Fate/Grand Order 「マシュ。聖杯ってよく拾うけど全部願望器として機能してるの?」「勿論ですよ先輩」「じゃあソロンモさんを永み─」「先輩!」   作:第2類医薬品

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EXTELLA LINKでランスロットがカッコ良すぎで延々と使ってる。
個人的にはメドゥーサが一番使いやすいんですけどね。




Order.57 依存

 

 

 

 

夢を見た。

 

空を見上げていて……いや。これは寝転がってるのでしょうか。

背中には固いアスファルトで、物凄く寒いのに何故か全身は温かい何かに包まれていた。

 

「……」

 

声は出ない。身動きもとれない。

何とも言えない気持ち悪さを覚えていると、視界の端から何名かの男性が歩いてきた。

 

「■■■■?」

 

「■■、■■■■■■■■」

 

「■■■■」

 

「■■」

 

何故か、言葉の全てに靄が掛かっているように聞き取れなかった。

ただ、状況的に今私を取り囲んでる人達は私にトドメを刺すつもりらしい。

向けられた銃口が嫌でもそう分からせてきた。

トリガーに指がかかり、力が込められる。これで死んでしまうのだとハッキリ分かった。その時だった。

 

『少しお時間良いですかな?』

 

え?

 

『あぁ、驚かないで下さい。私、抑止力と申します。実はアナタの活躍を拝見させていただきまして。世界を救ったのに、その世界に殺されてしまうなんて悲しいことはありません。で、私はアナタのような人材がただ死に逝くのは許せません』

 

──どういう事だ?

 

私の声ではない、誰かの声が発言した。

聞いたことがあるけど、何故だか思い出せない。とても身近な人の筈だけど……

 

『流石は■■■さんだ。単刀直入に申しましょう。……僕と契約して抑止力になってよ』

 

 

「………変な夢」

 

彼女、マシュ・キリエライトはその見た夢に対してそれ以外の当てはまった表現は無いと思った。

だってそうだろう?突然現れた抑止力が全身金色のスーツに、妙に紳士的な立ち振舞いをしたかと思えば、「僕と契約して魔法少女になってよ」とルビーもビックリの台詞を吐いたのだ。これを変と言わずして何と言うのか。

 

「先輩の夢……何て、あるわけ無いですよね」

 

サーヴァントとマスターはお互いの記憶を夢として見ることが多々ある。

尤も、今までマシュはぐだ男の夢は見たことがなかった。特殊な契約の関係か、他のサーヴァントの記憶を夢見たりはするが。

 

(エミヤさん辺りの記憶かもしれませんが……)

 

『マシュ!ぐだ男君が起きたよ!』

 

ロマニからのコールでややマシュっとしていた頭が冴える。

ぐだ男が眠ってしまってから実に2週間。時折苦しそうな様子を見せたり、この前は腹が裂けて大量出血をして周りを心配させたその本人が遂に帰ってきたのだ。

すぐに着替えて行こうと思ったが、正直身嗜み云々よりもいち早くぐだ男に会いたい気持ちが勝っていた。

スリッパを履き、寝巻きのまま、髪の毛も纏めていないまま彼女は駆けた。

パタパタとマシュの足音が早朝のカルデアに響く。数十秒走ると、ぐだ男の部屋の前には人だかりが出来ていたのが見える。

 

「マシュ!遅いわよ!」

 

「す、すみませんエリザさん!」

 

「兎に角入りなさい!」

 

エリザベートに手を引かれ、部屋に入る。

中にも何名かサーヴァントが押し寄せており、ベッドで上半身を起こしているぐだ男と会話をしていた。

 

「先輩……!」

 

「マシュ……おはよう、かな?」

 

小太郎と話していたぐだ男がマシュに笑顔を見せる。

寝ていた体はカルデアで常に健康体を保っていた筈だが、ぐだ男はかなり顔色に疲れが見えた。

やはりしゅちゅうあった出血や裂傷等が原因だろうか?そんな思考を回らせていたマシュの表情でぐだ男が察したのか、ベッドから降りるとサイドチェストのポーズをとった。

 

「心配ないよマシュ。この通り元気元気。これも皆が助けてくれたお陰だよ」

 

「……主殿。無理はいけません。傷が開きます」

 

「う……ごめん」

 

小太郎に促され、ぐだ男はベッドに寝かされる。何の備えも無しに並行世界に行き、更に魂の物質化までしたのだ。どれも魔法の領域だ。

今後は何があったのかを慎重に纏めていかないと、収まりつつあった外部からの彼への敵意が再燃する可能性もある。

 

「取り敢えず皆一度落ち着いてさ、後でまた話そうよ。マシュも着替えたいでしょ」

 

「そうだね。ロマニも一度休まないと倒れるぜ?」

 

「ボクはそうでもないよ。これからぐだ男君がやることに比べたら」

 

「………なんです?」

 

「実はね──」

 

 

「さぁ、貴女の負けよイシュタル。何でこんな事をしたの」

 

ティアマトも敗れ、遂に大人しく出てきたイシュタルにケツァル・コアトルが厳しく追及する。

 

「……ぐだ男の為よ」

 

「雑種の為だとぅ?どうだ嘘発見器」

 

「……イシュタルさんは嘘を仰っていません。本当に旦那様(ますたぁ)の為に行動していたようですね」

 

「そこまで惚れ込んだか。くっく……散々人間の世を掻き回してきたお前が、今度はたった1人の人間の為に(オレ)達を掻き乱すか。しかも散々やった挙げ句失敗とはな。ふはははっ!見ろ!ここに間抜けな女神が居るぞ!」

 

「……」

 

イシュタルの眼はいつも以上に本気だった。

ケツァル・コアトルも彼女の事を全く知らない訳でもない。当然、ウルクでは散々世話(・・)になっていた。

そしてその本気の眼から、彼女が何故こんな行動に至ったのかを察していた。

 

「英雄王。ここは彼女を許しましょう。然るべき罰は受けてもらうけど、大仰な制裁は必要ないわ」

 

「……ま、それもそうだろうな。(オレ)もこんな真面目にションボリしているイシュタルめを見ても何も面白くない。確り反省しているがいい!」

 

そう言うとギルガメッシュは踵をかえしてシミュレーションルームから出ていってしまう。

意外な対応に一同が驚いていると共犯としてお縄になった黒髭を連行してきたマシュが問うた。

 

「もしかして、イシュタルさんが強くなって先輩のお役に立ちたい。と言うことですか?」

 

「そ、そうよ。悪い?」

 

「そんな事ありません。むしろ心強いです。高い実力のイシュタルさんが更に強さを高めるなんて、悪いことではありません。ただ、やり方がちょっと……」

 

「マシュ。イシュタルをあまり責めないで。彼女はぐだ男の為をおもっていたけど、ちょっと頭が足りないからこうなっちゃったの。それに、イシュタルに手を貸した私も同罪。私も罰を受ける」

 

「ティアマトさん……」

 

「まさか、あの可愛らしかったティアマトさんがコーンなに恥女になってしまうなんて。タマモ、親として恥ずかしいですっ」

 

およそ巫女と言い張るのは全国の巫女に失礼な格好の玉藻が言える事なのかと、今は格好の話はしていないとキャットがツッコミ。

しかし、そのキャットも裸エプロンが通常装備な辺り言える立場ではない。そんなタマモ同士の醜い論争を余所に、ティアマトは皆の顔を一瞥すると妙な違和感を覚えた。

 

「マシュ。私とケツァルが戦っていた時の話、聞いてた?」

 

「話、ですか?いえ、私達は映像も音声も途切れてしまったので状況が読めてるのは千里眼持ちの方しか……」

 

通りで。

ティアマトの予想なら、どうしてそれを黙っていたのかや、どういう事だと軽い騒ぎになると思っていた。

ただ、千里眼持ちのサーヴァントは限られている。

この場に居る者で可能なのは、フィン・マックール、スカサハ、そして今しがた立ち去ったギルガメッシュだ。現に、フィンとスカサハは微妙な表情だ。

 

「何があったか訊いても話してくれないんです。一体何があったんですか?」

 

(……この2人が黙っているという事はそう言うことか。少し、軽率だったな)

 

「何も。危険な事ではないから安心して。ただちょっと次元が違うと言うか、多分すぐには理解できないから」

 

(そうだ。既に、ぐだ男という存在は英霊として存在している。今更何をしようと、彼が己を殺し(戦い)続けるのは変わらない。ましてや、この世界線の彼は恐らく一番優秀。今まで優秀だった彼の最期は決まって……)

 

「ティアマトさん?」

 

「あ、あぁごめんなさい。取り敢えず、私達も手伝うから」

 

「左様。某もお供致す。さぁ、立ちなされ黒髭氏」

 

「うーぃ」

 

「お?戦いは終わったね。じゃあ片付け、頼むよ」

 

ひょっこり現れたレオナルドが大量の反省文を犯行グループに手渡し、取り敢えず今回のイシュタル騒動は落ち着いた。

そう、取り敢えずは。

 

 

「げぇっ!?監督不行き届きでこんなに書くの!?」

 

「今話したけど、今回はぐだ男君がイシュタルに心配をかけたからこうなったんだよね。そして、彼女達犯行グループは一様に猛省してシミュレーションルームをリフォ──んんっ。修復してくれているから、その余剰分はマスターであるぐだ男君が負わなきゃだぜ?」

 

「おのれぇ……はぁ……」

 

ダ・ヴィンチちゃんから大体の話を聞いて、まずはイシュタルがそこまでするのか疑問に思った。

いくら彼女でも、そこまでするのだろうかと。下手すると他のサーヴァントに任せて自分は見物だってやりかねない邪神(めがみ)だぞ。何か裏があるだろうけど、今は追及する元気がない。

 

「大丈夫かい?おっぱい揉む?」

 

「揉む」

 

はぁ~柔らかいんじゃ。って、そうじゃなくて。

 

「ん?もしかしてもっとスライムが好みだったかい?それともハリが足りない?言ってくれれば何だって可能だよ」

 

「そうじゃなくて……その話にあったAIって言うのはどうしたんですか?」

 

「あれなら削除したよ。危険は無いだろうけど、カルデアの高位アクセス権限を暴走させても困ってね。彼女も快諾してくれた」

 

「そうですか。反省文のネタになると思ったんだけどな」

 

「時にぐだ男君ー。私達に隠し事してないかな?」

 

隠し事?そんなのシラナイナー。

決して本棚に黒髭の私物避難庫なんて細工してないし、トイレにカルデア内限定のポータルなんて細工してないし、壁に隠した保管庫にえっちゃんから守っている和菓子があるわけ無いし。

 

「多分考えてることはどうでも良くて、その引き出し見せてもらってもいいかな?」

 

ダ・ヴィンチちゃんがベッド横の引き出しに手を伸ばす。

その時、凄まじい冷や汗と共に俺は自然とその手を掴んでいた。

 

「……悪いね」

 

しかし、幾ら非力なキャスターとは言え、サーヴァントはサーヴァント。弱っている俺の握力から簡単に逃れると引き出しを開けた。

中には白い錠剤が詰まった瓶が3つ。内1つは空で、落としたのか幾つか亀裂が走っている。

 

「これは何だいぐだ男君」

 

「………お菓子です……」

 

「これは何だぐだ男!」

 

「!」

 

ダ・ヴィンチちゃんが怒鳴った。滅多に──いや、もしかしたら始めてみたかもしれない激怒の表情。

しかし、その激怒の表情であったとしてもその美しさを保っているのはやはり天才の作品なのだなと感嘆する。

そんな俺の心情を察してか、彼は更に怒ると瓶を片手に胸ぐらを掴む。

 

「こんな物いつから服薬している!誰が渡した!パラケルススか!ホームズか!モリアーティか!いいや誰でも良い……いつから使っているんだ!」

 

「ぇ……、あ……」

 

その時、余りの怒気に初めてダ・ヴィンチちゃんに怯えた。

戦闘の時の恐怖とは別物の、皆にこの事をバラされるのではないかと自分でもよく分からない恐怖。

例えるなら、学校で先生に超怒られて親に電話すると言われた時のような感じ。いや、俺はそんな事は無かったのだが、そんな感じが合致するのだろう。

恐怖というか、焦りか。

 

「……パ、パラケルススから………でも、俺が無理言って──」

 

「っ……」

 

俺が何とか言葉を紡ぐと、そこでダ・ヴィンチちゃんが俺の恐怖心のようなものを察知したらしく、胸ぐらを掴んでいた手を離した。

 

「はっ……は……」

 

「……すまないけど、これは預からせてもらうよ。キミの身体には強すぎる。気付けなかった私の落ち度だ」

 

「だ………駄目だ。駄目だよダ・ヴィンチちゃん……それが無いと、それが無いと!」

 

「これは麻薬と同じだ。それに、キミの体は既にこれになれてしまっている。だから1度に大量に飲むんだ。このままだとキミはこれ無しに生きてはいけなくなってしまう。サーヴァントが退去した時、本当にそこで地獄を味わう事になるよ」

 

「それで良い!この戦いさえ乗り越えられれば──」

 

パァンッ!

部屋に快音が響いた。それから数秒もしない内に自分の顔左半分が脈動に合わせて少し(・・)痛む。

あぁ……本当に珍しい事ばかりだ。

 

「……」

 

「そうじゃないだろう。はぁ……筋力:Eとは言え、ぶたれたら相当痛い筈だ。やっぱり痛覚も殆ど麻痺しているんだろう。……味覚もかな」

 

バレた。絶対に誰にも知って欲しくない事がバレてしまった。

痛みが殆ど分からなくなってきたのだって……味がしなくなってきたのだって!皆上手く誤魔化してきたのに!

 

「お願いだよダ・ヴィンチちゃん……誰にも言わないで……っ。マシュだってドクターだって大変なのに、これ以上苦悩を背負わせたくない!他のサーヴァントの皆も、ここを退去する時に余計な心配をさせたくない!黙っていたのは謝るから!薬だって──」

 

あ──

 

「はガッ……!ぁぁあぐっ!?」

 

嘘だろ!?何で今、

 

「オボェッ!」

 

咄嗟にお見舞いのリンゴが入っていた空袋をダ・ヴィンチちゃんから奪い取り、その中にせり上がってきたモノを吐き出す。

やっぱり何も食べていないからか、出てくるのは喉も口の中も焼ける胃液だ。何度経験しても慣れない不快感と苦しさで涙も出てきた。

流石のダ・ヴィンチちゃんも背中をさすってくれるが、それで簡単に治まってくれるものではない。

それから激しい吐き気と数十秒格闘し、漸く治まった。

 

「はぁ……!はぁっ……、ぁ!」

 

「落ち着いて、深呼吸だ。大丈夫。私はここに居るよ」

 

「ごめ……ぃ、ごめ、んなさい……ごめんなさい……っ」

 

「あぁ、大丈夫だとも。私は天才だからね。キミの苦しみも分かる。だから安心して泣きたまえ。苦しいものは吐き出してしまうのさ」

 

(全く……。やはり天才でもサーヴァントか。肉体に精神が引っ張られてしまうと言うのは)

 

ダ・ヴィンチちゃんが俺の頭を胸に抱き寄せた。

体は女でも中身は男なので、この場合は一体何なのか議論を始めようとしたリトルぐだーずだが、悲しいかなこれで呼吸が少し楽になってしまった事実を認識し、早期解散。

俺もやや苦しいのを我慢して大人しくすることにした。

別に胸に顔を埋めたい願望や性癖があるわけではないのだが、逆らう体力も気力もない。

 

「仕方ない。この薬は私が預かるけど、新しい薬を調合しよう。これより遥かに弱いものだけど、少しずつ弱い薬で体に馴染ませていくんだ。良いかい?」

 

「……分かった」

 

「発作に1錠。効き目はほぼ無いかもしれない。だから飲んだら必ず誰かと居ること。キミのそれは独りの時に起こるものだから収まるのを薬のお陰だと脳に誤認させるんだ。個人の意思ではどうにも出来ない部分に働きかける。それを守れるかな?」

 

「守る。今度は大丈夫……だと思う。正直、自分でも分からないんだ」

 

「うん。かなり難しい筈だ。暫くは苦痛しか無いだろうね。でもキミはそれ以上の苦痛を乗り越えてきたんじゃないのかい?」

 

そうだ。俺は何度だって立ち向かってきた。

例えどんなに辛くても、苦しくても、痛みを伴っても、それを乗り越えてきた。

今更自分の病気ぐらいで弱音を吐くなんて情けないこと出来ないよな。

 

「……ありがとうダ・ヴィンチちゃん」

 

「よしよし。良い子だ」

 

「…………」

 

しかし、いつになったら解放してくれるのだろうか。

第3者が事情を知らずに見たら変な誤解を生みかねないぞ。だって、正確には男が男を胸に埋めさせているのだ。1度解散したリトルぐだーずが冷静になって戻ってきたぞ。

畜生……流石は天才の設計。どうあっても柔らけぇ!

 

「先輩。リンゴを剥きに来ま──」

 

「やぁマシュ。ぐだ男君ならどうやらおっぱいに顔を埋めたい欲求が凄いみたいだ。あ、まだマシュには早いかなぁ?」

 

「な!」

 

「違うんだマシュ!これはダ・ヴィンチちゃんが!」

 

「わ、私だって、先輩の全てを受け入れられます!」

 

「はは。冗談だよ。彼、ちょっと体が弱っているみたいでね。吐いてしまったから介抱していたんだ。私はもう行くから、代わりに看てもらえるかな?」

 

柔らかくも弾力のある双丘から解放されると、いつの間にか吐瀉物が入った袋をダ・ヴィンチちゃんが持っていた。

錠剤が詰まった瓶も約束通り彼が持っている。どうやら体の事や薬の事は内緒にしてくれるらしい。

 

「大丈夫ですか先輩?吐かれたとダ・ヴィンチちゃんは言っていましたが」

 

「まぁ、ね。ちょっと顔洗ってくるから、悪いけどリンゴを剥いて貰っても良い?」

 

「勿論です先輩。辛かったら何でも言ってくださいね」

 

俺は開けっぱなしの引き出しを閉じ、軽い目眩を我慢しながら立ち上がった。

マシュのその言葉に胸が苦しくなりながらも、笑顔で「大丈夫だよ」と返して。

 

 




難しい設定とか無しにして、アナスタシアを召喚させます。一緒に戦ったサーヴァントにカルデアが滅ぼされる。胸アツだ!

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