たとえ、全てに否定されようとも   作:Laziness

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今回は、設定補足回です。
メッセージで、【10D】様より、質問を頂きました。
今回は説明補足として、その質問を使用させていただきました。
使用許可をくださり、ありがとうございました。この場を借りて、感謝を。
では、おたのしみください・・。



というか、長文や活字が苦手な方は、スキップしてください(笑)


Ⅴ・設定補足回(第九話)

 

Q・亜素の割合が墓地や寺院などの霊・魔的概念に近い場所で多いけれど、他の場所では目立った変化が無い。...このように解釈すると、人間そのものが持つ亜素の量は全員均一化されてしまうのでは?

 

A・人間そのものが持つ、亜素の量が均一化される。その通りです。この作品において魔術とは、自分から火を出せたりとかそういうのではないんです。あくまで、外の亜素を操作し、風を起こしたりとか、地形を変更したりとかそういうのです。要するに、キャパシティが魔術そのものに関わってくるわけではないのです。魔術の優劣は、ほとんどが【亜素の操作】に依存するといっても過言ではありません。では問題の、体内の亜素に優劣が依存する筋力操作についてです。この作品において、亜素の量は、全員均一です。それを踏まえ、Ⅴ・八話の『強弱は【1-,1+,2-,2+,3-,3+】の六段階で表す。』に注目してください。そして先程の、【亜素の操作】に依存するという文章を思い出してください。筋力強化で3+にするためには、高位の亜素を融合させなければなりません・・と、ここまでは理解できましたね。人間は全て、同じ量の亜素を所有している。付け加えます。『だが、それを扱えるかどうかが、魔道師としての実力の差として表れる』ということです。全員は同じ量の亜素を所有している。しかし、それを扱えるかどうかは、個人によって異なるというわけです。この理屈でいけば、全員が同じ量も亜素を所有していることの証明となります。

 

 

 

Q・そして霊・魔的概念がある場所で割合の観測がされたという事は、その霊・魔的概念が存在する事になります。

場所、または地脈に関連する場所ではなく、そこらへんに建てられた墓地や寺院の場所にピンポイントで反応が表れたという事は、地球の地軸や磁場などの自然による現象が亜素と関係はしない。ということは、墓地や寺院と関係のある何かが必要となってくる。

結局は墓地も寺院もこう言っちゃ悪いですが、ただの建造物です。そこに必要な存在・・・幽霊と仮定するならば、その存在を肯定する事になります。なにせ亜素の割合が変化する為のナニかがそこに存在しているのですから。

 

もしそれが幽霊、悪魔、魔そのもの、それら二次元にしか存在しなかった空想上の概念だとしたら、それは本当に存在しているという事で良いですか?

 

 

A・。作品には、【変化が見られたため】と書いています。地球の環境と一切関わっていないため、そこからこれは完全に【原子・分子・イオン】とは異なる類のものと証明できますね。では、何故寺院等だけ変化が見られたのか?亜素は霊・魔的概念物質であるのか?というところです。亜素は霊・魔的概念物質であるといえます。地球の環境に一切関係しない時点で、この物質はこの地球上で完全に独立している物質です。環境で変化しない+未反応である。このことから、いわば【存在していない】状態といえます。亜素の融合とは、亜素を【存在している】状態へと変化させ、事象に変化を起こす行為です。

では寺院では、常に存在している状態を保っているのか?それは地球上等しく否です。では何でそこだけ変化しているのか?この変化というのは、量が増えているというわけではありません。そこにしかない特有の振り分け番号の亜素があったということです。寺院や墓地は、他のどこよりも【弔い】に縁のある場所です。弔いとは死者と最も深く関わる行為。よって、【蘇生】や【霊】を操作可能にする亜素は、寺院等にしか存在していないのです。このことから、寺院で亜素の変化が見られ、霊的概念に関われる+地球で唯一独立した物質ということから、霊・魔的概念物質であると証明したのです。決して、本作では幽霊などのカルト的なものは存在すると扱いませんね。

 

 

 

 

Q・亜素を反応させるのに、何故言葉(展開式)が必要なのでしょうか?

 

A・この展開式は【亜素】に向けての式ではない、というところをまず始めに理解せねばなりません。では何に向けてか?それは自らの脳です。中二病臭く言いますと、脳は体全体を支配していますね。亜素の操作というのも、脳で処理を行います。この展開式というのは、言わば脳への伝令です。亜素の操作の処理は、大脳で行われます。大脳に展開式で伝令を送り、後はそこから外の亜素に干渉し、融合。これが亜素処理の一連の流れです。展開式は、言わばショートカットのようなものです。亜素の融合というのは、展開式無しでもいけます。ですがその場合、脳への負担が大きく、時間も掛かってしまいます。展開式の正式名称を思い出してください。【亜素反応簡略式】そう、これは簡略式なのです。亜素の融合で大脳の処理を早くするために、我々の馴染み深い【言語】という形態をとった。

 

 

Q・亜素を観測出来る方法をもう少し詳しく教えて下さい。

 

A・未反応体の状態は【存在していない】状態といえるのです。では観測のためには、存在している状態にしなければなりません。さて、その手段ですが、Ⅱ・第四話を思い出してください。あの時さらっと【感知術昌】というものが出てきましたよね。亜素の融合と移動を感知し、反応するというあの機械です。存在させるために一番手っ取り早いのは、移動させることです。そこで、最新話の1つ前の回。その時に、観測計というものが出てきました。あれは、機械の中で純空気以外のものが確認された瞬間、反応するという機械です。その中で亜素の移動が起きて、機械が反応した。ちなみに機械が反応したのは、亜素の自然移動です。少し話がずれますが、亜素は感知されないだけで、独立しているとはいえ、移動を繰り返しているのです。風が起きたりとか、そういう反応を起こす亜素は、絶対に自然融合を起こすことはありません。しかし、亜素は自然移動の段階で、他の亜素と融合してしまうことがあります。ですが、人の手によらない自然融合は、何も起こらずに消滅してしまいます。ちなみに、反応を起こす亜素が融合しない理由は、亜素の起こす反応が【拒絶】が本質だからです。・・と、ここでは省かせていただきますね。質問してくだされば、いくらでもお答えします。では観測方法の話に戻ります。観測方法は、その自然融合を利用しています。研究者2人が各地を回り始めたのは【振り分け番号】が提唱された後ですので、既に反応が起こることを知っています。それを踏まえ考えると、反応が起こるかどうかを調べられるのは、異物に反応する観測機。反応自体を調べるのは、研究者自ら亜素を操作して調べていました。まとめると、【自然移動・融合】を踏まえ、研究者は【亜素】の存在を確信した。その後、振り分け番号の仕組みを利用し、自ら反応を起こして亜素の割合を観測・・といった流れです。

 

 

 

 

 

質問以外の、説明補足。

 

亜素の反応というのは、基本的に【拒絶】が本質です。1a+3aなどど書きましたが、実際は反応して事象に変化をきたす融合は、拒絶が本質となっています。言わば磁石です。磁石のように、+同士を近づけると、そこに抵抗する力が生まれます。亜素の融合で事象に変化をきたすのは、その抵抗の力を利用しています。例外も存在しますが、亜素と亜素がくっついて、なんかヤヴァイものになるって訳ではないため、ご理解ください。

(磁石は例えで、実際に+極とかがあるわけではありません。)

 

 




皆様、これからも質問等お願い致します。

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