たとえ、全てに否定されようとも   作:Laziness

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明日から、遠いところへ旅立ちます。

更新が3日ほど停止してしまいますが、ご了承ください。

あと、評価お願いします。

コメントくださった方、ありがとうございました。



Ⅳ・第五話

 無事、学校には遅れずに着くことができた。

 

「ふう、間に合ったな。」

 

 僅かばかり、走ってきてたりする。

 

「間に合わなくなったら解放でもなんでもすればいいのよ。」

 

 堂々と校則違反推奨してくる我が妹。

 

「おい、それは校則違反だ。」

 

「兄さん、知らないの?ばれなきゃ犯罪じゃないのよ?」

 

「はいはい、そうですか。」

 

 聞かなかったことにして、軽く受け流す。

 

「はいはい、そうなのよ。」

 

 

「あっ、天城様!おはようございます!」

 

 見慣れた少女、杏と遭遇した。

 

「おう、おはよう。今日も元気だな。」

 

「ふふっ、ありがとうございます!でも・・」

 

 杏は、紫苑の方に視線を向ける。

 

「やはり貴方が天城様と同棲しているというのは、どうにも気に入りません。」

 

 なんか、毎朝の恒例となったやり取りである。

 

「同棲だなんて・・私達は兄弟よ?」

 

「そ、そんな信憑性もない情報で・・」

 

「ほれ、お前ら。そろそろ時間だぞ。」

 

 これはこうやって止めるに限る。長引いても誰も幸せにならない。

 

「ええ、行きましょう。」

 

「ちょ!・・ああもう!!」

 

 うん、おとなしくなってくれたようで何よりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、今日は軍用格闘術について行う。」

 

 大尉の久しぶりの出番だ。(メタ乙)

 

「今回教えるのは、護身術だ。攻撃に使用するものではない。」

 

 護身術か・・。実用的だな。

 

「日本国防軍が採用している護身術は、なるべく少ない力で。ということが意識されている」

 

 合気道的考え方か。

 

「よって武器なんて使わないし、解放術なんて以ての外だ。」

 

 ・・まあ、それだと日本国立高等学校レベルⅢの教育方針に合わない気が。

 

「なかには解放術の勉強をしないことに対して不満を持つものも居るだろうが・・。」

 

 だが、全員は好奇心に満ち溢れた目で大尉を見ていた。

 

「おや、いないのか。流石、勉学に取り組む姿勢が違うな。」

 

(まあ、あんなに分かりやすい授業をしたんだから、皆期待するだろ。)

 

「余談だが、俺の苗字を見て気付いたものも居ると思うが、俺は警察庁の家の者だ。

 格闘術は警察庁の専売特許。これだけには自身があるから期待しておいてくれ。」

 

 ますます、生徒の期待度が増した。

 

「では・・朝田君!」

 

「は、はい!」

 

 おっ、緊張してんな。がんばれ、若人よ。

 

「君はダガーが得意だったな。」

 

「は、はい!近接時は屡使用しております!」

 

 かっくかくな敬語だな。まあ、がんばれ。

 

「では、俺にナイフを当てて見せろ。」

 

 そう言って、大尉はナイフを差し出してくる。

 

「こ・・これって!」

 

【スミス&ウェッソン CK5TBS】果物ナイフなんかではない。ガチの特殊部隊のナイフである。

 

「た・・大尉さん、さすがにそれは!!」

 

 いたんだ、先生。

 

「ほ・・本当によろしいのですか?」

 

「ああ、問題ない。・・お約束じゃないから安心しろ。」

 

「お約束・・?では・・行きます。」

 

 朝田が構えを取った。

 

「ふっ!」

 

 一気にナイフを突く。鋭い突きだ。

 

 

 

 

 ・・が

 

 

「え?」

 

 朝田は、呆けた声を上げた。なぜなら・・

 

「甘い。」

 

 大尉を捕らえていた筈の視線が、一瞬で天井に変わったからである。

 

 それを認識した頃には・・

 

「ぐあっ!」

 

 既に、背中に衝撃が入っていた。

 

「これが護身術だ。」

 

「「「「・・・・」」」」

 

(大人気ないな。)

 

(大人気ないわ。)

 

(大人気ないですね。)

 

 

(・・なんだろう、俺に3ダメージはいった気がする。)

 

「いったた・・痛・・。」

 

「これが護身術だ。皆も習得すれば、ナイフを持った素人ならば、片手で締めれるようになる。」

 

 

 生徒の皆は、超人的な技術に目を見開いた。

 

 

 流石だよ、警視庁出身大尉。

 

 




上記の通り、旅立ちます。

盛大に言ったけど、ただの修学旅行だったりする。

エンテントが中立国家になったので、皆で旅行に行きます。

(↑前話参照。)

冗談です。

評価も、よろしくお願い致します。


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