とあるIS学園の整備員さん   作:逸般ピーポー

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水着回(大嘘)


ラウラとシャルロット、そして水着

さて、ちっふー先生を寮の入口で待ってくれていた一夏君に任せた次の日。そう。今日は土曜日である。皆さんは覚えているだろうか?

ラウラとシャルロットのお買い物に付き合う日が今日である。え?買い物デートの前にべろべろになるまで酒飲んでていいのかって?いや、べろべろになるまで飲んだのは千冬だけだし。俺はセーフ。

ついでに言うと、買い物デートというよりはラウラの保護者兼付き添い、というのが正しい。シャルロット?ああ、シャルロットもラウラの保護者やね。それで?何か問題?(主任感)

 

あ、どうでも良いけど今度作るISっぽい何かに主任砲積むのも面白そう。有澤重工はあったし。グレネード!!

 

 

そんな馬鹿なことを思いながら待ち合わせ場所に車で向かう。え?原作一夏君はモノレールかなにか使ってただろって?ああ、俺電車あんまり好きじゃないんだよね。通勤や通学で使ってて何度も気分悪くなったりはきそうになったから。そんな経験、あると思います。

 

愛車のWRX STI type Sのハンドルを握りながら待ち合わせ場所へ。ちなみに集合時間は午前10時なので、余裕をもってちょっと早めに出発。さて、まだちょっと時間には早いかな?どこか車停めるところ探しておくか。

車は便利なんだけど、駐車場がないと一気に不便になるよね。特に都市部では。

 

ちょうど近くに駐車場があったのでそこに入れて、集合場所に向かう。集合場所は今日のメインたるショッピングモール、レゾナンスから程近い、駅周辺の噴水のある広場だ。休日ということもあってか、あちこちに家族連れやカップル、学生達の姿が見える。あれ、ここ一夏君とか箒ちゃんの待ち合わせ場所じゃないよね?ちょっと不安なんだけど。なに?どうせ同じ日ならレゾナンスで出会うから無用な心配?気まずいじゃん。気まずくない?一夏君と箒ちゃん、特に箒ちゃんからすればデートだよ。デート中に共通の友人に出会うことほど気まずいこともないと思うの。

 

さて、集合時間まで15分ほどある。暇だ。という訳で喫煙所に向かい、わかばを吸って小休止しようかな。そこまで考えてからふと気付いた。

ラウラとシャルロットにタバコの臭いがつくのはあんまりよろしくないかな。ふむ。

仕方ない。我慢しよう。

 

俺はラウラに送る直前だったメールを削除し、噴水前でぼけーっと空を眺めて待つ。ああ、空が青いなあ…。

ちなみにラウラはメールと通話くらいにしか携帯電話を使わないらしい。シャルロットはラインを使っているから、シャルロットがラウラに使い方を教えてくれると楽だなー。どうだろなー。でも携帯電話に不慣れであうあうやってるラウラもかわいいから良し。思考が完全に父親のそれだな。是非もないね。ラウラはかわいい。

 

さて、集合場所にラウラとシャルロットは揃って来た。あれ?二人って同室だったっけ?

 

「おはようだ、嫁よ。待たせたか?」

「鹿波さん、おはようございます。今日はよろしくお願いします」

 

そう言ってくるラウラとシャルロット。

 

「いや、ついさっき着いたとこ。二人ともよろしくね。私服もいいね、似合ってるよ」

 

そう返して二人を見る。

 

ラウラはすっきりとした膝あたりまでのダメージジーンズに紺色の無地の半袖Tシャツ。その上に白のカーディガンを羽織っている。個人的には黒のスニーカーがキュート。

ちなみに眼帯はしていない。その事を尋ねるも

「今までは無理やり入れられたこの眼に思うところもあったが。まあ、そう気にしなくてよいのだろう?」

と言って不敵に笑った。きゃわわ。

 

シャルロットは淡いクリーム色のワンピース…いや、短いからチュニック?の上に青色のニットシャツ。あ、なんかカードでこんな格好見たことある。前世で。

下はホットパンツからすらりとした生足がまぶしい。ブーツは暑くないかと思ったけど似合ってるので別に気にしなくていいか。女性は冷え性が多いからね。

 

ちなみに俺はストレッチジーンズに黒の長袖インナー、その上に白のシャツを着ている。あんまりおしゃれじゃなくてすまんな。ファッションにはうといんや。許してクレメンス。

 

で、これからの予定は?

 

「うむ。レゾナンスへ行くぞ!」

 

元気よくそう言うラウラだが、まさか歩きでいくの?ねえ?俺車で行きたいねんけど(協調性ゼロ)。

 

「む?嫁は車で来ていたのか?」

 

ほうよ。ねえ君ら二人とも、出来れば俺の車で行かない?アカンの?歩きとか疲れるやん…。

 

ラウラが良いなら僕はいいよ、とシャルロット。やっぱりまだ男装していた頃のくせなのか、たまに僕って言っちゃうみたい。個人的には僕っ娘大好きです。

 

ラウラはうむむ…。とか計画が…。とか言ってる。あれ?そこまで悩むこと?

そう思って聞いてみたところ、どうやら今日の計画をラウラは全部決めており、その計画が最初から頓挫してしまうことが悩みどころなようだ。

 

「まあ、ラウラがしたいようにすればいいよ」

 

そう言ってラウラの頭をなでりこなでりこ。髪がサラッサラで素晴らしい…!そんなことを思っていると、ふとラウラがこちらを見上げていた。

 

「うむ、決めたぞ!嫁よ、頼んだ!」

 

「はいはい」

 

じゃあこっちねー、と言って先ほど車を停めた駐車場へ。

さて、レゾナンスへ行くとしましょうか。




分割。きっと続きます

追記
ISの原作を買おうと思って書店を見に行ったら売ってませんでした。訴訟

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