また書き直すかもしれません。
遂に第5特異点に降り立った俺たちは最初荒野で量産型バベッジとケルト戦士との戦闘に巻き込まれた。
まあ初の相手で緊張したがこちらには多くのサーヴァントが居るのだ。
余裕をもって勝利した。
途中酒呑ちゃんと茨木童子がジャレあっているのを俺とぐだ男くんと黒ヒゲで愛でたりしていたがこちらも俺たちの英気が養われただけで問題なかった。
問題はぐだ男君が見事な錐揉み大回転をしながら戦闘不能に追い込まれたことである。
錐揉み大回転を見て初めて「こんなことあったなあ」と思い出したのだが、生まれ変わって20年近く経過しているので大分細かい所の記憶が摩耗しているようである。
これは割と注意するべきことだろう。
さて、そのような暗雲立ち込める出だしであったが、なんとかサーヴァント達をまとめてアメリカ軍の野戦病院に到着した。
丁度ナイチンゲールさんとのイベントが進行しており、すぐにまたケルト軍の襲撃が始まってしまった。
うん徐々に思い出してきたが一見バーサーカーに見えないのに正にバーサーカーであるナイチンゲールさん、美人だけに手を出すのが勿体ない。
というか彼女と交渉するぐだ男君マジパねえ。
きっと交渉:Aとかスキルを持っているに違いないだろう。
因みに英雄王相手に交渉出来るならEXランクを得ることが出来る。
そんなどうでも良いことを考えているとケルト軍の中からサーヴァント反応を確認した。
「王よ。みつけました。どうやら彼らがサーヴァントのようです。戦線が停滞するのも無理はない。」
二騎のサーヴァントが歩み出てくる。
「名を残せなかった戦士たちではここが限界でしょう。今こそ我らの出番です。」
「流石我が配下ディルムッド・オディナ。君の眼はアレだな。そう、例えるなら隼のようだ。」
朗らかに語り合う二人。
どちらも偉丈夫にしてケルトの名だたる英雄である。
輝く貌ディルムッド・オディナ、その主フィン・マック-ル
どちらも強く、宝具やスキルなど厄介である。
可能なら此処で仕留めたいが、仕留めた結果ゲームでは登場しなかったサーヴァントが出るのも避けたい。
俺は可能な限り此方の情報を明かさぬよう追い払う作戦を念話で皆に提案した。
ぐだ男君や他のサーヴァント達の同意も得たので、俺はマルタ、茨木童子、黒ヒゲを護衛に前に出た。
「すまない、冗談だよ冗談!少し性質が悪かった!さてそれでは戦おう。」
何回か仕切り直しをしつつ、戦闘を行った。
二人を俺とぐだ男君のサーヴァントで囲んで責めたが、攻めきれなかった。
地味にケルト兵が多く邪魔なのだ。
苛烈に攻めようとしても時に彼らが壁になり、時に死も恐れずマスターを狙ってくるとか本当に止めてほしい。
そんな風に決着がつかないまま、やっと戦闘がひと段落着くとフィンがドヤ顔で「俺たちは囮!戦争だから野戦病院狙ったぜ!」と言ってきた。
まあ俺は前世の記憶頼りにロマンに周囲の探査を依頼、別動隊を運よく発見できたので今頃、アサシンズ(X、酒呑、ハサン)に皆殺しにされているだろう。(ゲス顔)
しかしそのドヤ顔がムカつくので俺は一手繰り出すことにした。
「?マスターが前に出てくるなど何を考えているのかね?」
フィンが怪訝そうな顔で語り掛けてくる。
だがその眼は笑っておらず、油断の欠片も見えない。
ディルもフィンの前に立ち槍を向けてくる。
俺は震えそうな身体を押さえつけ、一応黒ヒゲ達の後ろに隠れた。
尚、茨木童子の後ろだと身長の関係上角による目つぶしの恐れがあるので危なかったりもする。
「こうするのさ!」
俺はとある礼装を起動する。
「俺はライフ(魔力)をコストに『魔猪』を召還するぜ!」
魔術を行使して『魔猪』の礼装に魔力を込める。
ぶっつけ本番は恐いので鍛錬の際に一応何種類かの礼装は試しているのだが
その中でこの『魔猪』は3つの特徴が判明した。
1、魔力をそこそこの量だが込めると、その魔力がなくなるまで魔猪が召喚される。
2、多少は思考を誘導出来るが、基本制御できない。
3、何故かケルト系サーヴァントを見るとアルトリアを見つけたランスロット(狂)
並みの勢いで突っ込む。
その特徴を今なら十二分に生かせる!
「な!い、猪!?」
召喚された魔猪にディルを筆頭にケルト勢が滅茶苦茶動揺している。
まあ大体のケルトは猪が死因だからしょうがないが相手の弱点を突くのも立派な戦術である。
戦争だから仕方ないね(ゲス顔)
「何をやっているディルムッド!!猪なぞ何頭も狩ってきただろう!しっかりしろ!!」
そりゃ貴方が嗾けた猪で命を落としたからじゃないですかねえ?(ゲス顔)
一気に動きの鈍くなったディルやケルト兵たち、上手く立ち回っているのはフィンだけである。
「更に『魔猪』×2召喚!」(ゲス顔)
「『魔猪』が三匹・・・来るぞ葉山!!」
何か黒ヒゲが言っているがこれ以上は特に何もありません。
重ね合わせてランクを得たりはしません。
魔猪が暴れているせいで動揺し俺達に背中を見せるケルト兵。
俺は躊躇なく、黒鍵を背中に不意打ち狙撃して殺害し、ルーンストーンを執拗にフィンに投げつける。
俺の隣では茨木童子も輝くような笑顔(ゲス顔)でルーンストーンをフィンに投げつけてたり、エミヤ、黒ヒゲが狙撃しまくってたりする。
みんな笑顔だ。
後ろの方でぐだ男君のサーヴァントやアメリカ軍が引いている気もするが気にしない。
最後にルーンストーンとエミヤの矢を爆破し、粉塵が収まる前に俺達は撤退した。
ゲス顔祭り