「では、作戦会議だ」
「以上だ」
「早っ!」
「鹿波、黙れ」
さーせん。
しかし、せっかくたっちゃんはノッてくれたというのに。ちっふーってばノリ悪いなぁ…。
まあ、作戦会議だって言ってるからね。仕方ないね。
今俺はちっふー、たっちゃんと共に生徒会室に来ている。上座の席にはちっふー。ちっふーから見て右側の席には俺。ちっふーから見て左側にはたっちゃんがそれぞれ座っている。
机が長方形の口の字形に配置されているので、ちっふーだけ正面に誰もいないことになる。
内容は当然俺がこの前クソウサギこと束に聞いた、IS学園襲撃されるってよ。について。
ちなみに生徒会室な理由は、防諜に関してのセキュリティ面で一番用心してあるから、らしい。
しっかしなー。
クソウサギがわざわざ俺に学園祭、年末の襲撃について教えてきたことも謎だし、亡国機業が二度襲撃する理由も謎だ。
一応考えられるのは、クソウサギは面白半分とか…か?
あいつならありそうなんだよなぁ…。ホント迷惑な天災である。今度ちっふーにシメてもらおう。そうしよう。うん。
問題は、亡国機業の襲撃。
一応原作でも学園祭の襲撃はあったし、あれは確か一夏君の拉致か何かが目的だったはず。多分。
…既に原作知識があやふやだから自信はないけど。
一夏君の細胞とかから男でもISに乗れるようになれば、軍人とかがISに乗ることも出来るようになる。それゆえに、一夏君の存在は非常に魅力的なんだよなぁ…。って感じだったはず。
ただ、俺は知らないけど、男が乗れるようになってもさ。ISの適性が無ければ女でも乗れないなら、男でも適性が必要になるんじゃないの?って思ったりする。
むしろ適性を上げるとか付与する研究した方が良いのでは…。とか思ったり。リンクスとかレイヴンの世界ですねぇ…。アクアビットマン…コジマ汚染…うっ、頭が。
さて、まあ真面目に作戦会議をするとしましょうか。
…なんかさっきからちっふーがこっちを睨んできてますし…。
ちっふー、そんなに見つめられても…恥ずかしいよ。ポッ。うそです。めっちゃ怖い。人を殺しそうな目でギヌロと睨まれてます。あ、冷や汗出てきた…。あ、暑いっすね!(現実逃避)
「ハァ…。まったく、貴様を見ていると亡国機業の襲撃が大したことがないような気がしてくるな…」
「まあなんとかなるよ」
多分ね。アンサートーカー先生、なんとかなるよね?
…。
…。あれ。反応がない。
先生の霊圧が…消えた…?
答:霊圧は初めからありません。故に、『消えた』という表現は不適。
すんません。で、先生。今回の亡国機業の襲撃って、対策すれば死亡者を出さずに切り抜けられますか?
答:YES
さすが先生だぜ。先生に不可能はないっ!
答:NO
あ、先生にも不可能なことってあるんだ。
例えば?
答:能力の譲渡
ああ、アンサートーカー先生を誰かに譲り渡すのは無理なのか。へえ。
じゃあ先生質問!次の次、年末は?死亡者出さずに切り抜けられますか?
答:YES
うい。勝ったな(慢心)。
慢心せずして、何が王か!
いや、俺慢心王じゃないけど。ついでに言うと、一航戦でもない。それ赤城さん。
次。
次の襲撃、学園祭に来る敵と成りうる人物、もしくは敵は?
答:亡国機業勢力からはオータム・織斑マドカ
…それだけ?
答:肯定
…なんだろう。何か引っかかるが。…まあいいか。
他の勢力からは?
答:現在未確定
うーむ。現時点ではオータムとマドカしか来ないのか。
じゃあ、年末の襲撃では?
答:現在未確定
…アンサートーカー先生、それはこれからの行動や世界情勢の変化で変わるってこと?
答:肯定であり否定
アンサートーカー先生が冷たい…。
まあ、これで学園祭の時にオータムとマドカが来ることは分かった。オータムは一夏君の襲撃だろうからたっちゃんに見守ってもらうとして…。ああ、たしかなんか生徒会主体のシンデレラだっけ。出し物。原作では。
そうか。そうすると、一夏君はやっぱり部活に引っ張りだこだったりするのかな。
「…波。おい鹿波。聞いているのか」
「ああ、ごめん。聞いてなかった」
「まったく…。いいか。そもそも私を呼んだのはお前だろう。そのくせ私に作戦会議の進行をやらせるとは、一体どういう了見だ?ん?」
「まあまあ織斑センセ、落ち着いて…」
「貴様もだ、楯無。あまりこいつを甘やかすな」
さーせん。でもたっちゃんはどっちかっていうとスパルタ式よ?一時間も連続で組み手やらされるとか思わなかったもの。特訓。
しかも特訓が一時間な訳じゃないし。何度床に叩きつけられたことか。…この話はやめよう。
「で、鹿波。またあの馬鹿から何か言われたんだろう。話せ」
「あー、まあね…」
さて、どこまで話したもんかな…。
オリジナル展開を考えだすと、ストーリーが進まないですね…