たとえ、全てに否定されようとも   作:Laziness

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こういうの書くと、時列が心配になる。

自治区単体の条約なのに、国の名前を使った条約を結べるの?


大丈夫!ssだから!!


はい、眠くなりますよ~今回は。


Ⅳ・第四話

「ほう。エンテントが国連に加盟か。」

 

 俺は朝流れてきたニュースを見て、そう呟いた。

 

 エンテントとは、元イラクと元イランの併合国家である。

 戦争をして併合したわけではなく、両国同意の下である。

 何故戦争をしていた国がそんなことになったか?

 

 それは、India Empire(以下、インド帝国と記させて貰う。)の影響である。

 

 インド帝国は錬金系術式(以下、錬金術と記させて貰う)の開発国家である。

 錬金術とは読んで字の如く、卑金属を貴金属に変換する術式のことである。

 インド帝国はそれだけに全力を注ぎ、今では石を鉄に変えられるまである。

 

 インド帝国は錬金術で作った金属を、他国に安く売るということを繰り返していた。

 そうすれば、モノカルチャー経済のアフリカ辺りは破産なわけで。

 一旦それは置いておこう。そして強力な魔道師・膨大な軍資金を得たインド帝国は、植民地 獲得へと動いた。

 (1話辺りで、植民地のこと書いたけど、覚えてます?)

 

 植民地獲得で、初めに落ちたのが【パキスタン】だった。

 これが、『印国西方進軍』と呼ばれている。

 

 また話が逸れてしまうが、インド帝国は鉱石と石油の貿易でArabia Coalition(以下、アラ ビア連合と記させて貰おう)とこうろを確立していた。条約も。

 

 それが『沙印航路』と、『沙印年間規定量貿易条約』である。

 

 前者は兎も角、後者を説明すると余裕で1万文字を越してしまうため、掻い摘んで話す。

 この条約は要するに、貴方の国は1年間でこれくらい私の国に輸出してくださいという条約 である。それに加えて、私の国からしかそれは輸入しないでくださいという条件付である。

 そちらの国も有り余るほどの産出量なのだから、安定して得られるんだよ?

 という条約である。要するに両者が得をする。

 語弊があった。損はしないといった言い方が適切であろう。

 

 

 おや、だいぶ話が逸れてしまった。

 

 んで、その後予想通り、インドはイランに進軍した。

 しかも戦争中なので弱ってるだろう。という考えで、イラクにも進軍した。

 

 パキスタンを一方的に蹂躙したインド帝国に勝てるわけがない。

 という経緯で、2国は併合・・否、その当時は協力という名目だったが。

 

 当然、その程度の兵力では足りないため、アラビア連合からも援軍を貰った。

 え?条約があるって?

 

 気にするな読者様。あくまで条約を結んだのは、サウジアラビア自治区だけだ。

 アフガニスタン自治区とかは、完全に条約干渉外だ。

 こらそこ!ご都合主義とか言うな!!(まあ、そうだけど)

 

 苦戦を強いられたインド帝国は、自国の領地に帰っていった。

 イランとイラクが正式な併合国家になったのは、イラクの王の娘がイランの皇太子と結婚したことにある。併合国家になったのが色恋とは、滑稽である。

 

 おや、随分話が長引いてしまったな。

 あえてもう一度言わせて貰おう。

 こらそこ!ご都合主義とか言うな(笑)

 

 ちなみにインド帝国はその後、中華民国に宣戦布告なしで奇襲を仕掛けて国連に違法とみなされ、鉱石の国外輸出を制限された。笑える。

 

 要約しよう、エンテントとは、イラクとイランの併合国家である。

 

 

「ほう、何があったのかしら?」

 

 隣で朝食を取っていた妹が話しかけてくる。

 

「どうやら完全な中立国家になる『テヘラン憲法』を発布したことで、国連加盟権利が謙譲されたらしいぞ。」

 

 中立国家になるのは、国民の反対のせいで、全然話が進まなかったらしい。

 

「ようやく長年の努力が実を結んだのね。」

 

 印国西方進軍が2015年だから・・おおよそ50年ぐらい掛かったか。

 

「50年の軌跡・・泣けてくるな。」

 

「そんなことより兄さん、そろそろ時間よ。」

 

 気が付けば、結構時間は迫ってきていた。

 

「そうだな・・っと、元帥から報告あったぞ。」

 

「何かしら?」

 

 俺は、昨日伝えられたことを紫苑に伝える。

 

「エンテントに支部が置かれるらしい。」

 

「・・随分タイムリーね。」

 

 中立国家になったことによって、エンテントから直々に支部設立要請がきたらしい。

 

「で、それだけ?」

 

「ああ、それだけだ。悪いな、そろそろいくか。」

 

 俺達は、学校に向かう。

 

 

「兄さん、インドの規約違反(中華民国進軍)っていつだっけ?」

 

「2025年だ。二重の日光だぞ。テストに出るから覚えとけ。」

 

「うん、ありがと。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今回出番ないやん。章タイトル詐欺やん。」←大尉

 




さ、何人寝たかな?

たまにはこういう回が欲しかったのですよ。

それでは皆さん、おやすみなさい。

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