転輪する森の賢者《エクスカリバー・ゴリティーン》とか書いてたせいです。
「ではミーティングを始めるよ。と言っても今日はそんな難しい話題じゃない、重要ではあるけどね。」
開口一番ロマンはそんな風に語ってきた。
「第6特異点を確認した。場所はエルサレム、十字軍遠征時代の聖都エルサレムだ。現在そこは今まで以上に安定してなくてね、正直現状が全く掴めない。分かるのは精々・・・まったくな現状が分からないほど不安定だということ、後は大体の規模くらいかな?取りあえず資料を配布するから読み込んでくれ。あ、ぐだ男君たちは人数が増えたサーヴァント達から連れていくメンバーも決めてもらうから、その事も念頭に置いて読んでね?」
そう言って渡されたのは次の特異点に関する情報や正史での歴史的背景や土地、有力者などの人名といった資料を纏めたモノだった。
ふむふむ、規模的には第一特異点のフランスと同程度か・・・。
アメリカ程で無いにしてもそこそこ広い。
乗り物や運搬能力を持ったサーヴァントは必要だな。
・・・うむ全く現状が分からないということが分かった。
役に立たねえ。
さてでは久しぶりに前世の知識を掘り起こそう。
確か第6特異点思い出せるのは・・・
「ここは私に任せて先に行け!」をやるダ・ヴィンチちゃん
可笑しいな。
いきなり記憶がケルト式ブートキャンプの影響により摩耗している気がする。
どうやったらカルデアに引きこもってるダ・ヴィンチちゃんがこんな状況になるというのか
記憶違い?
いや確かダ・ヴィンチちゃんがこの頃遂に実装されたんだっけか?
それで一時行方不明になったけど実は生きてたとかそんな感じ。
えっと他には・・・
砂漠横断
首がスライドするファラオ
ポンコツうさ耳褐色痴女
荒ぶる円卓の騎士
どんどん減っていく石
色々拗らせた騎士王
ブルンブルン揺れる騎士王の胸
ブルンブルン揺れる玄奘の胸
妙に可愛い百貌のハサン
首を出せ案件
オカシイ。
俺の記憶がオカシイ。
いくらなんでももっとシリアスだったきがするんだが・・・
確か特異点の中に聖杯の力で各時代のエジプトが出来て・・・チート円卓と山の翁とエジプト勢の三つ巴だった気がする。
後はアトラス院でホームズが初登場してロマンの疑惑とギャラハットの名前を教えてくれてマシュの宝具が大幅強化されるんだった。
後思い出せるのは・・・・
兵糧を生み出せるトータ
ステラ
衝撃のガレスちゃん情報
冠位暗殺者
恰好いいハサン先生
モードレッドのヘソ
アグラヴェイン実装はよ
ベディヴィエール(CV宮野真守)
マーリンシスベシフォウ
重要な情報を出し渋るホームズ
空を飛ぶピラミッド
・・・うん半分以上どうでも良い情報だし、きっと関係ない情報も混じってるに違いない。
なんだよ空を飛ぶピラミッドって。
ピラミッドが空を飛ぶ訳ないだろ!エジプトの人に謝れ!
まあ良いや。
何とか思い出した情報でオーダーを組むとしよう。
まず前回同様俺とぐだ男君が二手に分かれることもあるだろうから、俺のチーム単独で様々な状況に対応できるよう考えてみよう。
戦力的にも円卓のメンタルをゴリゴリ削るためにもXは必須。
同じく戦力的にイバラギンも必要だ、決して俺の癒しではない。
マルタ・・・彼女が傷つくのは見たくないが戦力的にも神性メタであるヤコブ神拳的にも重要だ。
それに治療役が少ない俺達の数少ない回復役だし。
エミヤ。単純な戦闘では厳しいものがあるが彼の本分は忘れがちだが弓兵である。
投影も魅力的だしな・・・。
戦闘から食事まで汎用性が高すぎるよ正義の味方。
ただ不安要因として騎士王関連と無辜の民が虐殺されていること。
影響がなければいいが・・・。
ロビンの方がいいかもしれない。
黒ヒゲも決定かな?
真っ向からの戦闘は分が悪いが彼の船は汎用性が高すぎる。
空でも砂漠でも大人数運べる彼の船は魅力的だ。
っというかうちのカルデア、ライダー不足じゃないですかやだー。
後は決戦兵器としてスカサハ師匠が居れば大体どうにかなる。(確信)
キャスターとして考えれば玉藻の前も大規模戦闘では有効だろう。
なにせ第5特異点で嫌という程その脅威を味わっているしな。
だがそれ以外では正直力不足が否めない。
もっと連れていく枠が多ければなあ・・・
カルデアスタッフの処理能力を何とか上げることが出来ないだろうか?
アサシン枠は現地で交渉して協力して貰おう。
後は心身ともに満ち足りたラーマ君も欲しいなあ。
でもカルナも含めてインドは火力的な意味で頭オカシイからな・・・
う~ん贅沢な悩みだ。
正直決めかねるからぐだ男君にも意見を聞いてみよう。
「ねえねえぐだ男君、ちょっといいかい?」
「ええ大丈夫です。どうしたんですか?」
俺は先ほど考えていた事柄をそのままぐだ男君に伝える。
「・・・なるほど。確かに二手に分かれることは十分あり得ますよね。それに移動手段は確かに必要ですね・・・でも俺のサーヴァントは大人数運べるライダーがいないからな・・・。」
「・・・ダ・ヴィンチちゃんに何か作って貰うか、第五特異点で大活躍のラーマパックを基にぐだ男パックを用意してみたら?俺は黒ヒゲ連れていくつもりだけど。」
「その発想はなかった。」
さり気なく車両作成に誘導しておく。
先に作成しといたらダ・ヴィンチちゃん特異点来ずにピンチに陥らないんじゃない?
「ちなみにぐだ男君はオーダーを組むのに何を重視する?」
「俺はやはりどんな状況にでも対応できるようにですかね?アメリカでもナイチンゲールが居たとはいえ治療役が大活躍でしたし、索敵や乗り物の重要さも身をもって知りましたし、戦闘一辺倒にならないようにしたいですね。まあ今いるサーヴァントならそういったことをこなしつつ戦闘力が一級な人が多いですからそこまで悩みませんけど。」
「確かに・・・。俺の所は戦闘はX、治療はマルタ、移動は黒ヒゲ、それ以外(索敵、武器作成、料理、不意打ち、肉壁)はエミヤだったから、其処まで意識したことなかったなあ。」
「嫌だ・・・エミヤの負担多過ぎ・・・。そ、それで葉山さんはどんなことを意識してメンバー決めてたんですか?」
「何を・・・?特に無いけど強いていうなら自分と同じような判断基準(卑の意思)を持ってくれる人が多いかなあ?方針考える時に意思統一しやすいし。」
「なるほど!確かにそれは重要ですよね!」
二日後
「・・・という感じで臨機応変に状況に対応できるよう、マシュ、ジークフリート、クーフーリン、メディア、酒呑童子、黒ヒゲのメンバーで往きたいと思います。」
「OK分かったよぐだ男君。正直黒ヒゲの辺りで突っ込みをいれたいけど今はしないよ。特異点には二日後にレイシフトする予定だから体調に注意してね。」
「分かりました。」
「助かるよ。お待たせ、葉山君はどういったメンバーで考えてるんだい?」
「俺は、X、イバラギン、ラーマ、スカサハ、マルタ、ぐだ男君から出向して貰ったカルナです。」
「・・・どういった理由でこのメンバーを?」
「殲滅力(キリッ)」
「斥候はスカサハで良いとして・・・移動は?エミヤは?」
「今回随分と魔力の増えたぐだ男に黒ヒゲが出向して機動力を補います。俺の方は・・・ラムレイⅡ号が有るので・・・エミヤは昨日から令呪で道具と爆弾(宝具)を作るマシーンと化しています。」
「君いつか絶対エミヤに刺されるよ?」
「いえ・・・エミヤの中のゴーストが彼に囁いたそうなんです。『第六特異点で非道い目に逢う』と・・・。」
「一体どういうことなの・・・?」
「さあ?ただ例えるなら『別人と見まがうほど擦れてしまった初恋の女性とその原因である毒親を直視する』位非道いめに逢う気がするそうです。」
「妙に具体的だけど・・・リアルに嫌な状況だね・・・。まあ君の言うことはもっともだから了解したよ。」
「それでは俺はこの後今言ったメンバーとミーティング、その後ロビンから『サルでもわかる破壊工作講座』を受けて、夜はマルタをデートに誘いに行かなければいけないので失礼します。」
「え、後半ちょっとおかしくない?」
「あ、俺もこの後マシュとパーソナル・トレーニング、酒呑童子と仲直りの酒盛り、アマデウスのパーフェクト音楽教室が有るので失礼します」
「君も大概おかしいよね?」
「「では失礼します。」」
「あ、うん。それじゃあ・・・。良いなあ、ああいうのをリア充って言うんだろうなあ・・・。」
ロマンの哀愁を糧に第六特異点へのレイシフトまであと二日。
次回から第六特異点編へ。
人多過ぎじゃないですかねえ・・・?