さあ、聖杯戦争を始めよう………
Fate/シリーズ、とある場所で会議が始まる。
「この作品はFate/シリーズと戦姫絶唱シンフォギアのコラボです」
とある魔術師が呟いた。
「正直、Fate/シリーズの黒い面はこのシリーズよりも、シリアスモードになれば人がゴミ、どころの騒ぎじゃないくらいに死にます」
「ああそうだな、元々のシリーズを考えれば、それくらい当然の結果だ」
外套で身を包む暗殺者はそう頷き、わくわくしながら黒いフード被った騎乗兵が手を挙げた。
「はいは~い、それでそれで? キャスターは何が言いたいの?」
そうのんきに聞くと、キャスターは静かに、
「これは一度、戦姫絶唱シンフォギアの主人公さんに、お礼と言うか、今後のことを考えて贈り物を贈るべきだと私は思います」
そう言って、丁度二月ですしねと言ってから、
「ライダーアストルフォ、貴方には、オリジナル主人公龍崎アスカと一緒に、プレゼントは私達♪♪的な状態になっていただきますッ!! このメディアに任せてくださいッ」
「いいよ~」
「………」
まともな者達は固まり、息を荒くして手をわきわきさせている裏切りの魔女。
その時、とある場所で逃げ出した男の娘がいた………
――VSアーチャー
「いやだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
何故走る、ここはどこだろう? そんな描写はしない。彼は逃れられない、神の手のひらにいるのだ。
「ふざけるなッ、なにされるんだよ!? キャスターメディアさんってマジか!? なにされるか分かったもんじゃねぇよッ」
ちなみに彼は装者としての力を失い、ギアも纏えない。なんて言う悲劇、彼はいまはただ逃げることしかできない、狩られる側の人間だ。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
涙を流しながら走る彼に向かって、矢が放たれる。即座に身体能力、天性の直感にて、身体を反らして、避けた。
ちなみに彼はリディアン制服、スカートは緒川さんが用意してくれた短パンで下着を隠しているため、どれほど翻ろうと問題ない。
ニーソックスでの絶対領域なるものを見せながら、服のふくらみの所為で、彼に少々の胸のふくらみがあるのでは?と思わせる。
尚、男子学生服、彼の学園での制服は少しぶかぶかであり、マニアックな人には受けがいい。
「なんだこの説明ッ!! 矢の攻撃に対しての説明しろよぉぉぉぉぉぉ」
「それには同意する」
やれやれと言いながら、黒い弓を構える、肌は褐色、白い髪の男。赤い外套を纏うそれは、英霊『無銘』であり、此度の聖杯戦争で弓兵の位で召喚されし英雄だ。
「エミヤあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
真名を看破する、アニメからこのシリーズを知った龍崎アスカは叫ぶ。だが、
「悪いがこんなバカげたことに時間を割くつもりは無い。早々に片を付けさせてもらう………身体は剣でできているッ」
彼は宝具、固有結界の詠唱に入る。まずい、まだ物語が始まったばかりだと言うのに、この英霊は空気を読んでいない。龍崎アスカよ、なんとかするんだ。
「この説明文はなんなんだぁぁぁぁぁぁぁぁ、そもそもギア無しで英霊と戦えるかバッカあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
このBGM流すから大丈夫。みなさんも脳内再生をよろしくお願いします。
「………えっ………」
こうしてアーチャーエミヤは倒された。
「ま………待て………なにが、どう」
あのBGMが流れれば君は敗北する
「そんな………ばか、な………」
――VSバーサーカーとランサー
「この世界がギャグでできていてよかっ………って今度は二人かよっ、ってかまずくないか!!?」
そしていつの間にか彼女らの要望で道場にいる龍崎アスカ。
「………道場?」
「その通り!!!」
そして床からぶち破って現れる、ランサーこと、
「ランサージャガーマンの力とか色々無視して現れたッ、藤村大河ああぁぁぁぁ見ッ参ッ!!!」
「同じく弟子一号ッ、バーサーカーに頼んで変わってもらった聖杯戦争版っ、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンッ。私がイリヤだ!!!」
「何故床から!?」
イリヤとタイガーが現れ、憤怒しながら龍崎アスカを睨む。
「ふざけるんじゃないわよッ、いくら私が一般人だからって私の出番の数の低さ!! 出られるんなら素人だろうが玄人だろうがどこだって出てやるわよッ、てかなんでジャガーマンは私の姿で出てるッ!? 私を出せよおいッ」
「オレに言われてもッ」
「それより私は平行世界の私しか出てない件について!! 私も出せよッ、クロエとイリヤとイリヤと美遊で!!!」
「イリヤが二人いるだろってか、クロエの中身はある意味君で、イリヤは身体なんじゃないのか!?」
「「んなもん知るか!!!」」
「なんでさ!?」
叫ぶ中で、竹刀片手に持つ大河と、全身から令呪を纏うイリヤ。本気モードで龍崎アスカを狙う。
「お兄さんには悪いけど、キャスターの手によって男性として生きられないくらいな目に遭ってもらうよ」
「怖いよッ」
「大丈夫!! 教師である私がギリギリまで見極める問題ないわたぶんッ」
「たぶんって」
二人はじりじりと彼を囲むが、彼は少しばかり余裕だった。
(エミヤでは無い以上、二人はただの魔術師と教師?だッ。魔術師に気を付けろ、オレ男性なんだっ、まだ捨てられないし、中身はもうオッサンなんだぞ。これ以上女装してたまるか!!)
――VSアサシン
「えっ」
その時、銃声が鳴り響く。それにばたんと倒れ、身体を動かすことはできず、その場で痺れている。
「悪いが、僕は
一人のアサシンがそう言う中、二人は静かに、
「「ナイスっ!!」」
「お父さん大好き♪♪」
「………」
大河が縛りながら、イリヤはだっこをせがんでいて、アサシンは静かに応じる。
「マスターの命令なら仕方ないな………」
「えへへ♪」
「それじゃ、この子をつれて、会場へ行きましょう。それじゃ」
シーンを変えます。
――あっ、セイバーこの人です。
「余は来た、余は聞いた、ならば後は用意するだけだ!!! ローマを愛するローマ市民よ、待たせたな。我が名は赤セイバーこと、薔薇の皇帝ネロ!!」
「資金提供ありがとうございます皇帝ネロ」
「有無、良い仕事をするが良いっ」
そして彼もまた、来た。
「あっ、ア~スカ♪♪」
薔薇のお風呂に入りながら、身体を洗っているアストルフォ。ちなみに他に人もいる。身体を綺麗にするように言われたからである。そこに、
「それじゃ、まずは」
「剥くかッ!!!」
セイバーの言葉に、一人の男の娘は悲鳴を上げた。
とある帰り道、戦姫絶叫シンフォギア、主人公兼ヒロイン、立花響は鼻歌を歌いながら帰る途中であった。
「立花響だな」
「!? 誰ですか貴方は!?」
「そう構えるな、私のことは………麻婆神父と呼ぶが良い」
それに彼女は呆れるが、私がするべきことは別にある。
「此度、戦姫絶唱シンフォギアと、我らFate/シリーズの物語。Fate/シリーズのシリアス要素を出す際、君を精神的に追いつめることがあるのでね。その詫びと、今後ともよろしくを意味し、君にFate/シリーズの代表として、ある物を渡しに来たのだ」
「Fate/シリーズで………」
「ああ、これを君に………」
そう言いながら、私は数枚の写真を彼女に渡す。彼女はそれを見て、雷に打たれたようにマジマジと見た。
「内容はさすがに薔薇風呂の様子は外してあり、その後アストルフォと同じ衣装の双子ファッションから始まり、キャスターメディアが望むコスプレ写真でできている」
途中からからの心は壊れた音を聞き、少女と成った龍崎アスカの写真。おっと、私の言葉はすでに届いていないらしい。
「データはありますか!?」
「ここに」
「ありがとうございます!!」
「いや、これからもFate/シリーズ要素があるこの作品で、ヒロインと主人公を頼むよ。それではこれで」
「はいッ、待ち受け待ち受け~♪」
すでにデータを待ち受けにする様子であり、私は喉を鳴らしながら、静かに去っていく………
「ああ、夢落ちなどにしないため、最後にバレンタインデー用に………写真の最後は、ウェディングドレス、ミニスカート、双子ファッションであり、大きなハートマークチョコの端をアストルフォと共に口を加えた龍崎アスカ。ちなみに二人の身体は密着していてリボンでラッピングしている様子で幕を下ろそう………おっと」
すまない、これは小説であった。
「それではこれで、幕を下ろそう………」
微かな笑みを私はしながら、静かに戦姫絶唱シンフォギアの世界から去っていく。
「ちなみに私の出番は無いようだ………」
それでは、この世界の愉悦はどれくらいか、試させてもらおうか。
そして私はその後、この世界の麻婆を巡る旅に出た………
………
アスカくんはメディアさんに着せ替え人形にされました。アストルフォはノリノリで着込み、アスカとの写真会を楽しみました。
みんな幸せですね、よかったよかった。
それでは、お読みいただきありがとうございます。