やはり俺が世界を救うのはまちがっている。   作:カモシカ

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第五話 比企谷兄妹は、自身のステータスに唖然とする。

 さて、俺は今小町と共に訳の分からない事態に陥っている。その原因は俺達兄妹(主に俺)のステータスにある。まあまず、小町のを見てもらおう。

 

  ――――――――――

 

 名前:比企谷小町

 種族:人間

 職業:特級錬成術士、特級神官

 称号:英雄の子

 Lv.1

 耐久:1570

 魔力:9790

 物理攻撃力:905

 物理防御力:800

 魔法攻撃力:8040

 魔法防御力:9680

 速度:5270

 運:6250

 剣技習熟度:F

 魔法習熟度:F

 適正魔法属性:聖、魔、光、闇、創造、錬成、回復、再生、蘇生

 固有能力:《魔聖の創造主》

 魔力を消費し、魔具と聖具を創造する

  《天使と悪魔》

 パーティーメンバーの聖、魔、光、闇の魔法を強化する

 

 ――――――――――

 

 いやいや、訳分からんて。魔力とかアンセルムさん超えてるし、能力二つあるし。

 

「……お兄ちゃん、これ壊れてるのかな?」

「……さあ?俺に聞かれても分からん」

 

 色々とチート染みている小町のステータスについて、アンセルムさんに視線で尋ねるが「そうか、彼等は幸せに生きているのだな……」などと意味の分からない事を呟いているのでとりあえず放置。

 俺のステータスを見てみよう。

 

  ――――――――――

 

 名前:比企谷八幡

 種族:人間

 職業:黒騎士、死神

 称号:英雄の子

 Lv.1

 耐久:8888

 魔力:8888

 物理攻撃力:8888

 物理防御力:8888

 魔法攻撃力:8888

 魔法防御力:8888

 速度:8888

 運:8

 剣技習熟度:F

 魔法習熟度:F

 適正魔法属性:魔、闇、阻害、弱体化、強化、空間操作、腐敗、錬成

 固有能力:《『本物』を護るために》

『本物』を信じ、守ろうと足掻く限り、ステータス、レベル、能力が限界を超えて成長する

  《変わり行く形、変わらない想い》

 変化を認めても変わらない想いを持つ限り、自分が触れたありとあらゆる物体の形を変えることができる

  《ステルスヒッキー》

 対象に存在を忘れられる

  《死神之一薙》

 透過攻撃。攻撃対象のレベルが自分より低い場合、魂を抜き取る

  《魂喰い》

 魂を喰らうことで、その魂の持ち主の能力を奪う

 

 ――――――――――

 

「……壊れてるな」

「……壊れてるね」

 

 うん。一体何が起きるとこうなるのやら。つーか数字が8ばっかなんだけど、しかも運低くない?アンセルムさんを追い越してぶっちぎりのワーストなんだけど。それに《ステルスヒッキー》って能力だったのん?まあ突っ込みどころ満載だが壊れてるだけだろうし気にせんでおこう。するとアンセルムさんが、

 

「よくぞ、ここまで育ってくれた……」

 

 抱きついてきた。……え?どゆこと?何かアンセルムさん泣いてるし。一緒に抱きつかれた小町も戸惑ってる。いや、これこの部屋の全員が戸惑ってるよ絶対。

 ……いや、どうしろと……?

 

「あ、あの、一体何なんすか」

 

 なんとか引き離してアンセルムさんに尋ねる。

 

「あ、ああ。済まない、感極まってしまってな……」

「はあ……」

 

 なんなんだこの人。

 

「それで、アンセルムさんは小町達を知ってるんでしょうか……?」

 

 小町がちょっと引き気味に聞く。まあいきなり抱きつかれたらそうなるわな。

 

「いや、私が知っているのは君達の両親だ」

「「……は?」」

「君達の両親は、二十年前この世界を救ったんだ」

 

 

「君達の両親は……英雄だよ」

 

 

 

 続


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