少年/戦姫絶唱フェイト・シンフォギア   作:にゃはっふー

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未来「作者さん、前回のことでお話があります。私は本編でも愛されているキーキャラで、この作品でもそうだと思うんですが………」

作者「カードオープン、オリ主の犠牲。このカードはオリ主を犠牲に責任から逃れる」

未来「………いいでしょう。アサシン・パライソ、その恰好で手を打ちます」

作者「すいませんでしたっ」

アスカ「えっ………」

未来「さあ、おめかしの時間だよぉ………霊基再臨のセイントグラフ進化による、衣装変化も含めてねぇ………」

作者「すまない」

アスカ「い、いや、待、ぁ………」

椿の花が落ちる。少年の悲鳴と共に………

作者「皆さんも想像の中で、アスカくんモードパライソちゃんよろしくお願いします。本編始まります。小日向未来さん、すいませんでした」


51話・終わらない

 二学期前である。

 

 夏が終わりかけ、二学期前である。

 

「響、オレは手を貸さないぞ」

 

 夕暮れの中、幼なじみが家に自分しかいない時、土下座し、手つかずの夏休みの宿題を置く。

 

 一人の友人に力を借りようとした立花響は土下座し、大学生+αな幼なじみの力を借りようとしたが、冷たく突き放した。

 

 なぜならば、

 

「オレは前々から宿題は? そう聞いたな。力は貸していたさ、夏休み、僅かな時間ならば力を貸したさ。ちなみにオレはすぐに終わるのは終わらせたからな、切歌と調にも力を貸した。だが」

 

「すいませんお願いします、つい眠ったり、お菓子食べたり、遊んだりして時間を過ごしたのに図々しいのは承知してます。ですからっ」

 

「悪いが今回のお前の宿題は」

 

「キスと胸」

 

 夕暮れの中、静かに聞こえる町の音が、恐怖ミュージックに聞こえる。

 

 この言葉が何を意味するか、すぐに理解した。

 

「もうダメになるんなら、とことんダメになる覚悟はできたよ」

 

「さあなにからやる?」

 

 終わるのならとことん終わろうかと立花響の身を削った切り札を切る。

 

「ちなみに泊まらないと終わらないし、未来も手貸してくれないから泊まるから」

「マジか響」

 

 付きっ切りで教えながら、二人は真面目に、

 

「もうなりふり構っていられないんだよ」

「………マジか」

 

 妹達やお隣から白い目で見られながら、未来達からなぜ力を貸すか問われたが、二人して答えてる暇は無いと言って回避する。

 

 そんな日々と思っていたが………

 

 

 

 とある南米、そこで駆ける獣。

 

『敵は人と俺の技術と思われるアルカノイズを使用した軍隊だが、行けるか?』

 

「問題ない、そもそもオレの場合、響達と違う。一気に叩くのみッ」

 

 戦場に流れる三人の歌姫の中で、一人異彩を放つ剣士あり、

 

投影開始(トレース・オン)

 

 無数の剣が空へ現れ、一斉に降り注ぐ。黒と白の両刃両手の剣を握りしめ、雷鳴纏い、大地に降り立つ。

 

「さあ、駆けるぜ」

 

 

 

 歌姫の歌をバックにし、雷鳴の如く駆け抜け、飛び交う弾丸切り伏せ、重火器を持つ軍兵に対して、雷が叩き、気絶させる。

 

 戦車もいるが、弾丸が歌姫に放たれた瞬間、無数の剣が壁のように出現して、防ぐと共に砕け散ったが、歌姫達はその隙に、回避していた。

 

 そして砕けた剣が新たな剣の材料になり、空中で軌道を変え空を駆ける。

 

 モニターでナビゲートするキャロルはハッと鼻で笑う。

 

「砕けた剣が瞬時に爆発、もしくば別の剣へと変わる核になる。そして」

 

 青い歌姫と共に駆ける幻獣は吠えた瞬間、弾丸全てが破裂し、戦車に突き刺さるのは、振れた相手を転倒させる槍。

 

 四足歩行の幻獣の前足の肩に付けられた武装の一つ、そしてもう一つは絶対無慈悲の防壁を作り出す盾。歌姫を守りながら、飛翔する。

 

「さてと、そろそろか」

 

 三人の歌の中、また歌が流れる。

 

 光が吹き荒れ、朱色の髪をなびかせ、槍のように光を束ねる歌姫がヒポグリフに乗り、突撃して吹き飛ばし、巨大な城壁が生まれ、あらゆる角度から大砲が放たれた。

 

「一人でもイレギュラーだと言うのに、これはこれで」

 

「凄まじいです………」

 

 同じ顔のナビ担当者は冷や汗を流し、戦場を駆ける暴力を見る。

 

 

 

 赤の歌姫に強力な弾丸が迫る瞬間、拳の歌姫が受け止め、助けると共に、

 

「秘剣ッ」

 

 瞬時、戦車は人を斬らず、バラバラに斬られ、自身よりも長い刀を肩で背負う。逃げ出す軍兵を見逃しながら、後ろを見る。

 

「無茶するな、弾丸系はオレとヒポグリフが防ぐ。翼もあまり前に出るなって言うか、バイクはどうしたッ」

「翼にそのこと聞くのはかわいそうだからやめてやれ」

「問題ない、まだ貯蔵は十分だッ」

 

 どや顔で言う歌姫に、盾の歌姫は苦笑する。

 

 その時、空に光が立ち上り、全員が武器を構えると、巨大な飛行船が現れた。

 

「錬金術は何でもありか」

「本丸のご登場か………」

 

『貴方達っ』

 

「姉さんっ」

 

 声がすると共にヘリが三機現れるが、その前に翼を広げ、飛び上がる竜と、幻獣に乗り、盾と共に飛ぶ槍の歌姫。姉は少し寂し気に妹を見ていた。

 

 他の歌姫はヘリに乗り、空へと舞い上がる。

 

 その時、地上へ巨大なミサイルが落ちて来るが、

 

「任せろッ、この身は無限なる夢幻の担い手ぇぇぇぇぇえッ」

 

 空に咲く、七枚の花弁が咲き乱れる。

 

「『熾天覆う七つの花園(ロー・アイアス・ガーデン)』ッ!!!」

 

 その時、無数の扉が開き、無数のミサイルが放たれる。

 

「ちっ、邪魔だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ」

 

 光の渦をミサイルに巻き込みながら、無数の剣を投げながらミサイルと盾を足場に飛び交い、接近する。

 

 途中で拳の歌姫を捕まえる竜。

 

「アスカっ」

「響」

 

 静かに微笑みながら、

 

「足場になってくれ」

「うええぇぇぇぇえ!!?!?」

 

「初手にて奥義にて仕るッ」

 

投影開始(トレース・オン)ッ!!」

 

 投影候補、ザババの鎌イガリマ。その名は虚・千山斬り拓く翠の地平。

 

 二つの巨大な剣が振り下ろされ、切り伏せた後は竜はもこもこの尾を拳の歌姫に巻き付け、斬り口へと投げ飛ばす。悲鳴が聞こえるが気にしない。

 

「アスカッ、一気に」

 

「ぶっ潰すぞッ」

 

「オオォォォォォォォォォォォォ」

 

 三千世界の角度から投げ放たれる爆発する刀剣と、無限の弾丸、さらに光の槍が暴風となり、戦艦を飲み込む。

 

 一条の光が川に落ちたのを確認し、剣の歌姫はそちらへ向かい。竜はそのまま降りて、全ての武器を把握し、全て投影した刀剣で、斬り壊す。

 

 

 

「疲れた」

 

 全員同じユニフォームで、市街地を見る。テロリスト化した政府軍がアルカノイズを使う為、国連が自分達の出動を要請。

 

 こうしてすぐに動いたが、けが人は多い。

 

「それでもお前がいてくれて助かったよ」

「おかしいな、私はこの世界のサービス券がもうすぐ切れかかったから来ただけなのに………」

 

 治療に役に立つこの男は、白い髪の魔法使いのような青年。お花などを渡したりして子供達に微笑む。犯罪臭がするのは気のせいか。

 

「別に勝手に咲くからいいんだけど………」

「オレ的には無理矢理でも連れてきただけで、手を貸すのに疑問だが」

「領収書分ぐらいは手を貸さないとね」

「お前ホント台無しだなッ」

 

 経費で落ちなきゃ自分が肩代わりに出さないと………

 

 そう思いながら、本当に真剣な顔で聞く。

 

「この世界のことだぞ、関わって平気か」

「あっいや、だいぶ貯まってるから。その分は働けってアルトリアに」

「オレのシリアス返せッ。ってかマジで平気なのか!!」

「平気平気。別にいまの私はそんなに力使えないしね。普通に呼ばれるよりも使えないから」

 

 そして車に乗り、本部へ帰ることになるが、

 

『ご苦労さん、しかしパヴァリア光明結社。まさか軍事兵器として頭がガキのような奴に売り飛ばしてたとは。嫌になる』

 

 キャロルは忌々しく吐き捨てる中、キャロルはパヴァリア光明結社について全部話したが、表舞台から隠れて暗躍する錬金術師の集まりとしか覚えていない。

 

「キャロル、それ以外は」

 

『俺は記憶の消費も使いながら錬金術を使っていたし、あの結社はなぜ俺に力を貸したか分からなかったが、利用してやるとしか、当時は考えていなかった』

 

 そう言いながら、最低限の記憶はあるが、ほぼ記憶の消費で使ったキャロル。そう言いながら分かるのは錬金術師の集まりぐらいしか思い出せないし、そこまでの関係だった。

 

『念のため、マリアにも俺の調査をしてもらったが、やはりその程度だ。アルカノイズの製造で、まだ動きがあるだろうから、いまは休め。リンカーが少ないいま、動ける奴は限られてる』

 

「じゃ、私はかえ」

「アヴァロンに帰るのなら送りましょうかマーリン?」

 

 鈍器を構えるセレナの問いかけに、なぜかアルトリアを思い出すよと叫ぶマーリン。ずるずる引っ張って、手ごまとして用意しておく。

 

 

 

 本部でシャワーを浴びて、すでに出て待っているアスカ。女子組はまだであり、緒川がお疲れ様ですと、マーリンの監視をしていた。

 

「錬金術師の集まり………あまりいい記憶も記録もないな」

「まあ、魔術師もあまり変わらないからね。こっちもあっちも真理の探究かな?」

「パラケルスス、アヴィケブロン、魔術師だが、例を挙げれば切りが無い」

「あっははは、私も含めてろくでなしだからね」

 

 そんな会話の中、少しばかり睨む。

 

「それで、投影魔術のように、抑止力使う俺はどういう扱いだ?」

 

 女性陣がシャワー室にいる間、それを聞いた。あまりに無差別に使う力、それは投影魔術の掛け声で使うが違う。

 

 投影魔術はよほどの使い手以外、ランクを下がってしまう、贋作を作る魔術だ。だが自分はほぼ違うのだ。

 

 贋作であることは大前提であり、そして本物にはない機能が付いた状態の物を取り出す。

 

 それににこやかに微笑みながら、

 

「問題ないよ、君が限界を超えて死のうと関係は無いからね。結局、君はそういうもの、ってことなんだよ」

 

 そう聞きながら、静かに考え込む。

 

 本当のことを言っていながら、言わないような性格の男だから、全てを信じない。

 

 なにより、投影魔術のような掛け声をすると、取り出しやすいと思う。思い込みの所為かもしれないが、やはり自分の力が分からない。基本は理想の抑止力だろうが………

 

(それを考え無しに使い続けて問題ないか、あいにくと無駄死にだけは回避しないとな)

 

 さらにそれで問題が持ち込まれても困る。それには警告をこいつはするだろうが………

 

「飲み物取りに行きます、マーリンさんは」

「いいね、できれば香りのいいワインを」

「それはだめです」

 

 にっこり微笑みながら、緒川さんと共に去る二人。

 

 ほぼ行き違いの中で、響達も来る。

 

「疲れは残ってないな」

「問題ないデスっ」

「リンカーが無くったって、最低限フォローするからねアスカ」

「ああ。響、クリス、翼、奏さんもセレナも。無理するなよ」

「それは貴方でしょ、あんなに武器作り出して」

 

 そうマリアが呆れる中、問題ないと告げる翼。

 

「用意してもらったブラも、前より動きやすい。問題ないぞアスカ」

「動きやすさと簡単な洗いでいいように買ったもんだからな」

 

 その時、防人の一言で数名から瞳から光が消えて、少しひと悶着があった………

 

 

 

 新たな軍事拠点、化学兵器を作る拠点へ、周辺の被害拡大を抑えて制圧。セレナと奏は待機命令。四人での行動。

 

『響達が動いたら動けよ』

 

「えっ」

 

 すでに暗殺者のように周辺の軍兵は装者にならずに制圧、その時、響の歌が響き渡る。

 

 少しキャロルから呆れ声が聞こえたが、すぐに動く。

 

 

 

 投影し、引き出すは無銘の守護者。弓矢を引きずり出し、弾丸のように乱射する。

 

「投影する矢はフルンディング、ゲイ・ボルグ、カラドボルグッ」

 

 弾丸の乱射をし、紅い矢は軌道を変えノイズを穿ち、赤い猟犬は銃器を食らい、カラドボルグは如何なる防壁を穿つ。

 

 化学プラントだが、途中から敵味方問わずノイズが動き出すが、それでも、

 

「借ります影の女王ッ」

 

 禍々しいほどの紅が身体から放たれ、槍を形成する。

 

 それをただ投げ打つ。

 

「『映し身・貫き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルグ・オルタナティブ)』ッ!!」

 

 何度自分へ(・・・)放たれた槍の魔力を使い、制圧し出す。

 

 まだ取り出し、紅の槍を構えながら、静かに疾駆する。

 

 

 

「軍人は重火器破壊して捕まえたと」

 

『ともかくそっちはそっちに集中しろ。こっちはこっちで任せろ』

 

 そう妹が静かに告げた。

 

 こっちもそうだが、まだ暗躍する者がいるため、ナビゲーターの友里さんや藤尭さんも動く中、そっちにマリア達が動いている。

 

 あれも………

 

 

 

 ――どうもあれです

 

 

「それで気づかれて動くか、やれやれだね」

「いいからちゃんと働いてくださいよっ、司令さんがあなたの領収書片付けるんですから!!」

「セレナそろそろよ、準備なさい」

 

 その時巨大な蛇? らしきものが見知った二人に襲い掛かろうとしていた。

 

 しかもあれは………

 

(やれやれ、まったく)

 

 それでは、王の話をしようか。

 

 車をそのまま激突させ、月下の下に、五人の歌姫と、一人のろくでなしが現れた。

 

 三人の錬金術師達の前へと………




マーリンが初めからいると言う事態に疑問に思うアスカ。錬金術師が出したものに、マーリンは呆れながらも、働くと言う選択肢を選ぶという姿勢。

物語にイレギュラーが混じり、変わり果てた世界で、いまイレギュラーは新たな物語を作ります。

それでは、お読みいただき、ありがとうございます。

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