少年/戦姫絶唱フェイト・シンフォギア   作:にゃはっふー

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四期終わりました。どうしよう。

その辺りの相談や、グレた響ちゃんの物語を思いつく作者です。何個シンフォギア作品似たの作る気だ自分。

とりあえずいまはこの物語を楽しんでください。

アスカ一人酷い目に遭わすから駄目なんだ。


番外編・ハロウィンパニックシンフォギア

 それはある日のことでした。

 

「ん………」

 

 母親になった人から送られた、エルフナインとお揃いのパジャマを着ているキャロル。

 

 けして響には見せないと心に決め、隣のベットで寝るエルフナインを見る。

 

 そして異変に気づく。いまなら包丁の音、朝食のいい香りがするはずだが、それが無い。

 

「アスカ?」

 

 そう首をかしげ、すぐに兄の部屋に入ると、

 

 知らない男性が上着がずたずたで震えながら体躯座りしていた。

 

 とりあえず錬金術をぶっ放したのは悪くないはずだ。

 

 

 

 彼の名前は藤丸立香。カルデアと言う平行異世界、魔術師と言う組織に関わり、天文台の魔術師として、英霊達を纏め、人類史を守った者。

 

 多くの英霊と契約し、ホムンクルスの少女と恋仲である彼は、龍崎アスカの前世とされる。

 

 彼がいる限り、アスカは眠ったままであるらしい。

 

「それで、君はなぜここに?」

 

 風鳴弦十郎がそう聞くと、彼は静かに、

 

「俺の世界では、いま十月で、ハロウィンが行われてます」

 

 急な話に、集められた全員が首をかしげた。小日向未来もいる。

 

 だがセレナだけが、

 

「ハロウィンッ!? いまそんなことになってるんですかッ」

 

 というリアクションに、全員が驚く。

 

「お、落ち着きなさいセレナっ。なにをそんなに驚くの?」

「落ち着けません姉さんっ、ハロウィンですよハロウィンッ。英霊達が悪戯と称し、マスターを食らうと言うイベントデーですよっ!?」

「そんなイベントじゃねぇぞハロウィンはッ!!」

 

 クリスはそう叫ぶが、藤丸は震えている。

 

 それに、

 

「そう言えば令呪はどうしたんですかッ、まさか全て使い切ったんですか」

「そうしなきゃ、キャス弧にね………今頃令呪が切れて、活動を再開してると思う」

 

 それに青ざめるセレナ。響達はハロウィンが違うイベントになっているため、理解が追い付かない一同。

 

「ハロウィン、お菓子をくれなきゃ、パパになってもらうぞと言い、マスターに襲い掛かれる日………全ての女性サーヴァントがみな、マスターの寝室へと向かってくる、イベントです」

「違う違う違う絶対に違うッ」

「せ、セレナ? 真面目な話をしてるのよ」

「私は至って真面目ですマリア姉さんッ」

 

 そんな中、藤丸立香は語る。

 

 ただの剣士、現在青のセイバー以外のアルトリア達に攫われ、行方不明。

 

 プロトアーサーは、その聖剣で必死に逃げ、現在行方不明。

 

 イグニスくん、カルデア絶対会議の中、彼は手を出さないことになるが、武蔵が血走った目でコスプレした彼を見ていたらしい。

 

 自分、もはやその他大勢。

 

「ですからここに匿っていただきたいんです………オルタまで動き出して、もう安全な場所が無いんです」

「それは………しかし、君がいると、アスカくんは眠ったままなのだが」

「それは困るデスっ」

「そうですよっ」

「だが、彼を帰せば」

「喰われます」

 

 セレナのその言葉に全員が黙り込む。

 

「子供はサーヴァントの身体ではできませんが、彼はおそらくぼろぞうきんになります。確証を得て言います。彼は味の無くなったガムになっても食べられ続けて朝日を拝めず、食べられ続けられ、飽きることなく食われます」

「そんなにかッ」

「ケルトとギリシャ、ローマをなめないでくださいッ、彼らは両方いけるんです」

「………ヘラクレスはずっとイグニスくんのコスを静かに見てるから、警護隊はそっちを守るためにね。俺がフリーになったから、全員動いて」

 

 そう力無く笑う。

 

 だがその時、

 

「マスターぁぁぁぁッ」

 

「その声は」

 

「マス」

 

 瞬間セレナは聖詠を口にし、即座に撃退する為、光速回転する盾が撃退した。

 

 ランスロットは吹き飛び、壁にめり込み、蹴り踏みながら、その首筋に刃を向ける。セレナの盾は彼女と違い、刃物も付いた便利品なのだ。

 

「死になさい穀潰し」

「ま、待ちなさいっ。いや、この親を親とも思わない視線と、この肉より骨に響く重撃は………」

「待ってくれ、ランスロットセイバーは味方だよっ」

 

 藤丸と共に、セレナは奏とマリア、翼が羽交い絞めにして止めに入る。

 

 トドメを刺そうと、セレナは抗う。

 

「放して姉さんっ、あんな奴が父親だなんて、あの人が可哀想ですっ。ギャラハッド卿と共に、あれに引導を渡しますッ」

「セレナ落ち着いてっ」

「あれは女の敵ですっ!! もう二度と女性に手を出さないように、奴の剣を叩き折りますッ!!」

「それだけは勘弁してくれッ」

 

 セレナの憤慨にマリアは気を失いかけたが、すぐに気合いで持ち直し、ランスロットはマスターである藤丸立香の前にひざをつく。

 

「マスター現状カルデアは、お菓子をくれてもマスターに悪戯するぞと言う状態で、マイルームはすでにそのようなことができるようにBBなどが改造し、黒髭を初めとした男性サーヴァントは霊基を破壊してます」

「………マジか」

「令呪がすでに使われていると知られてますから、ジャンヌオルタなどが動いています。イグニス君へ戦力として、我が青の王が。他の王は、剣士殿を連れています。羨ましい」

「おい最後ッ」

 

 セレナがドスが聞いた声に、マリアが一瞬ブラックアウトしたが、すぐに切歌と調の声から生還する。

 

「ちなみにイグニスくんの方は平和そのもので、マシュと仲良くハロウィンパーティーしてます………なぜか、バーサーカーの私もいて、イグニスくんへクロエやイリヤがいるため、アサシンの彼がそっちの支持に出向き、司令塔が無く、現状マスターを守る人はおりません」

「ヘラクレスがそっちにいるから、戦力を割くしかないからな………」

「ガウェインは野菜を全てすり潰し、料理の準備などしてます」

「なにしてるんだよッ」

 

 頭を抱える中、現在動けるサーヴァントで戦力を整えるしかないと、書類を見始める中、

 

「あの~」

「ん、なにかなお嬢さん」

「この糸、なんですか?」

 

 響がランスロットに付いている糸を見ながら、それに全員が固まる。

 

「や・ら・れ・たッ!!」

 

 瞬間、炎が空間を壊し、ランスロットは、

 

「マスター私の後ぐふっ」

 

 マスターの盾になろうとしたランスロットだが、背後を見せた瞬間、セレナが背中を貫いた。

 

 そのまま黄金の粒子になる様子に、満足そうな顔をする。

 

「ふう」

「すいません、あれは俺の戦力なんですけど」

「すいませんすいませんすいませんすいませんっ」

 

 マリアが謝りながら、ピンクの、アスカによく似た彼が現れた。

 

「アスカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁお菓子をくれても、いただくよぉぉぉぉぉぉぉ」

「テメェかアストルフォォォォォォォ」

 

 今度はクリスが聖詠を歌い、ギアを纏い、銃を乱射する。屋内です。

 

「あっははははははは、アスカも連れていくぞぉぉぉぉぉぉ」

「アスカは渡さないデスローマの赤い人っ」

「大人しく来なさいッ、そしてパパになるのよ貴方はッ」

「オルタッ、自重して!!」

 

 

 

 こうして藤丸立香は攫われかけた。だがステラと叫ぶ人の決死の一撃で、大半がダメージを負い、その隙に戻り、向こうで整えますと言って帰る。

 

 ステラと叫んだ人は黄金の粒子になったが、どうにかなるらしい。

 

 そしてアスカは、

 

「彼は明日まで眠ったままだから、それは許してくれ」

 

 アーサー・ペンドラゴンが、騒ぎが終わり、ゆっくり現れた。彼は初めからここへ逃げ込んでいたらしい。

 

 それを聞いてから、

 

「それじゃ、不肖ながら私がアスカの面倒見るデス」

「切ちゃん、私が面倒見るから、切ちゃんは休んでて」

「いえ、ランスロットさんを殺した私が反省の意味を込めて、アスカさんの面倒を」

「君たちも自重しなさい」

 

 司令の一言により、静かに大人しくなった。

 

 それを見ながら、奏が面倒見るのだが、その時、ふとっ思った。

 

「………あたしらの世界でも、同じこと起きないよな?」

 

 そう奏が呟き、まさかなと首を振る。

 

 

 

 カルデア不可侵条約地区。

 

「クロエ、イリア。さっきからフードの人が自分のことを見るんだけど」

「気にしてくていいわよ、ほら、こっちに座って♪」

「クロエ、少しは自重してっ」

「イグニスくん、ここが空いてますよ」

「マシュさん………」

 

 母父はその様子に、少し困るのであった。

 

 

 

 そして、

 

「アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」

 

「なんでここに来れるの!?」

 

「愛ですッ!!」

 

「愛怖いなッ」

 

 グランド・セイバーの領域に、迫る英霊がいた。

 

「まだ足りない、ですけどあと少し、あと少しですよ旦那様ぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 ハロウィン、それは恐怖のイベント。

 

 お菓子を用意するより、隠し部屋を用意しなければいけない日………




セレナ「あれは破壊していい文化です」
マリア「妹の知らない一面が………」

活動報告で方針を決めたいと思います。興味がある方は見てください。

それでは、お読みいただきありがとうございます。

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