興味ある方は見てください。お手数をかけてしまい、申し訳ありません。
それでは、そろそろ終わりを迎えかける番外編です。どうぞ。
【諸君、私は、来た】
そう言いながら、何名かに囲まれたそれは天に吠えた。
【そして宣言した。ならば後は、実行あるのみ】
そう静かに叫び、蠢く業。
カルマがいま、動き出す。
【ふっはははははははッ!!】
――龍崎アスカ
「なんでいるんだよ………」
そこにマーリンにより、都合よくされたらしく、同時に存在する、同じ魂を持つ者。
天文台の魔術師、藤丸立香と、ラーマとシータが合わさったような少年?だった。
もう魔の手が伸びてる。
「おお、可愛いなお前~」
「あ、あのっ、む、胸が」
「小さいんだから気にすんなって♪ 男か? このこの~」
「うぅ………」
現代服着ているが、少年らしく、奏さんに可愛がられている。カルデアでもああらしく、少し、家出に近い形で避難したらしい。
「最近女性サーヴァントがね………怖くて、長く寝ていられないよ」
「マジか、何人?」
「旦那さんがいる人と子供以外、恋人とかの視線でね、マイルームっていったい………そう言えば君の所為で、魅了効いてないのがバレて、一度本気で食われかけたよっ」
「悪い」
「一言っ!?」
どうもカルデアではシグルドと呼ばれる時もあれば、ジャンヌオルタが独占しようとしたり、子供認定されたり、スカサハなどの大人な人には色々狙われたりする。
男もまあ、新選組にいつの間にか入っていたから、ノッブが色々騒ぎを起こしたり、気のせいか物理的にも強くなるなと思いながら、
「ジークフリートでブリュンヒルデは回避しろ、バレたら死ぬぞ」
「真顔で言うのかッ、ということは」
「マジだから言う、アルトリアズは」
「それは無銘の俺が生贄になるから、ライダーでも現れてね」
「ついにライダーで出て来たか、オルタ?」
「オルタオルタ」
「無事」
「………」
顔を伏せたので伏せたおく。下手をすれば明日は我が身だから、アルトリアイフに交換性で突き合わされているらしい。
アーサーは無事で、イグニスくんは、いまのように奏系に可愛がられる。
「マリーとかにも可愛がられて、まあ心配なんだけど」
「マリーか………」
「最近は武則天とか、小さな子と一緒が多いけど、なにか未来は妾のものじゃとか言うし………」
「知らない子だ」
「最近だとパールヴァティーさんが来たら、エミヤが泡吹いて倒れて、いまここにいるんだ。あの人もイグニスくんを可愛がるから」
「………………………………………ああうん、そうか。イシュタルとパッションリップ達、せめてこの中に似てるか」
後者に似てると聞き、エミヤに胃薬か休暇を上げてやれと言っておく。ただ奏系はベットに連れて抱き枕にしようとするので、どうにか止めている。やめてやれよ。
「あー気持ちわかるわ~なんか寒い日は持って行っていいだろ?」
「は、恥ずかしいです………」
「お姉ちゃんと呼ぶデス」
「お姉ちゃんだよイグニスくん」
そんなことを言いながら、ここは夏場でも寒い山奥では無い為、かき氷を作るアスカ。
ぶっちゃけ、その為に集まってたところにこれなのだ。
「………かき氷はやっぱり湧き水からの自然氷が一番だな」
そう言い、わざわざ高いお金を使い、贅沢している。無論、司令室にいる人達分用意してるし、みんなシロップかけたりして食べている。
「おいしいデス~」
「うんめぇなかき氷」
「風情があるね~」
「けど、湧き水はどうやって凍らしたの?」
「キャロルに頼んだ」
「キャロルちゃんが私達の為に」
「るっさいッ、暑いから俺だって氷菓子食いたくなるんだよっ」
そんな話をしながら、シロップを確認しながら食べている。オレはブルーハワイ味、なかなか果物味がしていいなこれ。
まあやりたかったのは、
「ほらエルフナイン」
「あ、アスカさんの舌が青いですっ」
したかっただけなんだけどね。
しかし市販のもんでも意外とうまいな。
「………ん?」
なにげに有ったからこれにしたが、確かにシロップの入れ物だが、こんなん買ったか?
そう思った時、遅かった。
――???
「えっ」
響を始め未来、装者と、藤丸立香は驚いた。司令室は震撼する。
それは、
「にゃ、にゃにが………」
「にゃ?」
舌足らずなしゃべり方をする、ローズピンクの小さな少年と、赤い髪のぶかぶか服のより幼くなった少年が現れ、全員が青天の霹靂。そして瞬間、調が攫う。
だが次の瞬間、セレナが前に出て阻み、後ろに下がる前に未来が確保すると同時に、響が確保して掲げた。
「アスカが幼くなったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「………なんでさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「さあ、お着換えの時間だよアスカ………」
「持って帰りたいッ」
「セレナ落ち着いてっ、小日向っ、その女物下げなさいッ。奏はイグニスくんを連れ帰ろうとしないッ!! 切歌調タック組もうとしないでッ。クリスは彼らに合う服を早く持ってきてッ」
「ツッコミがおいつかねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
クリス、マリアは翻弄され、翼、奏に対して、守れなかったと呟き、少女になったアスカが、久々に短パン装備で女装した。幼くなって。
巻き込まれてイグニスくんも、可愛い少女にされた。半泣き目でおどおどして、奏は満足そうに二人を撮る。
未来は、
「可愛いよ、可愛いよっ、可愛いよッ。絶対可愛いよ!!」
「未来やめてっ、アスカの食べかけのかき氷を食べさせようとしないでっ」
響を押し倒し、息を荒くした未来がアスカの食べかけを食べさせようとして、クリスが叩く。
調とセレナは、
「可愛いよ、今日から調お姉ちゃんって呼んでねアスカ」
「これからは面倒を見ますから、安心してねアスカくん」
「今日からお姉ちゃんデスっ」
「戻す気が無いと言う事実に絶望したッ」
そんな光景に、奏は、
「今日からあたし、アスカの姉になってこいつを育てる」
「奏ッ!?」
「元に戻す方法を見つけなさいッ」
とりあえず存分にもみくちゃにしてから、いろんな仕事を終えて、司令として戻った弦十郎によって冷静になる装者達。
ちなみにその時のアスカ達は、もふもふしたペットをもふもふする園児レベルでもふもふされ、真っ赤になったり、青ざめたり、色々ありました。
「ここはもうお嫁にいけないと言えばいいのかな………」
「翼がもらってくれるから安心しろ」
「少しは俺達の気持ちが分かったか」
奏とキャロルがそう言いながら、マリアは大きく咳をする。
「ともかく、これはいったい………」
そう疑問に思いながら、ブルーハワイ味のかき氷を見るマリア。
そこに、
「無事ぐふっ」
突如現れた英霊を右フックで吹き飛ばすセレナ。だが心なしか幸せそうな英霊、ランスロットセイバーが現れた。
「無事か、マスターと龍崎アスカ殿………」
「まずテメェが無事じゃねぇよな」
「またですか穀潰し、今後こそ英霊の座から消し去ってあげます」
「落ち着くデスセレナっ」
「まだ罪状聞いてないっ」
「私は何もしてませんよっ」
そんな中、ランスロットの話では、謎の特異点が現れ、数名のサーヴァントが行方不明。
もしかすればアスカに変化があるかもしれないからと、動かせる者を動かしたらしい。
「なぜ貴様だ」
「娘からもそう言われたが、私がメンバーの中で一番戦えるし、世に言う二軍と言うものだからとしか………」
「マシュさんのことを娘と言うなッ!! 私達の中にあなたの血なんて流れていません穀潰し!!!」
「落ち着いてセレナ、セレナにもマシュにも流れてないよ。流れてるのはアーサー王の娘として育った王妃の娘と、ギャラハッドさんだけだよ」
なにげに奏に膝に乗せられているアスカ達であり、とりあえず、インカムがあるらしいので受け取ると、映像が現れる。
眼鏡を付け、少しだけ前髪で素顔を隠す少女。マシュだ。
『私達は貴方だけは親と認めません』
「マシュ落ち着いて」
藤丸立香も、ともかく話を聞きながら、アスカは少し前のめりになるが、すぐに奏が抱きしめる。後頭部に柔らかいものが当たるのだが、恥ずかしいのに、わざとだ。何も言わないぞ。
そうしていると、響が、
「ランスロットさん」
「なにかな可愛らしいお嬢さん」
「その糸はなんですか?」
「………や・ら・れ」
「テメェはまたかッ」
言わせる前にそう叫ぶと、空間が割れ、無数の黒い何かが現れた為、すぐにセレナと協力して、ランスロットを叩き込む。
『ナイスですっ』
マシュから褒められたが、
「!? まだだっ」
瞬時に足元が黒く染まり、浮遊感が、
「アスカっ」
響が手を伸ばすが届かず、オレの視界が黒く染まった。
目が覚めると、ベットの左右の柱に、手足がロープで繋がれている。
「な、なに」
「目が覚めたか」
そう言うクリスは、目の奥に光は無く、裸だった。
すぐに目を閉じようとするが、無理矢理目を開かせ、布団をかぶる。
「お前、私のこと、どう思う」
「なに言ってるのクリスっ、いまはそんなこと言ってる場合じゃないよ!!」
そう言った途端、
「そんなこと? アハ」
そして狂うように笑いだし、静かに馬乗りになる。
「そんなこと、私が今までどんな気持ちだったか知らずにそんなこと? ふざけるなッ」
そう言って、静かに女物になった服を引き裂く。
「く、くり」
「もういいッ、いままでそんなことされたりしたこともなかったし、できればちゃんとした手順でされたかったがもういいッ」
「や、やめ、やめてっ」
「るっせぇ!! いまからお前はパパになるんだよッ」
そしてスカートの中に手を入れられる感覚と共に、視界が塞がれた………
「はっ、夢………どんな悪夢だ」
そう思った、変な夢だ。手足を動かそうとしたが、
「あれ?」
夢の中と同じ状態であり、そして、
「! す、スカートの中」
少しスース―する。短パンが、無い!?
そうして少し足をそろえ、なんとかしようとするが、
【いいね、その顔、その反応。視聴率がうなぎ上りだよ】
その声がする方を見ると、短パンを掲げ、玉座に座る。一つの存在。
「お、お前は」
【そう、君は知っている。FGOをしていた君ならば、私を知っている】
「リヨぐだ子っ!?」
スポットライトが当たると共に、ワイン片手に現れた人類悪(笑)は、
「そんな可愛らしい格好をしておきながら、中身は短パンなぞ私は許さん。これは素材として活用させてもらい、脱がせている時の叫び声は私のアラームに使わせてもらおう」
「なに叫んだ自分っ」
そんなことを言いながら、リヨぐだ子は、令呪を構え、静かに呼び出す。
セイバー武蔵、ライダーメイヴ、キャスターメディアが現れた。
「我が鯖は、本来別平行世界のカルデアにいるものだが、此度の聖戦に参加するため、こちらの軍勢に回った」
「な、なんだと」
「無論、この後滅茶苦茶にしていいと、私は認めている。その時は18になるが」
「やめろよッ!!」
「やめないよッ!!」
そして青い色の薬瓶を見ながら、その色に覚えがあり、金色の杯がある。それは、
「まさか」
「君の考える通り、私は聖杯のバックアップを使い、若返りの霊薬を、ブルーハワイと交換して用意したのさ」
「なんでブルーハワイっ!?」
「もっと特別な品もあるよぉぉ、君用に魂の耐性をぶっぱする為に、この私が聖杯を使い作った、ストロベリー味のかき氷を用意しておくよ」
「なにか仕込まれてそう」
「食べればもう頭の中が真っ白、なにされても大人しいよ武蔵」
「………」
静かに口元を釣り上げる武蔵。っていうか全員がぐだ子と同じ位置に来て、パンツを隠す。
その様子を愉悦に見るぐだ子。
だが、
『残念ながらそこまでです、平行世界の先輩』
そう告げると共に、光の槍が全てを壊す。
「ぬっ、槍トリアか」
『違います』
「アスカ、無事かっ」
「奏っ」
「お姉ちゃんと呼べッ」
「真顔でボケんなッ」
だが衝撃で拘束が外れ、急いで走る。
「はあ………はあ………男の娘、走る姿」
その時、炎の矢が無数放たれる。それと共に、左右対称の黒白、中華の比翼が放たれた。
それは、
「すまない、戦えるサーヴァントに来てもらうのに時間がかかった」
「クロエちゃん登場」
「メルシィ、頑張って開拓するよ」
「ぐだ子のサーヴァントっ!?」
「いや、FGOを一部知らないことになっていたな。あれは私が生み出し、失敗した幻霊、ポール・バニヤン………私のロリっ子だ」
「まだ言うかっ、この子は俺の、俺達の仲間だッ!!」
「解体するねおかあさんっ」
「ジャック、オレのジャック!!」
「君も落ち着けっ」
アリスもいて、クロエは唇を舐める。
「援護よろしくね♪ イグニス」
「はい、任せてくださいクロエさん」
「………そのあと、ぐふふ」
「敵は身内にいるって辛い」
「頑張りなさい」
マリアが藤丸を励ます中、幼いプラス少女服のイグニスを見た瞬間、全てを斬り払うのは、二刀流最強の剣士、武蔵だった。
「武蔵よ、手に入れたくば、戦うのだ」
「はいマスター………」
「せっかくの可愛い勇士ちゃん♪ たっぷり可愛がってあげなきゃ♪」
「ジャック、バニヤン、ライム、イリヤ、クロエ、イグニス。装者達の援護だ」
「来るわよマスター」
巨大な剣、天ノ逆燐が放たれるが、ぐだ子は、
「無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァァァァァア」
その時、巨大な盾が剣を防ぎ、それにモニターのマシュは驚く。
「短パンこそ、至高の一品」
「彼女が、我らの最強サーヴァント………中の人マシュだ」
「なかなかいいチョイスです、ですが絶対領域の無いのがマイナス点です。イグニスくんは絶対に持ち帰ります」
そう言いながら、盾を構え現れたマシュ。モニターのマシュは何も言わないが、同じマシュだ。いや違う。
「君達か、異世界の歌姫、装者達よ」
「三等身の人っ!?」
「貴様が全ての元凶かっ」
翼の問いかけに、静かに笑う。
「私はね、全てのユーザーの代わりに運営と戦う者。リヨぐだ子」
「運営?」
響が首をかしげるが、それに笑いながら、
「知っているぞシンフォギア装者。小日向未来やグレビッキーなどで、ユーザーから金をむしり取り、そのメモリアルで多くのガチャ勢を生み出す所業を」
「???」
「新参者がっ、真なるガチャ勢たる我に戦いを挑むとは、いまこそ我が力を持って、レアリティ5を超えた、6を我が手で生み出してくれようっ」
そう言い、武蔵とメディア、メイヴが構え、マシュが静かに構える。
「そしてその後、アストルフォきゅんを呼び出して、ロリアストルフォきゅんやイグニスきゅん、ロリイグニスきゅんとのからみ。このまま18へと進化させる」
「なんだか分からないけど、そんなことはさせませんッ」
「アスカは下がってろっ、ここは私達らがやるッ」
というわけで下がる。だって後衛の方がいい。
弓矢を取り出し、剣を矢に変える。クロエも側に来て、イグニスも矢を構える。
結果、まあ簡単だった。
武蔵もメイヴも、遠距離攻撃に耐えられなかったが、武蔵は満足そうに倒される。
だが中の人マシュの鉄壁の防衛が、リヨぐだ子を守っていた。
しかし、響の一撃が放たれる。
「くっ、ショタ鯖の為にも、ここは耐えきるッ」
「アスカ達は渡さない」
「アスカをより幼くして、可愛がろうよ。いまならベビー服もあるよ」
「………そんなことはさせないッ」
間がある気がしたが気にしない。
結局全ての攻撃は受け止められなかった。
「これがビッキーかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
引き飛ばされる元凶は、悲しみの中に消し飛んだ。
こうして全てが、
「えっ」
「いや、君の耐性の所為で、解毒薬が役に立たない。一日はそのままだね」
「母上っ、解毒薬を返してください!!」
「………」
マーリンからそう言われ、イグニスは可愛がりたい母心故に、解毒薬を飲ませてもらえない。その時背後から、未来がそっと抱きしめて来る。
耳元で静かに、
「おめかしの時間だよ………」
「………」
その後の記憶は無く、みんなが何か頬を赤くしている。
記憶を閉じ込めて、こうして事件は、
【………私は要望有る限り、アスカ・リリィ達の為に、また舞い戻る】
そう言い、瓦礫から這い出るリヨぐだ子だが、その背後に、
「くすっ」
「えっ?」
紅蓮の炎が集まりながら、リヨぐだ子の背後に、
「あなたはきよ」
言い終える前に、全てが炎に飲まれる中、静かに微笑む。
白い着物姿の少女は、静かに映像データだけを懐にしまい。
「ああ可愛い………私の、私だけの魂、旦那様♪」
そう静かに告げながら、炎と共に消えていく………
最後に特に意味は無いです。こえぇぇ………
レアリティ6、アスカ・リリィとイグニス・リリィ。
欲しい人いますか? いてもカルデアにお迎えはできません。
そして最後に登場した英霊は………
「最後の希望………この力、確かに言葉通りの強さでした」
倒れた彼の為に、救急車をスマホを取り出して連絡しておく。
「次は風に愛された街………花嫁修業。まだ強くならなくては。ふぁいと、おー」
そして闇夜の中に消えていく。
それでは、お読みいただき、ありがとうございます。