少年/戦姫絶唱フェイト・シンフォギア   作:にゃはっふー

68 / 92
これはありとあらゆるご都合主義でできてます。

立花響ことビッキーっ、誕生日おめでとう!!


番外編・立花響の誕生日

「本編じゃやれない響の誕生日~」

「わ~いっ♪」

「………いっそ殺せ………」

 

 アスカだけ響のオーダーで女装させられて、マリア達もいる。

 

 アスカの部屋にみんな集まり、料理を作る為、エプロン姿でもあった。

 

「久しぶりだなアスカの女装は」

「とても似合うデースっ」

「女の人みたい」

「そりゃ、母さん似だからな………昔、すっげぇモテたらしいし」

 

 遠い目しながら、料理も作る。女物の服を着てエプロン姿は、女子力の高さが高まっている気がする。

 

 響の好きな料理を初めとした、大盛り料理。響以外に切歌や調も嬉しそうに頬張りながら、クリスがしみじみ思いだす。

 

「そういや、私も最初、アスカのこと女と思ってたな~………」

「確かに。二課に話をするために来てもらった時も、変装用に女性服用意した所為で色々大変でな………てか、女子力がな」

 

 料理、洗濯、裁縫など全てにおいて装者達を超える能力持ち。

 

 その話の中、未来が、

 

「それはアインハルトさんが忙しいことがあって、進んでやってましたね」

「ああいや、前世前世。全部やれないと一人暮らしなんてできないから」

「それでいまの女子力………」

 

 セレナが戦慄する中で、響はもぐもぐと食べ、口元を拭くように、ウェットティッシュで拭いたりする。

 

「いつもありがとうアスカ」

「気にするな」

「にしても、こいつの世話も手慣れてるな」

「未来と一緒に、小さい頃からだからな」

「いつも助かってるよ。未来が私の日だまりなら、アスカはいつも一緒にいてくれる人だから」

 

 それにセレナ、切歌、調が反応する。

 

「響、たとえ響でもアスカは渡さないぞっ。翼のこと、責任取ってもらうからなッ」

 

 奏がそう告げ、おいと言う顔になる。

 

 だが、

 

「で、実際どうなんだ。お兄ちゃん?」

 

 キャロルが背後から話しかけて来て、アスカは気にせず、

 

「おじさんはもう疲れたよ………高校が終わったら、料理屋開けるよう免許なり取って、山奥で静かに暮らすよ」

「なんでですかッ」

 

 セレナが叫び、アスカはそう言われてもと、

 

「別に響も翼も可愛いけど、恋人とかぶっ飛んでる関係なのに、いまさら分からない」

 

 それに全員が黙り込み、料理を楽しむ。

 

 もうこれ以上は話してはいけないと思ったらしい。

 

 

 

「あーお腹いっぱい♪ 幸せ~♪♪」

「お粗末様」

 

 料理が終わり、プレゼントももらい、響は嬉しそうにしていて、未来も微笑む。

 

 装者達も平和な時間の中、久しぶりにゆっくりしている。

 

「あっ、アスカからプレゼントもらうの忘れてた」

「アァ? この格好じゃないと言うのか」

「まあまあ」

 

 未来がアスカが怒るのを止め、渋々、

 

「はい」

「ん?」

 

 キャロルをお姫様抱っこし、そのまま響に、

 

「ま、待」

「わーーいーーーーーーー」

 

 そのまま抱っこして騒がしい時間に戻る。

 

 

 

 クリスの家に泊まる形に成り、全員がクリス家に寝泊まり、静かに夜になるが、

 

「ん」

 

 一人だけ男性の為、自分の家(元々クリスの家と隣同士)で寝てたアスカは、重みに気づく。

 

「えっへへ」

「響………」

「アスカ」

 

 響が馬乗りになり、抱き着いている。それに苛立ちながら、アスカが響を見る。

 

(こいつ、前に依存症になったときのこと忘れてるのかッ)

 

 そう思った時、色々思い出す。響の胸の柔らかさや、あの時の唇。

 

 何故あの時、抵抗しなかったのか、分からない。

 

「アスカ~」

「はいはい」

 

 これでも色々当たっている。だが無の心で対応する。

 

 だが、

 

「ん」

 

 急に真剣な顔になり、響が、

 

「この前の続き、して………」

 

 アスカの頭が真っ白になると同時に、響が静かに見つめる。

 

「ひ、ひびき?」

「して」

 

 そう静かに言う中、手足が動かない。気が付けば響に押さえつけられている。

 

「な、なに言ってるんだ響ッ」

「私、気付いたんだ。アスカのこと好き」

 

 そう呟くと、顔を、唇を押し付けた。

 

 抵抗するアスカだが、響も抵抗し、長く、長くキスした。

 

「ぷはっ」

「ば、何考えて」

「アスカ、大好き。好きなんだよ私」

「響?」

「翼さんやクリスちゃん、切歌ちゃんや調ちゃん。セレナちゃんやマリアさん。みんな綺麗で可愛い子だし、未来だって分からないから………だから」

 

 そして、静かに衣類のボタンを外し初め、

 

「もらってください、私を………」

「ひび」

 

 そして、静かに………

 

 

 

 ピピピピ………

 

「響、朝だよっ。早く起きて」

「………」

 

 あれと言う顔で起き上がると、キャロルがぐったりとしていて、不機嫌に起きる。

 

「寝苦しかった」

「まあまあ」

 

 エルフナインがキャロルのご機嫌を取りながら、響はみんなが起きる様子を見ながら、そして、

 

「ーーーーーーーーーーーーーーッ」

 

 声にならない悲鳴を出し、すぐさま朝のシャワーをクリスから許可をもらい浴びる。

 

 これが何か分からない。マーリンがまたしたのかと思うが、前の時と違い、アスカは本人のようだった。

 

 自分はアスカに対してどう思う?

 

 だってアスカは幼なじみで、で………

 

(男の子だから、その、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ)

 

 そして朝食作りにクリスの家にいたアスカを見つけて、顔を背けながら、

 

「ひ、響があまり食べないっ」

「昨日食べ過ぎたのか?」

「分からない、どう思うかな………奏?」

 

「響、まさか、自覚したのか?」

 

「ま、まさか。自覚してしまうなんて………」

「まずいデス………」

「じー………」

 

 その様子を見て、戦慄する様子。

 

 真意分からないまま、こうして誕生日は終わりを告げた。




言えることは、奴はなにもしていない。

響も女の子らしくした話でした。

それではお読みいただき、ありがとうございます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。