妹はFallen Angel!   作:さとそん

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みなさん、お久しぶりです!さとそんです!
リアルで色々ありまして更新遅くなりました、誠に申し訳ないです…(><。)

前回の投稿からなにをやっていたかとこれからの活動、その他諸々について活動報告書きましたのでお読みください。
簡単に言うと──新作だします。

!?


堕天使とライブ衣装

「ごめんなさい」

「だからね、スクールアイドルっていうのは……」

 

「ごめんなさい」

「学校を救ったりもできて……」

 

「どうしても作曲できる人が必要で〜!」

「ごめんなさーいっ!」

 

 

目の前に広がるのはストーカー怪獣ちかちーから逃げる梨子ちゃんとごめんなさいの嵐。対応もどんどん塩になっていく。

「なぁ曜、あれは一体どういう状況なんだ?」

「うーん、勧誘?」

 

いや、勧誘って。あんな強引な勧誘はキャバクラでしか見たことねぇっつの。いや、キャバクラなんか行ったことないけど。

 

「というかなんで善くんはここにいるの?いま体育の授業中だよ?」

 

「そんなもん決まってんだろ?いまは数学の自習中なんだよ」

 

「あぁ〜、なるほd……ってダメじゃん!自習中でしょ?しかも善くん仮にも副会長でしょっ!?」

 

「馬鹿だなぁ〜、自習中だから風情があっていいんだろ。男は常にリスクと闘ってんだよ」

 

みんなで温泉とか行ったらすぐ覗きするだろ?あれと同じ。あれも見つかるかもしれないというドキドキ感とかがあるから楽しめるのだ。

まぁ9割は女の子の裸目当てでドキドキ感なんてオマケ程度しかないけどね。

 

 

「うん、この人には常識が通じないのかもしれない……。」

曜が額に手をついて呟く。

失礼すぎだろ。言っとくけどお前も授業中に他学年の男子と校舎の端の方で談笑してる時点で同罪だからな?

 

「んじゃ、そろそろ教室戻るわ。」

 

「りょーかいでありますっ!」

 

「あ、千歌にやりすぎないよう伝えておいてくれよ?あれは明らかに桜内さん嫌がってるから」

 

「あはは……うん、わかった」

 

 

 

☆☆☆

 

 

時間は流れて昼休み。俺たちスクールアイドル部(仮)はリア充の聖地である中庭に来ている。

もちろん練習のためだ。

だからそこのカップル共、練習してる人の邪魔だからここから出ていきなさい。今後一切俺の視界に入るんじゃねぇ。

 

「善くん、心の声ダダ漏れだよ……。」

「善ちゃん、卑屈……。」

 

「少し黙れ。俺泣いちゃうぞ?というより梨子ちゃんの方はどうだったんだ?」

「いい年してそんなんで泣かないでよ……。梨子ちゃんの方はあと1歩あと1押しって感じかな!」

いや、絶対に嘘だろ。さっきの反応見てる限りあと100歩あっても足りないぞ?

 

「と、千歌は言っているが曜、実際のところどうなんだ?」

「あはは、まったくあと1歩には見えないくらいに見事に断られてるよ……」

まぁそれはあんだけしつこかったらそうなるわな。

 

「だいじょーぶっ!イザとなったらぁ〜……はいっ、なんとかするし!」

 

そういって千歌がどこぞの四次元ポケットから出したのかわからんが懐から何かを取り出した。

 

「これは……音楽の教科書?」

もしかして、こいつ……

 

 

「千歌ちゃん、それは考えない方がいいかもしれない……。」

……やっぱりか。

 

「バカチカ。そんなど素人がすぐに作曲なんて出来るわけないだろうが」

ピアノ弾くようになるだけでも大変なのに作曲なんてそんなすぐに出来るわけがない。

 

「ぶー、善ちゃんは黙ってて!それより曜ちゃんの方はどう?」

俺の意見は総スルーですか、そうですか。

 

「あ、書いてきたよ〜っ!スケッチブックは教室にあるから教室に移動しよっか!」

 

 

 

☆☆☆

 

 

「「お、お〜……」」

スケッチブックを覗き込んでいる俺と千歌からなんとも言えない声がでる。

その目の前では曜がスケッチブックをこちらに見せながら

「どぉう?」

と、見事なまでのドヤ顔を決めながらこちらを見つめて尋ねてくる。

 

「すごいねぇ……。でもこれ衣装というよりは制服のような……」

「おう……まったくの同意見だ、千歌」

だってデフォルメされてさらに可愛くイラストされた千歌が車掌さんの格好して笛を吹いてるんだもの。

 

「す、スカートとかないのか?」

そこで俺はすかさずフォローに回る。

 

「あるよー!はいっ!」

 

そういって次に曜が見せてきた物は──

「警官か……。」

うん、確かにスカートだよ。だけどさ、なんか違くね?

 

「なんかもっと、こう、可愛いのはないの?」

すかさず千歌は曜に尋ねる。

 

「う〜ん、だったらこれかなっ♪」

そうして出てきたのは自衛隊姿の千歌だった。

 

「武器持っちゃった……。」

いや、でもこれ……アレじゃね?

 

「めちゃくちゃかっこよくねっ!?これ俺も着たいんだけど!」

なんつーかあれだよな!やっぱライフルって男のロマンをくすぐってくるよな!

 

「よし、曜。衣装はこれで決定だ!だからこれとりあえず3着縫ってくれ!」

「えっ!?善ちゃん何言ってんの!?」

「ご指名入りましたぁっ!了解でありますっ!」

よし、そうと決まれば早く帰らないとな!まだ昼休みだけどもう帰ろうぜっ!

 

「「……ってなんで3着?」」

「は?そんなの──俺も着るからに決まってんだろ?」

さっき俺も着たいって言ったじゃん。

 

 

 

その後は曜と千歌にボコられて気づいたらめちゃくちゃアイドルっぽい衣装に決定してましたとさ。

 

めでたしめでた……ってめでたくねぇよっ!




はい、というわけであれですな。
拳銃は男のロマンですな。
なんか燃えますよね。萌えるじゃないよ?燃えるだよ?誤字じゃないよ?

なんかくちゃくちゃカッコイイすよね←

最後になりますが
大天使さん、zeonneralさん高評価ありがとうございます!

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