とあるIS学園の整備員さん   作:逸般ピーポー

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日常編、開幕。


戻ってきたIS学園

IS学園よ。私は帰ってきた!

 

 

ガトーォォォ!

 

 

はい。

帰ってきましたIS学園。

 

 

 

いやー、束との旅は難敵でしたね。

ははは。

 

 

 

今はまた、IS学園の整備員として、ぐうたら過ごす毎日を送っています。

 

 

あの後帰ってきてから一週間、やけにラッキーというか、何かに守られているんじゃないかってくらいに運が良かった。

 

 

まず、帰ってきた後にIS学園内では既に終業時間をとうに過ぎ、俺を待っていたのは轡木十蔵さんと織斑教諭。

 

 

いや、実質的な責任者の轡木さんは分かるとして(俺が整備課の課長的なポジションのため、俺の上には数人しかいない)。

なんで織斑教諭が?

 

 

 

と思っていたら解決した。

IS学園内に不審なレーダー反応をキャッチ、そのため緊急警備態勢になっていたそうだ。

 

 

 

すいません、多分それ、ついさっきまで俺が一緒にいた奴のせいだと思います…。

 

 

 

 

そんなわけでかくかくしかじかまるまるうまうま。

篠ノ之束博士に拉致されてましたー、怪我はありませんでしたー。

終業時間どころか昼からずっといなかったのはそのためです。すんません。いやホント。

 

 

 

こんな説明をしたところ、なんと。

いつもなら始末書ものだが、意外にもここで織斑教諭が助け船を出してくれた。

 

 

 

いわく、あいつに拉致されて、五体満足で帰ってくるだけでも偉業。

その日のうちに帰ってくるなんて賞賛に値する。と。

 

 

 

 

 

え。

なにそれ。

あの兎さん、殺戮兵器かなにかなの?

うわぁ。

 

 

 

 

しかも轡木さんも、織斑君がそう言うなら、今回は不問としようて。

 

 

 

 

 

ええ…。

それでいいのかIS学園…。

 

 

 

 

 

実はそういうのも、正体不明のレーダー反応だったらしく、場所を捕捉する前にレーダー反応が消失、誤作動を疑うも海中ソナーにも同様の感あり。

 

 

 

すわ、敵襲か、といったところで緊急厳戒態勢、つまりは臨戦態勢一歩手前だったらしく。

 

 

 

敵の襲撃でないことが判明したため、無用な騒ぎにならずに済んだこと。

また、織斑教諭いわく「天災だから前もって対処とか無理」であるということから、今回は特別にお咎めなしと相成った。

やったぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日から、つまり再びIS学園で整備員として働いて一週間。

 

 

やけに運が良かった。

 

 

 

 

例えば2年の更識楯無からデートのお誘いがあったが、なんだか嫌な予感がしたので

 

 

 

「来週の土曜日は那珂ちゃんのライブがあるんで」

 

 

 

とか適当言ってパスしたら、後日生徒会の布仏虚から、テロの未然予防のための警戒監視、見回りであることが知らされた。

 

 

 

いや、なんだテロの未然予防って。

 

 

 

 

なに?

うちの生徒会は裏家業かなにかなの?

コブラなの?

いやゴルゴか。

 

 

 

まあそれはどっちでもいいけど。

 

 

 

 

 

 

 

そんな物騒なことに誘って、もし戦闘になって俺が怪我したらどうするの?ねえ?

 

 

 

とりあえずとっちめて楯無を問い詰めたところ。

 

 

 

戦闘になる可能性は低く、俺の頭の回転の早さを見込んで手伝ってほしかった。

仮に戦闘になったとしても、他の暗部が俺を連れて逃げ、更識がISを展開して戦闘を受け持つつもりだった。

 

 

などなど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、とりあえずさ。

暗部って何。

まさかほんまもんのヤクザ?893さんなの?クルルァなの?

おうぁくしろよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

893とかこわいなー、とづまりすとこ。

 

いやまあ原作でなんか暗部とかそんな感じだったのは知ってるんですけどね?

 

 

 

 

まあその後楯無は無事、布仏虚さんにお説教されてたからいいけど。

廊下で正座はつらいよな。

うんうん。

いい気味だ。

 

 

 

だからこっちを涙目で助けを求めるように見てきてもダメです。

俺はふははははー、なんて高笑いしながら立ち去った。

 

 

 

ちょっと会長、よそ見しない!聞いているんですか!

 

 

 

とか後ろから聞こえてきたけど、しーらない。

わーっはっはっは!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとそれ以外では、轡木さんがやけに若い女の人とショッピングモールにいるのを見かけて、口止め料として諭吉さんを10人もらったりとか(轡木さんは既婚者。轡木さんの奥さんはIS学園の学園長)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、あと山田先生から飲みのお誘いが来ました。

と言っても、また今度学校の業務が落ち着いた時にでも、という話だったが。

真耶ちゃんは教師としても人としても立派だからね。

好感が持てるよね。

 

 

 

 

 

 

 

というか、真耶ちゃんに頼みごとをされたら、IS学園の教員で断る人なんていないんじゃないかな。

マスコットキャラみたいに皆から大事大事にされてるからね、仕方ないね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、織斑教諭が機嫌悪い時に運よく出くわさなかったこともあったな。

なんでも、ドイツでの元教え子に「こんなところで教師なんて」みたいなことを言われてショックだったらしい。

それって「こんなところ」の方にショック受けたの?

それとも「教師なんて」って言われた方にショック受けたの?

正直俺も、織斑教諭に教師は似合わないと思ってるから、「教師なんて」って方にショック受けてるんだったらちょっと面白い。

 

 

 

 

 

 

その時は本当に一度たりともすれ違うことすらなかったけど、後日他の教員の方から怖かったねー、みたいに話を振られたから、そうなんですか?って聞いた。

 

 

 

そしたら、えー、知らないのー。いいなぁ。

なんて言われたから、よっぽど機嫌が悪かったんだろう。

 

 

 

でも、織斑教諭って、大したことないようなことでもすぐに生徒に体罰するって聞くしね。

なんだっけ。出席簿アタックだっけ?

 

 

 

正直生徒がしでかしたことの程度が酷ければまだ理解出来るけどさ。

 

 

 

注意の前に手を出すような教師、俺は嫌いなんですよ。

 

 

 

まあ、実際に出席簿で叩いてるところを見たことがないので、割とどうでもいいんですけど。

 

 

 

そんな話もあるため、別に織斑教諭のことは好きではない。

特に嫌いでもないけど。

でも噂が本当なら嫌いになるかも。

 

 

 

 

 

織斑教諭がそんな人なんて失望しました。

那珂ちゃんのファンやめます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、あと織斑君(一夏君の方)とはよく話をするようになった。

 

 

一夏君は料理が得意らしく、おやつに作ってきたというマフィンをもらったのも、この一週間での出来事。

 

 

 

どうでもいいけど、ウマー(°Д°)かったです。




ようやくの日常編。やっと入れた…。


ちなみに一週間です。7日です。
一日一人。
分かりますかね?


那珂ちゃんのライブは来週の土曜日:シノさんの曙いじり提督より。9.5。

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