立花響ことビッキーっ、誕生日おめでとう!!
「本編じゃやれない響の誕生日~」
「わ~いっ♪」
「………いっそ殺せ………」
アスカだけ響のオーダーで女装させられて、マリア達もいる。
アスカの部屋にみんな集まり、料理を作る為、エプロン姿でもあった。
「久しぶりだなアスカの女装は」
「とても似合うデースっ」
「女の人みたい」
「そりゃ、母さん似だからな………昔、すっげぇモテたらしいし」
遠い目しながら、料理も作る。女物の服を着てエプロン姿は、女子力の高さが高まっている気がする。
響の好きな料理を初めとした、大盛り料理。響以外に切歌や調も嬉しそうに頬張りながら、クリスがしみじみ思いだす。
「そういや、私も最初、アスカのこと女と思ってたな~………」
「確かに。二課に話をするために来てもらった時も、変装用に女性服用意した所為で色々大変でな………てか、女子力がな」
料理、洗濯、裁縫など全てにおいて装者達を超える能力持ち。
その話の中、未来が、
「それはアインハルトさんが忙しいことがあって、進んでやってましたね」
「ああいや、前世前世。全部やれないと一人暮らしなんてできないから」
「それでいまの女子力………」
セレナが戦慄する中で、響はもぐもぐと食べ、口元を拭くように、ウェットティッシュで拭いたりする。
「いつもありがとうアスカ」
「気にするな」
「にしても、こいつの世話も手慣れてるな」
「未来と一緒に、小さい頃からだからな」
「いつも助かってるよ。未来が私の日だまりなら、アスカはいつも一緒にいてくれる人だから」
それにセレナ、切歌、調が反応する。
「響、たとえ響でもアスカは渡さないぞっ。翼のこと、責任取ってもらうからなッ」
奏がそう告げ、おいと言う顔になる。
だが、
「で、実際どうなんだ。お兄ちゃん?」
キャロルが背後から話しかけて来て、アスカは気にせず、
「おじさんはもう疲れたよ………高校が終わったら、料理屋開けるよう免許なり取って、山奥で静かに暮らすよ」
「なんでですかッ」
セレナが叫び、アスカはそう言われてもと、
「別に響も翼も可愛いけど、恋人とかぶっ飛んでる関係なのに、いまさら分からない」
それに全員が黙り込み、料理を楽しむ。
もうこれ以上は話してはいけないと思ったらしい。
「あーお腹いっぱい♪ 幸せ~♪♪」
「お粗末様」
料理が終わり、プレゼントももらい、響は嬉しそうにしていて、未来も微笑む。
装者達も平和な時間の中、久しぶりにゆっくりしている。
「あっ、アスカからプレゼントもらうの忘れてた」
「アァ? この格好じゃないと言うのか」
「まあまあ」
未来がアスカが怒るのを止め、渋々、
「はい」
「ん?」
キャロルをお姫様抱っこし、そのまま響に、
「ま、待」
「わーーいーーーーーーー」
そのまま抱っこして騒がしい時間に戻る。
クリスの家に泊まる形に成り、全員がクリス家に寝泊まり、静かに夜になるが、
「ん」
一人だけ男性の為、自分の家(元々クリスの家と隣同士)で寝てたアスカは、重みに気づく。
「えっへへ」
「響………」
「アスカ」
響が馬乗りになり、抱き着いている。それに苛立ちながら、アスカが響を見る。
(こいつ、前に依存症になったときのこと忘れてるのかッ)
そう思った時、色々思い出す。響の胸の柔らかさや、あの時の唇。
何故あの時、抵抗しなかったのか、分からない。
「アスカ~」
「はいはい」
これでも色々当たっている。だが無の心で対応する。
だが、
「ん」
急に真剣な顔になり、響が、
「この前の続き、して………」
アスカの頭が真っ白になると同時に、響が静かに見つめる。
「ひ、ひびき?」
「して」
そう静かに言う中、手足が動かない。気が付けば響に押さえつけられている。
「な、なに言ってるんだ響ッ」
「私、気付いたんだ。アスカのこと好き」
そう呟くと、顔を、唇を押し付けた。
抵抗するアスカだが、響も抵抗し、長く、長くキスした。
「ぷはっ」
「ば、何考えて」
「アスカ、大好き。好きなんだよ私」
「響?」
「翼さんやクリスちゃん、切歌ちゃんや調ちゃん。セレナちゃんやマリアさん。みんな綺麗で可愛い子だし、未来だって分からないから………だから」
そして、静かに衣類のボタンを外し初め、
「もらってください、私を………」
「ひび」
そして、静かに………
ピピピピ………
「響、朝だよっ。早く起きて」
「………」
あれと言う顔で起き上がると、キャロルがぐったりとしていて、不機嫌に起きる。
「寝苦しかった」
「まあまあ」
エルフナインがキャロルのご機嫌を取りながら、響はみんなが起きる様子を見ながら、そして、
「ーーーーーーーーーーーーーーッ」
声にならない悲鳴を出し、すぐさま朝のシャワーをクリスから許可をもらい浴びる。
これが何か分からない。マーリンがまたしたのかと思うが、前の時と違い、アスカは本人のようだった。
自分はアスカに対してどう思う?
だってアスカは幼なじみで、で………
(男の子だから、その、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ)
そして朝食作りにクリスの家にいたアスカを見つけて、顔を背けながら、
「ひ、響があまり食べないっ」
「昨日食べ過ぎたのか?」
「分からない、どう思うかな………奏?」
「響、まさか、自覚したのか?」
「ま、まさか。自覚してしまうなんて………」
「まずいデス………」
「じー………」
その様子を見て、戦慄する様子。
真意分からないまま、こうして誕生日は終わりを告げた。
言えることは、奴はなにもしていない。
響も女の子らしくした話でした。
それではお読みいただき、ありがとうございます。