見てくれている皆さんには本当に申し訳ないと思っています。自分なりに早めに投稿していきたいです。
それではどうぞー
「ふわぁ~………今日もよく寝たなぁ」
そう言いながら俺は制服に着替え部屋を出て、リビングに行く。
「おはよう母さん」
「あら昭、今日は早起きなのね」
母さんは俺にそう言ってくる。
「何だか最近よく眠れるからね」
そう言いながら椅子に座る。今日の朝ご飯はフレンチトーストか。
そう思っていると
「もうそろそろ、小夜ちゃんが来る頃じゃない?」
そう言っていると、ピンポーンと家の中に鳴り響く。
俺は椅子から立ち、玄関の方まで歩いていく。玄関のドアに着き、覗き穴を見ると小夜が立っていたので扉を開ける。
「おはよう、小夜」
俺は小夜に挨拶をすると何故だか少しがっかりしたような顔をする。
「どうしたんだ、小夜」
俺はそう聞くと、小夜が答える。
「折角、昭の可愛い寝顔が見れると思ったのに……」
小夜はそう言ってくる。
「あのなぁ……別に寝顔はどうだっていいだろ。とりあえず中に入れよ」
そう言うと小夜はお邪魔しますと言いながら家の中に入っていった。
「そういえば、なんで昭は制服を着てるの?」
「だって今日は学校だろ?」
そう言うと小夜はクスクスと笑いはじめてこう言ってきた。
「今日は学校創立記念日だから休みなの」
そういえば今日は創立記念日だったな。そう思いながらリビングに入る。
「いらっしゃい、小夜ちゃん。折角だから朝ご飯でも食べる?」
「それじゃ、ありがたくいただきます」
そう言いながら小夜は頭を下げて椅子に座って俺の隣に来る。
「なんで俺の方に来るんだ」
「別にいいじゃない、減るものじゃないし」
そう言って俺に引っ付いてくる。
「小夜ちゃんは本当に昭のことが好きねえ~」
母さんが俺達にそう言ってくる。
「だって、私は昭さんを愛していますから!」
小夜は何の恥じらいもなく言い切った後、胸を張る。俺はそれが少し恥ずかしくて
「早く食べるぞ」
と照れ隠しに言うと小夜は俺の顔を見てニヤニヤしながら
「うん!」
と返事をしながらフレンチトーストを食べる。
──────────────────────
朝ご飯も食べ終わり、母さんも仕事に出て現在、俺の部屋に小夜と二人っきりである。
これから何をしようか小夜に相談しようとすると小夜が俺に
「二人っきりだね……」
と身体をくねくねさせながら言ってきた。
「そうだね」
と俺は軽く流すと小夜が不満そうな顔をする。
「二人っきりなんだよ!」
「うん、二人っきりだな」
そう流していると小夜が
「すっとぼけて……えいっ!」
そう言って俺をベットの上に押し倒す。
「二人っきりって言ったらこれしかないでしょ……」
そう言いながら小夜は、服のボタンを一つずつ外していく。
「ちょっと待て、ストップだ」
そう言うと小夜は手を止める。
「何よ昭?」
「二人っきりといってもそれはおかしいだろ」
そう言うと小夜は
「えぇ~何で?」
「それで赤ちゃんが出来たらどうする?」
「私、昭とだったら大人の階段登ってもいいよ……?」
そう言って上目遣いでこっちを見てくる。
「この歳で父親になりたくない」
「えぇ~い、情けない奴!」
「若さ故の誤ちとか嫌だよ!」
「昭が私に勝てるとでも!?」
「俺の力は伊達じゃない!」
と何処ぞの赤い彗星と白い悪魔みたいなことを言いながら小夜を抑え付ける
そんな事をしていると玄関のチャイムが鳴る。俺は小夜を抑え付けるのを止め、小夜に
「ちょっと出てくるから待っててくれ」
そう言って、玄関の方へと走る。
「今出ますよっと」
そう言って扉を開けると
「よう、桐里」
「何だ、黄昏か」
「突然だが、遊びに行かないか?」
「珍しいな。お前から誘うなんて」
そう言うと黄昏が頭を掻きながら
「いや、それが……」
すると黄昏の後ろから、銀髪の女性がひょこっと出てくる。
「へぇ~貴方が黄昏さんの友達ですか……」
そう言ってこっちをじっと見てくる。何なんだこいつは。
「……おい」
「どうした桐里?」
「何なのこの娘」
俺がそう尋ねると、黄昏がその娘の横に立ってこう言ってきた。
「紹介するよ、この娘は……」
「白崎 朱里です。これからよろしく」
「俺は、桐里 カケルだ。よろしく」
お互い自己紹介を終えると、俺は黄昏に質問する。
「で、2人とも付き合ってるの?」
「ええ、勿論です」
白崎さんがきっぱりと言い切る。
「で、その2人が何で俺なんか誘うの?」
「いや、どうせならと思って」
「2人でデートすればいいのに」
「私もそう言いましたが、黄昏さんがそれは徐々に後からしていってほしいと言いまして」
「おいおい黄昏、そんなんでいいのか?」
「恥ずかしいんだよ、仕方ないだろ」
そう話していると、家の中から小夜が玄関の方へと来る。
「あっ朱里ちゃん!」
小夜が白崎さんに挨拶すると白崎さんはとても驚いた顔をしている。
「朝比奈先輩っ……って何ですかその格好っ!?」
服が少しはだけていて、下着が少し見えている。小夜の奴、ちゃんと整えてこなかったな。そう思っていると小夜が
「いやぁ~桐里君がね……」
と言っていた。嘘しかないじゃないか。そう思っていると
「朝比奈先輩に何をしたぁっ~!!」
白崎さんがこっちに殴りかかってきたのでその腕を掴み、腕を捻って、地面に座らせる
「やめてよね、君が本気でやって俺に勝てるわけないでしょ」
そう言うと白崎さんが
「朝比奈先輩には彼氏がいるんですよっ!」
「うん、知ってる」
「知っててやったんですかっ!?」
「やってないし、そもそも小夜の彼氏俺だよ?」
そう言うと白崎さんはきょとんとした顔をして
「朝比奈先輩、本当なんですか?」
小夜にそう聞くと
「うん、そうだよ♪」
小夜は笑顔でそう答えた
「ごめんなさいっ!そうとは知らずに勝手なことを」
そう言って素早く土下座していた。物凄く速かったな……
「まあそもそも小夜がちゃんと身なりを整えてくればそんな誤解は生まれなかったから」
「ひどいよ、桐里君!そっちから誘ってきたくせに……」
「誘ってないし、さっさと身なりを整えろ」
そう言うと小夜がションボリとした顔をし
「はぁ~い」
と返事をしてボタンを止める
「大変なんだな……」
と黄昏が俺にそう言ってくる。
「いつもこんな感じさ」
うん、いつもこんな感じだから。もう慣れちゃった。そう思っていると
「ていうかなんで桐里さんは制服なんですか?」
と白崎さんがそう言ってきた。……気付かないうちに着替えてきたかったのになぁ
「いや~これは……」
俺がどう言い訳しようか悩んでいると小夜が、
「それはね朱里ちゃん、桐里君が今日を学校だと思ってたからだよ!」
と言った。こいつ、本当のこと言いやがった!
「桐里……だからあれほど日程を確認しとけと言ったのに……」
「桐里さんは少しおっちょこちょいなんですね!」
「桐里君は私が付いてないとこうなんだから」
「うるさいうるさいうるさい!とにかく着替えてくるから待ってろ!」
「……桐里ってあんなキャラだっけ?」
「外ではクールな感じを出してるだけでいつもはあんな感じですよ♪」
「そっ……そうなのか」
「ええ♪でもそういうところも可愛いところですよ」
「さっ参考にします!」
「しなくていいから」
くそっ人が居ないのをいい事に言いたい放題言いやがって……そう思いながら、小夜たちのところに戻る
「待たせたな」
そう言うと黄昏が
「ああ、それじゃ行こうか」
『俺達(私達)の戦場に!!』
と皆でこう言いながら、俺達は出かけて行った。