境界の彼方 ~next stage~   作:眼鏡が好きなモブ男

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本当に遅くなって申し訳ありません!
ちょっぴり失踪しちゃおっかな~と思ったのですが、「期待してます」と言われちゃったので頑張ります!
あと今回も短めです…久しぶりなので勘弁してくらはい…。
次回!次回こそは必ず!


第10話 強襲の銀髪少女

鬱蒼とした森の中。

僕は彼女を探してさ迷っているわけなのだが、これが中々見当たらないのが人生というものなのだろう。

耳を澄ますと聞こえてくる金属音を頼りに彼女を探す。

どうか生きていますようにと祈りながら僕は走り続ける。

━━━━━━

 

この人は一体誰なのだろうか。

突如現れては口も聞かずに襲いかかってくる銀髪の女性と今戦闘をしている。

「あなたは…一体…誰なん、ですかッ!」

「……」

その女性は沈黙を続ける。彼女は刀を使っており、私よりも実力が何段も上のようだ。

「ぐっ…」

次第に追い詰められて来た。私の体勢は仰け反るような形なのに対し、相手は前屈みに変わっていき、遂に立っていられなくなった。

相手はおもむろにポケットに手を突っ込み、荒々しく取り出したのは、手榴弾。

ハンマーを外し、それを離すつもりは毛頭無いらしく、必然的に死の予感が這い出てくる。

アドレナリンのせいか、時間が長く感じる。

こんなところで死んでしまうのだろうか?

答えはnoだった。

視界の外からいきなり現れた先輩が謎の女性を私から引き剥がす。

突然の出来事に頭が追い付かない。

しかし、そんな頭を再び回転させたのも先輩だった。

「必ず追い付く!先に行け!」

「でも「いいから早く!」

なぜ先輩の方が真剣なのか?そもそも行くなと言った先輩がいるのか?

という疑問は投げ捨て、先を急ぐ事にした。

どうか死なないでと心の中で叫び、私は走り始める。 

━━━━━

「一つ聞いておきたい。君はどうして栗山さんを狙う?」

返ってきたのは沈黙。そして、次の瞬間背後で甲高い金属音と共に火花が散った。

相手の使う刀は僕に届く寸前で止まっているという現象についてはもう説明は不要だろう。何はともあれ、これで刀は折れると確信したその時、とんでもないスピードで構え直し、今度は刺突を放ってくる。

「……チッ」

何度も弾かれてイラついているのだろう。少なくとも少女が使うような殺意のこもった舌打ちではない。

などと思っている暇を眼前の少女は与えてはくれない。

まるで木の棒を振り回しているかのごとく速い太刀筋は、脅威的と言わざるを得ない。その上鉛の塊をそのままぶつけているような重さ。これはさすがに反則級だ。

やがて、こっちの霊力が底を尽きて来る。

亀裂が入り、広がっていく。

そして、遂に鏡は割れてしまった。

僕の首を目掛けて振られた刀を僕は悪あがきのように防ごうとする。

刃が届き、僕の腕の肘から上が斬り落とされる間際。

突如として現れた血の刃が僕を守る。

ふと下を見ると、先程走っていったはずの後輩女子がこちらをジトッと睨み付けながら刀を受け止めていた。




そう言えば感想はドシドシ送ってください!アンチコメでも励みになりますので!ってアンチなんか湧かないですよね(苦笑)

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