ロンの槍は、白銀をベースに赤い髪が目立つ、動きやすい格好で、馬に乗っていないですが、左右の腰や足からブースターのように火が噴き、どこだろうと駆け抜ける光の渦を槍として使うスタイルです。
円卓の盾は少し小さめで、刃がついた。はっきり言います、仮面ライダー斬月のメロンディフェンダーのように振るいます。見た目はセイバーリリィのようです。
アスカは女性要素は少なくなりましたが、フォウくんのようなもこもこ尻尾があり、ヘットホンが耳な部分があり、動いたりしてます。目もドラゴンのように輝く、男前。
それでは続きどうぞ。
バーサーカーの武器は砲撃へと姿を変えた瞬間、竜へと変化し斬りかかる。
「速く」
速く、
「速く早く疾くッ、光速を超えるッ!!」
砲撃が始まる前に速効で潰す、目の前にノイズが現れる前に、光の渦が飲み込み、それと共にただ早く切り刻む。
「ウッリィアアァァァァァァァァァァァァァァァ」
バーサーカーは雄たけびを上げながら、そのラッシュを防ぎにかかるが、それよりも早く、ただ素早く動き回る。
ただの速さだけの剣撃、そして、
「見切ったッ!!」
ぶっ刺さる剣、魔剣は悪竜を討ち滅ぼす強度を持つ、杭だ。
「白銀の王よッ、道を示せッ!!」
杭にハンマーを叩き付けるように魔剣へと叩き込み、核へと叩き付けると共に、それは黄金の粒子へと変わり、消える。
意外と早く終わったが、これは、
『おそらく呂布さんはここまでの外壁壊しで大幅に魔力を使用していたことが、勝因でしょう』
「ノイズはッ」
「いまのアスカさんのスピードで起きた斬撃で消し飛んでますっ」
「急いでここから離脱するぞっ、エルフナインならこのギャラルホルンに手を出すことなんてしないだろうからなッ」
なにげに全員素顔隠しながら、さっさと逃げる準備をする。
「全員ヒポグリフを出すから捕まれッ」
「「「分かっ」たッ」りましたッ」
――???
全員が鉄の幻獣ヒポグリフに乗り、できる限り上空へ逃げている。
「でこの後どうするんだッ、明らかに雪音辺りが狙撃するし、レーダーで完全に補足もされてるだろうよ!!」
「それなら手があるが、問題は」
「!? 来ましたッ」
「そもそも一番厄介な方法で来たぞ!!」
「シャトル編かッ」
巨大なミサイルに乗り、こちらへと向かってくる装者達がいる。
それを見ながらアスカは叫び、一番まずいのは、
「飛び乗られたら終わるッ、来てるのは!?」
「切歌、調、響さん、翼さん、それにクリスさんにねえ、マリアさんですッ!!」
「くそったれッ、全員いるってどんな状態だ!? 翼やマリアは海外に戻って無いのか!!?」
そんな事を向こうがわめきながら、こちらを見る。
「なぜかこっちのこと知ってるようデスよっ」
「ああ、何者かは知らないがッ、ともかく」
「あの機械、アームドギアの破壊よっ」
全員が遠距離攻撃やミサイルでの接近を試みるが、
「なめるなッ」
アスカがヒポグリフを操り回避したり、盾を展開して防いだり、こっちの攻撃を全て知っているように動く。
「デデデスッ!?」
「よしッ、どっちかと言えばこっちより弱いッ。あれならば逃げられるぞ!!」
「ばっ、んなこと言うとおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
その時、翼の乗っていたミサイルが爆発し、爆風を利用して、アスカへと斬りかかる。
「誰が弱いと? 私の仲間の愚弄は許さんぞッ」
「ほらなッ、来ると思ったよ!!」
「やっちまった………」
翼や足に捕まっているため、奏はまず槍で他の者達のけん制。セレナは何も装備してないキャロルも抱えているため、ヒポグリフの足に捕まったままだ。
背中で防人の歌を紡ぎ、剣を抜く。それに手綱を握りしめ、静かに剣を取り出す。
歌いながら斬りかかる翼に、片手で対峙するアスカ。同時に周りを把握しながらだった。
「これ以上乗せられるなッ、セレ、ああうんッ、盾は展開できる準備しろッ。城壁で防ぐ」
キャロルがそう叫びながら、翼は舌打ちを打ちそうにこちらを見ながら対抗する。
「何者だ貴様たちは、それほどの剣の腕前といい、あの場にいたことといい、なにがしたい?」
「言える事情が無いんだ、色々問題があるからね」
「! 銀の腕が来ますッ。城壁展開ッ」
銀の剣が伸びて来た為、城壁で防ぎ、その重みでバランスを崩した際、
「イガリマ装者ッ、キャッチしろッ」
「んっ、きゃっ」
そう言って、アスカが装者化するとついてくるモフモフの尻尾が翼の顔をぶつかり、僅かな隙をつき、そのまま足で思いっきり蹴った。
そのまま空に身を乗り出すが、言われた通り、切歌が確保し、そのまま、
「かな、姉さんッ」
「イヨッシィヤアァァァァァァァァァァァァァァァッ、装者全員離れろッ」
刃先の回転が鳴り響き、歌と共に光の渦を作り出す。ありとあらゆるものを巻き込む嵐、それを放ち、そのまま空を飛ぶ。
ミサイルの撃墜をしつつ、そのまま大気圏まで空へと逃げる。
「人のことを考えろ、せれ、盾は俺の守りをしてくれ」
「分かりました」
そのまま大気圏から宇宙ギリギリまで飛び上がり、レーダーなどを振り切った。
「くそ、逃がしたか」
「デス………」
「けどあの人達、なんだったんだろう?」
「そうね、目的が分からないし………敵意は無かったわ」
そうマリアの言葉に、翼も静かに頷く。
地上に降り立ち、一番の違和感は、
「あの女剣士、片腕でありながら、私と互角に渡り合えるとは………聖遺物、ギアもなんだ」
『ギアの反応出ました、ですが』
『なんだこれッ?! 一人は滅茶苦茶反応が複数っ、まるで欠片が寄せ集まったようなもので、残り二つは完全聖遺物クラスの数値ですっ』
そう聞かされ、マリアは翼に、
「どうも、コンサート後、まだ日本に滞在しないといけないようね翼」
「ああ、剣への遅れ、剣で返してもらうぞ、アスカと言う女剣士よ」
真剣な顔でそう告げる装者達。
その後、ギャラルホルンの様子から完全管理のもと、様子見になり、三人の装者と一人の少女についての情報を集め出す。
四人組の女性、そう情報網を貼る。
「気のせいかまた心の傷が広がる事変の気が」
「気にするな」
――数日後
ネットカフェで全員集まり、キャロルがサーバーを色々探知も気にして、情報を集める。この世界の資金は、宝石を売った。
「それを元手にして………よし、ともかく一週間はまともに生活はできるぞ。後はこの世界の風鳴翼達の活動内容か」
「妹が株で一山どころの話じゃない、お金を稼ぐ件」
「気にするな」
そう言いながら、パソコン画面を見ながら、全員がこの世界を調べる。
「まあ考えれば、マリアと共にコンサートで滞在するなり、なんなりだろうな」
それでやはりと言うか、奏は死んでいることも分かりながら、龍崎アスカがいなかったシンフォギアと言うことがはっきり分かり、ため息をつく。
「やっぱり司令達と協力できればいいが」
「組織的に協力はしてくれるが、装者がな………」
「マリア姉さん達ですからね………」
余計な溝を作ることを前提に、接触するか、それとも何も知らせずにことを終わらせるか。
できれば知られずに終わらせないが、
『難しいと思いますアスカさん』
「マシュさん、カルデアサーヴァント関係はどうなの?」
話によると、何名か姿を消したり、契約が消えていたりしている。元々いること自体おかしいサーヴァントがいるのだから、気にも留めないが、魔神柱の件で、色々問題になり、調べているようだ。
それを聞き、ガタガタと震え、血の気が引き、奏にしがみつく。奏は可愛い弟分を抱きしめながら、あまり気にしていない。正直、異性とは見ないのだが、どういう関係と聞かれれば弟分だとはっきり言う。そんな関係である。
「あ~弟分の代わりに聞くけど、アスカの魂自体に惚れた女は?」
『………』
目をそらしたため、静かに抱きしめ、全員目をそらす。
現実から目をそらしてしばらくし、
「まず、考えられるのはサーヴァントが現れると言う最悪な事態だな」
サーヴァント、英霊として英霊の座に登録されて、儀式により召喚され、使い魔として扱われたりされる。
基本は七つの位に収まるが、基本生前の性格や、英霊になり、信仰の力で能力が昇華して、生きていたころより強い。
そしてその逸話の象徴とも言える、宝具と言うものがあり、英霊が英霊である証が厄介な力の持ち主だ。
「反英霊、悪名故に有名になり、英霊として登録された存在もいるしね」
『反英雄で有名な人は、鬼として語られる方が二名ほど、カルデアでも目撃されています………正直、あの人たちが自由に動くとなると』
「人が死んでてもおかしくない、そんな事件無い」
「いま調べてる………別段変死なりなんなりは無いな」
「行方不明事件は」
「………いまのところ、噂話レベルだと分からないな」
やはり協力した方がこの世界にとってはいい気がするが、それで動きが遅くなる可能性がある。少しタイミングが難しい。
「最悪装者が相手してまずいのは、麗しの騎士さんくらいかな?」
『ディルムッドさんですね、あの人は女性を魅力する逸話持ちで、本人の意思関係なく魅了しますから』
「………彼奴らが男の奴好きになるか?」
少しアスカを見るが、いまのアスカはミニスカの夏服。用意しておいてと思うが、奏は少し抵抗しなくなり、何か寂しくなった。
そんな奏のことを気にせず、アスカは英霊の逸話から来る、宝具以外の能力の危険性を告げる。
竜の血を浴び、不死性の肉体になるが、背中に一枚の葉っぱがあったため、背中だけ恩恵が無い。そこから背中が弱点と言う意味を持つ英霊。
二人一組での活躍が多く、ついには二人で一人としてカウントされる英霊。
兄貴なんか、ゲッシュと言う縛りがある。兄貴はそれもいまも持っているため、英霊は弱点もそのままに、この世に現れる。
「兄貴は確か?」
「クー・フーリンは犬の肉を食べない、自分より身分の低いものからの食事を断れない、詩人の言葉には逆らわない、だな」
「兄貴………」
「なぜお前はクー・フーリンを兄貴と慕う?」
妹達が疑問に思うが、俺からすれば兄貴なんだから仕方ないんだ。
パソコンを操作しながら、んとキャロルは嫌な顔をする。
「だから日本にいたのかあの二人………」
そしてその画面を見て、全員が同じ顔をする。
風鳴翼とマリア・カデンツァヴナ・イヴ、海上コラボコンサート。そう大きく豪華客船でやるコンサートを見る。
姉と翼のライブに少しばかり絶望する。つまり全戦力が集まっているのだ、こうなると次に何かあれば、覚悟を決めなければいけない。
「奏さん、セレナ」
ホテルの一室を借りて、まあ全員一つ部屋で泊まる。少しでもお金の節約であり、周りから見れば女四人。問題ない。
「ああ分かっているよアスカ………翼のことはあたしが受け止めるさ。この世界の天羽奏のことも考えて」
「あ、うんそれもあるんだけ」
「大丈夫です、マリア姉さん達と、ちゃんと向かい合いますから」
「セレナ、うんそれはいいんだけどね」
「お前達は男一人いる中で平気で薄着ってなんだッ」
キャロルが言う通りで薄着であり、少しばかりアスカは目のやり場に困っている。
アスカも女の物(本人気づかず)の薄着なのだが、キャロルはそれは無視した。
「なんだアスカ? いまさら私の肌見て、一緒に寝たり、翼の裸や下着だって見たりしてるだろ?」
「見たくて見てないッ、翼がそそかっしいうえに、うっかりで家事全般がダメっ子過ぎるんだッ」
「私は………アスカさんなら、問題ないです」
「セレナだめっ、男をそう簡単に信じちゃダメッ。オレはもう爺さんレベルだからいいけど、普通の年齢の男がいまのセレナ見たら、絶対だめだからね!!」
セレナは少し頬を赤くしたが、アスカは気にしない。そもそもアスカは二十歳ぐらいの大学生が転生した、転生者なのだ。中身はオッサンだ。
「みんななんでそんなに無防備なんだよ………将来不安になる」
「お前が翼をもらってくれればあたしはそれでいいッ!!」
「やめて、いまはそれを繰り返さないでッ」
翼の父親に知られればどうなるんだろう? 初めて会った時は翼と距離取ってたが、いまでは改善されたらしいし、親ばかだし、緒川は兄とか感覚だが、自分は全然違う。
セレナは静かに、
「まあいまはいまはいいじゃないですか、そろそろ寝ないと、せっかくの綺麗な肌が荒れちゃいますよ?」
「それはセレナ達だろ………せっかく可愛いんだから、気を付けてほしいって言ってるのに」
そう言われ、少し頬を赤くするセレナ。こいつはと言う顔をする二人で、
「で、ベットは?」
「「「でかいのでシングル」」」
三人がそう言った。アスカはその場で膝をついた。
「………はあ」
ため息をつく。あの後は床に寝ようとしたが、それで肌が荒れたら責任を取って、翼と結婚してもらうぞと謎の脅しをする奏に負けて、ベットで寝る。
妹と姉貴分である奏に挟まれ、セレナが少しばかり目からハイライトが消えた気がするが、まだあの世界の恐怖が残っているようだ。
現実でセレナが自分に対して、あんなに好きだのなんだの言わないし、自分に対してそんな気持ち、持ってないだろう。
(………好きとか嫌いか、もう十分すぎるから、考えつかないんだが)
前世は爺さんと共に過ごし、親のこともあり、空虚に過ごしていた。美人美少女と過ごすことなんてない。剣道部だからと言って、関わりは無かったわけではないが、告白も何もない。
前世の前世は関係ない。それを言えばもう関係なくなるだろう。記憶無いし、記録として経験や知識はあるが、全部戦闘面などだ。女性問題は分からない。
いまはどうだろう? 響には………キスしたうえ、胸に触れた。どうすればいいか、お互いの答えは無かったことにするだ。
未来は違う、クリスは仲良いが違うだろ。
調は大事だ、自分を初めからとは言えないが、男性と見てくれた大事な子。そう言う意味で特別だが違う。切歌も大切、可愛い後輩だし、作った料理を食べる様子が可愛いから好きだが違う。
セレナは正直少し起き上がり、見てみると、生足と下着が見えそうだった。ワンピースみたいなもんだなと思ったが、少しおかしいが違う違う。布団かけておく。
翼? なんかもう娘だ。違う。クリス? まあ、一緒にいてほっとするのはクリスだが、そんな子じゃないから違うだろ。部屋を少し掃除しようかと言ったら、全力で拒絶されたし。
未来と響は幼なじみだ、違う。
マリアは、高嶺の花だ。自分とつり合いが取れない。無い無い。
結局オレはあれだ、ジャックみたいな子をひ孫にして老後を過ごしたい。
「答えは得たよ………」
そう静かに決めたときに、
「なのにどうして………」
僅かな悲しみの中で、静かに動く。
「ん、アスカ? どうした」
「………ごめん奏さん、少しトイレ」
「アスカ、そういう時はお花を摘みに行くって言うんだぞ」
「オレ男なのにな………」
そんな会話の中、みんなに迷惑が掛からないように離れていく。
離れて、離れて、彼女と向かい合う。
「………やっぱりか」
暗闇の中、金色の瞳で、ただ静かに、
「ア・ス・カ・さ・まぁ………」
暗闇の中、彼女は現れた………
最後に現れたのは誰でしょう? 敵か味方か?
初戦は早く終わりました、彼、宝具連続発動して接近しました。無理だろ、万全の状態でも勝てるか分からないのに、宝具連発の後では勝てません。
アスカくん、ギアの状態がアストルフォウくんがベースだからって気づかれない。
あっはっは、彼は逃れられない宿命なんですよ。色々な意味で。
あっ、彼女。パワーアップしてます♪
「愛のおかげです♪」
それでは、お読みいただきありがとうございます。