FGOクリアしました、リアルで。   作:チョコラBB

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ハラルフードについて数多くの人から意見を貰いました。
不勉強でしたので一部修正しました。
ありがとうございます。


第六特異点 第一村人との遭遇

目を開けると、そこは一面の砂嵐でした。

 

「こんなのエルサレムじゃないわ!?ただの砂漠よ!!」

 

「だったら帰ればいいだろ!?そしてイバラギンを返せ!!」

 

「大変です先輩。第六特異点である13世紀の中東、エルサレムへとレイシフトしたのですが前情報と異なり一面の砂嵐です。また葉山さんチームではエリザベートさんがレイシフト時に突如乱入、茨木童子さんを置いてけぼりにしてしまいました。現在葉山さんとエリザベートさんの殴り合いが始まっています。」

 

「ああ茨木童子が居ないのか・・・(遠い目)」

 

人理修復の為、遂に第六特異点に到達したカルデア一行。

だがレイシフトした先は正史とは明らかに異なる地形、気候の砂漠であった。

砂嵐に紛れ強力なエネミーなどもすぐに表れたのだが、イバラギン成分が早くも切れかけている葉山と彼にほっぺたを引き延ばされるエリザベート、狂乱する二人を止めているぐだ男達には全く気付かれることは無かった。

まあ出てきた瞬間にスカサハとクーフーリン、カルナというもはやイジメともいえるメンツにより即座に始末されたので仕方ないといえば仕方ないのだが・・・。

因みに喧嘩中、同じくシータ成分が切れてハイライトのない眼をしているラーマと「すまない、こんなときどんな顔をしていいのか分からない・・・すまない。」と言っているジークフリート、それに「笑えばいいと思うよ」と答えるマルタ、執拗に全身鎧姿のエネミー(セイバー)を切り刻むX、エリザベートを見て死にそうな顔をしているロビン、速やかに船を召還して風を防ぎつつ、荷物を船内に運び込む黒ヒゲ、魔術で船を強化するメディアといった感じのカルデア一行。

・・・真っ当な英雄よりも反英雄の方がしっかり働いているあたり・・・流石ランクEX特異点、まったく常識が通用しない地獄だぜ!

 

少々のひと悶着があった後、カルデアに通信が繋がらない異常が判明した。

このままでは映像越しとはいえシータたちに逢うことも出来ない事実を知り、葉山とラーマは異常なやる気(殺る気)を出して特異点攻略を遂行しはじめたのだった。

 

現在は砂の海を悠々と進む海賊船というファンタジックな方法で砂漠を進んでいる。

その速度は馬などよりもよほど早く、また甲板に発生させている力場により砂まみれになることもない。

本当に魔力消費という点に目を瞑ればこの聖杯戦争形式における黒ヒゲ(の宝具)は有能過ぎる。

 

「オイ葉山どうやらここには上位のスフィンクスがいるようだぞ。まあまあの強さだな。」

 

「それは心強いです師匠。次出てきたらあそこの駄サーヴァントに処理して貰いましょう。」

 

「無理に決まってんでしょう!?あんなの神霊一歩手前じゃない!?私みたいなか弱いアイドル(LV20程度)一人で勝てるわけないじゃない!?」

 

「イケるイケる。ホラピンチに陥ったら眠っていたアイドルパワーとか、そんな感じので逆転できるって。」

 

「適当!?せめてもっと騙そうと努力しなさいよ!?」

 

「イバラギンが居るべき所を奪い取った偽物め・・・、さんざん使い倒して、ボロ雑巾のように捨ててやるッ!」

 

「ひい!!」

 

砂漠横断中何度か現れた人の成れの果てのような亡者、キマイラ、そして神霊手前という強力な魔獣(?)スフィンクスと多数遭遇した。

まあ12騎もののサーヴァント(+葉山)にサクッと処理されたが・・・。

襲ってくるエネミーに段々と慣れ始めた葉山は、胸元に『私はマスターの足を引っ張る悪いサーヴァントです』という板を掛けられ正座させられているエリザベート(以下エリちゃん)を冷たく見てそう呟いた。

 

「ああ良かった。あのドラ娘を抑えきれる奴がマスターで本当に良かった。」

 

心配事が無くなり爽やかな笑顔を浮かべるロビン。

イキイキとその優れた視力で周囲を警戒している。

 

「何よ!緑!ワタシを助けなさいよ!?」

 

「あーあー砂の音が煩くて聞こえないなあー」

 

「聞こえてるじゃない!!」

 

遂に泣きの入ってきたエリちゃん。

それを見た葉山はため息を一つ吐いた。

 

「・・・はあ。もういいからエリザベートもキマイラのBBQを食べると良い。英気を養って特異点攻略を一刻も早く進めてくれ。」

 

「!分かったわ!!・・・ところであの小イヌ普通にキマイラ食べてるけど平気なの?」

 

「ぐだ男君?魔力量の時点で普通じゃないし、それに俺も平気だし大丈夫なんじゃない?」

 

「アンタはマスター枠じゃないから参考にならないわ。」

 

「解せぬ。」

 

やっと許されたエリちゃんはスカサハや葉山と共にBBQに参加した。

タレはエミヤ製の逸品だ。

葉山はタレを影の倉庫から取り出し、エリちゃんの角を撫でつつ肉を食った。

他のサーヴァント達も思い思いに肉を食い、リラックスした時間を過ごしていた。

まあぐだ男はFXで有り金全て溶かしたような顔のラーマに肉を詰め込むのが忙しいなど一部リラックスと無縁な状況であったが。

 

「!?オイ!前方に神殿・・・?みたいな建物が見えるぞ!周囲を20匹以上スフィンクスが守ってやがるから間違いなく何かあるなありゃ。」

 

しばらく食事タイムを過ごしていると、周囲を警戒していたロビンから声が上がった。

皆ロビンが指し示す方向を見ると確かに建物が存在し、周囲をスフィンクスと思われる影が徘徊していた。

 

「スフィンクスにも肉はあるんですよね?」

 

「ステイ、X、ステイ」

 

「どうするマスター。あそこに向かうか?」

 

「う~んどう思うメディア?何かありそうな場所だけど?」

 

ジークフリートに方針を聞かれたぐだ男は明らかに怪しい神殿に入るかどうかを最高峰の魔術師であるメディアに問う。

 

「・・・そうね。あそこは確かに神殿、神性の気配もあるし、何かしらの魔術も掛けられているわね。まあ私とこのメンツならどうとでもなりますし、他に手がかりがないのなら行ってみるのも手だと思うわ。」

 

「なるほど。」

 

「それに・・・見てみなさいな。神殿から人影が出てきたようだから取りあえず彼らに聞いてみたら?」

 

メディアが指さした方向を見ると其処には一人の女性を担いだ黒衣の一団がスフィンクスから隠れるように駆けている所であった。

 

「あ、本当だ。」

 

「どうしますか先輩?」

 

「取りあえず話を聞こう。戦闘に成ったら峰打ちで。」

 

「了解しました。」

 

この後、スフィンクスも込みで滅茶苦茶蹂躙した。

 

 

 

 

 

「なんだハサンじゃん。」

 

影の詳細を確認してからの第一声がコレである。

浅黒い肌に、黒い衣、髑髏の仮面とどこから見ても正統派アサシン、ハサンである。

決して最近流行りの気配遮断何それ?な感じで歌うアサシン(オペラ座の怪人)やお前暗殺者じゃなくて処刑人だろ、のアサシン(サンソン)、鉄の処女担いでる女王様風アサシン(カーミラ)のようなバッタ物ではない純正品である。

 

葉山達はもしもカルデアに通信が繋がるのなら即呪腕のハサン氏に穏便に交渉して貰おうと思ったが、出来ないものは仕方ない。

仕方なく暴れる彼女を捕縛し、尋問のような形で情報を得ることとなった。

 

「くっ殺せ!!」

 

「ぐふふふ中々の別嬪さんだなあ、可愛がってやろうじゃねえか!旦那どうしますか!?」

 

捕らえたアサシンこと百貌のハサンは見事な「くっ殺」を披露してくれたが、殺すにしろ友好を結ぶにしろまずはこの特異点の状況を知るのが先決である。

第五特異点のように葉山の知る流れと異なっているかもしれないし。

後、黒ヒゲがエロ同人みたいなことを言って葉山に突っ込まれていたが、彼が言うと冗談に聞こえないので止めた方がいいと思います。

 

 

「そうだ。ここは元々我々山の民が住む場所であった。だがそこに聖杯を持った十字軍に、ソレを奪い自身の領地を呼び出した太陽王、聖都を築き人々を聖別として一部を除き虐殺する師子王と円卓の騎士たちと侵略者たちが次々と現れたのだ。その結果、土地も民も疲弊し、特に少数勢力である我々は食うに困る有様だ。そうした中でファラオの一人であるニトクリスを誘拐すれば太陽王と交渉に着けると判断したのだ。」

 

「マジかよ十字軍と円卓とエジプト最悪だな。」

 

改めて現地の生の情報を聞くと山の民的には最悪な状況である。

自分たちの故郷に十字軍(宗教キチ)が聖地奪いに来て、ファラオが突如砂漠化させた上に魔獣放って、果てに円卓の騎士たちという名の公式チート共が狩り立ててくる。

死体蹴りも良い所である。

ふと見ると山の民の困窮具合を聞いていたマルタと途中で目を覚ましたニトクリスが物凄く気まずそうな顔をして項垂れている。

X?

大手を振ってセイバー共(特にモードレッド)を殺せる機会なので二本の聖剣を元気に素振りしてるよ。

 

「まあ事情は分かった。失礼だけど確認の為にもニトクリスの話も聞くけどどうする?カルデアとしては山の民とも協力関係を結びたいと思っているんで、水とか野菜とか好きなものを摘まみながら待っておいて欲しいんだけど。」

 

「分かった。だが協力関係については私一人の意思では決定できない。他の長、ハサン達の意見も聞かなくては決められぬ。」

 

葉山の申し出を即決して受ける百貌のハサンとその部下達。

その手には既に取り皿と箸が持たれていた。

 

「道理だね。とりあえずニトクリスと話してる間待ってください。」

 

ぐだ男と葉山は頷き合い、ニトクリスとの交渉(圧迫面接風味)を開始した。

 




どうでも良い設定

葉山は角フェチ。

イバラギン 硬くてゴツゴツしてる。

酒呑童子  柔らかくてしっとりしている。

アステリオス 硬くてツルツルしている。

エリザベート new 硬いような柔らかいような新感覚。 香ばしい。 

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