少年/戦姫絶唱フェイト・シンフォギア   作:にゃはっふー

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番外編のネタが無い、四期またえれぇことになった。神の力とか引きずり出すなよパヴァリア光明結社ッ。アスカ絡めるとネタがえれぇことになる。

とりあえず番外編一つを投稿、活動報告を更新します。

ギャラルホルンネタ作らないといけないかな? ではどうぞ。


番外編・平行世界の装者達

 ギャラルホルン。平行世界と平行世界を行き来する聖遺物。

 

 これにより、向こう側からのお願いで、

 

「というわけで、二日三日よろしくお願いしますっ」

 

 データ取りの為、比較的安全な平行世界として、自分達の世界に六人の装者が訪れた。

 

 本来なら全員はよほどのことが無い限り、元の世界が危険なこともあるのだが、多くのデータが至急必要と、向こうのエルフナインが判断したため、六人全員が来た。

 

「ようこそ異世界の装者たちっ」

 

 対するこっちも歓迎ムードで出迎える中、料理を作るオレ、龍崎アスカ。

 

「………クリスちゃん、龍崎さんってほんと」

「わざわざ服装で分かりやすくしてるのに間違えるな異世界のバカ。そして言うなよ、言うとキレるぞ彼奴」

 

 立花がクリスと雪音を間違えて話しかけ、未来がため息をつく。響はどこの世界でも手のかかる子らしい。

 

 料理をしながら、月詠は静かにその様子を見たりして、関心している。

 

「凄い上手だね」

「うん、アスカは料理上手。アスカが作る物なら、切ちゃん好き嫌いしないんだ」

「帰る前にレシピ教えてもらおう」

「うん、おすすめ」

 

 そんな話をする家庭的な装者。

 

 そして、

 

「デザートできました~向こうの姉さんも食べてください」

「ええ、いただくわ」

 

 そう言い、平行世界で生きていた妹から料理をもらう姉がいたり、

 

「こっちの翼も細っぽいな、ちゃんと飯食わなきゃ、死んでも死にきれないからな」

「そ、そんな意地悪言わないで」

「いや構わないよ。私からすれば、このやり取りはな………元の世界で心配せないよう、ちゃんと食事をとるよ」

 

 そんなやり取り、

 

「キャロルちゃ~ん~」

「来るな」

「そんなこと言わないでよ~このお肉おいしいよ~」

「こらっ、無理矢理食べさせ、ムグっ」

 

 平和だな~………

 

 と思っていた時期がオレにありました。

 

 

 

 基地内でのお泊りの際、平行装者達は戦慄していた。

 

「せ、先輩の部屋が、綺麗だと!?」

「そんなことってあり得るのッ」

「これが平行世界デスか!!」

「びっくり………」

「皆が私のことをどう思っているかよくわかった」

 

 全員が装者用の部屋、彼女達からしてもよく使う部屋が、綺麗なことに、驚愕していたが、少しだけ言いにくそうに隅にいる翼。そして装者達。

 

「いや、こっちの翼も片付けできないぞ」

「えっ、だけど、翼がいれば一部が分かりやすく、翼のスペースになる場所が見当たらないわよっ」

「マリア………」

 

 風鳴が遠い目をする中、翼は静かに、

 

「その………」

 

 その時、部屋をノックするアスカが現れ、紙袋を持って入る。

 

「ん、アスカか」

「翼、明日は一日日本回るんだろ。ほら」

「ああいつもすまない………ああ、そう言えば頼んでいた下着は」

「ん、ああほれ。買って洗ったのがこれだ」

「ああすま」

「待て平行世界の私ッ」

「ハッ、しまっ」

 

 ついいつものやり取りをして、紙袋を取る翼。アスカも?マークだが、しばらくしてハッとなり、逃げようとするが、奏が首根っこ掴み、切歌、響が取り押さえる。一人だけ逃げ出すことは、許さない。

 

 そして真っ赤になりながら、わなわなと震える風鳴。

 

 彼女側の装者が中身を確認し出す。

 

「下着デス」

「まあ他に衣類あるけど………マジか平行」

「男の人、緒川さんだけじゃなく、龍崎さんまで………」

「デース………」

「うっ、うわあぁぁぁぁぁぁ。へ、平行の世界の私っ、それでも剣、防人かッ!?」

 

 男性、しかも歳の近い男に下着を用意してもらったり、洗濯させたりして、風鳴は涙目で顔を真っ赤にしているが、すぐに顔を背けた翼。

 

「仕方ない。緒川さんは忙しい、奏は派手な下着しか用意してくれない。気が付けばアスカに頼らなければいけなかった時期が長く、定着したんだ」

「先輩開き直ったぞ」

「ですけど少し心ここにあらずですね」

 

 クリスとセレナが後ろで話す中、奏は照れながら、

 

「だって翼の奴、大人しいのばっかだから、冒険させてやろうと思って~」

「奏の所為かッ」

「大本はだッ、平行世界の私とて、奏が悪くてもそれ以上言うなッ」

「照れる」

「照れるな」

 

 そんな会話をするが、反撃に転じるのがこの世界の防人。

 

「そう言うが、そちらはどうなんだッ。替えの下着を探していたら飲料水をこぼして、全てダメにして緒川さんに音速で頼まなければいけない事態ッ、一度や二度では無かったはずだ!!」

「! そ、それは」

 

「あったんだな、そんなこと」

「主の切っ掛けだよ。アスカが買って用意する原因と言っていい。アスカはこの容姿だから、買っても平気だからな。リディアン女子学院時は、変装で着てたからなおの事」

 

「………その写真ある」

「後でね」

「携帯へし折るぞ幼なじみと平行世界の」

 

 裏でそう言う中、まさかと思うが、

 

「まさかだが、飲料水の色が染みついた下着で、テレビに出たことはないだろうなッ」

「………」

 

「おい、震えだしたぞそっちの先輩」

「ま、まさか、マジか、マジなのか………」

 

「時にはマリアの替えの下着ですらこぼしてダメにして、マリアに迷惑をかけるんだ。やはり平行世界でも同じ過ちを犯していたか」

 

「ええ、あの時ばかり本気で困ったわよ………たまたまアスカがそんなことがありそうだからって、念のために別に用意したり、すぐに替えを買えるよう、店を知っておいたりして事なきを得たわ………」

「こっちは大急ぎで調べて、危なかったわ………」

 

「なにより、夏場の日に出る、奴を倒してもらった際、すでに裸を見られたうえに、そのまま抱き着いたんだッ。いまさらだぁぁぁぁぁぁ」

「………ぇ………」

 

「おいテメどういうことだおい」

「オレ悪くないオレ悪くないオレ悪くない」

 

 赤面する風鳴の後ろで、クリスに襟を掴まれ、アスカは何度も主張する。

 

「………あ、あなたの、彼の関係は、なんなの」

「防人語やめたぞ………」

「………」

 

 真っ赤になり震える防人、もういっぱいいっぱいだ。

 

「………アスカ、やはり責任を取って籍を入れてもらうぞ」

「早まるなッ」

「だって、だってッ」

「ふっ、勝った………」

「いや勝ってないからな先輩」

「むしろ一つ間違えれば、緒川さんでああだからね翼………」

 

 そんなやり取りの中、翼を落ち着かせながら、アスカは逃げていく。

 

 風鳴は納得できない。

 

「私は、私はそこまでダメじゃないぞっ」

「いやどっこいどっこいだろ先輩」

「デース、男の人に迷惑かけているか、目に見えて酷いかデス」

「うん、そうね………」

 

「もらってもらう以外にないじゃないっ、なんで止められるの奏っ」

「いや、私的にはアスカとお前なら安心できるんだけどな」

「そんな理由で相手を決めないでよ………」

 

 マリアも奏も、それ以上なにも言わず、何度目かの暴走を止めるのだった。

 

 

 

 風呂場では、

 

「抱き着くなっ、放せ、放せえぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 

 キャロルが絶叫しながら、女性全員がさっぱりして出て来る。

 

「はあ、楽しいねキャロルちゃんっ♪」

「お前だけだッ」

 

 そう言いながら、着替えている際、翼はいそいそと着替えながら、そして、

 

「じー………」

「? どうしたの?」

 

 月詠が、調を見ていると、突然その場で崩れ落ちる。

 

「デデースっ、調っ、どうしたデス!?」

「わ、わた、私より………ある」

「デデスッ!?」

 

 それに平行後輩組は驚き、調は少しうれしそうに胸を隠す。

 

「………えへ」

「な、なにが違いが………はっ」

 

 すぐに切歌の方と暁を見比べると、

 

「やっぱり、少しだけこっちの切ちゃんより、あるッ」

「デデスッ」

「そ、それは………」

 

 照れながら二人して、セレナも見るが、幼くなっている年上のはずのセレナも、ある。

 

 後輩達はその場に崩れ落ち、雪音が呆れていた。

 

「お前ら、別に気にすることじゃないだろ」

「先輩は持ってる側………いや、まさかデスっ」

 

 すぐにクリスと雪音を比べる為、メジャーを取り出し、叫び声と共に図った結果、

 

「へ、平行世界組が私達より育ってるッ」

「お腹周りも細いデス!!」

 

 それに女子として驚くことだが、だが、

 

「違いがクリス先輩の方が大きいと思う、肌のつやもいい………」

「これに龍崎さんが関わってるとしたら、聞きださないといけないデス」

「やめてやれ」

 

 唯一の男性として、一人だけ帰ってる。それを聞き、どこにと聞くと、

 

「先輩のお隣さんデス!! きっと毎日ご飯作ってもらって今に至るデスッ」

「だからなの、龍崎さんなの!!? あの人の力なの」

「だから落ち着けって」

「………まさか男の部屋に毎日通ってないよな?」

「そ、そんなわけあるか平行世界の私っ」

 

 そんなやり取りをしていた。

 

 

 

 それからも、

 

「わ、私より、点数が高い………」

「アスカと未来が、私の面倒見てくれてるから~」

「彼奴頭いいからな」

 

 切歌達も高いことに、暁達は驚く。正直に言う。

 

「龍崎さんだけ持って帰りたい」

「せめてレシピなど教えてもらいたい」

「とりあえず立花響は後でお仕置きさせろ平行世界」

「もう言ってあるから、帰る時レシピノートくれるよ」

 

 月詠に調がそう告げて、キャロルは少しお怒り気味。色々違いはあるけど、

 

「けど逆に言えば迷惑かけてるんだよ? 勉強会の時、いつもご飯食べさせてもらってるんだ」

「………確かに、彼奴に借りは、結構あるんだよな、わたし達は」

 

 クリスの一言に、全員が考え込む。

 

「そんなに?」

「うん………いつも他人より前に出て、傷付いて、それでも前にいるんだ」

「文句を言いたくとも、私達装者より、アスカの方が強い」

「そう、ね………色々なものを、彼はいつも背負おうとして、甘えている自分がいるんじゃないかって、時々思うわね」

 

 平行世界の自分達を見ながら、もう一つの自分は、

 

「なら、明日は特訓するってのはどうだ」

「デースっ」

「ああ、別世界の自分が相手なら、何かより強くなる切っ掛けが掴めるかも知れん」

「それなら、いくらでも手を貸すよ♪」

 

 そう言われ、それに全員が楽しく話し合う。

 

 一人いるだけで、だいぶ違う世界でありながら、装者達の思いは変わらず、明日は、空いた時間、模擬戦をする話になる。

 

 

 

 最終日、交流会のようなものをしながら、お互いの平行世界同士仲はよく、奏とセレナも仲が良く、何事も無くことが進んでいる。

 

 そうした様子を見ながら、未来も加わる中で、

 

「そう言えば響、夏休みの課題、いましてる?」

「………課題?」

 

 それは立花の方の響であり、ああぁぁぁと叫び声を上げ、何か嫌な予感がする。

 

 そしていま、

 

「お願いしますどうか龍崎さんを貸してくださいっ、このままじゃ向こうの未来に怒られるぅぅぅぅぅ」

「ダメダメダメダメ、アスカがいないと私の課題がッ」

 

 両腕がメキメキ言う中、この幼なじみはと思う。

 

 胸が当たってるのだが、もう感覚が無い為、このまま腕が取れるのを待つようだ。

 

「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」」

 

 片方幼なじみではないはずだが、股にまで腕をはさみ、幼なじみと共に引きちぎるほど引っ張る。そろそろやばい。

 

「………あと頼む」

 

 クリス達にそう告げると、ゴギッと言う音と共に崩れ落ちる。

 

 誰でもいいが、骨が外れるほど美少女に取り合いされたい奴がいれば変わってもらいたかった………

 

 こうして平行世界の装者との交流は終わりを告げた。




立花「いまだぁぁぁぁぁぁ」
響「やめて私ぃぃぃぃアスカぁぁぁぁ、アスカぁぁぁぁ」

クリスと雪音「「………」」ハリセン持って二人に近づく

平行世界での彼女たちの違い。アスカがいるから戦闘スペックが高い、料理は考えられているため肌などアスカが気遣っている。

成績はアスカが見てくれているため高い。だけど課題はしてない響。

かわりに数名女子力の落差が酷い。

お読みいただきありがとうございます。

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