少年/戦姫絶唱フェイト・シンフォギア   作:にゃはっふー

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皆さん、この物語はヤンデレがテーマではないですが、正直なぜかこうなってしまいました。

現在ヤンデレ発生中、オリ主アスカくんは悪夢の世界に閉じ込められ、ヤンデレ装者と出会い、奮闘してます。

この物語が何がしたいか、正直もう分からなくなる作者です。

ただいまは言えるのは一つ。

楽しんでって。

アスカ「おい待て」


41話・限界

 それは唐突であり、みんな集められた。

 

 一人は布団の中で眠ったまま、寝息だけはするが、何をしても起きない。

 

「ふふんふがふふんがががふん」

 

『と言う訳でいま君達の世界にある、平行世界に干渉する道具と彼の魂が反応して、大変な呪いと言う術が発動してるんだよ』

 

 ダ・ヴィンチちゃんが、包帯男となったマーリンの言葉を代弁しながら、弦十郎司令は何も言えず、黙りながら見る。

 

 調は痛々しい足の傷を見せながら、マリア達も静かにそれを見て、

 

「つまり、彼が見ている夢の世界での傷は、私達にも反映されるのね」

「ふん」

 

 マーリンは頷き、未来も呼ばれ驚いていた。

 

 いま原因調査中であり、あちらも大急ぎで調べて、彼が出てきたらしい。

 

 その隣に、青い姿の騎士王がイライラしながら聖剣を持つ。

 

「貴方と言う人はッ、いったいなにをしたんですか!? こんな一大事にそんな大けがを受けてッ、おかげで術式は完成し終えて、彼は夢の世界に閉じ込められて、被害が出てますよッ」

「………」

「なぜそこで黙る!? そう言うことですねッ、貴方のいう人はどうして人に迷惑をかけることしかしないんですか!!」

 

 ちなみに響は無表情でマーリンを見ていて、響に何かしたんだなと全員が理解し、ともかくと、

 

「ともかく急いで夢の世界に我々を送りなさいっ」

「ふんふんッ」

 

 首を振り、それはできないいう中、包帯の口元だけ開ける。

 

「無理言わないでくれっ、夢の世界だと私の正体が知られればこの程度の傷じゃなく、本格的に殺されるんだ。さすがにそれはまずいからそこまで力を貸せないッ」

「なら私や他のカルデアのサーヴァントを送りなさいっ」

「それも無理だ少し待ってくれっ。下手に強いサーヴァントを送ったりすれば、敵として現れる彼女達を傷つけるんだよ。誰を送るか気を付けなきゃ、意味が無い!!」

 

 先ほどセレナが腹を蹴られたような気がしたが、何か体温が異常に低くなったりした。夢の中の自分に何かあったらしい。

 

「ともかく、どうにかしたくても、誰が引き起こしているか分かるまではどうにもできない。せいぜい、悪夢の世界をモニターに映すくらいだよ」

 

 それにアルトリアは周りを見て、確認し、

 

「それでもいいので早くしなさいっ」

「ごめん、少し待ってッ。優しくして!! かなりの重傷者なんだいまホントっ、洒落でもなんでもなくねっ。ダメージが酷いんだホント」

 

 そんなことを言いながら、悪夢の中をのぞき込む。

 

 

 

 ――???

 

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「………」

 

 無表情でマリアが追ってくる。何気にスナイパーライフルを持って、確実に狙ってくる。

 

「なんでなにげにマリアさんのスペックが高いんだ深層意識ィィィィィ」

 

 いまだけは己の深層意識が憎い。キョロキョロと辺りを見たり、すぐにいいポジションにいて、ためらいもなくスコープ見ず足を撃ったりする。

 

 側にはもう薬品が入ったビニール袋がある。中身の確認はしたくない。

 

「………この近くならホテルがあるわね、まずは仕留めたらそこまで連れて行かないと………」

 

「捕まったらなにされるんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

「………責任は取るわ、セレナに義兄ができるだけ………大丈夫、意識がもうろうするから、何も怖くないわ………初めは男の子? 女の子? それとも両方? ガンバルワヨ………」

 

 ニンマリと初めて口元を釣り上げた。怖いです。

 

「深層意識ッ、俺の深層意識が憎いッ。絶ッ対にマリアには知られたくないッ」

 

「なんで貴方達は奏は姉で私はオカンなのよォォォォォォォォォ」

 

 そんな叫びに、弾丸が当たるが、強力な麻酔銃なだけで、すぐに気合いで耐える。それに舌打ちして、血走った目で追ってくる。

 

「逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない――――――」

 

 

 

「くっああぁぁぁぁぁぁぁ、眠いッ。だがこの世界で寝たら色々終わるッ。ってか夢の世界のはずなのに眠いとはこれいかにッ!?」

 

 マリアを巻いた後、しばらく肉体の様子を見る。

 

 傷口を叩き、痛みで眠らないようにする。身体が痺れる感覚があるが、すぐに消えていく。おそらく、毒系は自分には効かないのだろう。

 

「おそらく魔術的に考えれば、ここはオレの精神世界、いまのオレは魂で活動している。魂は偉大な暗殺者の死を跳ね除けたんだ、肉体はともかく、精神面での毒系統は神話レベルでもない限り、すぐに治癒されるか………!!?」

 

 カチャ、カチャと音を立てながら、誰かが歩いてくる。

 

 まだ麻痺が残るが、歯を食いしばり走る。すると、カチャカチャカチャと早まった。気づかれたようで、後ろを見ると、

 

 

 

 少し大きなハサミを持つ幼なじみ、小日向未来がいた。

 

 

 

 少しフリーズした瞬間、瞬間移動並みに近づいて、下半身に切りかかるのをすぐに避けた。

 

「危なっ」

 

 それを避け、しりもちをつく。未来は目に光は宿らず、ハサミやら刃物を腰に下げ、静かにこちら、ん? スカートの中を見る。

 

「私ね、前々からいらないと思ってたの」

 

 ………短パンを見ている未来さんは何を考えているか理解したくない。

 

「未来さん、待てオレの深層意識っ。敵がそう言う風にしていて欲しいっ、この世界のみんなの性格が敵が定めた性格でありますようにっ」

 

 祈りだすが、敵っているのか分からない。

 

 ただ一点、静かに、

 

「アスカが女の子になればいいって、だから………取ろう、アスカ?」

「嫌だッ、幼なじみの性格を捏造されてる!!」

「痛くないよ………すぐに終わる。女の子になれば、私が響とまとめて面倒見るから、取ろうね?」

 

 女神のような微笑みで肉体のスピードは死神のように早く、普段の未来の動きではなかった。鋭い素早い動きで刃物を扱う未来から全力で逃げる。

 

 捕まれば死ぬよりもひどい目に遭う。

 

 逃げた。

 

「………」

 

 屋根上へと高く飛び、それに少し安堵する。いくら身体能力が上げられていても未来は未来だ。だから

 

 

 

 ニ・ガ・サ・ナ・イ・ヨ・?

 

 

 

 ショキンと言う刃が開く音と共に抱き着き、腕を絡みつかせる。スカートを持ち上げ耳元で優しくささやき、刃先がある場所を狙っている。

 

 変わり身のように抜け出して避けた。

 

 スカートが奪われたが、カルデアサーヴァント達から捕縛されても抜け出して逃げる術が役に立ち、ただ走る。

 

 それでもにこっと微笑みながら、刃物と言う刃物を装備した未来が追いかけてきた。

 

 

 

 増えていく敵の中に、まともに判断はできない。

 

 セレナはいまシータが相手してくれているのだろう。だがどうなるか分からないと、

 

【プルルルルル………】

 

 突然、なぜかある電話機があり、懐かしいなと思い、すぐに出た。

 

「敵か味方か、答えろ」

 

【………もしもし、私、暁切】

 

 ガシャンと切った。

 

「違った、今度は切歌か………敵ももう少し正体を」

 

 突然足元から気配がして、横へ飛ぶ。瞬間、地面が切れ、緑の鎌を持ち、大きな金属の筒を持った切歌が現れた。

 

「………アスカ、どうして切った、デスか?」

 

 首をかしげながら、大鎌を構える少女。今度はなんだと思っていると、

 

「私、アスカにお願いがあるデス」

 

「お願い?」

 

「この中に入ってほしいデス」

 

 金属上の筒を見せた、うん入れない。

 

「入れないよ」

 

「大丈夫デス、中に入れるように切って、ちゃんと保存するデス………」

 

 その時の感想は、あっ、そっちですか。

 

「いや、死ぬんだけどそれ」

 

「? アスカは、私の物に、なってくれないんデスか?」

 

 そう言いながら金属の筒を引きずり近づく、しかし、

 

「なるならないじゃなく死にたくないよ」

 

 なんだろう、他の人と違って恐怖度が低い。こっちは別にバラバラにされて保存されるだけだもんな。うん、怖くないな。

 

「アスカのこと大事にするデス、血も、内臓も、全部ぜん」

 

 セリフが終わる前にけして後ろを見せずに全速力で後ろに向かって走る。

 

「………なんデスかその走り方ッ?!」

 

 この時だけ本物みたいだな。

 

「おじさん、もう慣れ過ぎてね。好きな人だから殺して保存しよう的なもの見ても、逆に安心するんだ………」

 

 末期だな。

 

 

 

 町の中で何かが斬られる音や、狙撃、何でもありだ。

 

 だが、

 

「この調子だと装者全員か、依存する傾向で、俺のことを求める? マリアは正直そうであって欲しいな………確かに奏さんは姉でマリアはオカンだなと思うけど」

 

 その時、まただ。ただの斬撃なので、白刃取りで防いだ。

 

 そして見たものは、

 

「さすがだ」

 

 防人が、上半身をさらしだけ巻き、真剣を持ちポニーテイルで、侍の袴で現れていた。ギリギリと力が入る。

 

「………深層意識が改ざんされてますように」

 

 なにげに胸が強調されているように見えて、真っ直ぐ見られない。だが力を抜けば両断される。

 

「アスカ、悪いが私の嫁に来てもらうぞ」

「本当に改ざんされてますようにッ」

 

 知り合いに知られたくない、なんだろう。オレの中の翼やマリア達がおかしいんですけど、ホントまずい。別に意味で終わるが続いてるんだが………

 

「翼、まず普通はお前が嫁だっ、オレが嫁っておかしいからっ」

「どちらでもいい、そのな………相手と言うのが、その、お前しか思いつかない………だからもらってもらうぞッ。大人しくもらわれろ!!」

 

 その瞬間の隙、蹴りを放ち、距離を取るが、刀の柄で腹蹴りを防がれた。手の内がバレている、セレナの時と違う。

 

 精神世界の干渉で、追ってくるものも速いから危惧したが、どうやらこちらの心は読まれていないのだろう、安心だ。

 

 だが翼とはよく模擬戦をする。だから対応された。イメージによる強化でもされているのか分からない。未来の動きも早いし、こちらのイメージによる強化があるとすれば、気を失えばいいのだが、それは悪手だ。

 

「なんでオレなんだよっ、そんな仲じゃないだろっ」

 

 それに、いままで勇ましかった翼がもじもじと頬を赤くして、涙目になり、そして静かに、下向きながら、

 

「わ、私の下着の種類、全部知ってるくせに………」

 

「………」

 

 それにはこう答えよう、うん知ってる。

 

「サイズも、こ、この二年、本当に全部知ってるし、裸も、見られた時もある」

 

 うんあるね。オレがいるの知らずに医務室に入ってきて、ちょうど全身検査だから、裸だったなうん。

 

「私の、は、はず、恥ずかしいこと、全部知ってるくせにッ」

 

 うん、恥ずかしいこと。家事全般がダメで、実は泣き虫で世間知らずで、奏さんに嘘の情報を教えられて、オレの指摘でいつも色々な一面を見せるね。

 

「もう、もうアスカ以外っ、アスカに責任取ってもらうしかないじゃないッ!!?」

 

 やめて、やめてください。よくよく考えたら翼との関係性考えればそうじゃないかと気づくオレがいる。

 

 やめてッ、こんなの他の人に知られたらホントまずい。緒川さんも含まれそうだが、実際オレの方がダメが多い。奏さん関係でホント、翼の色々を知っている。

 

「あの時なんかッ、私の裸をはっきり見たじゃないッ」

 

 あの黒い虫事件か、確かに見たし、抱き着いてきたしね防人。あれ、オレ男として責任取らなきゃいけないんじゃないか?

 

「ぜっ、絶対に逃がさないぞッ。お前にもらってもらう!! 異論は認めないッ。も、もうアスカしかいないんだぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 そう言って斬りかかってくる。斬る行為に関してはなんでだと思う。

 

 色々なことが走馬灯のように蘇り、どうすればいいか思っていると、太ももが狙撃された。

 

「!?」

 

 マリアには警戒していたのに、誰だ?!

 

「雪音」

 

 そう翼が言うと、静かに拳銃を持つ、

 

 

 

 リリカルでマジカルな魔法少女風の雪音クリスがいた。ともかく瞬間距離を取る。

 

 

 

(………オレ、殺される………)

 

 なぜか本能がそう訴えた。何故だ!?!

 

「………なあ」

 

 光の無い虚ろな瞳、拳銃を持つクリスは静かに銃口を向けながら、

 

「いまの話………本当なのか」

 

 嘘であって欲しいけど本当ですね。

 

「………あたしとの関係は遊びか」

 

「は?」

 

「は? は?ってなんでは?って………そうか、お前はそんなことか。私がどんな気持ちか知らずに、そうか………そうか」

 

 拳銃をリロードする。何故か狂い笑いそうなのを抑えながら、ずっとこっちを見る。

 

「………お前があたしの物にならないのなら………殺す………ずっといないのなら、側にいないのなら、家に居ないのなら、殺す殺す殺す殺す殺殺殺殺ッ」

 

 どうしよう、無表情で口元を釣り上げ、カタカタと首を震わしながら、そんなことを呟き、銃を構えて近づいてくる。

 

 血が止まらない、なんでだ?

 

「いつも他の女ばっかり………あたしがいるのにッ、あたしが側にいるのにッ」

 

「クリス、どうした? ほんとなに?」

 

「ざっけんなよッ、お前が好きって言うから色々料理覚えたり、作って出したりしたのにッ、全ッ然気づかねぇでッ。バカといちゃついたり、先輩の裸見たり、私のことは全然見ないで」

 

「ま、待て。な、なにが」

 

「なら殺す、殺せばずっと一緒だッ。お前を殺すッ、殺す殺す殺す殺す殺すッ」

 

「アスカは渡さない………アスカに責任取ってもらうのは私だッ!!」

 

 そう言って、二人が近づく。色々まずい。

 

 その時、銃口の気配がした。マリアと未来がいる、にま~と微笑みながら、静かに来る。

 

 調も切歌も斬り壊して現れる。もうやばいな。

 

『アスカは渡さない』

 

 全員がその一言に、向かってくる。

 

 このまま逃げればいいのだが、逃げればこの場で戦い始めそうだ。それは避けた方がいい、手数が少なすぎる。

 

「まずこのよく眠る薬を使いましょ………そうすればなにをしても起きないわよ」

 

「いいですね、それなら取れますし、色々できます」

 

「アスカ………アスカ………可愛い首輪があるの、付けてほしいな♪」

 

「アスカが痛がるのは嫌デスから、マリアの薬を使うデス………そのあと」

 

「………よし、後か先かの違いか」

 

「………最初は渡さないぞ」

 

 マリアは謎の薬を注射器に入れて、確認した。

 

 未来は刃物を医療用の物にしたが、後の方がいいかな?と首を傾けた。

 

 調はギアを纏い、鎖のついた首輪を持って微笑んだ。

 

 切歌は綺麗に斬れるようにギアを纏っていた。

 

 翼は腹をさすっていた。

 

 クリスはそんな翼を見て呟いた。

 

 カルデアサーヴァント達で感じた恐怖が、悪寒が、絶望が、全てが終わりを告げたと知り、その場に座り込む。

 

 もうだめだ。

 

『ジャ、ハジメヨウ、あすか………』

 

 そう言って終わりが近づいてくる………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その瞬間、金属がぶつかる音や叩き落す音と共に、相手する者が周りに降り立った。

 

 

 

「な………」

 

 

 

 それは誠の羽織を羽織った、

 

 

 

『ノッブ』

 

 

 

「新選組ノブ達ッ?!」

 

 その瞬間、現れるのは、新選組ノブや、そして、

 

「沖田さん見参ッ、土方さんは殺しそうなので待機ですっ」

「ワシが来たぞアスカっ」

「ちゃちゃっと、茶々も来たよ~」

 

「よし手数が増えたっ」

 

 そう言いながら、新選組沖田はすぐに翼と刃を交えて防ぎ、新選組ノブが以外と速い動きで相手をけん制する。

 

「鍛えました、土方さんが」

「ちびノブが進化し出した」

 

 そして戦いだしたノブや仲間たち、ともかくノッブの元に出向く。

 

「平気かアスカよっ」

「ノブっ、助かったよ。この現状は」

「分かっておるっ、ここで傷を負えば現実の者達の反映される。だから土方は下げている」

「だから新選ノブをちゃちゃっと連れてきたんだよ」

 

 光速に動き回るちびノブ。なんだあの動き、いいのだろうかと思う。

 

「オカンで影で言われるんならもう結婚したいだけなのにッ、私はまだ二十歳過ぎなだけなのに………歳の近い奏は姉で、どうして私はオカンなのッ!? だったら相手の一人ぐらいいていいでしょ!!」

 

「アスカは私が手に入れる、ずっと一緒だよアスカ………逃がさない」

 

「殺してちゃんとお世話するデスッ」

 

「……………………」

 

「嫁は誰にも渡さないッ」

 

「殺す」

 

 囲まれているが、力は拮抗している。刀と種子島を持つノブ達がうまく攻撃を防ぐが、正直、

 

「ノッブ、このみんなって、敵が性格を改造したもんだよね? セレナにもあったけど、かなり依存性の高い女の子でね。正直これが深層意識のみんなのイメージなら、少し精神科に行きたいんだけど」

「平気だアスカっ、むしろこの状況下で平然としているから、終わったら精神科に通うんだぞお主っ」

 

 そう告げる中、やっと一息つく。そしてとノッブが静かに種子島を放ちながら、

 

「いいかアスカ、この世界の核は動いている。確実に誰か生き物らしいと花の魔術師が言っておったぞっ」

「今頃かあのごく潰しッ、こっちはノッブ達が来なかったらどんな目になっていたか分からないのにッ、今度唐辛子料理を流し込む!!」

 

 そう叫んだ瞬間、土煙と共に、何かが迫ってくる。

 

「アスカさん♪」

 

「アスカっ」

 

 セレナとシータが現れる。彼女たちの方も新選組の羽織を纏う、ちびノブが現れていた。

 

 ともかく、動くそれ核を見つければいいのか。見つけ方はなんだ?

 

「異常に強いか、明らかに違和感があるとかと言って」

「ぜ・ん・い・んッそうだよッ!! もしくばシータやみんなだけど本能で違うって分かるよ!!! これ以上なんて存在するわけ」

 

 

 

 

 

 あ・す・か・?

 

 

 

 

 

「………」

 

 全身から血の気が引く、声がした方へ静かに振り向くと、一人の少女からどす黒い何かを纏いながら、笑っていた。

 

「アスカアスカアスカアスカあすかあすかあすかあすかあすかあすすあすあいすあすすあす――――――――――――――――」

 

 壊れたラジオのようにこちらのことを見ながら名前を呼びながら、そして、

 

「もうやだ………」

 

 そう言いながら、

 

「死ぬところなんか見たくない、戦ってほしくない。そうだずっとこの世界にいてもらおう、ずっと一緒だよアスカ。もう離れないように、アスカの全部が欲しいな~」

 

 そうにんまり笑い、ちびノブ達も怯える。

 

「アスカの未来が欲しいアスカの子供が欲しいアスカの全てが欲しいアスカの人生が欲しいアスカの今後が欲しいアスカの全部が欲しい。アスカ、アスカが側にいないのはもうやだ、ずっといてずっと永遠永劫一緒ずっと一緒死んでも生きても何でも一緒なんだもう決定ねそれならもう子供作らないと何人欲しい?私頑張るよ一生懸命頑張るからずっと私の側に居よう」

 

「ひ、ひびき………」

 

「あれ?だけど違うそれだけじゃずっと一緒じゃない? ならどうすればいいの?どうすればアスカとずっとなの? あっはっ♪そうだっ♪♪ アスカの臓器と私の臓器交換しょ♪ 血液型も一緒だし、もうなんなら私の中にアスカを植え付ければいいんだよねっ。そうだっそうしよう、そうだよねアスカっ、ねえなんで返事してくれないの? なんでクリスちゃんだけなの? 私も未来と一緒にアスカのご飯が食べないううん」

 

 

 

 アスカがたべないな………

 

 

 

 もうなに言ってるか分からない幼なじみが、ギアを、真っ黒なギアを纏い、突如目を見開いたまま狂ったように笑い出しながら、こちらを見た。その手には杭がある。

 

 うん怖い。

 

 だが、狂気の宿り具合、やっとだ。

 

 やっと糸口が見えた。

 

「ノッブ、これ終わったらオレ一回精神科に入院するよ」

 

 だがその前に後のことを真剣に決意する。

 

「入院する前に、周りの女子の気持ちを、少し誰かに相談したほうがええぞ」

「茶々もバーサーカーの自信が無くなるよ」

 

 明らかにこの中で一番高いスペックした闇響が現れ、オレは終わったかもしれないと思い、それが外の世界で見られていないことを心底祈るのだった………




393 そうだ、取って響共々愛してしまおう。

切歌ちゃん 殺して管理するデス。

防人さん もう責任取ってもらうしかないじゃないッ(半泣き)

クリスちゃん 裏で可愛い物好きと知られ、もはや家族のように仲がいいのに選ばないのなら………

主人公 完全なる闇へと堕ちた子。アスカの全てを我が物にする為に動く………この子が悪夢世界を作る核です。じゃなきゃ怖すぎる。



仕事をしたマーリン。送ったのはノブ達とノブ選組。

この光景について装者達の反応? カオスに決まってるじゃないですか。

様子を見てどんな反応したかご想像にお任せします、一つ言えるのは大・混・乱。

それではお読みいただきありがとうございます。

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