちゃんとJKなんだ。たかが飴ごときで引っかかるような子ならお兄さん心配でならないよ。

 

「ほれほれ、ルビィちゃん〜怖くないよぉ〜♪食べる?」

「うわぁあ〜っ♪」

 

 

──いや、釣られるんかい。

 

千歌はそのまま飴を取られないように後ろに下がりながらルビィちゃんを誘導する。

そして──

「とおりゃっ!」

「あっ……!」

ある程度進んでから空高くへと飴を放り投げた……!

 

「捕まえた〜!」

「うゅ……!」

その後ルビィちゃんが飴に夢中になってる間に背後から胴へと手を回し捕らえる。

 

「パクッ」

たまたまなのか狙ってやったのかはわからないが落ちてきた飴がルビィちゃんの口へとホールインワン……!

すげぇなあいつ。ソフトボール得意とか言ってたけど狙ってやったのなら得意とかそういうレベルじゃねぇよ。

たぶん黒子〇バスケでもキセキの世代に選ばれるくらいの素質を持ってる気がする。

 

そんな馬鹿なことをやっているうちに数少ないバスがやって来た。

「おーい、バス来たしそろそろ行こうぜ」

 

「あ、はーいっ!」

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

「んで、ずら丸たちはどこで降りるんだ?」

 

しばらくの間花丸ちゃんとルビィちゃんを勧誘(失敗に終わったけど)しているともうすぐ十千万前にあるバス停に着くところだった。

 

「あ、今日は沼津までノートを届けに来たずらっ!」

わざわざ沼津までノートを届けに来てるのか……。偉いなぁ〜ずら丸は。

それに引き換えうちの堕天使は……。

 

「ノートね……ってそれもしかして、、」

「はい、善子ちゃんのずらっ♪」

 

やっぱりかぁ〜……orz

マジで申し訳ないな……。

 

「ん?ノートを届けに……って善くんの妹、風邪でも引いたの?」

「いや、不登校」

 

「「えぇっ!?不登校!?」」

俺が答えると千歌と曜が驚きの声をあげる。

 

「あぁ、まぁ色々やらかしたらしくてな……」

堕天使になって自己紹介という(しかも前日のリア充化の練習を無に帰して)ことをしてしまったからな。

 

「えっと……その、ご愁傷さまです?」

曜が重くなったこの空気を晴らすために口を開く。

 

 

いや、死んでねぇよ。

 

☆☆☆

 

 

 

それから少ししたあとようやく十千万に到着した。

「っと、私ここで降りるから!じゃあねぇ〜っ!」

 

 

「おうっ、じゃあな!」

「バイバーイっ!」

 

そうして別れの挨拶を告げて千歌はバスから降りていった後、なぜか家とは逆方向の海岸の方へと走っていった。

 

 

「あいつなんであっちに…ん?あれは……」

 

千歌が向かっていった海岸線を見てみるとそこには桜内さんがいた。

数秒の間見つめていると俺の視線に気がついたのか桜内さんもこちらを見つめ返し一礼する。

 

「桜内さーん!」

 

桜内さんが突如聞こえてきた千歌の声に呆れた顔をしたのを横目で確認した後俺達が乗っていたバスは沼津へ向かって走っていった。




思えば昨年の昨日と今日はファイナルライブだったんですよね……。
僕はその頃ラブライブ!はあまり知らなかったので皆さんのように感動を味わえてはいないのですが……(笑)
これからもスクールアイドルプロジェクトが続いてくれることを祈って僕も投稿頑張りたいと思います!

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