黒子のバスケ~白銀の軌跡~   作:ZEKUT@GRAND

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プロフィールを乗せます!

名前:白銀 柊斗(しろがね しゅうと)
学年:2年
身長:184cm
体重:69kg
利き手:左
誕生日:4月2日
ポジション:SF
紹介文:7歳から14歳までの間、都合上アメリカに在宅。15歳になる前に日本に帰国し、誠凛高校に入学する。
誠凛入学後、リコからの必死の説得により誠凛バスケ部入部を渋々了承(10月)。
その後、白銀のバスケスタイルが問題で一時期、バスケ部から離れる。その後、日向達と和解することに成功し、誠凛の一員として認められ、エースとして誠凛を引っ張っていく。




2Q

 翌日

 

 

 入学式が終わり、本格的に学園生活が開始する。新入生は新しい生活に四苦八苦しながら初めての高校生活一日目のカリキュラムを終える。

 

 

 放課後

 

 

 それは部活生が待ちに待った部活動の時間だ。

 その例はバスケ部にも当てはまり、既に昨日訪れた新入生が、何人も体育館に集まっている。その姿は早くバスケがしたくてうずうずしている者、友人と談笑している者、ストレッチをしている者と様々だが、全体的にモチベーションは低くなさそうだ。

 

 

 そして、部活動開始の時間がやってきた。

 

 

 まずは初めに上級生である2年生から自己紹介をしていく。

 

 

「あー、俺の名前は日向順平。一応、この部活の主将をやってる。何かわからないことがあったら遠慮なく聞いてくれ」

 

 

「副主将の伊月俊だ、よろしく」

 

 

「俺は小金井慎二!バスケ始めてまだ一年だけどよろしく!」

 

 

「(ペコッ)」

 

 

「こいつは水戸部、下の名前は凛之助っていうんだ。無口な奴だけどいいやつだから!」

 

 

「俺は土田聡史、俺もコガと同じで高校から始めたんだ。初心者だけどよろしく」

 

 

「白銀柊斗」

 

 

「最後に男子バスケ部監督の相田リコです。よろしく」

 

 

 最後の言葉に一年生から動揺が走る。

 

 

「え、あれってマネージャーじゃ」

「え、それってあり?」

「じゃあ、あそこにいる先生は」

 

 

「あれは顧問の武田センセ、見てるだけ」

 

 

 そこから監督であるリコが新入生にシャツを脱げと言い、新入生のポテンシャルをその観察眼によって鑑定していく。そして、その中に一つだけ異常な数値を叩きだしている一年生がいた。先日、小金井の首根っこを掴んでいた一年生、火神大我だ。

 リコは戦慄する。火神の能力数値はおよそ高校一年生とは思えない破格の数値を叩きだしている。それに加え、軒並みが全くと言っていいほど見えない。リコは人生で2人目の天賦の才を、持つ者を見つけたことに内心驚きつつも歓喜する。

 と、此処でリコはあることを思い出す。

 

 

「そう言えば、黒子君っている?」

 

 

 よくよく考えればまだ黒子と言う人物に会っていないことに気が付く。リコもあの強豪校出身なら一目見ればわかるだろう、と高をくくっていたため、うっかり見落としていたのだ。

 その様子に白銀は不思議そうにリコを見ている。

 

 

「あれ?もしかして黒子君いない?」

「もしかしたら休みかもしれねーし、練習はじめよーぜ」

 

 

 日向の言葉にリコも頷き、練習開始の合図を出そうとするが

 

 

「おい、黒子ならいるだろ」

 

 

 白銀がそう言いリコの真後ろに指を指す。リコはそれに従い後ろを振り向く。しかし、そこには誰もいない。

 

 

「ちょっと、白銀君誰もいないじゃない」

 

 

 白銀の指摘にリコはからかわれたと思ったのか、少し不機嫌そうな表情を見せるが、それはすぐさま別の表情に変わることとなる。

 

 

「すみません、ここにいます」

 

 

 リコの背後から声が聞こえる。それと同時リコはギギギと錆びついたロボットの様にぎこちない動きで首を後ろに向ける。

 そこには先程まで誰も居なかったはずにも拘らず、驚くことにリコの目の前には無表情な少年が、自分の存在を主張するかのように手を上げている姿が見える。

 

 

「……きゃああああ!?」

 

 

 あまりの事で頭の中が整理のできずに悲鳴を上げるリコ。それに釣られて日向達のリコの方に視線が向けられる。

 

 

「どうした監督…って、どわっ!?どこから出てきた!?」

「と言うか誰だ!?」

 

 

「黒子です。後、最初からいました」

 

 

 あまりの衝撃的なことに一同は驚きを禁じ得ない。ただし、それは白銀を除いてだが。この場にいるメンバーは黒子の登場に驚きつつも唯一つ、全員が思ったことがあった。

 

 

(めちゃくちゃ影薄っ!)

 

 

 その後、何やかんやで黒子が、中学時代に公式戦で試合に出ていた等の爆弾発言をしたりしながらその日の練習は無事終了した。

 

 

 

 多くの謎を残しながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その帰り道

 

 

 リコと白銀は部活を終え、一緒に帰り道を歩いていた。

 

 

「で、今年の新入生はどう?」

「今日見た感じでは、ずば抜けたのが一人と独特な奴が一人ってところだな。他は似たり寄ったりって所だな」

 

 

 リコの問いに白銀は少し考えた後、自身が感じたことを端的に話す。リコの言う『新入生はどう』と言う言葉の意味は、即戦力になりそうな人材はいたかどうかという事だ。白銀は現在の二年生の中で最もバスケに精通しており、観察眼も他のメンバーよりも優れている。そんな白銀にだからこそ、リコは部活動中にはできなかった質問をいまする。

 

 

「ん~……白銀君にとって黒子君はどう見えた?」

「色々と極端で異常な奴としか言えない。」

「……っていうと?」

 

 

 リコは自身も黒子を初めて見た時から感じていた違和感。その違和感を勿論、白銀も感じていた。

 

 

「まず、初めて見たときに思ったことが、あいつの身体つきが明らかスポーツをしているような奴の身体つきじゃなかったことだな。遅く見積もってバスケを中学から初めていたとしても、あの身体つきは普通じゃ在りえない。更にドリブルスキルはGとしては下の下か中ぐらい、シュートは独特なスナップ、反射神経も並、体力が特別ある訳でもなく走る速度も並、これだけを見たらどう考えても強豪校どころか並の高校でも試合に出るのは難しいどころかほぼ不可能だ」

 

 

 白銀の容赦ない言葉に聞いているリコですら苦笑いを零す。白銀は事バスケに関しては遠慮と言う文字はない。元々それほど人付き合いがうまいわけではなく、どちらかと言うと人付き合いは苦手で自ら話しかけることは極力しないような男だ。だが、それは日常での話であり、バスケでは別だ。それ故に白銀が入部した時は、日向達と意見が食い違い衝突することも少なくはなかった。

 そんな苦笑いを浮かべるリコを気にせず白銀はそのまま言葉を続ける。

 

 

「だが、あいつはパスに関しては正確無比の精度を持っている。付け加えるなら味方がとりやすいようなパスを心がけられている。視野の広さは並よりは広いし、観察眼は特に良い。その観察眼を使い味方のプレイに合わせたりできることからバスケIQも決して低くはない。そして、判断力やプレイに迷いが無いから思い切りが良い。最後に影が異常に薄い」

「つまり?」

「前半の事だけを考えると素人に毛が生えた程度に思えるが、後半の事に関しては、何度も繰り返し練習したことによって、自然に身についたような感じがした。だからこそ、俺が分かることはあいつのスペックは色々と偏りまくってて、異常に影が薄いってことぐらいしかわからない。唯一つ言えることは、あいつは練習は本気で取り組んでいたが、それだけじゃない。まだ何か隠し持ってる可能性が高い」

「それって、練習中じゃできないってこと?」

「さあな、今日の練習は基礎的なことばかりだったからな。そうだと断定するには少し判断材料が少なすぎる」

 

 

 白銀の言葉を最後にリコは何かを考えるように手を顎にやる。白銀はリコが何を悩んでいるのかは理解しているつもりだ。しかし、判断材料が少ない今できることはない。これ以上考えるの時間の無駄だ、と白銀は思っていた。第一、これから一緒に戦っていく仲間なんだ、知る機会はいくらでもあると呑気なことを考えていた。

 

 

「白銀君、明日1年対2年でミニゲームをしようと思うんだけどどう思う?」

「相手にならないな」

 

 

 リコの問いに対して白銀は淡泊的に、且つ絶対的な自信をもって言い切る。

 

 

「それはわかってるわよ。会ったばかりの1年生と今まで一年間一緒にやってきた2年生とは全体的に質が違うって言うのはわかるわ。だから白銀君は明日出さないつもり」

「わかった、審判でもやっておく」

「理解が速くて助かるわ」

 

 

 リコは満足そうにしながら明日の練習メニューを考え始める。

 

 

 白銀は誠凛の現エース(・・・・)だ。その実力は他の日向達と比べると明らかに桁が違う。日向達は決して下手なわけではないが、ただ白銀が理不尽なまでに強いのだ。そこで、リコは白銀と言う強力なプレイヤーを2年生チームから取り上げることによって、1年生チームとの実力の均衡を保とうと考えた。1年生チームには天賦の才能を持つ火神大我がいる。彼がいるなら圧倒的実力差を埋めてくれるだろうとも考えていた。ついでに火神がどこまでできるのかを見るのも目的の一つだ。その結果次第で今後のスターティングメンバーは大幅に変わることになる。そしてこのミニゲームは黒子の実力を確認するという事が最大の目的でもある。

 

 

「眉間にしわ寄せてばっかいるとブサイクになるぞ」

「余計なお世話よ、あんたみたいなプレイヤーがいると、こっちも大変なのよ」

「……悪かったな」

 

 

 何も言い返せない白銀だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日

 

 

「一年対二年のミニゲーム!?」

 

 

 昨日と変わらない練習メニューの最中に、突然言われたリコの一言に騒然とする。

 

 

「先輩らと試合ってマジで?」

「覚えているか?入部説明の時に言ってた去年の大会の成績」

「確か一年だけでインハイの決勝リーグまで行ったんだよな?」

「マジで普通じゃねぇよ……!?」

 

 

 試合が始まる前から一年生は二年生に既に気遅れてしている。この時点で一年生の大半は普段通りのプレイができないだろう。だがそうでない者もいる。

 

 

「はっ!ビビるよーなことじゃねー、相手は弱い奴より強い奴の方が良いに決まってんだろ!」

 

 

 そう言って始まった試合は、なかなかの接戦となった。

 

 

「マジかよあいつ!?」

「今のダンクを一年がすんのかよっ!?」

 

 

「おいおい、わかってたけどとんでもねーな」

「白銀ほどの技術はないが、パワーと高さがケタはずれだな」

 

 

 日向と伊月は火神の荒々しいくも力強いプレーに素直な感想を述べる。

 試合が始まってから2Q目、点数は17対16で二年生チームが勝っているが、普通なら点差がもっとついても可笑しくない状況だが、以外にも点差は全くついていない一進一退の状況で膠着している。

 二年生チームは日向の3Pを起点に中と外を使い一年生チーム圧倒するが、一年生チームのOFを止めることができずにいた。その理由は、火神の単独プレーだ。

 一年生チームは、火神にボールを集めることによって二年生チームに食いついている状況だ。全体的に余裕がある訳ではないが、火神だけは余裕を持ってプレーをしていた。

 

 

「一年チームも全然負けてねぇ!」

「ってか、火神だけで戦ってるぞ!」

 

 

 そんな状況で火神は苛立ちを隠せずにいられなかった。

 

 

(そんな事どうでもいいんだよ!マジで神経逆なでされて仕方ねー!)

 

 

「スティール!またあいつだ!」

 

 

 黒子が小金井にスティールをされ、攻守が逆転する。

 

 

「(なんか意味深なこと言ってたのに何の役にも立ちやしねー。雑魚の癖に口だけ達者な奴ってのが一番)イラつくんだよ!」

 

 

 火神は小金井がレイアップを決める瞬間、後ろから器用にシュートを弾き、速攻を防ぐ。

 

 

「また火神だ!」

「もう止まんねー!」

 

 

 一年生チームが歓声を上げるが

 

 

「あんまし一年に舐められるわけにはいかねーし、そろそろ大人しくしてもらうか」

 

 

 一年生チームのOF、火神にボールが渡った瞬間日向、小金井、伊月のトリプルチームが火神に襲い掛かる。

 

 

「火神に三人!?」

「そこまでして火神を!?」

 

 

 そこから試合の流れは大きく変わった。

 

 

 今まで火神に頼りきりになっていたOFは、火神と言う起点がいなくなったことにより、攻める手段が淡泊になり、点数を取ることができなくなった。それと同時に膠着していた点差は一気に離れ始める。

 

 

 

 38対20

 

 

 残り試合時間8分と言うところで、一年生チームからは諦めの声が漏れ始める。

 

 

「やっぱし強い……」

「勝てるわけがねーよ…」

「てか……もういいよ」

 

 

 そんなチームの声に溜まりに余っていた火神のフラストレーションが一気に爆発する。

 

 

「もういいって……何だよオイ!」

 

 

 火神はチームメイトの胸ぐらを掴み今にも殴りかかりそうなほどの剣幕で睨め付ける。その状況に慌てるリコだが、それは杞憂に終わった。

 

 

「落ち着いてください」

 

 

 火神の後ろに現れた黒子は火神に膝かっくんをし、火神を諫める。余りの出来事にチームメイトは呆然とするが、とうの被害者である火神は額に青筋を浮かべて黒子を睨め付けている。

 

 

「てめっ!?」

 

 

 黒子のとっさの機転により、火神が爆発することはなかったが、ギャーギャー騒ぎ立てる様子を見て、審判である白銀が仲裁に入る。

 それで一時騒ぎは収まるが、状況が好転することはない。しかし、此処でようやく黒子が動き始めた。

 

 

 

「えっ」

「はっ?」

 

 

 一瞬だった。突然の出来事に周りは理解することができなかった。あえて表現するとしたらいつの間にかパスが通っていて、何時の間にかシュートを決められた、だろう。

 

 

 そこから試合の展開は一変した。

 

 

 防ぐことができない謎のパス

 

 

 神出鬼没な黒子によるスティール

 

 

 今までの立場が逆転し、二年生チームは一切点数を取ることができなくなり、一年生チームの怒涛の反撃始まった。

 

 

 そしてとうとう試合終了まで残り1分と言うところで

 

 

「しまった!黒子のパスに気を取られ過ぎた!」

 

 

 火神のジャンプシュートによって逆転する。

 

 

 38対40

 

 

 二年生チームは動揺を隠せず、キャッチミスをし、ボールが外に出る。

 

 

「ご、ごめん伊月」

「気にするな、コガ」

 

 

 小金井はファンブルをしたことを伊月に謝罪をするが、状況は最悪だ。残り時間を考えるとここでシュートを決められたらゲームオーバーだ。

 

 

「慎二、少し悪いが交代してくれるか?」

「ちょっ、白銀君!?」

 

 

 白銀の言葉にリコが待ったを掛けるが、白銀は止まらない。

 

 

「残り1分もないんだからいいだろ?それに天狗になってる一年生の鼻を折ってやらないとな」

 

 

 そう言うと白銀はビブスを着てコートの中に入っていく。

 

 

「もー、勝手なことばかり言って。小金井君もごめんね?」

「別にいいよ監督、それにあいつになら安心して任せることができるからさ」

 

 

 小金井の顔には既に先程のミスをしたときの悲壮な表情はない。そこには白銀に対しての絶対的な信頼があった。

 

 

「出たからには勝ちなさいよね」

 

 

 そんなリコの呟きはコートの中に吸い込まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、柊斗は出ねーんじゃなかったのか?

 

 

 日向は不機嫌そうに声とは裏腹に笑顔を浮かべながら白銀に声をかける。

 

 

「そう言うなよ日向、実際柊斗がいないと逆転は難しいんだから」

 

 

 日向の言葉をいさ冷めながら伊月は白銀に向き直る。

 

 

「お前が出てきたという事は火神は任せていいのか?」

「まあ、DFは期待しないでほしいんだがな」

 

 

 伊月の言葉を白銀は苦笑交じりで返す。

 

 

「わぁーってる、いつも通りDFでいいな?」

 

 

 日向の言葉に伊月と白銀は頷く。

 

 

 

 

 

 試合が再開し、スローインは火神に渡る。ここで火神は異変に気が付く。

 

 

(トリプルチームじゃなくなった。それにこれはゾーンディフェンスか)

 

 

 二年生チームは先程まで行っていた火神に対するトリプルチームを解き、1—3—1のゾーンディフェンスに切り替えてきた。トップが白銀、両サイドが日向と伊月、真ん中が土田、下が水戸部だ。

 

 

(ゾーンディフェンスで俺と黒子のパスをいっぺんに封じる気か。だが、その程度で俺を止めれると思ってんなラ大間違いだ!)

 

 

 火神は今までの試合経過で日向達の実力をすでに見切っており、二人までなら一度に来られても対処ができると踏んでいた。最悪、黒子に渡せばどうにかなるだろうとも考えていた。

 

 

 だが、火神はその考えをすぐに改めることになる。目の前の一人のプレイヤーによって。

 

 

 火神はさっさとトップにいる白銀を抜こうと片足を白銀の守備範囲に踏み込んだ。その瞬間、白銀の雰囲気が一変する。火神は白銀から発せられる肌が焼けるようなヒリつくプレッシャーに気圧されて、火神の思考に空白が生まれる。それが命取りだった。

 

 

 火神の一瞬の隙をつき白銀はボールを奪取する。火神がボールを奪取された位置はトップ。当然、味方チームのDFは居ない。

 

 

 普通なら

 

 

「よっと」

 

 

 白銀は急停止からのレッグスルーで突如現れた黒子の魔手から逃れ、次のバックチェンジで黒子を抜き去る。

 

 

「待ちやがれ!」

 

 

 黒子が白銀のスピードを緩めた隙に火神が白銀の横に並ぶ。しかし、白銀はそれを一瞥し、すぐさま視線をリングに戻す。

 残り時間も少なく、これで白銀が決めたとしても延長戦のないこのミニゲームでは同点引き分けだ。そして、それを認めないのが白銀だ。彼はバスケを妥協をすることは許さない。

 

 

 白銀は火神より小さなその身長でダンクをするために大きく跳ぶ。火神は白銀よりも高く跳び、ダンクを弾こうとする。

 

 

「っらぁ!」

 

 

 火神は先程のスティールをこのブロックで返さんと言わんばかりの気合を込めるが、白銀はその火神の心情すらも逆手に取る。

 

 

 白銀は途中まで完全にダンクをするモーションだったにもかかわらず、そこからボールを一度下げ、小さく円を描くようにボールを放る。

 

 

「なっ!?」

 

 

 火神はまさかここで白銀がダンクではなく、ダブルクラッチに切り替えてくるとは思ってもおらず、そのまま勢い余って白銀にぶつかってしまう。審判である小金井から笛が鳴る。そして無情にもボールはリングを潜りネットからパサッと音が鳴る。

 

 

「ゼッケン11番、プッシングカウントワンスロー!」

 

 

 このワンプレイによって、一年生チームの敗北は決定的になり、二年生チームの勝敗が決まった。

 

 

 

 




こんな感じでどうでしょうか?


誤字が多いかもしれませんが、勘弁してください。

誤字の報告をしてくれた『ぞろぞろ』さんありがとうございます。


感想、評価してくれたらうれしいです。

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