たとえ、全てに否定されようとも   作:Laziness

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調整平均オレンジ。ランキング入り(オリジナル作品のみ)UA数3000突破。

皆さん、ありがとうございます。

長らくお待たせいたしました。それでは、どうぞ!


特別講師~大尉、ちょっとがんばる~
Ⅳ・第一話


「え~っと、今日は実戦解放術についての授業をします!」

 

(実戦ねぇ・・。)

 

「まず、解放術の基礎についての復習をします。解放術は、脳に多大な情報を与えている箇所から、強化箇所に力の移行をすると、膨大な力が得られます。その例を、有里美さん。」

 

「はい、五感ですね。逆に、影響が少ないのが運動能力そのものの移行です。情報の提供源を一つ潰すのと、運動能力を僅かに減少させるのには、大きな差があります。ですが、得られる力の量と、身体への影響の大きさは比例しています。視覚や聴覚を失くしてしまうと、戦闘に大きな支障が出ます。そのため、実戦を視野に入れるのならば、相手の特性を理解した上で、自分に必要な力、相手が対応できない力を計算することが大切です。」

 

「はい、見事な説明でした。では、フルバーストとは何でしょう?紫苑さん。」

 

「フルバーストね・・。超過だったかしら?能力の完全移行。術式強度の完全化。」

 

「み、短い説明でしたね・・。まあ、その通りです。では、今の説明にあった、術式強度とは何でしょう?天城くん?」

 

「術式強度ねぇ・・。たしか、移行値だった筈。どれ程膨大な力を移行したか。」

 

「兄弟似てますね・・。何故どちらも短いんですか・・?」

 

「「必要なことは言った。それだけだ。」」

 

「・・そうですか、しかもその通りですから、性質が悪いですね。」

 

「先生、口調変わりましたね。」

 

「まあ、授業中ですし・・。って、そうじゃなくて!」

 

「いいから授業続けて頂戴?時間無くなっちゃうわよ?」

 

「はぁ、分かりました。続けます・・。」

 

 大変だな、先生。

 

「では、座学はこれまでにして・・。実戦に移りたいと思います!ペアを作ってください。」

 

(あっ、これは不味い。非常に不味い!)

 

「さ、天城様!行きましょう。」

 

「あら、何勝手に話を進めているのかしら?兄さん、私と一緒に行きましょう?」

 

「ほら来たよ。ほんと、ペアってきついよな。」

 

「さあ、天城様!」

 

「さあ、兄さん!」

 

(打開策は・・これだ!)

 

「んじゃ、2人でペアな。」

 

「は!?兄さん、何でこんな女と!」

 

「その通りです!天城様!」

 

「いやぁ~、俺は素直な女の子は大好きだなぁー(汗)」

 

「さ、おとなしくやりましょう、クビになった支部長。」

 

「そうしましょう、自称妹。」

 

「よし、おk、じゃあ俺はしれっと休んで・・。」

 

「あ、あの、天城さん・・。」

 

「ん?ああ、鏡月。どうした?」

 

「あの、実は組んでくれる人がいなくて・・。一緒にお願いできますか?」

 

 視線が痛い、後ろからの。

 

「えっと、体調がわr」

 

「だめ・・ですか?」

 

 グフォア!!だ・・駄目だろ、これは・・。

 

「あ、うん。いいぞ・・。」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 一応、後ろを確認・・。

 

(兄さん、ギルティ。)

 

(天城様、後でお話)

 

 ・・何も見なかった。何も居なかった。

 

「天城さん!行きましょう!」

 

「お、おう・・そうだな・・。」

 

 俺、今日死ぬのかな・・。

 

 こうして、実技は無事には終わらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

そして、昼

 

「杏、日本支部長は誰に代わったんだ?」

 

「元・ロシア東部支部長です」

 

「ああ、あのロリっ子か。」

 

「お陰で、ランズ様の一件を背負わなくて良くなったそうです。」

 

「ほう、それはそれは。」

 

「会いに行ってみますか?」

 

「まあ、そうするかな・・。」

 

「了解しました!では、今週末にでも行きましょう!」

 

 そういえば、ロシア東部は誰になったんだろうな・・?

 

 

 




今回は短め。章タイトルは、もう少し投稿してから決めます。

ありがとうございました。

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