少年/戦姫絶唱フェイト・シンフォギア   作:にゃはっふー

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まず整理しよう。彼女らは分かっている、自分が愛したマスターの生まれ変わりであろう。

そして、諦めきれないが故に、一度無理矢理手に入れようとする。せめて、せめて一度、強い拒絶を知らなければ、この思いは抑えきれない。

そして彼女達は、想いのままに、暴走する………


23話・暴走する愛

 赤い剣を握り、黄金の劇場の主と、破壊の根元とも言うべき、剣を振るう化身が向かってくる中、後ろのキャスター達はサポートに徹する。

 

 バカなあり得ない。キャス弧もハロエリも、スポットライト当たるための人なのに、捨てきるなんてあり得ない。

 

「結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚―――――」

 

 うんごめんなさい、怖いです。キャス弧マジです。あの人達、この一度に全魂込めすぎてないですか? どこに分かっている、自分は彼ではないと分かっている要素があるのだろうか?

 

「援護は任せなさい………」

「ああ、信じるぞ………行くぞアルテラ」

「はい………」

 

 軍神の剣は三色の光を纏い振るわれる中、選んだ聖遺物は、響のガングニールを纏う。これは彼女達の想いを受け止める意味を込めたが、やべっ、重すぎるんだけど。

 

 全員キャラと言うか性格とか遺恨とか全て消して、オレを手に入れるために向かってきた。

 

「ま、マスター!?」

 

 アタランテは叫ぶが、少し葛藤するが首を振る。ここは仕方ないが、自分でやらないといけないんだ。

 

 それに獰猛な笑みを浮かべるネロとキャス弧。ごめん、いま揺らいだ。

 

 

 

 ――マリア・カデンツァヴナ・イヴ

 

 

 ガングニールの拳の中で、彼は戦う。剣の刀身を叩き、なるべく彼女達を傷付けないように戦っているが、

 

「強化します」

「防護、次、そこっ」

 

 ハロエリ?と彼が言う子が的確に彼の死角から攻撃し、キャス弧と言われた人が、剣を持つ二人を黙々と強化している。

 

 二人もお互いがお互いの持ち味を殺すと、すでに分かっている様子で、交代交代で斬りかかる戦法だ。しかも始めは彼の体力削りで、確実に仕留めるように動く。

 

「な、なんデスかあの人達!? マジデスっ、愛した人じゃないから強く拒絶して欲しいとか言う割にマジデスよ!!?」

「酷い………」

 

 私はすぐに、アストルフォの方を見る。参戦できるかは無理だろう。だが、

 

「あの四人が何者か教えて、赤い剣士がネロ皇帝なのは分かってるけど、あとのは」

「えっ? そう言われてもな………さすがのボクも知らないよ」

 

 だがその中で、アタランテは弓と矢を持ちながら、その戦いを見ている。

 

「セイバーネロと、セイバーアルテラ。後は反英霊故、真名はおいそれと知られたくない者故に、いまは」

「アルテラ? もしや軍神アレスまたは、マルス由来の?」

 

 それに頷く。それを目を見開くマムに、尋ねてみた。

 

「ま、マム!? それって」

「少なくとも、私達の世界で彼女は、五世紀の英雄にして、西ローマ帝国の滅亡を招いたとも言われる逸話です」

「一番気を付けなければいけないのは、その逸話だ」

「ああ、後は宝具だね」

 

 アストルフォの言葉に、切歌は首を傾げた。

 

「ほうぐ?」

「必殺技みたいなものだよ、ボクならヒポグリフを呼び出して、空間を飛びながら、槍で刺すんだよっ」

「そう言えば、固有結界ってものは、ネロ皇帝が」

「彼女の逸話、黄金劇場に人を閉じこめた逸話から生まれた宝具だ。このように逸話、または伝承などから、我々は特殊な力や武具、能力を持つ」

「技なら使えば疲れるんじゃないの?」

「ああだが………」

 

 そのネロ皇帝は控えるたびに、キャス弧とハロエリに集中回復されている。もの凄い気迫を感じ、本気を感じる。

 

「あの二人、得にキャス弧は術士としては格上、いや呼ばれる英雄の中で破格の一人だ。もう一人も長くマスターと共にいて、基盤は強い」

「長くって………」

「ああ、もしかして、カルデアマスター?」

「もしかしなくても、彼女らはカルデアマスター関係での知り合いだ」

 

 大型の施設により、一人英霊一人が限界だが、それを補助をして、限界を突破しているのがカルデアのマスターだ。

 

 それで多くの英雄、神霊が集まり、多くの交流がある。

 

 彼女達はそれで知り合い、それの契約の繋がりがある自分達は、はっきり言えば顔見知りらしく、能力などお互い分かっている。

 

「英霊は、一度座に還れば、うたかたの夢のように、戦いを忘れたりするのがほとんどだが、今回はまだ一人の契約者と契約している故、自分は彼女達を知っている。向こうもだろうが………」

「そう言えばそうだよね。アタランテ達は、契約が少しおかしくなって、アスカに繋がってるから………あれ? そいやなんでボク、カルデアの記憶あるんだ? ボクの場合忘れてそうなのに」

「そこはしっかりしてくれアストルフォ………」

 

 そんなやりとりの中、拳が空間を振るわす。ジャックが静かにナイフとメスを持っているが、

 

「む~術返ししてる………」

「汝の呪い対策か」

「呪いですか? 彼女も」

「わたしたちなら、あれを解体できる。けど、キツネの所為で、反射される」

 

 物騒なことを言う中で、キャス弧はにやりと笑う。

 

「おあいにく様です♪♪ 呪殺を始めとしたものは、こちとら専門ですので」

 

 そう言いながら、ハロエリは焦る。

 

「けど条件はまるっきり入ってるからね、気を付けなさい」

 

 そう言いながら戦う中だが、正直、アタランテはどうするか考えている。

 

「マスターはこの戦いは、自分が背負う………そのつもりです」

「………確かに、横やりを入れるべきでしょうか? 彼女達は、その………」

 

 緒川さんも、勢いとはいえ、これはけじめのような戦いだ。彼女達からすれば、絶対にもう会えないはずの人と、偶然再会できたのだ。

 

 もう二度と、それは、

 

「無いと思うよ。あったとしても、それこそ本当に分からないほどに分からない」

「そうなの?」

「うん、アスカの場合は、本当なら引き出す必要もない、過去の情報を引き出した。聖杯からボクや、もう一人の自分の情報を無意識に、それは他の情報も。いまのアスカは、過去に歩んだりした人物の気配を僅かに出してるんだ。だけど」

「もう一度同じ流れに戻れば、もう分からなくなる」

「うん………けどそれが本当の流れなんだ」

 

 それなら、もしかすればこの必死さはやはり、

 

「………手を出せないデス、生まれ変わって、知らない別人でも」

「好きな人なら」

「………」

 

 アタランテという英霊もその所為で、援護できない。

 

 確かに、分からなくはない。そう思い、顔を上げた。

 

「子供は一人三人………子供は一人、ぐへへへへへ」

「待っておれよ奏者………ウェディングは………ぐふふふふ」

「子ジカと毎日コンサート………毎日………」

 

 現在、剣を振るう人以外、なにかがやはり違う気がする。

 

「ぼ、ボクの方が寒気がしたよ………」

 

 愛が重いとはこういうことだろうか?

 

 だからと言って、それでも本当なのだろう。

 

 

 

 ――アルテラ

 

 

 私は迷っています。彼はあの『彼』ではない、月を管理する権利は昔に無くしている、すでに彼は違う別人だ。

 

 だけど、いまの彼の魂がそばにいると、思い出す。

 

 彼が頭を撫でてくれた、だっこや抱きしめたくれた記憶。優しい記憶、破壊しか無い、戦士でしか生きられない私に与えてくれた、優しい記憶。

 

 だけど、座に戻れば私は結局戦士、あの記憶はもう一人の私の記憶のような扱い。彼との触れ合いも違う。

 

 分かっている、分かっている。

 

「アルテラっ」

「!?」

「………」

 

 その時、彼は静かに、

 

「『迷わなくて良い、全力で来い』」

 

 その時、四人のサーヴァントの動きが止まる。自分達も、一瞬ノイズが走ったように、彼が、別の人物に見えた。

 

 女性だった、男性だった、アスカと言う人だった。

 

 分からないが、彼らは確かに、拳に思いを乗せて、想いに応えることはやめていない。

 

「………ごめんなさい、みなさん」

 

 その時、三色の光を纏う、軍神の剣が輝く。

 

「響っ、力を貸してくれ」

 

 その一撃、

 

「………キャス弧、ハロエリ」

「………ええ、分かっています、分かっていますとも」

「あーあ………ほんと………生まれ変わっても、変わらないのね子ジカ」

 

 その一撃は、

 

「貫けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 

軍神の剣(フォトン・レイ)

 

 ただそれを見守った………

 

 

 

 ――龍崎アスカ

 

「アスカ♪」

「響、奏さんっ」

 

 激突した瞬間、黄金の劇場は消え、うち破ったため、響と奏さんを解放する四人組。響達が近づく中で、静かにキャス弧が近づいてくる。

 

「はいはい、それじゃ、腕の治療させてもらいますよアスカ様(・・・・)

 

 彼女はそう言って、さすがに宝具を殴った腕を治癒し出す。ネロは、さすがに疲れて、その場に膝を折りながら、ため息をつく。

 

「………ごめんなさい」

「………気にしなくても良いわよ、結局こいつは子ジカじゃないんだから」

「………まあな」

 

 全員がしんみりしているも、清々しい顔をしている。少しは落ち着いたようだ。

 

「アスカ、すまないな。お主が奏者であろうと、いまは違う。彼の者と同じであり違うものだ」

「月の勝利者………元のオレ?」

「ええ、あなた様は我々の中で、誰かと契約し、月の聖杯戦争で活躍した記録では、その立ち位置です」

 

 キャス弧の言葉を聞いても信じられないと言うか、実際よく分からない。自分はそっちのゲームはしていない。

 

 ただ言えるのは、月の関係で凄い存在に成ったりしてるんじゃないのかとも思うが、

 

「その点はあれよあれ、ご都合な状態なのよ」

「簡単に言えば、それでも消滅した人であったと言うことです。勝利して天寿を全うするなりなんなりで、です」

 

 そう言う可能性軸で、オレは月の聖杯戦争勝利者らしい。元であり、記憶は無いが、記録は引き出したとのこと。アストルフォもそう言いながら、ガングニールを響に渡しながら、立ち上がる。

 

「ありがと、キャス弧」

「いえいえ♪ 我が儘にお付き合いしていただいた身ですので、お気になさらず♪」

 

 そう言われながら、やっと少し落ち着いて、本題に入る。

 

「それじゃ、ネロ、君達はここのことはなにか分かるか?」

「ん? ここか? 正直我々がいる時点で、世界と世界の間と言えるだろう。まあ、余達はあまり気にせず、汝とまた出会えることしか考えていなかったがため、深く考えておらなんだ」

「そう、なのか……」

 

 そんな中で、キャス弧ははいはーい♪と元気よく手を挙げて、

 

「で・す・が♪ この出来る良妻キャス弧、しっかりここの霊核は把握済み。しっかり貴方様をナビゲートして差し上げますね♪」

 

 そう言って、オレの腕を掴み、その、胸を押しつけ、ハロエリ達サーヴァント組がばっと立ち上がる。

 

「おい待てキャス弧よ………それはいささか反則だぞ? なにより余達はすでに魔力を消費しておる。このままでは身体は維持できずに、消えるが定めだ。ここは場所を言い終えて」

「あっ、先ほどの治療でマスター契約したので、よろしくお願いします」

「「「!!?」」」

 

 そう言うと、アストルフォ達もあっと叫び、キャス弧は真っ赤な顔でデレデレになりながら、

 

「ああ、またマスターの魔力で顕現するなんて~これはもう、責任を取って、輪廻転生、責任を取っていただいてもらわなければいけません」

「待てッ、オレの許可無くなに」

「そ、そうだっ、いますぐ余とも契約をッ。あっ消える、消えちゃう。嫌だッ、ふざけるでないぞキャス弧ッ」

 

 キャス弧以外、黄金の粒子になりかけ始めるが、ハロエリは切歌を見た。

 

「私もっ、この際誰でも良いッ。このまま子ジカとお別れは嫌よッ。うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

「デッスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」

「切ちゃん!?」

 

 黄金の粒子に成りながら、切歌にタックルを放ち、無理矢理契約し、よしと微笑む。右手の甲に令呪が浮かんでいる。

 

 その間にナスタージャ教授達に、

 

「あの、申し訳ございませんが契約をお願いしますっ。大丈夫、悪い文明は全て破壊しますっ!!」

 

 押し倒される切歌を筆頭に、勝手に交渉か契約をし始めるサーヴァント。魔力云々は問題ないのだろうかと思いながらてんやわんやで、結局四人のサーヴァントが、奏、切歌、調と契約して、静かに核へと歩く。

 

 

 

 とりあえず、歩きながら色々と説明。尚、アスカの扱いに関しては、絶対契約と言わんばかりに厳しくされている。アストルフォも例外ではなかった。

 

「それでは、反英雄と言う方も、サーヴァントとして呼ばれ、聖杯と言う聖遺物を求め合う儀式。それが貴方の世界ではゲームなどの創造物として語られていると」

「はい、えっと、キャス弧とハロエリについては、反英雄ですので、詳しい。キャスターと言うことで納得を」

「そうですか、分かりました」

 

 反英雄、悪名で有名になった者達。ハロエリはエリザベートがなんやかんやでハロフィンの影響受けた彼女で、玉藻の前であるキャス弧も、真名看破は嫌っている。

 

 アルテラはすでに話したようだが、あまり詳しく詮索しないで欲しいと頼んだりする。ともかく、なんで月の聖杯戦争に関わってるんだろうとしか………

 

(思うこともないんだよな~)

 

 何故かアルテラが関わってると言われて、すんなり納得する。やはりアストルフォの言うとおり、過去の記録を引き出した所為か、幾分かあっさり意味もなく理解する。

 

 確か初期アニメは見て、FGOでゲームは初なのに、なんでその前の作品に関わってることに納得してるんだろう? よくて聖杯大戦だけだ。その辺りがそうなんだろう。

 

 そう思いながら考え込む、その間と言うと………

 

 

 

 ――天羽奏

 

 現相棒は現実逃避している。

 

「奏者~♪」

「マスタ~♪」

 

 両腕に腰を折ってでも抱きつく美女、羨ましいと言う顔で見る褐色の人と、ハロエリ?と呼ばれている人も、色々と話したりしている。

 

「この奏者は可愛いな………本当に………色々したくなる………ああホント………このスカートでもいいなら………」

 

 そうぶつぶつ言いながら、スカートなど触られても無視している。それはキャス弧もそうであり、なにされても無視している。目がよどんでいく。

 

 それには、

 

「………」

 

「デス………」

 

「むぅ………」

 

 色々言いたいことがある三人もいて、ため息を吐く。

 

 

 

 ――龍崎アスカ

 

 

「洞窟?」

「はいマスター気を付けてください、妙な気配がしっぽにびんびん来てますので」

「………行きたくない」

 

 そう言ってその場に倒れ、アストルフォ達が近づいてくる。

 

「どうしたのマスター? なにか」

「な、なんだ………手の震えが止まらない………」

 

 ジャックやアタランテも心配するほど、手が無意味に震えている。立ち上がる気力もなく、みんなが心配する。

 

「ど、どういうことなんでしょうか?」

「うむ分んらん。だが安心せい奏者よっ、現在こっちはセイバー二人にキャスター二人、ライダー一人に、アーチャーにアサシン。戦えるシンフォギア装者なる者も一人いるっ。これで負けることはあり得ないぞッ」

「いや、現実ヘラクレスとか、ギルガメッシュとか、無銘さんとか出たら終わるからな。十二の試練の逸話から12回倒さなきゃいけない、化け物殺しの英雄なんか無理だからなっ」

 

 他にも色々だ。英霊って真名や、その逸話からで能力が推測できたり出来るが、真名が分からない、時間が無い、準備できないのなら意味がないんだぞ。

 

「ともかく………」

 

 緒川さんが周りを見るが、巨大な岩壁のようなものが広く広がり、洞窟のように一つの入り口しかない。

 

「迂回するにしても時間がかかります、正直翼さん達もどうなっているか不安です」

「霊核を壊し、この空間を壊せば、大丈夫と思いますよ? その辺りはお任せを」

 

 キャス弧の言葉を聞きながら、渋々中に入る。

 

 そうだ、翼達のこともある以上、進むしかない。止まることなんて無い。

 

 そう思っていた時期がありました………

 

 

 

 それは、悪夢だった………

 

「!? 立花っ、アスカっ、奏っ」

「お前ら、逃げろっ」

 

 そう言いながら、クリスと翼がいた。彼女達を守るのは、

 

「貴方は」

「………こいつが」

 

 聖女ジャンヌさんと、こちらを睨む叛逆の騎士モードレッド、彼の騎士もまた、守るように戦っていた。

 

 あの存在達に、

 

「あらあら」

 

 一人はスタイルが良く、黒い髪であり、雷を操り、ナギナタを持つ、バーサーカーのクラス。こちら………いえ、オレを見て満面の笑みで頬に手を置く。

 

「………」

 

 一人は黒い肌であり、あの仮面を外して、素顔を見せる。こちら、すいませんオレですね。を見てぼっと頬を赤く染める、一人の少女。クラスアサシン。

 

「シグ、ルド………」

 

 一人は長い髪、ってかもう全員美人美少女でいい、そして槍を構え、血走った目でこちら、ああそうだよオレだオレに手を伸ばしながら見る。クラスランサーの人。

 

「あら、あらあらあらあらっ」

 

 そして、角のようなものを持つ、黒い着物、白い髪の美少女が、嬉しそうに、

 

「マ

   ス

     タ

      ー

       ♪♪」

 

 オレ、たぶん、子ジカのようにがくがく震えている。

 

「あ、アスカ? なに!? 彼女達はそれほど危険なの!?」

「アスカしっかりしてっ、どうしてもう倒れそうなの!?」

「あの人達はなんなんデス!?」

 

 帰りゅ、ボクお家帰りゅっ!!!

 

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ」

 

 

 

 ――立花響

 

 

 な、なにか知らないけど、出会い頭でアスカが叫び声を上げ、奏さんに腰にしがみつく。アスカの戦意がもの凄い速さで消し飛んだ。

 

 そして静かに、こちらを見て彼女達は微笑む。

 

 アスカはもう戦えない中、私達のサーヴァント戦が始まった。




………

アスカは理性崩壊しました。

お読みいただきありがとうございます。

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