FGOクリアしました、リアルで。   作:チョコラBB

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ダ・ヴィンチちゃんのハチミツ授業

新米マスターである葉山の朝は早い。

それは最近日課になっている早朝の鍛錬と以前から行っていた朝食の仕込みのためである。

まず鍛錬であるが体力つくりの為のランニングや筋トレ、柔軟などの基礎を行う。

此処までは警備時代から行ってきたのだが此処からは新しい。

ぐだ男君が召喚したキャスニキ、ジークフリート、エミヤやマシュ、俺が最近召喚した呪腕のハサン氏、通称ハサン先生である。

彼らと手加減ありで摸擬戦を行う。

戦闘勘や身体の動かし方を学ぶためだ。

ちなみに自分はそこそこ動けるようになったがぐだ男君は荒事は不得手のようである。

まあ最近まで一般人だった彼と元々警備として鍛えた俺との差として考えれば妥当でもある。尚、聖杯抜きならぐだ男君の魔力は俺以上に多い。

優に魔術師10人分は超えており、未だに増量中という成長力。

FGOが解決した暁にはモルモット待ったなしである。

 

厳しい鍛錬を終えて汗を流し、今度はエミヤと共に厨房へと向かう。

其処には既にブーディカが仕込みを行っているので盛り付けや付け合わせなどを担当する。

最近は食事が始まるとエミヤはX専門のシェフと化すので俺やブーディカの負担が増している。

まあ回り回ってXを召還した俺の責任なのでブーディカには申し訳ないと感じてしまう。

今度何か贈り物をしようと思う。

食事を片付けた後はいつもの素材集めを行う。

最近は第4特異点などにも行くのだが、歯車などの素材はどうやって使用するのだろうか?

まさか食べて霊基再臨するのだろうか?

謎は絶えない。

色々あったが素材集めから帰ると少し休憩を挟んでメディアさんや偶にダ・ヴィンチちゃんに魔術を習う。

流石は神代の魔女に万能の天才である。

俺の魔術の腕はメキメキを上達しておりキメラ1匹なら俺一人で狩れるようになった。

ふと思ったが今の俺やぐだ男君は名だたる英雄を師として鍛錬しており、人類史上最も恵まれているのではないだろうか?

と考えたりする今日この頃。

 

最近は魔術の鍛錬を終えると夕食を食べて俺のサーヴァント達と桃鉄をして盛り上がるのが常である。

今日はマルタに貧乏神を擦り付けて上でうんこで閉じ込めた。

勝負は非情である。

黒ヒゲは割と堅実なのだが偶に大きな博打を打ってブッチギリの一位か最下位というアグレッシブな生き様。

Xは各地の食材物件を買い占めている為、大体出雲などは彼女の色に染まっている。

俺?俺以外の全員を破産させることに全力を尽くしてるよ(ゲス顔)

ハサン先生の場合は圧倒的な豪運で勝負にならない。

彼は桃鉄世界ならば彼のAUOにも匹敵するため満場一致で殿堂入りしてしまった。

 

こんな風に忙しく満ち足りた生活を俺は送っている。

最近彼らの居ない世界が思い出せない。

願わくば無事世界を救っても彼らと共に日常を過ごしたいものだ。

 

蛇足

マルタと夜遅くまで汗を流した(意味深)。

(意訳):キレたマルタにサンドバックにされた。

 

 

 

とある日に俺はかねてよりの疑問をダ・ヴィンチちゃんに質問していた。

 

「お忙しい所すいません。少し質問があるんですがお時間宜しいですか?」

 

仮にも開発部門のトップである彼女(?)と平警備員兼マスターである俺。

最低限の礼儀を尽くすべきだろう。

 

「相も変わらず礼儀正しいね君は。私と君の、師弟の中じゃないか。まったく。」

 

彼女(?)に進められ俺は椅子に座り、彼女(以下略)はベッドに腰掛ける。

 

「それで何かな質問というのは?何か重大ことなのかな?」

 

「いえ。緊急性のある事柄ではないのですが、どうしても気になることがありまして。」

 

「ほほう?」

 

今現在彼女は普段の礼装ではなくラフな格好をしていた。シャツのボタンは緩められており非常に扇情的な恰好でベッドに腰掛けている。

彼女の身体はモナリザらしいのだが実際の所どうなのだろうか?

というか風呂や着替えなどは女性用なのだろうか男性用なのだろうか・・・

 

「葉山君?」

 

「あ!すいません。悩みというのはですね。簡単に言えば霊基再臨ってどうやるのかなあってことなんですよ。」

 

悩まし気に脚を組みなおすダ・ヴィンチちゃん。

 

「俺達が集めてきた素材ってどういう風に使うのかなって思いまして。ホラ爪とか角とかなら粉にして、目玉ならそのまま食べたりできそうじゃないですか、でも最近だと塵とか歯車とか明らかに食用じゃないものばかりじゃないですか。」

 

「し、食用?」

 

「だから素材ってどうやって英霊に使って霊基再臨するのかなって疑問に思いまして。」

 

納得したかのようにうなずく。

 

「なるほど。良いだろう!中々斬新な意見で面白かったから私が親切丁寧に教授してあげよう!」

 

言葉と共に彼女が勢いよく立ち上がる。

胸が素晴らしく揺れるのでやめてほしい。

俺の理性と本能がラーマヤナ(意味深)である。

 

「まず霊基再臨について説明しよう。」

 

「お願いします。」

 

「宜しい。まず英霊というのは生前偉業を成した人物が祭り上げられて形を成したものだ。故に信仰の形に引きずられることもあるが、基本的に若い頃、全盛期の姿で呼び出される。」

 

「そうですね。それは理解しています。老年で死んだ人物も若かりし頃の姿で呼び出されますもんね。」

 

俺は頷く。

エミヤなどはその最たる例である。

 

「その通りだ。そしてサーヴァントというのはその英霊の一面をクラスという枠に押し込んで召喚してるわけだ。それもマスターの魔力や知名度など様々な要因で本来よりも大幅に弱体化した状態でだ。霊基再臨というのは要するにパワーアップというよりは素材を取り込むことでゲームのように実績を解除していくことなのだよ。」

 

なるほど。

単純に力が増すのではなく、元々の状態よりも出力を制限された状態で召喚された彼らの制限を外して、本来の性能に近づけるっことが霊基再臨ということなのか。

 

「まあと言ってもクラスに割り振られた時点で生前の一部の力しか持てないからね。仮に限界まで再臨したところで生前には及ばない。例えばクー・フーリンは本来ランサー、ライダー、キャスターなどの適正を持つ為、それら全てを兼ね備えてこそ完全体になるわけだ。だからカルデアにいるキャスターである彼を限界まで再臨したところで力及ばない。しいて言うならランサーとしての彼なら一番近いかもしれないがね。」

 

分かりやすい例だな。

 

「そして素材とは要するにマスターに扱えるように英霊から削られた因子を補うための材料なのだよ。次はアーサー王を例として挙げるけど仮に彼女を再臨しようと思ったら彼女を構成する要素としてセイバーモニュメントや騎士っぽい因子、後は竜の因子などかな。これらの素材を用いて欠けた因子を補って器を作り、種火で中身を満たす。コレが大まかな霊基再臨の仕組みさ!」

 

「なるほど。分かりましたが最初の質問である素材の使用方法は?」

 

「それはね重要なのは素材ではなくソレに含まれる因子であり、このカルデアには因子を取り出す特殊な礼装があるということさ。サーヴァント達はそれで因子を取り出し己に取り込む。歯車とかをそのまま食べても可能かもしれないけどそんな罰ゲームみたいなことしなくてもより短い時間で効率的にね。」

 

「あ!ああなるほど!野菜はたくさん食えないけど青汁にしたら毎日飲めるみたいなことなんですね!」

 

「・・・まあ理屈は同じかな?」

 

ダ・ヴィンチちゃんの懇切丁寧な説明で俺の長年の疑問が晴れた。

今日はぐっすりと眠れそうである。

 

しばらくして彼女と歓談した後、

 

「すいません。夜遅くまでお邪魔して。御蔭で疑問が晴れて今夜は気持ちよく眠れそうです。」

 

「ハハハハそれはよかったよ」

 

さて部屋を出ようと思い俺は立ち上がる。

時計を見るとあともう少しで12時をまわるところだ。

速やかに寝なくては明日の鍛錬に響いてしまうな。

 

「ところで葉山君。先ほどから私の胸や太ももなどをチラチラ見ていたようだけどどうだい?美しいだろう?何せ私が全身全霊を以って設計した黄金律の肉体だからね!」

 

「おお!?」

 

ダ・ヴィンチちゃんが俺に見せびらかすかのようにその肢体をくねらせる。

 

「何私も元々は男だ。君のように魅力的な女体を前にした男に気持ちなど手に取るように分かるよ。何せ実体験もしてるからね!」

 

確かにその通りだ。

言い方は変だが男に理解がある彼女で助かった。

流石は万能の天才(?)だ。

 

「そ・れ・で・さ、私もここ最近の激務のせいで結構ストレスを溜めててね。葉山君にストレス解消の手伝いをして欲しいんだな、コレが。」

 

「んん?」

 

ダ・ヴィンチちゃんが静かに立ち上がりワイシャツのボタンを一つずつ外しながら俺にピタッと寄り添ってくる。

そのまま彼女は大きな胸を俺の胸板に当てながら、その白魚のような美しい指は俺の頬を撫で上げる。

 

「もちろん男の身体も隅から隅まで知っているから下手な女性よりも後悔させないよ・・・。私も男の気持ちは分かるから、普通の女性がヒクようなこともなぁんでもさせてあげるよ?」

 

「な、なんでも・・・?」

 

「そうなんでも。」

 

落ち着け落ち着け落ち着け俺。

相手はオッサン、中身はオッサン、でも身体は美女じょじょじょj!?

ああ!胸が見えた!

あああ!シャツの中にまで手が入ってきて絶妙に!?

 

「でもダ・ヴィンチちゃんの中身は男でしょ!?男の相手なんてさせられないし・・・」

 

「おや君は知らないのかい?私は生前も美しい物ならば男も女もどちらもイケたんだぜ?」

 

「あ、あ、あ、あ、」

 

何とか、何とか耐える!

 

突然ダ・ヴィンチちゃんが形が変わるほど強く胸を押し付けてきた。

もう限界です。

 

「」

 

万能の天才はやはり天才だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




入ってないからコレはセーフだよね?

ダ・ヴィンチちゃん出演のエロ同人とかないですかね。

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